出張先での浣腸処置

     令和5年8月14日投稿

こんにちは。
先日投稿した過去の投稿でお褒めの言葉をいただきましたので、記憶にある浣腸処置について投稿したいと思います。

コロナ禍前ですので数年前になりますが、出張先でひどい便秘になりました。私は出張など環境が変わると便秘しやすい体質なのですがこのときは本当にひどく全く出てくれませんでした。

今くらいの暑い夏の時期でした。土日をまたいで1週間ほどの出張だったのですが出張前に排便した記憶はありましたが出張先では全く排便がなく、日に日にお腹が重苦しくなっていきました。金曜日の夜には食欲も落ちてしまい吐き気がしてきたので土曜日の午前中に病院に行くことにしました。
スマホで病院を調べてホテルから歩いて行ける範囲の内科に行くことにしました。

病院に着き初診であることを伝え、問診票に腹痛と吐き気がひどいことを書き診察を待ちます。熱を測ると37度ちょっとあったので夏風邪気味だったのかもしれません。

30分ほど待って診察になりました。担当してくださるのが女医さんだったので「便秘」という恥ずかしい言葉も話しやすかったのを覚えています。

「今日は腹痛と吐き気と… 熱も少しありますね」
「はい… 昨日の夜から辛くて… もう少し出張もあるので楽になればと思ってこちらに来ました。」
「お腹はいつから痛みますか? 食事はとれていますか?」
「お腹は昨日の夜から痛むようになってきました。食事は普通に食べていましたけど今日の朝は吐き気もあって食べれていません…」
「少しお腹の様子を見ますのでベッドに横になってくださいね」

先生に言われてベッドに横になり、お腹を出して触診を受けます。

「……うん、結構張ってますね。この辺りは押すと痛みますか?」

先生がお腹をあちこち軽くおしたとき、むせるような吐き気が襲ってきました。私が苦しそうにしているのを見ながら優しく触診は続きましたが下腹部やお腹の左側を押されると刺すような痛みが走り顔がゆがみました。

触診が終わり椅子に腰かけると先生から聞かれました。

「お腹が結構張っていますね。お通じはありますか?」
「それが… 出張に来てから一度もなくてずっと出ていないんです…」
「そうすると… 4日か5日出ていない感じですか?」
「そうですね… 5日かもしかすると6日出ていないかもしれません…」
「便秘もあるとは思うけれども念のためレントゲンを撮ってみますね。妊娠はされてないということで間違いないですね?」
「はい。分かりました。」

レントゲンを撮り終えて診察室の前で待っていると10分くらいで診察室に呼ばれました。

「お待たせしました。こちらがお腹のレントゲンになります。」

お腹のレントゲンを意識してみるのはこの時が初めてでした。レントゲンを見るとお腹が全体的に白っぽくなっていて所々に影のようなものが見えました。

「結論から言うと大きな問題はなくて便秘が主な原因ですね。白っぽいのはガスや便で、このあたりの影のようなもの、まとまってますけどこれも便です。」

お腹の出口付近、今なら分かりますが直腸まで便が下りてきていて左上の辺りまで便がずっと詰まっていました。

「まずお腹の苦しいのがあるので整腸剤を出します。」
「はい。」
「あとは今のお腹の具合ですけれども、痛みや出したい感じはありますか?」
「痛みは少し治まっています…」

私が少し無言でいると先生が口を開きました。

「痛みが治まっていて出したい感じがそうでもないなら座薬を出しますので薬局でもらって入れてください。だいたい入れてから30分くらいで効きますので…」

「出したい感じがあるなら、今出してお帰りいただいても大丈夫ですけど、浣腸になります。慣れていないと苦しい方もいますけど、どうされますか?」

浣腸… 5日も6日も便秘していたわけですので覚悟と期待していた処置ですが、やはり先生の口からこの言葉が出てくると少し身構えてしまいます。

「先生はどちらの方がいいと思いますか? 出したい感じはあります…」
「出したい感じがあるなら浣腸の方がいいけれども、浣腸したことありますか?」
「はい。あります。」
「それならば浣腸して楽になった方がいいと思います。いいですか?」
「…はい… お願いします。」
「分かりました。それじゃあ準備しますのであちらでお待ちください。」

私は小さな個室に案内され、先生は看護師さんに浣腸処置を指示します。個室に入ると小さなロッカーがあり、部屋の奥には取っ手のついたドアがありました。半ば分かりながらドアの取っ手を握りドアを開くと、そこには様式の便器がありました。
そうです。ここは浣腸処置を行うための処置室だったのです。
ロッカーを開けると何か布のようなものがありました。
(後で分かるのですが人間ドックや検査の時に着替える使い捨てのズボンのようなものでした)

コンコン…
「開けても大丈夫ですか?」
「はい。」

私が返事をすると看護師さんが準備を終えて戻ってきました。

「今からお薬を入れてお通じをつけますね。浣腸はしたことありますね?」
「はい。」
「それじゃあ準備しますので、さやかさんも下を着替えてくださいね。ロッカーの中に使い捨てのズボンがあるので、下着を脱いだら直接ズボンをはいてベッドに横になって下さい。」

え? 下着をつけないの?どういうこと…? と思いながら下着を脱いでロッカーの中にあるズボンにはき替えました。ズボンは少しぶかぶかしていて固い感じがしました。
ズボンにはき替えてベッドに横たわると、看護師さんが右手に大きな浣腸を持ってゆっくりと近づいてきました。看護師さんは浣腸を一旦置き、処置を続けます。

「今からお薬入れますので終わるまでじっとしていてくださいね…」

私はズボンを下げられるのかと思って身構えていました。
「ビリッ! ビビビッ!」
お尻の方から音がするので体をねじって見てみると、お尻の穴のところが破られて、お尻の穴が見えそうでした。後で分かるのですが人間ドックや検査のときに使われる、あの下着だったのです。

「失礼します…」

看護師さんの言葉と同時に右側のお尻のお肉が持ち上げられ、お尻の穴が看護師さんにさらされます。恥ずかしいと思う間もなく看護師さんの手がお尻の穴に触れ、にゅるっという感触がお尻の穴に走りました。浣腸の管を受け容れる準備が整い、その瞬間が間もなく訪れることが分かりました。

「口で息してくださいね。」

私が口を開けて息をし出すと、看護師さんはお尻の穴を開き浣腸の管をゆっくりと沈めていきました。

「終わるまで口で息していてくださいね~」

看護師さんの言葉を聞きながらはぁはぁと口で息をしているとお腹の奥に冷たい感覚が走りました。少し温めが足りなかったのか、私が微熱だからなのか分かりませんが、浣腸液が少しずつ私の中に注がれ始めました。
(はぁ、はぁ… 冷たいけど…気持ちいい…!)
私は浣腸の中では浣腸液が注入されている時間が一番好きなのですが、みなさんはいかがでしょうか?一番好きな時間の後に、一番苦しい我慢の時間が来ることは分かっているのですが…

浣腸液はゆっくりと確実に私の中に入ってきました。看護師さんは処置の手を緩めることなく淡々と浣腸処置を続けます。

「はぁ、はぁ、はぁ… うっ!」
「大丈夫ですか? もう少しでお薬入りますよ…」

お腹の奥に冷たい感覚と鈍い痛みがあり思わず声が上ずってしまいましたが看護師さんは浣腸のボトルを押しつぶすのを止めそうとしません。程なくして看護師さんの手の動きが止まったのか浣腸液が入ってこなくなり、お尻を押さえられたかと思うと浣腸の管が抜かれました。

「はい、終わりましたよ。あとはこのままできるだけ我慢して奥のトイレに行ってくださいね。ズボンはあのカゴに入れてもらえれば大丈夫ですので。」

私のお尻には看護師さんが浣腸の管を抜くときにあてがっていたトイレットペーパーが添えられていました。
(思ったよりもまだ苦しくないわね…これならもう少しこのまま我慢していても…)
そう思って間もなく、お腹の奥からぐるる~という音が聞こえてきました。グリセリン浣腸液の効果で腸が動き出したのです。
(…! やっぱり… い、痛いっ…!)
(出そうだけれども、まだ我慢しないと…!)
(痛い痛い! もう… 無理っ出したいっ…!)
実際には2分も経っていないと思いますが、色々なことを考えながら浣腸液の効果と戦い、耐えていました。ですが便秘のときにされた病院の浣腸には耐えられるわけもなく、体を起こして右手でお尻の穴を押えながらトイレに向かおうとしました。

体を起こしてスリッパを履いた瞬間でした。お腹の奥から浣腸液が出口に向かって流れてくる感じがして、いやっ! と思ったのも束の間、トイレットペーパーと右手に生暖かい液体が滴るような感じがしました。
(いやっ! だめ! あと少しだけだから…!)
ここで漏らすわけにはいかないと思い、お尻を刺激しないように、気持ち早歩きでトイレのドアを開けてすぐに便器にまたがりました。使い捨てのズボンにも浣腸液は滴っており、あまり浣腸液は出てこなかったかもしれません。

「ブブッ! ブッ!」
先日の投稿とは異なり、ゆっくりと、しかし確実に便が出てきました。排便中はずっとお腹が痛く、お腹をさすりながら排便を終えるまでには時間がかかった記憶です。

看護師さんに排便したことを伝えると、先生に呼ばれてゆっくりと休むことも大事だよとお気遣いいただきました。

会計を終えて明細を見ると、私に使用された浣腸はケンエーの120でした。私はケンエーよりもオヲタの方が好みなのですが、このときの浣腸は出張先だったため記憶に残っています。
 
昔の浣腸の思い出  ┃  入院中の浣腸

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