SPACE銀河 Library

作:えり子

つぶやき (上)

((はじめに)

 皆さんは妖精の存在をご存知ですか。その存在を認めますか。妖精はこの世のものなら何にでも宿っているのですよ。
 木には木の精が、石には石の精がいるのです。木を切ると、「痛い!!」という声が発せられるのです。残念ながら、それは人間の耳で直接聞くことはできませんが・・・。だから、物は大切に扱わなければなりません。投げたり、壊したりすると、その物に宿る精の悲鳴が発せられるのです。

 この小説の表題である「つぶやき」は、この妖精が発するつぶやきなのです。「何の妖精だ・・・?」ですって?
 もちろん浣腸器の妖精です。この小説では浣腸器の精が発する「つぶやき」を皆さんにご紹介いたしましょう。

 ここでちょっとお断りがあります。この小説はユーモア小説のつもりで書きます。浣腸のことををシビアにとらえられている方々にとっては、この小説はつまらないことでしょう。

(その1 倉庫)

 ここはある製薬メーカの倉庫です。今は夜です。周りは静かです。しかし、耳を澄ませると、何か低い音が聞こえます。それは何かをつぶやくような声です。どこからでしょう。どうやらそれは倉庫の中に詰まれた段ボール箱から聞こえるようです。
 段ボール箱には小さい箱が積められています。その箱には商品名が印刷されています。「****浣腸 30cc、2個入り」

「おい、相棒、起きているか。」
「もちろんさ、寝るにはまだ早いな。」
「ちょっとおしゃべりしようか。」
「うん、いいな、退屈してたところさ。」
「俺達、人間様によって、生命を与えられた。」
「そう、まずプラスチックのボディを成形してもらい、それにグリセリン液を詰めてもらって、さらにはキャップの帽子まで被せてもらったのさ。」
「それから、ポリ袋を着せてもらい、君と一緒にこの箱に同居さ。」
「そうそう、ありがたいものだ、人間様にきっとこの恩返しをするぜ。」
「そうさ、俺達人間様の健康を守るために生まれてきたのさ、彼らの便秘を治療してそれで喜んでもらえれば、それが俺達の本望さ。」
「俺達は30ccだから、家庭用だな。」
「そう、まず俺達は薬局かドラッグストアに運ばれ、そこでお客さんとご対面さ。」
「どんな人に買われるのかな。」
「どうせ買ってもらうなら、女性がいいな。」
「そうさ、若い女性なら最高さ。」
「女性は便秘が多いだろ、女性に買ってもらう確率は高いぜ、きっと。」
「そうだな、それを期待しよう。」
「相棒、そろそろ眠くなったぜ、明日朝、またおしゃべりしようぜ。」
「そうだな、お休み。」

(その2 倉庫)

 この箱は静かになりました。しかし、倉庫の別の場所でまたつぶやきが聞こえます。それは少し大きい段ボール箱でした。その中にはまた箱がいくつか並んでいました。その箱にはラベルが貼られています。「****浣腸 120cc ディスポタイプ 12個入り」
 この箱には前の浣腸より大きなものが1個ずつポリ袋に入れられて、計12個入っていました。

「おぅ、皆元気か。」
「もちろんさ。」
「俺達は医療用として作られたんだ、人間様のために働くぞ。」
「もちろんさ、腕が鳴るぜ。」
「待て待て、まだ出番には早いぞ、我々はまず医療器具を扱う問屋に卸され、そこ から各医療機関に売られるのさ。」
「そうだな、どの医療機関に就職するかわからないな。」
「まずは外科かな、手術の前の日の晩と翌朝は必ず浣腸があるからな。」
「そう、胃腸科もわれわれをよく使うさ。」
「それはもちろんさ、便秘の患者も多いし、検査の前にも浣腸があるからな。」
「産婦人科からもお呼びがかかるぞ。」
「そう、お産のときは大抵浣腸をするからな。」
「でも、最近は浣腸しないところもあるそうだよ。」
「いや、まだまだ浣腸をする施設は多いはずだぜ、俺達はまだ簡単には職場を失なわな いのさ。」
「婦人科では検査のときも浣腸を使うそうだよ。」
「婦人科の各器官は腸に近いから、うんこがたまっていたら検査しにくいそうだ。」
「それはそうだろう、それに、肛門から指を入れて子宮や卵巣を検査する場合もあるそうだよ。」
「その場合は浣腸は必須だね。」
「俺達は病院で活躍できそうだね。」
「ただ、悲観材料もあるのさ。」
「えっ、何だ。」
「浣腸は点数が低いから、浣腸を避ける医療機関が多くなっているそうだよ。」
「金もうけのために、本来行われるべき処置が行われないのは問題だね。」
「そうさ、それに昔は看護学校の実習でも我々がよく使われたのさ、ところが最近は看護学生は浣腸の実習をしなくなったそうなんだ。」
「そうか、浣腸は恥ずかしいし、汚れ仕事だからな。」
「俺達の働く機会が少なくなるのは寂しいな。」
「与えられた仕事をしっかりやるだけだね。」
「そうだな、皆頑張ろうぜ。」

(その3 倉庫)

 また別の夜のことです。ここは、ある医療器具問屋の倉庫です。静かな夜を迎えました。かすかな音が聞こえます。それはしゃべり声のようでもありつぶやきにも聞こえます。
 声の主はガラスシリンダの箱でした。50cc、100cc、200ccのガラスシリンダの箱が数個積まれています。
 その中の一つがつぶやきます。

「俺達、最近影が薄いな。」
「そうさ、昔、浣腸と言えば、俺達の先輩が活躍したものさ。」
「そう、どの家庭にもガラスの浣腸器が1台は置いてあったそうだよ。」
「家庭だけではないさ、どこの病院でも俺達がよく使われたものさ。」
「学校の保健室にも数台置いてあって、よく活用されたそうさ。」
「俺達の先輩には黄金時代があったんだね。」
「今はと言えば、医療機関で俺達を使うところは非常に少なくなっている。」
「まず、浣腸の点数が少ないから、浣腸をする機会そのものが少ないのさ。」
「ディスポは使い捨てだからいいけど、俺達は消毒など手間がかかるからな。」
「根強いファンもいるのに、残念だね。」
「もうディスポ浣腸には勝てないね。」
「いや、将来石油資源が乏しくなったら、プラスチックが高価になるから、また僕らの時代が来るさ。」
「遠い先の話だね。」
「どうかな。」
「医療向けは不振だけど、代わりに、アダルト用に使われるようになった。」
「そう、われわれが作られた工場から、アダルト向けに仲間が多く送られた。」
「これも時代の流れか、仕方ないね。」
「医療向けでも、個人で通信販売で買う客はいるらしいね。」
「僕らの根強いファンがいるんだ。」
「そうだね。」

(その4 倉庫)

 倉庫の隣の棚からもつぶやきが聞こえます。いくつかの紙箱が並んでいます。箱にはエネマシリンジのラベルがあります。その中から聞こえます。

「俺達の出番も少なくなったな。」
「そうさ、俺達はグリセリン用じゃなく、水か石けん水を使うから、浣腸用としてはあまり人気がないからな。」
「でも、最近花粉症で悩む人が多いから鼻洗用としての需要はあるな。」
「そうそう、ノズルを替えれば鼻洗と浣腸の両方に付けるから、俺達はお特用のはずさ。」
「それに、最近女性から人気が出始めているぞ。」
「そう、手軽な大腸洗浄器として人気が出始めているんだ。」
「アダルト用としてはどうかな?」
「それはガラスシリンダの人気には及ばないな。」
「女性からは、2つ問題点が指摘されているよ。」
「一つは何度もゴム球を押さなければならないから、腕が疲れるというんだろ?」
「そうなんだ、ゆっくり操作すれば疲れないはずだけどな。」
「もう一つは何だ。」
「使用した後、乾燥させるのに困るそうなんだ、バスに吊しておくと乾きにくいし、ベランダに干すわけにはいかないし。」
「乾燥機に放り込むのもよくないしな。」
「確かに問題だな。」
「俺達は使い捨てじゃないから、買ってもらったお客さんには何度も繰り返して愛用ししてもらえるんだね。」
「そうそう、若い女性に買って欲しいな、それに、われわれはディスポやガラスシリンダとは違って、女性のアヌスの中に長く滞在できるのさ。だから、ご主人には長い間、徹底して尽くすのさ。」
「おう、皆、頑張ろうぜ。」
「よ〜し、その通りだ。」

(その5 倉庫)

 倉庫のお隣の棚からもつぶやき声がします。その箱は大きなものです。数個の大きな箱がならんでいます。箱のサイズも3種類あるようです。「イルリガートル0.5L」、「イルリガートル1L」、「イルリガートル2L」と書 いたラベルが箱に貼られています。

「俺達、本来医療機関向けなんだけど、最近個人のお客さんも多いな。」
「そうそう、若い女性が大腸洗浄用に買うからな。」
「美容やダイエットによいと言って買うそうだな。」
「やっと俺達にも日が射してきたかな。」
「俺達の居場所ときたら、病院の処置室かトイレと相場が決まっていたからな。」
「若い女性のマンションやアパートに住めるのは最高だな。」
「でも常時は俺達、押入に隠されていることが多いな。病院ではそのまま吊されていて、存在感を訴えることができるそうだけど。」
「それもちょっと問題があったな。」
「ナースが若い女性の患者に俺達を見せたとき、皆、びびるそうだものな。」
「そんな大きな浣腸をするんですか・・・とか言われるんだよな。」
「それに、高圧浣腸という言葉もよくないね。」
「威圧的な名前だよな。」
「女性患者には、高圧浣腸をしますと聞いて、卒倒した人もいたそうだよ。」
「ナースには、そう言わずに、おなかを洗いましょうという人もいるそうだね。」
「でも結局は俺達の姿を見て、患者は皆驚くのさ。」
「グリセリン浣腸120ccよりも俺達の方が楽だったという患者も多いそうだ。」
「見た目と実際は違うということさ。」
「俺達の味が忘れられないという女性患者もいるそうだよ。」
「そうさ、俺達は浣腸の中でもソフトなのさ。」
「ファンが増えるように、頑張ろうぜ。」
「そうだな。」


(その6 薬局)

 ある街の中の個人経営の薬局店です。地下鉄の駅が近いので、人通りが多く、立地条件のよい店のようです。経営者は30台前半の女性です。薬剤師の資格をもっています。彼女の両親が経営する店を引き継いでいるようです。ときどき彼女の母親が店番をしています。
 その店の棚から何やらつぶやきが聞こえます。声の主は棚に置かれたディスポ浣腸の箱の中にいるようです。30g2個入りの箱が5箱並んでいます。

「おい、僕達とうとう商品棚に並べられたな。」
「お客さんに買ってもらえるまで、あと少しの辛抱だね。」
「どんな客が買ってくれるか楽しみだね。」
「今ちょうど正午さ、明るいうちは僕達あまり売れないんだね。」
「真っ昼間に浣腸を買う人は確かに少ないだろうね。」

 そのとき、銀行の制服をきた若い女性が店に入ってきました。20台半ばの美人ですが、表情はなぜかくもっています。

「あのぅ、すぐに効く下剤はありますか。」
「昔はひまし油など瞬下剤を置いていたけど、作用が強過ぎて体によくないので、今は置いていないんです。全部緩下剤なので、飲んでから7〜8時間しないと効かないんで すよ。その代り、自然に近いお通じがあるんです。」
「できれば2、3時間で早く効くものがいいんですけど・・・。」
「浣腸はいかがですか。これなら即効性がありますよ。」
「そうですか。それじゃあ、それを下さい。」

 ディスポ浣腸の精1号がいいます。

「おっ、やったぜ、すごい美人だぜ、ついてるな。」
「おい、しっかり頑張るんだぜ。」
「任せとけ、それじゃあ、皆よ、さようなら。」

 その後、浣腸を購入する客はしばらくありませんでした。 夕方の5時になりました。セーラー服を来た女子高生が店に入ってきました。

「おぅ、あの子ならいいな。」
「かわいい子だぜ、最高だな。」
「あのう、喉が痛いんですが、よいお薬はありますか。」
「風邪薬とトローチをさしあげましょう。」
「何だ風邪か。つまらないな。」
「あのぅ、おなかの調子もよくないんですけど・・・。」
「どうされました。」

 彼女ははにかんだ表情で、ちょっとためらいながらも言います。

「お通じが3日もなくて苦しいんですけど、すぐ効くお薬ありますか。」
「即効性の便秘薬は置いていないんですよ、それなら浣腸がいいですよ。」
「そうですか、それじゃあそれ下さい。」
「中の説明書をよく読んでから使って下さいね。」
「はい。」
「お大事に。」

2号が言います。

「おう、俺はラッキーだぜ、頑張るぜ、皆よお先に、あばよ。」

それから5分もたたないうちに、3番目のお客がありました。30代半ばのこれまた美人です。派手目の和服を着て、お化粧が厚目です。どうやら、近くの銀座のクラブに勤めるママさんのようです。出勤途上に立ち寄ったという風情です。

「こんにちは、いつものもの下さいな。」
「どうやら常連客のようです。」
「はい、毎度ありがとうございます。」

店主はいきなり、ディスポ浣腸3号を手に取り、紙袋に入れます。3号があわてていいます。

「おう、緊急出動だ、また美人だぜ、俺もついてるぜ、皆よ、さらば。」

 残された浣腸の精が言います。

「ここの店主は僕達浣腸を売るのがうまいな。僕達の出番も早いぞ。」

 夜になりました。お客が絶えません。店主は言葉巧みに浣腸を売り込みます。
 きちんとスーツに身を包んだキャリアウーマン風の若い女性が浣腸を購入しました。ビジネスショーのキャンペーンガール風の美女が浣腸を買いました。さらには旅行中だという若い男性が連れの女性が便秘だと言って浣腸を求めました。

(その7 高校生の部屋)

 ここは女子高校生の部屋です。そう、セーラー服姿で薬局に現れたあの子の部屋です。名前はとも子さんといいます。高校3年生になったとも子さんは受験勉強をしなければならない大切な時期になっています。そんな時期なのですが、なぜか体調がいまいちなのです。
 このところ便秘で悩まされているのです。症状が症状だけに、恥ずかしくて家族にも相談できないでいるのです。一人で思い悩んだあげく、とも子さんは勇気をふるって薬局で浣腸を買ってきたのです。
 彼女は自室で早速浣腸にトライします。

「おお、早速出番だぜ、うれしいな。」

 僕は大いに喜びます。
 とも子さんはティシュとクリームを準備します。箱から僕の本体を取り出します。間近に対面する彼女はとてもかわいいです。彼女はしげしげと僕を見つめます。こちらが恥ずかしくなってきました。
 意を決したように彼女は下着を取ります。白いお尻がまぶしいです。彼女はベッドの前にひざまづき、上体をベッドに乗せます。これは四つん這いに近い姿勢です。それから僕のノズルからキャップを取り去り、クリームを塗ります。僕のボディを手にもって、後ろに回します。
 僕の眼前に彼女のアヌスが近づきました。密やかなつぼみです。彼女はそこに僕のノズルを押しつけます。僕のノズルはアヌスのひだを押し広げ、中に潜り込みます。トンネルをくぐると、そこはピンク色をした小部屋でした。
 そこには先客がありました。色は黄色、体臭がきつい個体でした。僕のノズルはその個体めがけてグリセリン液を浴びせます。すべてのグリセリン液を放出した後、僕はその小部屋を後にします。ほんの数十秒の滞在でした。
 彼女はティシュでアヌスを押さえます。そのまま下着を着用してトイレに向かいます。彼女の部屋は2階、そしてトイレも2階にあるのです。洋式便器に腰掛けて彼女は少しがまんをします。彼女は浣腸は初体験なのです。だからあまり長い時間にがまんできるはずがありません。
 彼女のかわいい顔がゆがみます。そしてその瞬間排泄が始まりました。彼女の初体験は成功したようです。
 彼女は晴れやかな表情で部屋へ戻って来ました。僕は彼女の表情を見て、成功を確信しました。用事が済んだ僕はてっきり捨てられるものと覚悟していました。ところがそうはならなかったのです。
 彼女は僕を手に取り洗面所へ向かいます。そして洗面器と石けんを使ってぼくを丁寧に洗います。そのあとティシュを使って僕の体の水を拭き取ります。
 僕は残りの浣腸器とともに彼女の机の引き出しにしまわれました。未使用の浣腸器の片割れが僕に言います。

「おう、お役目ごくろうさん。」
「ありがとう。でも僕は捨てられなかったよ。また及びがかかるかも知れないな。
「君も出番が待ち遠いだろう。」
「そうさ。でも楽しみは後の方がいいな。」
「そういう考えもあるな。」

 机の中でつぶやきが続きます。

(その8 高校生の部屋)

 僕が彼女とドッキングして3日目のことです。机から僕の相棒が呼ばれ、ついに彼女とのドッキングを果たしました。そしてやはり彼もきれいに洗われて、僕の元に戻ってきたのです。
 彼は感激して僕につぶやくのです。

「彼女とドッキングできて僕は最高にきもちいいよ。仕事をしっかりやったぜ。」
「そうか、それはよかったな。」
「僕たちまた出番がありそうだな。」
「うん僕もそう思うよ。」

 その後また3日経った日のことです。彼女は机の引き出しから僕を呼び寄せました。彼女のそばにはティシュ、クリームとぬるま湯を満たしたコップがありました。どうやら彼女は僕を使ってぬるま湯で浣腸をしようとしているのです。再びお呼びがかかってよかったです。
 やはり薬局でたびたび僕を買うのは恥ずかしいのかも知れません。僕を繰り返して使用するつもりのようです。再びチャンスが巡ってきて僕はうれしく思います。
 僕は再び彼女とドッキングし、今度はグリセリンではなくぬるま湯を彼女のおなかに注ぎました。それは1度ではなく、僕は繰り返して計5度も彼女とドッキングできたのでした。そして30ccを5回、合計150ccのぬるま湯を彼女に注ぎ込んだのでした。
 ぬるま湯の浣腸はグリセリンほど強力ではありませんが、量でカバーすることによって、彼女はまた浣腸に成功したのです。
 その後、数度彼女の浣腸に僕は協力し、とうとう僕は役目を終え、ティシュにくるまれ、ダストボックスに放り込まれたのです。
 でも、その後のことですが、無事にことが済まなかったのです。ちょっとした騒動が持ち上がったのです。
 僕は彼女のお母さんに発見され、彼女の体調がよくないことはお母さんの知るところとなったのです。大事な時期だけに、お母さんは彼女を都内の胃腸科病院に連れて行くことにしたのです。

(その9 胃腸科病院)

 ここは深夜の胃腸科病院です。その処置室からつぶやきが聞こえます。ベッドの脇に鉄製のスタンドがあります。その上にはガラス製の1Lのイルリガートルが吊されています。声の主はそのイルリガートルでした。

「今日は実に忙しかったな。朝から夕方まで働きずくめさ。疲れたな。」
「午前中は手術を受ける患者が4人もいたのさ。1人は大腸の手術、3人は痔の手術さ。 大腸の手術の場合は1L、痔の手術では0.5Lの浣腸が行われるのさ。午前中、 僕は4人の患者を相手にした。合計3Lを患者さんに注入したのさ。男性2人、女性 2人だった。」
「そして午後は大腸検査の患者さん7人を相手にした。この病院では大腸検査の場合、腸管洗浄剤1.5Lを飲んだ後、1Lの高圧浣腸をして検査を受けることになっているのさ。だから僕は検査があるときは忙しいのさ。そして人によっては1度で済まず、2度も3度も僕が面倒を見なければならない場合があるのさ。」
「特に、大腸カメラを最後に受けたとも子さんと言うかわいい高校生はちょっと気の毒 だった。」
「彼女、腸管洗浄剤を1.5L飲むべきところを、苦しくて半分しか飲めなかったそうだ。だから結局僕は彼女は飲用を中止し、ナースから高圧浣腸を命じられたというわけさ。普通なら1度のところを、僕は何と3度もとも子さんとドッキングしなければならなかった。」
「僕のノズルは黒く太いのさ。抜けないように先端が太くなっているのさ。だからまず彼女、その僕の黒く太いノズルを見て驚いていたな。そして、はじめの浣腸のとき、彼女、途中でがまんできなくなって、トイレに行けず、この部屋の僕の前ででポータブル便器を使わざるを得なかったのさ。彼女、とてもかわいそうだった。便器の中身をナースに見せるとき、目には涙をためていたよ。でも、ナースはやさしく対応して、何とか3回の高圧浣腸を彼女に納得させたのさ。」
「ここの処置室で行われることは、非日常的な行為で、病院の外ではとても行われないような行為だけれども、医療の名の元に行われることなので、たとえ恥ずかしくても拒否できないのさ。特に若い少女にとってはショッキングなことで、とても気の毒だと僕も感じるさ。でもこれh役目だから仕方ないさ。たとえ涙を見ても・・・。」
 
 このつぶやきは1日の仕事の反省ともとれるものでした。

(その10 デパートのトイレ)

 ここは銀座のデパートです。午後5時を過ぎていて、お客さんが増え始めています。特にデパ地下と呼ばれる地下の食料品売り場はもう多くのお客さんでにぎわっています。近くにある銀行の通用門から一人のOLが出てきて、デパートに向かいます。美人OLです。そう、昼休みにあの薬局で浣腸を買ったあの女性です。
 名前をゆり子さんと言います。彼女はちょっと複雑な表情をしています。うれしそうな表情の中に、何かうかない表情も混在しているのです。うれしそうな部分はきっとデートの約束があるからなのかも知れません。そして、苦しそうなのはきっと体調不良、つまり便秘だからなのでしょう。
 彼女は人の多い地下や1階を避け、2階に向かいます。そこは婦人服売り場です。土曜、日曜は混雑するこの売り場も、平日の今日は静かです。
 彼女が向かったのはこのフロアのトイレです。彼女はしばらくの間トイレの中にいました。彼女はトイレの中に長く滞在していました。そのトイレのドアが開かれたのは、5分以上も経った後のことでした。
 もう彼女はの表情はすっかり明るくなっていました。彼女は鏡を覗いて自分の姿を確認し、少しメークの手直しをして、時計を見ていそいそとデパートを後にしました。
 ゆり子さんがが使用したトイレの内側でつぶやきが聞こえます。

「あ〜あ、一仕事終わって、いいきもちだな。お客さんがあんな美女でよかったよ。しかも、俺のノズルの先端によい香りの置き土産まで残してくれたのさ。大満足だな。それにしても、デパートのトイレとは彼女のよい場所を選んだものさ。ここは静かだし、広いし、きれいだし、落ち着いて浣腸ができるものな。銀行のトイレでは俺を捨てるわけには行かないんだろう、きっと。彼女、時間を気にしていたな、きっとデートだな。それにしても、彼女は顔も美しいが、アヌスもきれいだった。それに、顔に似合わないほどの成果物が出たからな。あれは壮観だったよ。彼女、すっきりしたと思う。彼女、今日のデートは楽しいだろうな。俺はもうしばらく、ここで彼女の残り香を嗅ぎながら、ゆっくり休むのだ。」

 あの美人OLのゆり子さんはデートの前に、このデパートのトイレに立ち寄って浣腸を使って体調を整え、デートに行ったようです。とてもよい考えと行動でしたね。

(その11 デパートのトイレ2)

 つぶやきが聞こえたあのデパートの2階の女性用トイレに別の客が入りました。30代半ばのやはり美しい人です。和服を着ています。名前をあや子さんと言います。そう、あの薬局で浣腸を買った女性なんです。
 彼女は便器にしゃがむと、和服のすそをめくります。そして、あの浣腸を取り出します。
 取り出された浣腸の精がつぶやきます。

「おっ、いよいよ仕事か。どうやら彼女、ご出勤の前に僕を使ってすっきりしようというつもりだな。」

 彼女は僕のボディを少しつぶして、少量のグリセリンでノズルの先端を濡らします。

「手慣れた手付きだから、彼女、僕達浣腸を常用しているようだ。薬局でもいつものものと言って僕を買ったからな。」
 僕は彼女のアヌスに突進した。そしてグリセリンを思いっきり放射した。

 数分後に成果が現れた。ごく普通の量だった。僕は想像します。

「どうやらあや子さんは、毎日仕事の前にこうしてここで浣腸を使っているようだ。だからあまりおなかにはたくわえられていないようだ。」

 彼女はトイレのサニタリボックス僕を捨てて、職場に向かった。

 僕が捨てられたサニタリボックスには実は先客がいたのです。そう、あの銀行員のゆり子さんとドッキングした彼がいたのです。

「おう奇遇だな、薬局で別れて、こんなところで再会するなんて・・・。」
「おや君か、僕の先客だったのか、君は確か美人OLに買われたよな。」
「そうそう、彼女、ゆり子さんと言って、近くの銀行員なんだ、デートの前に僕を使ったのさ。」
「僕のご主人は近くの銀座のクラブのママさんさ、あや子さんと胃って、彼女も出勤の前に僕を使った。大切なことをする前に僕らを使ってすっきりさせるのはよいことだね。」
「そうそう、それにデパートのトイレを利用するのはよい考えだね、彼女たち、きっとデートや仕事がきっとうまく行くさ。」
「お互い、今日はよかったな。」
「そうだな。」

 浣腸の精二人はこのトイレで偶然再会したのでした。二人はいわゆる”臭い仲”と言える間柄です。

(その12 デパートのトイレ)

 前話のトイレに、引き続いて利用者がありました。それは当然女性なのです。彼女は制服から、このデパートで働く売場担当の女性であることがわかりました。名札に”えつ子”と書いてあります。ここはデパートのトイレなので、デパートガールが利用しても何の不思議もありません。20代後半と見える彼女はトイレのドアを閉めた後、立ったまま腰をさすります。どうやら彼女は腰痛もちのようです。
 その後、えつ子さんは今度はおなかのマッサージを始めました。彼女、便秘もちでもあるようです。腰痛に便秘のダブルパンチで彼女はとてもつらそうです。
 デパートガールと言えば、一見華やかな職業のように見えます。しかし、彼女達は常に接客に気配りしなければならず、また1日中冷房の効いた環境で、立ったまま仕事をしなければならないのです。デパートガールには頭痛、腰痛、冷え性、生理不順、便秘などで悩む子が多いのです。また、家庭など身辺にいやなことが起きても、売場では常に笑顔を保たなければなりません。さらに、強引に値引きを迫るなどいやな態度のお客にもうまく接する必要があるのです。そのため、メンタル面でも調子を崩す子も少なくないのです。
 やがて彼女は下着を下げて、便器に座ります。しばらく静寂のときが過ぎます。彼女はいきんでいるようですが、尻からは少しのガスが出るのみで何の反応もありません。やがて彼女の口からため息が漏れます。
 彼女は意を決したかのように、ハンドバッグからディスポ浣腸を1個取り出します。次にリップクリームをも取り出しました。
 そのとき、つぶやき声が聞こえました。

「おぉ、ついに出番が来たぞ。リップクリームを塗られるのか。ちょっと意外だね。」

 彼女はリップクリームを浣腸器のノズルに塗ります。それから腰を少し浮かせて、アヌスに浣腸器をゆっくり挿入します。

「おう、きれいなアヌスだ。さあ潜るぞ。」
「おうおう、かなり溜めてるね、彼女。」
「これならやりがいがあるというものさ、行くぞ。」
「どうだ、ウンチ君、グリセンリンの味は。」
「さあ、グリセリン全部を吐き出したぞ。引き上げるとするか。」

 僕は抜かれて、ダストボックスに捨てられました。何と、そこには仲間が2人もいたのです。

「おう、また仲間が増えたぞ。」
「新入りです。よろしく。」
「おう、仕事を終えたばかりだね、いい香りだ。」
「ここは女子用トイレだから、皆さん女性が相手だったんですね。」
「もちろん、そうさ。」
「僕たち、女性の強い味方だね。」
「そうそう、僕たちのおかげで元気に活動できる女性が多いのさ。」

 僕たちがつぶやき合っている間に、えつ子さんは無事に排泄を終えたようです。
 しばらくして、また僕たちの仲間が一人加わりました。30代後半の、よい身なりをしたお客さんが使った浣腸です。服装や装飾品から、リッチな女性とわかりました。彼女、自宅では浣腸はしにくい事情があるようです。
 デパートのトイレは浣腸をするにはとてもよい環境のようでした。

(その13 シティホテル)

 ここは都心のシティホテルです。某航空会社の系列ホテルです。あの薬局からも離れていない距離にあります。
 今夜もこのホテルに多くの美女が宿泊しています。その部屋から浣腸の精達のつぶやき声が聞こえます。

 世の女性の多くは常習的な便秘もちです。しかも、大切なイベントを控えているときはふだんより緊張します。それに加えて、旅行が重なれば便秘の傾向にいっそう拍車がかかるのです。だから、デパートだけだはなく、ホテルで浣腸を使う女性は少なくはないのです。ホテルでの浣腸、それはごく自然な成り行きなのです。下剤という選択肢もありますが、効き始める時期や効果の程度がはっきりしないので、賢明な女性は浣腸の方を選ぶのでしょう。
 しかしながら、ホテルの部屋の掃除婦さんは部屋で使用済みの浣腸を発見することは多くはないはずです。使用した女性達はそれをそのまま部屋のくず箱に捨てるような野暮なことはしません。ティシュかポリ袋でくるんで、部屋の外の共通に使えるトイレかゴミ箱、あるいは駅のくず箱などに捨てるのです。
 あの薬局に来たキャリアウーマンもこのホテルの宿泊客です。彼女は”えみ子さん”と言います。彼女はニットデザイナーなのです。明日、お客さんと大切な商談があるのです。
 ホテルの部屋で明日の打ち合わせに備えて準備をします。持参したデザイン帳を開きます。そこには色鉛筆で描かれた秋冬物セーターのデザインがスケッチされています。もちろん彼女自身のデザインによるものです。
 襟のデザイン(Vネック、ハイネック、クルーネック)、柄(ボーダー、縄目、幾何学模様、花柄)、織り(プレーン、ジャージー、ジャガード)、ゲージ(ファイン、メディア、ムロー)、素材(ラム、メリノ、アンゴラ、カシミヤ、アクリル)、それに配色や全体の設計を組み合わせたものです。

 1年先の来年の秋冬物のデザイン帳なのです。流行する色、柄を予想してデザインし、お客さんに提案するものなのです。この日までに彼女は連日、夜遅くまで仕事をしたのです。そして、できたデザインをデザイン帳からパソコンのプレゼンテーション用へインプットし終えたのは昨日のことでした。
 彼女は東京に着くと、自分がもう何日もお通じがないのに気が付いたのです。そこで、ホテルに着く前に薬局で浣腸を求めたというわけでした。
 彼女はデザイン帳を閉じ、今度はパソコンを立ち上げ、プレゼンテーション用のデザイン画像をチェックします。彼女のスケッチが忠実に再現されていました。
 パソコンを停止し、彼女は安心した表情になりました。明日のプレゼンテーションの準備は万全です。後は体調を整えておくだけです。
 バッグからあの箱を取り出しました。そして衣服をすべて脱ぎます。バスの洗面台にお湯をはります。そして、ディスポ浣腸を2個とも放り込みます。
 バスでつぶやきが聞こえます。

「いよいよ僕たち出番だな。」
「そう、本番前のお風呂はきもちいいな。」
「どうやら、僕たち、2個とも同時にまとめて仕事をすることになりそうだな。」
「そう、そのようだ。お互い頑張ろうぜ。」

 えみ子さんはバスタブに手をついて、立位の姿勢をとります。すらりとまっすぐ伸びた彼女の足がとても美しいです。彼女は石けんを右手人差し指に塗ります。そして、その指をお尻の穴に潜らせます。第2間接まで入りました。浣腸器達がつぶやきます。

「おう、何とエッチな光景なんだ。」
「そうだな、興奮するよな。」
「血が騒ぐぜ。」

 彼女は指を抜き、温めていた浣腸器1個を手でもちます。そしてそれをゆっくりアヌスに挿入します。石けんのおかげでノズルはスムーズに挿入されました。

「おっ、彼女と結ばれたぞ、いいきもちだぜ。」
「さぁ、注入だ。これでどうだ。」

 浣腸が抜かれました。彼女はもう1個を手に取ります。そしてそれも挿入します。

「おぅ、やはり2連発だったね。僕も負けずに頑張るぞ。」

 2個目の注入が終わりました。えみ子さんの一連のセルフ施浣の仕草にはよどみがまったくありません。どうやら、彼女にとって浣腸はとても手慣れたことのように見えます。
 グリセリン60ccを飲み込んだ彼女のお尻は数分後に見事な応答がありました。

「やったぜ、成功だ。僕たちの共同作業はうまく行ったぞ。」

 彼女はおだやかな表情に変わりました。その顔はキャリアガールの顔ではなく、もう普通の若い子のものでした。きっと明日の商談はうまく行くことでしょう。

 (その14 シティホテル)
 
 ここは、同じシティホテルの一室です。この部屋からも、あのつぶやきが聞こえるのです。
 部屋の宿泊客は若い美女、彼女はビジネス関係のキャンペーンガールです。名前を”まり子さん”と言います。 彼女は展示会のときなどに、商品の説明とデモンストレーションを行う仕事をしています。
 明日、展示会場で新商品の展示説明会があり、彼女が商品の説明とデモンストレーションを行うことになっています。
 彼女はパソコンなどのOA機器を扱うのが得意なのです。コンピュータの専門学校を卒業して、人材派遣会社に入社しました。彼女は若く、しかも美人でスタイルも抜群なところから、OA機器の新製品のときにデモンストレーションを行う仕事をよく担当します。
 そして、大抵はその商品よりも彼女の容姿の方により多くの視線が集まる結果となるのです。

 彼女が今回担当するのは新型のデジタルカメラです。昨日、カメラ会社を訪問し、そのカメラの扱い方を習得し、かつPR法についても勉強してきたのです。
 ホテル部屋で彼女は一人で明日に備えてデモンストレーションのリハーサルを行います。

「皆様、本日は**カメラのブースにご来場いただいて、ありがとうございます。このカメラは画素数**の素晴らしいものです。 操作は簡単です。まず、このスイッチを・・・・。」
 
 彼女は真剣です。しかし、笑顔を絶やさずに説明します。彼女のデモンストレーションの実演を前にすると、そのカメラが欲しくなってしまいそうです。そして、彼女と一緒に記念撮影をしたくなるのです。
 リハーサルを終え、彼女はカメラをバッグにしまいます。それから彼女はバッグから小箱を取り出します。そう、あの薬局で求めたものです。彼女も明日の仕事に備え、体調を整えるようです。ティシュ、バスタオルとハンドクリームもそろえます。
 彼女は椅子の上のデジタルカメラを置きます。このカメラを動画モードにセットして、スタートさせます。彼女は衣服をすべて脱いでベッドの上に上がります。
 体を左にして横になります。

「おっ、いよいよ仕事だね。」
「実にいい眺めだ。モデルのように美しい体だね。黒く輝く髪、細い首、きれいなうなじ、まっすぐ伸びた背中、くびれたウエスト、色白で形のよいヒップ、長くすらりとした足、これは絶品だね。こんな美しい女性と僕は結ばれるんだ。幸せだなあ。」

 彼女はクリームを右手人差し指ですくい、左手でアヌスを開きます。

「実に美しいアヌスだ。ここに僕が挿入されるんだ。胸がときめくぜ。」

 彼女は浣腸器をつかんで、アヌスに挿入します。

「いよいよ突入だ。いい香りだな。」
「おぅ、黒いものがいくつかあるな。よ〜し、君たちここから出ていってもらうぜ。悪く思わないでくれ。」
「そ〜ら、グリセリンだ。これを浴びろ。」
「よ〜し、これで大丈夫だ。うんち君、一足先に、あばよ。」

 彼女は浣腸器を抜いて、鼻先に差し出します。自分のニオイを確認しているようです。それから浣腸器を置き、うつぶせの姿勢になります。そのまま、放心したようにベッドの上で時間をやり過ごします。
 数分が経過しました。やおら彼女は立ち上がり、トイレに向かいます。すっきりした表情で彼女が戻ってきました。彼女の浣腸は成功したようです。

「よかったぜ。仕事はうまく行った。明日はきっと彼女、よい仕事ができるだろう。」

 彼女はデジカメを止めました。そして、ベッドに座って、ムービーの再生を始めました。彼女の浣腸シーンがしっかりキャッチされていたようでした。彼女だけのお宝の映像です。

(その15 シティホテル)

 またシティホテルでのお話です。このホテルに新婚カップルがやってきました。2人は今日、地方都市でめでたく結婚式を挙げ、今夜このホテルのスイートルームに宿泊し、明日海外のヘネムーンへ旅立つ予定なのです。つまり、二人は結婚後の記念すべき初夜をこのホテルで迎えるのです。
 夕刻に二人はこのホテルにチェックインしました。

「わぁ、素敵な部屋ね。」
「そうだね。今夜はこの部屋で君と二人きりで過ごすんだ。」
「私、疲れたわ。」
「そうだね、結婚式では食事がとれなかったからね。どうだい、食事に行こうか。」
「う〜ん、私、食べたくないわ。」
「どうした、大丈夫かい。」
「私、おなかの調子がよくないの。」
「それはいけないね、下痢かい。」
「ううん、逆よ、便秘なの。」
「それは困ったな、明日から海外に行くんだよ。薬を買ってこようか。」
「お願いするわ。」
「薬は何がいいかな。」
「私、わかんない。」
「そうか、薬局で何がいいか、聞いてみるよ。」

 こうして、彼はあの薬局に行ったのでした。そして、あの店主に浣腸をすすめられたというわけでした。

「さち子、薬を買ってきたぞ。」
「そう、ありがとう。助かるわ。」
「薬局の店主の話だけど、下剤はいつ効くかわからないし、効き過ぎると困るかも知れないと言うのさ。特に旅行中だと。即効性があると言ってこれを買ったよ。」
「えっ、浣腸なの。」
「そう、だめかな。」

 少し、恥ずかしそうな表情を見せたさち子さんでしたが、ためらいはありません。どうやら彼女、浣腸の経験はあるように見とれました。
 
「ううん、いいわ。苦しいからすぐ使うわ。手伝ってくれる?」
「えっ、いいのかこれで。」
「うん。」

 ここで、2人とは別につぶやき声が聞こえます。

「なるほど、そう言う理由があったんだ。旅行先の便秘は苦しいよな。こういうときこそ、僕たちの出番なのさ。」
 
 彼女は衣服を脱ぎます。そしてブラジャーとパンティだけの姿になりました。それは新婚初夜用に彼女が準備した純白のものでした。それから、彼女はクリームを彼に渡します。彼もそれをどう使うか理解したようです。
 そしてベッドの上で四つん這いになります。2人の行動は、彼がリードするというわけではなく、彼女が自ら先行して動いているように見えます。彼女の動きに彼が従うよう感じられます。
 彼もベッドに上がり、彼女の背後にすわります。彼は箱から浣腸を1個取り出します。そして、ノズルのキャップを取り去り、クリームを塗ります。そして彼女の純白のパンティをずり下げます。丸いかわいいお尻が露出されました。

「いいかい、入れるよ。」
「うん。」

 何と、新婚夫婦が初めて2人で共同で行う作業が、浣腸なのです。それはちょっと奇異な行為にも見えますが、苦しむ妻を夫がやさしく介助するという美しい行為にも見えます。

「おや、初夜を迎えた新婚の花嫁さんに僕が使われるとは夢にも思わなかったな、 まったく奇遇だな。失敗のないよう頑張るぞ。これは初夜の儀式の前の前奏のような ものさ。これで失敗したら、初夜もうまく行かないかも知れないな。ちょっと緊張するな。」

「おお美しいお尻とその穴だ。若い女性のアヌスは美しいものだな、まったく。」
「さあ、挿入されたぞ、ここまで来ればもう大丈夫さ。おっと、うんちがたくさん溜まっているな。これでは苦しいはずさ。でももう少しの辛抱さ。さち子さん、しばらく我慢して下さい。さあ、グリセリンの注入だ。」
「よ〜し、無事に注入完了だ。うんち君よ、いざさらば。」

 彼女は四つん這いの姿勢で我慢します。彼はティシュで彼女のアヌスを押さえながら言います。

「さち子、大丈夫?」
「うん、しばらく我慢するわ。」
「そうだね、頑張るんだよ。」
「おう、やさしいね。夫婦愛を感じるね。実にいい光景だね。」
「私、もうだめだわ。おトイレに行くわ。」
「そうか、じゃあ一緒に行こう。」

 彼は彼女がベッドから降りるのを助けます。そして、片手で彼女のお尻の穴を押さえ、もう一方の手で彼女の手を取って、彼女をトイレへと誘導します。
 しばらくして彼女がベッドのところに戻ってきます。明るいにこやかな表情に戻っていました。彼女は何も言わずに彼の胸に飛び込みます。
 彼は彼女をしっかり受け止めます。二人は熱いキスを交わし、抱擁します。そして、そのままベッドに倒れ込みます。それから、二人は愛の行為を交わします。

「おう、大変仲のよいことだな。僕が2人の愛の行為のリード役を果たしたのかも知れないな。」
 
 どうやら浣腸という行為が二人の愛の行為の火付け役になったことは間違いないようです。二人は浣腸の助けによって、夫婦という船出の第一歩を順調にスタートさせたようでした。

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