SPACE銀河 Library

作:えり子

出 会 い

(その1)

 僕は昨日、東京の墨田区で、この世に誕生しました。生まれて間もないんです。僕の身長は約9cm、体重は約30g、肌の色は美しいピンク色・・・、そう、実は僕は人間ではありません。

 皆さん、喜怒哀楽の感情をもっているのは人間だけではないことをご存知ですか。物には必ず物の ”精 ”が宿っています。木には木の精が、石には石の精がいるのです。だから、むやみに木などを切ってはいけないのです。「ぎゃ〜っ」と木の精が悲鳴をあげるはずです。
 こう説明すると、もう皆さんは僕が誰だかおわかりですね。そう、言うまでもなく、僕は ”いちじく浣腸の精 ”なのです。」

 僕は今、生まれたこの工場の倉庫で眠っています。僕の家はこの工場の倉庫に詰まれた段ボール箱の中の青い紙箱、そして同居人は同時に誕生した双子の弟である精、つまり ”いちじく浣腸2号” なのです。そして、この僕が ”いちじく浣腸1号 ” なのです。

 朝になりました。2号が目覚めました。
「1号君、おはよう、もう起きていたの?」
「おはよう、そう、今日は早く目覚めたのさ。」
「今日は多分旅立ちの日だね。」
「うん、僕達一体どこに旅立つのかな。」
「早く仕事がしたいね。」
「そうだね、僕たちは人間の健康を助ける使命を帯びて、生まれてきたからね。」
「それに、僕らの仕事は1発必中だよね。」
「そう、僕らのご主人との出会いはまさに一期一会だね。」
「偶然、ある人に買われて、その人のために尽くすんだね、ご主人様との遭遇が
楽しみだね。」

 倉庫が突然明るくなりました。従業員がやってきて、照明が点灯されました。この工場の仕事が始まったようです。
 出庫係員は若い女性です。コンピュータを操作して、お客さんの注文票をインプットします。注文表には「いちじく浣腸30g2個入り、*箱」などと書かれています。彼女は毎日、何度も ”いちじく浣腸 ”と言う文字を読み、キーボードでいちいち”いちじく浣腸 ”とインプットするんですね。
 すると、倉庫のコンベアが動き出して、僕達の段ボール箱が移動を始めました。彼女の前でいったん停止すると、箱ににラベルが貼られました。それには送付先の名前や製品名が書かれているようです。「いちじく浣腸30g2個入り、*箱、送り先、*区*町*薬局」などと書かれているのでしょう。

 それから僕たちはトラックに乗せられました。トラックでしばらく揺られて、とある場所でおろされました。JR*駅に近いドラッグストアです。便利な場所にあるので、僕たちはすぐにお客さんに出会えそうです。
 いったん倉庫に入れられ、若い女性店員の手でその日の午後には店の店頭に並べられました。他の仲間達の箱といっしょに3段5列に整列させらたのです。僕の箱は上段の右端です。すぐにお呼びがかかりそうな位置です。

 若い女性客が店内に入ってきました。OL風の女性です。すごい美人なので、僕らも緊張します。この人に買ってもらえるといいなと感じました。残念なことに、彼女の手は隣に並べてあったもっと価格の安い他社の浣腸をつかみました。僕らは有名ブランド品ですが、その分価格が他社の品より少し高いのです。

 また若い女性が入ってきました。そして僕達の前に立ち止まります。セーラー服を着ています。何と女子高校生ではないですか。この子もきっと体調がよくないのでしょう。かわいい子なので、是非とおこの子のために働きたいと強く感じました。
 彼女はしばらく僕達を見ていました。そして、そ〜っと手を伸ばしてきました。しかし、途中で手を引っ込めました。ためらいがあるようです。しかし、次の瞬間に彼女は僕達の箱をしっかりつかんで、かごに放り込んだのです。

「おい、2号、やったぜ、僕らのお客はかわいい女子高生だぜ。」
「そうだな、ラッキーだな、お互い頑張って、よい仕事をしようぜ。」

 彼女は僕達の他に生*用品などをかごに入れました。2号が言います。
「女の子って大変だな、生*や便秘がつきものだからな。」
「そうだな、女性の下半身は赤ちゃんを生めるようになっているから、デリケート
 なんだな。」
「僕達が頑張って、彼女を早く楽にしてあげたいな。」
「そうさ、彼女のさわやかな顔が早く見たいものだな。」

 僕達は彼女のかばんに入れられて、彼女の家へと向かいます。山の手の閑静な住宅街に彼女の家はありました。家に入ると、メモが置いてありました。「えり子さんへ、お母さんは買い物に出ます。6時頃に帰宅します。 もしあなたが早く帰宅したなら、それまで待っていて下さい。」

 この家には今、彼女一人だけです。彼女は自室に入ります。彼女はまずかばんから僕達を取り出します。意外に早く出番がやってくるかも知れません。
 彼女は着替えをします。セーラー服を脱ぎます。下着もすべて脱ぎます。一糸まとわぬ姿になります。スレンダーながら、ふくらむべきところはしっかりふくらみ、くびれるべき部分はきゅ〜っとくびれていて、とても美しいボディです。ただ、心なしか下腹部が少しふくらんでいるようです。

 2号と僕は思わず息を飲みます。
「おい、顔もかわいいけど、体の線も実に美しいな。」「そうだな、こんな美しいご主人に恵まれて、僕達幸せだな。」
 彼女はパジャマに着替えます。淡いグリーン色のかわいいパジャマです。下着はつけていません。

 彼女はいったん部屋から出ました。すぐに彼女は戻ってきました。洗面器とキッチンタイマーをもってきました。洗面器の中にはお湯が入っています。
 彼女は箱から僕を取り出しました。2号が言います。
「1号、しっかり頑張るんだぞ。」
「がってんさ、任せろ。」
 そして、間もなく僕は洗面器の中に入れられました。お湯の温度は約40度、ほどよい温度です。僕は仕事の前に一風呂浴びることができてうれしく感じました。

 その間、彼女は机の上に置いてある男性タレントの写真をベッドの脇にもってきます。彼女のファンの男性タレントのようです。ティシュの箱も置きます。ベッドにバスタオルを敷きます。そして、洗面器から僕を取り出し、ベッドに横たわります。
 彼女は写真に向かって、声を出します。
「えり子さん、今日はどうしました。」
「はい、先生、おなかが痛いんです。」
「うんちはいつ出ましたか。」
「はい、5日前です。」
「それはいけませんね、便秘です、すぐ浣腸をしましょう。」
「えっ、浣腸ですか、お薬ではいけませんか。」
「だめです、浣腸です、僕が浣腸をしてあげますから。」

 彼女は男性タレントを先生に見立てています。僕は彼女の一人芝居に聞き入ります。そして僕は次第に興奮してきました。
「ふ〜ん、近頃の女子高生は浣腸するにも、ストーリィ仕立てが必要なんだ。」
と思いました。そして、僕の出番がいよいよ近いのを実感しました。

 彼女は僕のノズルの先端のキャップを取り去ります。そして、僕のノズルを自分の口にふくみます。彼女とのディープキスです。いや、むしろ、キスと言うよりは ”フェ*チオ”をされていると言うべきかも知れません。
 もう僕は興奮のるつぼの中にいます。彼女の舌が僕のノズルにからみつきます。僕の興奮は絶頂に到達しました。
「わ〜お」と思わず声を上げたくなりました。
 彼女は写真を見ながら言います。
「下着を下げます。」
「はい。」

 彼女は左手で自分のピンク色のかわいいアヌスを開きます。よく言われる通り、まるで菊の花のように美しいものです。そして、右手にもった僕のノズルを彼女の秘めたアヌスに接触させます。かぐわしい香りを僕はたっぷり感じます。そして、彼女は僕のノズルでアヌスの周りをマッサージします。
彼女の口からは、「あぅ、あぅ・・・」という吐息が洩れます。
 僕は彼女の美しいアヌスのひだにノズルを通じて、彼女の唾液を塗り込みます。彼女のアヌスが自分自身の唾液で濡れました。
「さあ、浣腸するよ、いいですか。」
「はい。」

 彼女は僕のノズルをグイッと彼女の体内に挿入しました。僕のノズルはしっかりと彼女の体内に潜り込みました。ついに僕は彼女と結ばれました。ドッキングに成功したのです。
 だが、しかし・・・。トンネルをくぐると、そこはまるで別世界でした。美しい入口とはうらはらに、そこは黒々とした個体が所狭しと詰まった暗黒の世界でした。そして、そこは入口のかぐわしい香りからは想像もできないような強烈な臭気の漂う洞窟でした。彼女のかわいい顔からはとても想像さえできない世界でした。
 でも僕はめげません。こういう修羅場こそ、僕が力を発揮して、よりよい仕事ができる場なのです。がぜん、僕にはファイトがわいてきました。
 その瞬間です。彼女の美しい指がしなって、僕にパワーが加えられました。僕は体内のグリセリンを一気に彼女の個体に向けて発射しました。そして、放出が終わると僕のノズルは暗黒の世界から引き抜かれてしまいました。彼女の体から僕はとうとう切り離されてしまったのです。
 ただ、ノズルに付着した少しばかりの黄色の異物が、僕が彼女の体内に滞在したとういう痕跡をわずかながら示しています。

 僕の仕事は終わってしまいました。後は成果を待つのみです。

 彼女はキッチンタイマーを作動させました。それは5分に設定されています。彼女はティシュを束ねてアヌスに当てがいます。そしてまたつぶやきます。
「えり子さん、5分間がまんするんだよ。」
「はい、わかりました。」

 僕はベッドのかたわらで固唾を飲みながら彼女を見守ります。彼女の息づかいが次第に荒くなってきます。
「あ〜ん、あ〜ん。」

 彼女は必死に便意と戦っています。思わず僕は叫びます。
「えり子さん、頑張って下さい。」
この声は彼女には決して聞こえないことは知りつつも・・・。

 なおも彼女は寄せては引き返す波のように、度重なって襲い来る便意と戦い続けています。
「先生、私、もうがまんができません、おトイレに行っていいですか?」
「だめです、まだ3分ですよ、もう少しがまんして下さい。」
「はい。」

 彼女は右手でアヌスにティシュを押しつけ、左手でおなかを押さえます。
「先生まだですか。」
「まだ4分です、もう少しがまんして下さい。」
「はい。」

「先生、もうだめです、うんちが出てしまいそうです。」
「あとわずかですよ、がまん、がまん・・・。」
「は〜い。」

 彼女は体をよじりながら、必死でがまんします。突然キッチンターマーが大きなうなり声をあげました。
「えり子さん、よくがまんできましたね、トイレに行っていいですよ。」
「はい、ありがとうございます。」

 彼女は上半身にパジャマを着て、下半身はお尻をむき出しのまま、ティシュを押し当てたあられもない姿で、あたふたと室外に飛び出したのです。

 数分後に彼女はさわやかな表情を取り戻して、部屋に帰ってきました。そして、うれしそうな表情で、また寸劇の続きが行われます。

「先生、ご報告します、私、うんちがたくさん出ました。」
「そう、それはよかったですね、
「便秘は体によくないですよ、苦しいときはまた来て下さい、いつでも浣腸をしてあげます。」
「それは助かります、よろしく、今日はどうもありがとうございました。」
 彼女は写真に向かってぺこりと頭を下げました。

 それから彼女は僕をティシュでくるんで、ダッシュボックスに投げ入れます。そして、パジャマを脱いで、トレーナーに着替えます。それから洗面器を片づけます。彼女の一人芝居がやっと終了したようです。

 しばらくすると、コツコツとドアをノックする音が聞こえました。そしてドアが開くと、彼女の母親の顔が現れました。
「あら、えり子、もう帰っていたの、今日は早いわね、演劇サークルの練習はなかったの。」
「うん、明日はもう本番でしょ、だから皆今日は練習はお休みしたの。」
「そう、それで本番は大丈夫なの?」
「うん、先ほどまで、ここでお芝居の練習をしていたのよ。」
「そうなの、お母さん、明日は楽しみにしているわ、何しろあなたが ”ベルばら ”で主役のオスカルをやるんでしょ、だから今日は髪にパーマをかけてもらったのよ。」
「お母さん、素敵よ。」

「ところで、あなた、体調はどうなの、いつも本番が近づくと便秘をしてたわね。」
「うん、そうなの、後で薬局に行こうと思ってるわ。」
「あっ、私、買い物のついでに薬局に行ってきたわ、はい、これっ。」
「あっ、いちじく浣腸ね、これがあれば大丈夫よ、ありがとう。」
「薬局の奥さんもあなたのこと心配してたわ、そして、これを使うときっと大丈夫よと、すすめてくれたのよ。」
「そうなの。」
「使用後は台所の不燃物の容器に捨ててね、分別しなければいけないから。」
「うん。」

 僕はダストボックスの中で、二人の会話を残らず聞いていました。えり子さんは演劇サークルに所属していたんですね。道理で演技がうまいと思った。先生とのやりとりは迫真の演技だったと思う。それに、あの愛らしい彼女の口から、何度も ”浣腸 ”という言葉が発せられたのもうれしかった。自分の名前が呼ばれるのはうれしいものさ。
 彼女はかわいいし、それに加えて演技もうまいから、将来はタレントの道に進めるかも知れないと僕は思いました。
 その後、しばらくして僕は彼女の部屋のダストボックスから、台所の異物入れ容器に移されました。そしてここで一人ぼっちで静かな夜を過ごします。仕事を無事終えて快い疲れを感じます。そして、体にまだ残っているえり子さんの残り香に酔いしれながら、静かな眠りにつくのでした。


(その2)

 ボクはアメリカのカリフォルニア州のとある町の工場で誕生しました。この工場はゴム製品を製造しています。
 ボクも実はゴム製品なのです。ボクの体は青色のゴムでできています。ボクの体は3クオート(約2.9L)の液体を収納できる構造になっています
 ボクは「エネマバッグの精」なんです。僕はいわば浣腸用具の仲間なんです。

 カルフォルニア州は知事の選挙や山火事で有名になりました。ここはハリウッドなどもあって、華やかな土地です。女優やモデルには美容のために、ボクを愛好する人も少なくありません。また、将来、女優やモデルを目指して、若い女の子がこの州に多く集まります。そういう彼女達も美容のためにまた、ボクを愛用してくれる人もいます。ボクの生まれた工場はこの消費地に近い場所に立地しているのです。

 文化の違いがあって、日本では浣腸というとグリセリン浣腸(ディスポ型やガラスシリンダ)が多く使われます。病院では高圧浣腸も行われていて、その場合イルリガートルが使用されます。あれが用いられるのは、もともと日本がドイツの医学をお手本にしたことに起因するそうです。
 一方、アメリカでは浣腸といえば、エネマバッグを使用するものが主流で、家庭にもエネマバッグがあって、子供達はこれで浣腸をされるのです。子供達の中にはこれがトラウマとなって、成人後もボクを使う人も少なくありません。フリートというディスポ浣腸もありますが、やはりエネマバッグが多く用いられているようです。

 そういうわけで、アメリカではポピュラーなボクですが、残念ながら日本ではエネマバッグはあまり普及していません。
 しかし、昔、ボクの先輩が日本で有名になったことがあります。それは、ずいぶん昔に公開された映画のおかげです。その映画は「ウオーターパワー」という題名です。これは一種の犯罪映画でした。犯人である主人公が、多くの女性を襲い、エネマバッグを使って次々に彼女達を強制浣腸するというショッキングな内容のものでした。女性警官に浣腸をしたところで、ついに逮捕されちゃったそうです。

 ボクは今、工場の倉庫で出番を待っています。インターネットで注文が入りました。それは日本からのものでした。注文主は日本人の男性でした。
 ボクは海を渡って、はるばる日本に輸送されました。ボクの注文主はボクが届くと早速恋人の彼女に電話をします。注文主はある商社に勤務するサラリーマンで、恋人は仕事で知り合った取引先の会社のOLなのでした。

「えり子、君が欲しがってたエネマバッグが届いたぞ。」
「そう、うれしいわ、すぐに見たいわ。」
「いいさ、今晩、いつもの場所で会おうか、19時でどう。」
「いいわ。」

 あるこじんまりとしたレストランで二人はデートします。
「インターネットで注文してくれたのね、届くの早かったわね。」
「そうさ、これは君がインターネットで発見したんだね。」
「そう、青いエネマバッグ、これ、とても欲しかったのよ。」
「1.5L、3L、6Lの3種類があったけど、3Lを注文したぞ。」
「それでいいわ、1.5Lはもの足りないし、6Lはちょっと自信ないわ。私、これをすぐに試したいの、手伝ってくれる。」
「もちろん、いいさ。」
 二人は食事をしながら、おしゃべりをします。ボクは包装された箱のなかで、聞き耳を立てています。それにしても、食事中の話題が浣腸とは、不思議なカップルですね。

 食事が終わると二人は彼女のアパートに向かいます。二人は早速箱を開きます。ボクは二人と初対面をします。男性は龍太さんといって、30代前半で、口ひげをたくわえ、ちょっぴりエッチな顔をしています。女性はえり子さんという名前で、20代後半のなかなかの美女です。
「よろしくお願いします。」

 二人は箱の中から中身を取り出し、ボクの点検、チエックをします。
「うわ〜、いいわね、青い色が素敵ね。」
「ゴムのにおいがいいね。」
「チューブ、ノズル、ストッパー、吊り金具もあるわね。」
「別に注文したエネマソープもあるわ。」
「大きなノズルね、お尻、大丈夫かしら。」
「ゼリーを使えば問題ないさ。」
 えり子さんは、ボクのノズルを見て驚きました。確かに日本人には少し太いかも知れませんが、ゴム製なので、弾力があって、お尻の穴を傷つけることもないでしょう。

 龍太さんとえり子さんは早速準備にかかります。二人は衣類をすべて脱ぎ去り、生まれたままの姿になります。大型のピッチャーにお湯を入れ、温度を調整します。エネマソープを溶かし、浣腸液3Lができました。ティシュとゼリー、タオルを浴室に持ち込みます。
 えり子さんは浴室の床に手とひざをつき、よつんばいの姿勢をとります。そして、お尻を高く突き上げます。
 龍太さんが、エネマバッグに浣腸液を注ぎます。龍太さんはえり子さんのお尻の穴を開き、外側、内側に指でゼリーをていねいに塗り込みます。
 えり子さんは、「は〜は〜っ」と、もう息づかいが荒くなっています。

 アメリカではこういうシーンはそれほど珍しいものではありません。父親が娘に、ご主人が奥さんに、恋人同士で彼氏が彼女に、ボクを使って浣腸をするのです。
 大腸をクリーンにする習慣は日本よりアメリカで進んでいるようです。これは多分に食事習慣の違いがあるようです。
 アメリカ人は肉食で脂肪分の摂取も多く、そのため腸に負担がかかり、腸の病気が多いのです。そのせいで、ボクを使ってコロンクレンジングを行うカップルは多いようです。日本も食事習慣の変化で、今後、コロンクレンジングが必要になることが予想され、ボクの輸入も増えるのではないでしょうか。

「えり子、はじめるよ。」
「うん、でも痛くないようにしてね。」
「わかってるよ、心配ないさ。」

 ゴム製の太いノズルがゆっくり挿入されます。ボクはえり子さんのお尻の穴のヒダをかきわけ、ゆっくり内部に向かいます。そして、ノズルがえり子さんのお尻に吸い込まれました。
「痛くないか?」
「うん、大丈夫よ。」
「注入するぞ。」
「うん。」

 龍太さんはストッパーをはずします。ボクはエネマソープ液をゆっくりえり子さんのおなかに注ぎます。えり子さんは細身の体なので、3Lは大丈夫か、ちょっと心配です。
「えり子、大丈夫か、苦しくなったら、そう言うんだぞ。」
「うん、まだ大丈夫よ。」
 えり子さんの美しい顔が次第に苦しそうな表情に変わります。半分入ったところで、言います。
「苦しいわ、もうだめ、止めて下さる。」
「いいさ、液を止めるよ、1.5L入ったよ。」
「あなた、ノズルを抜いて、そして外に出てくれる。」

 龍太さんは言われた通りに、ストッパーで液を止め、ノズルを抜き、チューブを吊り具に掛けます。そして、浴室のドア外に出ます。
 ボクはえり子さんの排泄に立ち会います。やはり3Lは無理でした。無理をせず、1.5Lで止めたのは賢い判断でした。

 えり子さんのおなかから大量の排泄がありました。えり子さんは排気ファンを作動させ、消臭液をスプレーします。そして、再び龍太さんを呼びます。
「残りをまた入れて下さる。」
「いいさ、大丈夫か。」
「全部出たから大丈夫よ、いちおう落ち着いたけど、もっとすっきりさせたいの。」
「そうか。」

 えり子さんはまたよつんばいになり、残りの1.5Lが注入されました。2度目の注入を終えると、えり子さんは便器に腰掛けます。龍太さんは、えり子さんのおなかをマッサージします。そして、その後、ドアの外に消えます。
 2度目の排泄の後、龍太さんが浴室に入って、えり子さんのお尻をティシュで拭いてあげます。そして、器具の片づけをします。
 それから二人は一緒に仲良くシャワーを浴びました。二人はその後すぐにベッドに移動し、そこではげしく愛を交換したのです。

 この二人はときどきこういうパターンで愛を交換しているようです。ボクは遠い国、日本でこのカップルに出会って、仕事をしました。出会いって、不思議です。「縁は異な物」ですね。
 これからも、ボクはえり子さんのおなかの健康を守るため、そして二人の愛の先導役
を果たすために頑張るつもりです。


(その3)

 昨日、僕は地方にあるガラス工場で誕生しました。僕は身長が約15cm、体重は約100g、乳白色の肌をしています。僕のボディはガラス製で、スリムで、冷たく、しかも壊れやすい繊細なものです。体全体に赤い色で目盛りが刻まれています。目盛りの上部には50CCという文字が記されています。僕の体は本体とピストンから構成されています。

 こう書くと、皆さん、もうおわかりですね。そう、僕は ”ガラス浣腸器の精 ” なんです。外見は注射器とほとんど同じですが、僕の特徴はノズルにあります。注射器はノズル部の形状がストレートですが、僕のノズルはくびれていて、妖しい形をしています。これは、人間様のお尻の穴にフィットするように、こういう形状に仕上げられているのです。
 人間の中には僕のファンも多く、彼らはこの部分の形状がとてもエッチでたまらないと感じる人も多いのです。

 僕の先輩達は昭和20年代から40年代までは多く生産されました。もちろん、病院では必ず使用されていましたし、家庭にも置かれていました。また、学校の保健室や理科の実験室にもありました。
 多くの人が僕の先輩達のお世話になったんです。そのときの経験が忘れられず、トラウマになっている人も多いはずです。病院では、便秘はもちろん、腹痛、のぼせ、発熱、風邪などの症状には先生はよく浣腸の指示を出したそうです。
 出生率も今ほど低くなく、出産数も多く、産婦人科では出産の前に必ず浣腸がなされて、僕の先輩が大活躍したものです。
 ところが、近年、病院では浣腸の処置が少なくなり、また出産数も減っています。それに、学校の保健室でも浣腸の処置は行われなくなっています。しかも、病院で用いる器具はディスポ浣腸が主体になっているので、僕らの出番は非常に少なくなっています。それに、近々、コンビニでディスポ浣腸が販売される動きがあります。そうなると、僕達はますますレアな存在になるかも知れません。
 ただ、根強いファンに支えられて、僕達は細々と生産されているのです。就職先も、医療関係ではなく、アダルトショップなどが多くなっています。

 僕の工場は主としてガラス製品を製造しています。僕の仲間は、ビーカーやフラスコなどがあります。そうそう、同じ浣腸の仲間のイルリガートルもあります。
 僕に、ある会社から注文が来て、僕は箱に入れられて、工場を後にします。一体僕にどんな出会いが待っているのでしょう。

 僕は医療器具販売会社の倉庫に到着しました。この会社は病院向けに医療器具を販売しているのでした。
 セールスマンは早速僕をワゴン車に乗せて配達をします。配達先は*胃腸科病院でした。僕の就職先がアダルトショップではなく、病院でよかったです。アダルトショップでは寂しいですから・・・。

 セールスマンはあるナースを呼び出しました。そのナースは30代前半の美人でした。
「えり子さん、注文の品をお届けに来ました。これは個人用でしたね。」
「そうなの、ありがとう。」
 えり子さんと呼ばれた美人ナースは代金と引き替えに僕を受け取りました。どうやら僕のご主人はこのえり子さんのようです。少し年がいっているけど、美女だからラッキーでした。

 勤務を終えると僕は車でえり子さんのアパートに連れて来られました。どうやら、僕は病院ではなく、この人の個人用として働くことになりそうです。えり子さんは*胃腸科病院でもう10年働いているベテランのナースのようです。えり子さんが得意な処置は浣腸だそうで、1日最低10回くらいは処置をするそうで、これまでに延べ3万回以上の経験を積んでいるそうです。
 入院患者のおじさん達も、浣腸は是非えり子さんにと、ご指名も多くかかるそうです。

 えり子さんは夕食をすませて、しばらくTVを見ていましたが、箱を開いて僕を取り出しました。そして僕に向かってあいさつをします。
「エネ君、はじめまして、君は今日から私とつきあってもらいますよ。早速、今から第1回目のデートですよ。」
 僕は彼女から ”エネ君” と命名されました。いい名前で、気に入りました。
 僕も彼女にあいさつを返します、でも聞こえないんですね、これは。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします、あなたのような美女とデートできるなんて最高です。」

 彼女はビーカーにお湯とグリセリンを混合します。そして、棒状温度計で湯温を測定します。
「39.5℃ね、O.K.よ。」
 えり子さんは独り言を続けます。
「毎日職場でこれを何度もやってるのに、家の帰ってまでしなくていいのに・・・。」
「何だか、家でもこれをしないと気がすまないのね、きっと、チャップリンの映画、モダンタイムスの場面の職工さんのように、ベルトコンベアの製品のネジ締めばかり毎日していて、工場を離れても。ネジ締めをしないと気が済まない・・・、ああいう心境かもね。」
「それに、私は職場では常に施浣する立場、だから反対にされる立場も味わいたいのね・・・、自己分析するとこういうことね、きっと・・・。」
 なるほど、えり子さんの心境もわかる気がしますね、これはきっと彼女にとってストレス発散になるのかも知れないね。
 えり子さんは言います。
「でもね、お道具は職場にないものを使いたいのね、となると、イルリガートルや ディスポはダメ、それに私、ガラスシリンダが好きなの、小さいときに経験したのが忘れられないの。これしかないのね。前に愛用していたのをうっかり割ってしまったのよ。でも、私、新しい君が好きよ、ストレス解消になるのね。」
 そうなんだ、僕の愛好家に巡り会えてよかった。僕はしっかりがんばるぞ、そして、えり子さんの期待にこたえるぞ。

 えり子さんはすっ裸になって、バスルームに僕を連れて行きます。ユニットバスなので、バスタブと便器が同居しています。浣腸ルームとしては最高の環境ですね。それに、バスタブにはお湯がたくわえられています。彼女、浣腸の後、すぐ入浴するつもりのようです。
 えり子さんはキシロカインゼリーを使います。さすが、現役ナースですね。彼女は四つんばいになって、僕のノズルをお尻に迎えます。お尻の穴は少し縦長で美しいです。

 僕はトンネルをくぐります。トンネルの奥はきれいです。毎日お掃除をしているようで、清潔なのもうなづけます。僕は毎日仕事があるようなので、うれしくなりました。
 彼女はピストンにに圧力をかけます。僕は奥に向けて放水を開始しました。
 えり子さんは声を出し始めます。
「あっ、あっ、いぃ、いぃ、いいわ・・・」
 グリセリン50ccが入って、僕は彼女のお尻から抜かれました。彼女は便器にすわります。まさか、ご主人さんの排泄に立ち会うとは驚きです。でも、せっかくの機会ですから、しっかり見とどけることにしましょう。

 数分後に勢いよく排泄が始まりました。すごい音です。でも、においはさほどきつくありません。毎日おなかを洗ってる清潔好きなえり子さんですから、それは当たり前のことなのでしょう。
 えり子さんは、排泄後、すぐに入浴をしました。僕はえり子さんの入浴シーンまでしっかり見学させてもらいました。えり子さんは、洗腸をしているせいでしょうか、お肌がとてもきれいです。
 最初の出会いの日に、僕はしっかり仕事をしましたし、その成果も見届けることができました。これからも毎日、彼女の浣腸のお手伝いをしようと張り切っています。
 えり子さんは使用後の僕をしっかり洗浄し、消毒もしました。そして、僕をバスルームの洗面台に置きます。換気扇を回し、僕を乾燥させるのです。

 朝になりました。彼女は洗顔のためバスルームに入って来ました。そしてさわやかな笑顔で僕に挨拶をします。
「エネ君、おはよう。」
「えり子さん、おはようございます。」
僕も挨拶に応じます。
 えり子さんは、洗顔の後、オシッコをしました。えり子さんの放尿のも僕は立ち会えたのです。それから、彼女は食事をし、僕を洗面台に放置したまま、職場に出てしまいました。今日は土曜日だけど、彼女はお仕事なんですね。

 午後4時頃です。アパートのドアにキーが差し込まれ、開かれました。えり子さんが、帰宅したようです。
 突然、僕が置かれている浴室のドアが開かれました。えり子さんではなく、別の女性です。
「おや、これは何?」
彼女は僕を見てそう言います。
「これって、確か浣腸の道具よね、お姉さん、これを使ったのね。」

 驚きました。彼女はえり子さんの妹のようです。彼女はオシッコをして、ここから出て行きました。

 6時にえり子さんが帰宅しました。
「おや、ゆり子、来てたの。」
「そう、私、今日、仕事が休みだし、ひさしぶりに姉貴の顔を見たくなったのよ。」
「そう、でもあなたが来るときはあまりよくないことが多いから要注意よね、お金を貸して欲しいとか・・・。」
「そうじゃないの、ただ、確かにあまりよいお話じゃあないわ。」
「そう、でも何でも相談に乗るわよ。」
「私ね、最近仕事が忙しく、夜は遅いし休日も休みを取れない日が続いたの、 それで、ストレスはたまるし、体調もよくないし・・・、お姉さんにグチを 聞いてもらいたくて、ここに来たの。」
「そう、それは大変ね、グチならいくらでも聞くはよ、でも忙しいのは私も 同じよ、夜勤もあるし、呼び出しもあるのよ。」
「そうか、えり子姉さん、体調がよくないんじゃあないの?」
「えっ、どうして。」
「当てようかあ、お姉さん、便秘じゃない?」
「どうしたのよ、一体。」
「ごめんね、私、見ちゃったのよ、おトイレお借りたとき、浣腸器が置いてあるのを。」
「あぁ、あれか、あれは違うのよ、私、便秘きゃないけど、健康のために毎日浣腸をするのよ、すっきりするわよ、ストレスなんか吹き飛んじゃうわよ。」
「ナースのお姉さんが言うなら確かね、実は私、このところひどい便秘で悩んでいるのよ。」
「そう、それはつらいわね、お薬飲んでるの?」
「下剤はいやよ、いつ効くかわからないし、くせになって量が増えそうだし・・・、だからナースであるお姉さんに是非相談したかったのよ。」
「あなたも浣腸をしてみる?」
「うん、試してみたいわ。」
「じゃあ、善は急げよ、今から準備するわ。」
「そう、忙しいのにごめんね。」
「いいのよ、浣腸は私、得意だからね。」
「それもそうね、プロ中のプロだものね、助かるわ、私、忙しくて病院にも行けないのよ。」
 う〜ん、2人の会話が漏れ聞こえてきたぞ、これはすごいことになりそうだねと僕は思いました。

「ゆり子、何日出てないの?」
「5日目かな?」
「それはよくないわ、じゃあ浣腸の前に直腸を診てみましょう。」
「お任せするわ。」

 バスタブにお湯が入れられました。えり子さんは、ゆり子さんに浣腸が終わったら、お風呂に入るようにすすめたのです。
 妹のゆり子さんが、裸になってバスルームに入ってきました。そして、バスタブのふちに手をついて立ち、お尻を突き出します。
 姉のえり子さんは僕(ガラスの浣腸器)やその他お道具を取りそろえて、ゆり子さんの背後に来ました。えり子さんは、まず手袋を着用して、指にキシロカインゼリーを塗り、ゆり子さんのアヌスを開きます。
 やはり、えり子さんとゆり子さんは姉妹なのですね。ゆり子さんのアヌスは縦長で美しく、えり子さんのアヌスと形がそっくりです。

「ゆり子、始めるわよ、よくって。」
「はい、お姉さん、おてやわらあかに。」
「大丈夫よ、おなかの力を抜いてリラックスするのよ。」
「うん。」
「はじめに直腸を調べるわよ。」
「うん。」

 えり子さんはゴム手袋をはめて、ゆり子さんのお尻の穴に指を挿入します。そして、指をぐりぐり動かして、内部を検査します。
「うっ、うっ。」とゆり子さんが声を漏らします。
「う〜ん、かなり秘結してるわね、でもグリ浣すれば大丈夫よ。」
「そう、それじゃあお願いするわ。」

 えり子さんは指を抜いて、今度はガラス浣腸器、つまり僕をを手にします。僕は思いがけず、妹のゆり子さんのためにも仕事をすることになりました。美人姉妹なので、大変光栄なことと、張り切っています。
 えり子さんはグリセリン浣腸液を100cc準備しています。僕はまず、半分の50ccを飲み込みます。えり子さんは、鮮やかな手さばきで、ゆり子さんのアヌスを再び開き、僕のノズルを挿入します。
 僕はゆり子さんとしっかり結合しました。そしてすぐに僕のピストンが押されます。僕はグリセリンをゆり子さんの体内に思いっきり注ぎます。
 僕はいったんゆり子さんの体内から離れます。えり子さんは僕に再びグリセリン液50ccを飲ませます。そして僕はゆり子さんと2度目の結合、放射をします。
 ゆり子さんは、「うっ、う〜ん」という、うめきにも似た声をあげます。そして、僕はゆっくりと、ゆり子さんのアヌスから離れます。ゆり子さんのアヌスはキシロカインゼリーとグリセリンで、艶っぽく濡れて、輝いています。美しい光景です。

 えり子さんは、ゆり子さんのアヌスにをティシュで押さえます。
「しばらく我慢するのよ。」
「うん。」
 ゆり子さんは、あっという間に、えり子さんに浣腸をされてしまいました。浣腸はこれからが大変なんですね。ゆり子さんは顔をゆがめながらがまんします。
 ゆり子さんは、湯船の縁に手をついたまま、お尻を後方に突き出した姿勢です。そして、美しい顔は苦痛で、少しもだえています。彼女はお尻を左右に振りながら、便意に耐えます。
 僕は彼女のおなかにグリセリン100ccを注入したわけですから、彼女の苦しさはよく理解できます。
 
「もういいでしょう。」
えり子さんのお許しが出ました。
「出たら流さないでね、うんちをチェックするから。」
「そぉ、恥ずかしいな、あっ、それどころではないわ、もう出ちゃうわ。」
 ゆり子さんは、えり子さんの目の前で、便器にすわり、そのまますぐに排出を始めました。美しい彼女とは言え、5日分のものを排泄するわけですから、音とにおいはかなりのものです。
 排泄を終え、えり子さんはお尻をティシュでぬぐいます。そして、ゆり子さんの体内から出たものをチェックします。

「たくさん出たわね、合格よ。すっきりしたでしょ。」
「うん、あ姉さんありがとう。」
「あなたも、苦しいときは遠慮なく浣腸をするといいわ。」
「そうね、でも私、お道具をもっていないわ。」
「そう、それじゃあ、これをあなたにあげるわ、これ昨日買ったばかりの新品なのよ、私、1回だけ使用したけど。」
「本当、うれしいわ、大切に使わせていただくわ。」

 ひょんなことから、僕は妹のゆり子さんにもらわれることになりました。これも、僕の運命です。新しいご主人のために、しっかり働くつもりです。

 でも、出会いって、不思議なものですね。

N E X T


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