SPACE銀河 Library

作:えり子

飛  翔

(12)

 いよいよ入学式の日になりました。
 私は体調を整えて入学式に臨むことにしました。朝食の後、おトイレでゴム製浣腸器を使って便秘を解消しました。この浣腸器はとても使い易かったです。これでもう体調は万全です。

 式は大学の講堂でありました。仲間達の顔を見ると、皆、大人びていて、立派に見えました。もう大人の女性という雰囲気です。子供っぽいのは私一人のような気がしました。

 まず学長先生の講話がありました。日本は少子高齢化の時代を迎え、女性が活躍することにより、国を豊かにして行かなければならないということを言われました。それには、やはり勉強をしなければならないとも言われました。
 それから健康も大切だと言われました。女性は出産や育児のハンディがあるので、その分頑張る必要があることも言われました。甘えは許されないとのことでした。

 午後からはサークルの紹介がありました。私、自分に合うサークルを探して、サークル活動をしたいと思っています。できれば文系サークルと体育系サークルの2つを楽しみたいと考えています。

 まず文系サークルを訪問します。合唱部の部室です。先輩が迎えてくれます。

 先輩が発声練習の指導をしてくれます。私は声を出します。「あ〜あ〜あ〜、う〜う〜う〜、お〜お〜お〜。」「いい声ね、あなたはソプラノね。」「ハイ。」「ただ、喉からではなく、もっとおなかから声を出す方がいいわよ。もう一度歌ってみて。」「はい。」「い〜い〜い〜、え〜え〜え〜。」「もっと、おなかに力を入れるのよ。」

 先輩はこう言いながら、私のおなかに手を触れます。「おや、あなた便秘していない?」「いいえ、そんなことありません。」「おなかにちょっと、たまっているんじゃない、便秘ではよい声が出ないわよ。 もしそうなら浣腸すればいいわよ、すぐ効くわよ。」
 
 ちょっと失礼な先輩の言葉だと思いました。私はきっぱり言いました。「私、今朝、浣腸をしましたから、大丈夫です。」

 私は先輩の態度が気に食わず、合唱部はよすことにしました。

女子大の  入学式を   迎えます
朝食後   浣腸済ませ  出かけます
学長の   よいお話が  ありました
サークルの 部室を訪問  してみます
合唱部   発声練習   やってみた
おなかから 声を出すのが 大切よ
便秘では  おなかに力  入らない
そのときは 浣腸すると  よいそうよ


(13)

 私はまた、文系サークルを訪問します。今度は文芸部です。また、先輩が出てきて案内をしてくれます。
 机の上に文集が置いてありました。先輩が言います。「これはわが文芸部の作品集よ、どうぞゆっくりご覧になって下さい。」
 私はペラペラとページをめくってみます。小説や随筆、詩、紀行文などが掲載されています。あるページに ”浣腸”と言う文字を発見しました。驚きました。文を読んでみます。

「おい、麗子、これが何かわかるか、」虎太は100ccのガラスの浣腸器を麗子の目の前に差し出した。「今からこれをお前のケツの穴に入れて、浣腸をするのさ。」「いやっ、やめて〜、そんなこと。」

 先輩が言います。「ああ、それはSM小説よ、こんなものも書いてる子がいるのよ。」「え〜っ、驚きました。」「最近が純愛小説など書く子はいないわよ、大抵こう言うのよ。」

 私、浣腸は好きだけどSMには興味がありません。私なら純粋に浣腸だけをテーマにした小説を書くのに・・・と思いました。個人的には浣腸をSMの道具にして欲しくないと思っています。

 次に私は美術部の部室に入りました。部員の作品が並べてあります。風景画、静物画、抽象画、人物画などが並べてあります。画材も油彩、水彩、パステル、鉛筆など様々です。裸婦の絵もあります。
 その隣にまたびっくりする絵がありました。鉛筆画で描かれたその絵は、四つん這いの女性を裸にして、お尻に大きな浣腸器を突き立てている絵でした。
 先輩が言います。「ああそれは文芸部の子に頼まれて、小説の挿し絵を描いたのよ。」「あのSM小説の絵ですか。」「小説を読んだの。」「いえ、ちょっと見ただけです。」「そう。」

 私、あまり絵を描くのは得意ではないんです。小学生の頃絵画教室に通ったことがありますが、あまり絵が好きになれなくて、すぐやめた経験があるんです。私は美術部の部屋を後にしました。

 それにしても女子大の文芸部や美術部の雰囲気は私が想像していたものとはずいぶん違っているのに驚きました。もう大人の女性なので、そういうこともあるのでしょう。

文芸部  小説ちょっと  読んでみる
驚いた  浣腸シーン   ありました
SMの  作品なども   あるんです
美術部も 浣腸の絵が   展示され
小説の  挿絵だったの  驚いた
ここはもう 大人の世界  なのですね


(14)

 私の文化系サークル室の訪問はまだ続きます。今度は写真部です。こちらは絵と違って、カメラさえあればいいんです。最近のカメラはピントも露出もカメラ任せでよいので、ただシャッターボタンを押せば写るんです。私でも写すことができるんです。

 また先輩が出て来ます。「おや、あなた新入生。」「はい、そうです。」「あなたって、なかなかかわいいわね、それにスタイルもいいし、モデルになってくれない。」「ええ、そんな、それはお断りです。私、写真を写されるの苦手なんです。」「近々、ヌード撮影会を開く予定なので、モデル募集中よ、よかったら来てね。」「それなら専門のモデルさんを呼べばいいんじゃないですか。」「それは費用がかかるのよ、ここは女子大よ、女の子ばかりだから、ここでモデルを調達できると お金がかからないのよ。」「そうでしたか。」

 私は作品を見せていただきます。風景写真やポートレート、それに水着やヌード写真もありました。モデルはすべてこの女子大の学生なんだそうです。「ヌード写真もここの女子大生なんですか?」「そうよ、ただ人前でヌードになるのは勇気が要るでしょ。」「はい、そうですね。」「セルフなのよ。」「えっ、セルフ?」「セルフポートレイトよ、つまり自分で自分を撮影したものよ。」「そうなんですか。」
  写真にもセルフの世界があったんですね。セルフだと恥ずかしくないのかな?浣腸の場合は、セルフでも恥ずかしいですが・・・。

 やはりここでも大人の女の世界を感じました。もっと驚いた写真がありました。黒い網タイツにサングラスをした女性が裸の女性をムチで打つシーンを撮った写真がありました。
 そしてその横には同じ姿の女性が、またあの極太の浣腸器を使って別の女性に浣腸をしている写真がありました。
 先輩が説明をします。「今度の文化祭のための作品よ。文芸部、美術部、写真部で共同でSMをテーマにした作品を出品するのよ。あなたにもこのSMのモデルになってくれれば助かるんだけど・・・。やさしくお浣腸をしてあげるわよ。もしあなたが便秘なら、その治療にもなるわよ。」「あっ、それならけっこうです、私、間に合っていますから。」
 
 やっとSMの作品が展示してある理由がわかりました。それにしても女子大ってすごいことを企画するものなんですね。

 先輩がまた言います。「暗室を案内するわ。」「はい。」「ここが暗室よ、現像や引き伸ばしをはここでするの。」 そこには薬品の入ったビン、バット、ビーカーなどが置いてありました。それに大きな引き伸ばしの機械もありました。 棒状の温度計がありました。私は先輩に質問をします。「これは何のために使うんですか。」
「現像液の温度を管理するためよ、現像液は一定の温度に管理する必要があるの。」 なるほど、それは浣腸液も同じねと私は妙に納得しました。そして私も浣腸液の温度を計るために温度計を買わなければいけないわと思いました。

 机の上に大きなブロワーがありました。私はまた質問をします。「これは何をするものですか。」「それはフィルムのほこりを払うものよ。」
 私のもっているものより大きいものです。私、それも欲しくなりました。

 先輩が言います。「それでは部屋を暗くするわよ。」「はい。」 部屋が真っ暗になりました。「きゃ〜、怖い。」
 私は思わず叫びました。「明かりをつけるわよ。」先輩はごく薄いランプを点灯しました。「うわ〜、まだ暗いわ。」「この小さなランプで暗室の作業を行うのよ。」「新入部員はまず暗室の作業を勉強するのよ。」

 その言葉を聞いて、私、愕然としました。私って、暗くて狭い場所が苦手なんです。暗所・狭所恐怖症とも言うべきものかも知れません。私は写真部にも向かないようです。

今回は   写真サークル  訪問し
先輩が   モデルになれと 勧誘し
恥ずかしい 水着やヌード  ごめんです
SMの   女王様の    写真あり
特大の   浣腸器もち   怖そうよ
私にも   浣腸モデルの  誘いあり
温度計   ブロワーなどが 気になって
暗室は   暗くて狭く   苦手です


(15)

 私は大きなカメラ店に立ち寄ります。温度計と大型のブロアーとビーカーを購入するためです。写真部の部室でそれらを見て、私、欲しくなったのです。その3つを買って、私はアパートに戻りました。もちろん、目的あってのことです。そう、お浣腸のためのものなのです。

 ブロアーはゴム製のとても大きなものです。早速私は前のと同じようにブロアーの空気穴に詰め物をします。これで、このブロワーはまた浣腸器に変身しました。水を吸い込んでみます。そしてそれをビーカーの中に注入して、液量を計ってみます。150ccもありました。
 これで私は50ccと150ccの浣腸器を手に入れることができました。それに、ビーカー、温度計も・・・。私のお道具は少しづつ増えて行きます。

 せっかく作った150ccの浣腸器を試してみたくなりました。グリセリンでは怖いので、ぬるま湯の浣腸をすることにします。お湯を沸かし、温度調節をします。温度計で温度を測定します。39度とちょうどよい温度でした。

 ティシュとクリームも準備します。床にビニルシートを敷きます。今日は体位を変えることにします。仰向けになって、両足をベッドの上に乗せます。足をやや開いて曲げます。オムツを交換するときの姿勢に近い体位です。

 ゴム製の浣腸器に液を吸入します。それからノズルにクリームを塗ります。ノズルをゆっくりお尻の穴に挿入します。
 ゴムを静かにつぶします。大ゴム球が大きいので、両手を使ってつぶします。
 温かい液が静かに入ってきます。いいきもちです。注入が終わりました。

 おトイレに入ります。グリセリンと違って、便意はゆっくりやって来ます。ちょっと頼りない感じの便意です。やがてかなりの便意を感じたので、おなかに力を入れると、放出が始まりました。150ccだったので、かなりおなかのお掃除になった気がします。

 グリセリン浣腸とは違った穏やかな効き目の浣腸でした。私はこれもいいわと思いました。浣腸のメニューが一つ増えました。

温度計   ブロワーなどを 購入し
ブロワーは 浣腸器へと   変身し
すごいです 150ccよ  うれしいな
さっそくに 実験します   湯を沸かし
液温は   39度です   ちょうどいい
温水を   お尻の穴へ   注入し
おだやかな 便意じわじわ  やってくる
いいですね 温水浣腸    これもいい
浣腸の   お道具少し   増えました


(16)

 私は文化系サークルを見て歩き歩きました。合唱部、文芸部、美術部、写真部を訪問しましたが、どれも私にしっくりせず、結局私は俳句同好会に入会することにしました。 ここは俳句紀行と称して、旅行があり旅先で俳句をつくるような催しがあって楽しそうです。他に、他の大学と合同の句会もあるそうなんです。

 文系だけでは物足らず、私は体育系のサークルも訪問することにしました。私は馬術部を訪問します。この部は学外の専用馬場の中にあります。

 お馬さんって、とてもかわいい目をしています。走る姿も美しく、とても魅力があります。 先輩が案内をしてくれます。実際に馬を見ます。手入れがよく、美しい毛並みです。
 男性の馬でした。下半身の男性のシンボルのあのモノが実に巨大でした。「馬並み」という言葉を聞いたことがありますが、言葉の意味がやっとわかりました。

 先輩が説明してくれます。「馬の世話って大変よ、でも世話をすると馬もそれをわかってくれて、互いに心が通い合うのよ。」「そうでしたか、馬は賢いそうですね。」「そうよ。」

 そのときです、ちょうど馬さんのトイレットタイムが始まりました。お尻からすごいものが出てきました。体が大きいだけに、さすがに量も多いです。 先輩が言います。「順調ね、快腸よ。」「量の割にあまり臭わないですね。」「そうよ、草食動物だから、こんなものよ、人間のものより臭わないわよ。」「そうですね。」

 先輩が言います。
「ちょっと、おもしろいものを見せてあげるわ。」「はい、何でしょう。」「先輩が手にしているものは、巨大な注射器でした。」「馬用の注射器ですか?」「違うわ、これ、浣腸器よ。」「えっ、そんなに大きいんですか?」「そうよ、1Lよ。」「えっ、人間の10倍ぐらいですね。馬も便秘になるんですか?」「そうよ、人間と同じよ、運動不足のときや、ストレスがあったり、食べ物がよくなかったりと。」「馬って、繊細な動物なんですね。」

「ところで、あなた、浣腸の経験はあるの。」「はい、高校生のときに病院でされました。」「私もあるわ、これほど大きくなかったけど、ガラスの浣腸器だったわ。浣腸って、苦しいけど、後ですっきりするわね。」「はい、そうですね。」

 こんなところで、浣腸談義になるとは思いも寄りませんでした。とても気さくな先輩のようでした。

馬術部で  先輩が来て    お話を
馬さんが  うんちたくさん  出しました
おとなしく 繊細ですよ    お馬さん
便秘にも  なっちゃうそうよ 驚いた
馬用の   大きな浣腸    ありました
先輩と   浣腸談義     おもしろい


(17)

 私は翌日も馬術部を訪問しました。またあの先輩が迎えてくれます。
「えり子さん、よく来てくれたわね、今日は馬に乗ってみる?」「わ〜っ、すごい、うれしい。」「その前に適正検査があるけど、いい?。」「車の適正検査は知っていますが、馬に乗るのに適正検査があるんですね。」「そうよ、でもごく簡単なものよ、あちらに来て。」

 私は先輩に部屋に案内されました。カーテンで仕切られた更衣室です。「すぐ終わるわ、こに立って。」「はい。」 先輩は私の後ろに回ります。「ちょっと失礼しますね。」 先輩は私の下着を下ろします。「えっ、何するんですか。」「ちょっと、お尻を調べさせてちょうだい。」「はい。」
 先輩は私のお尻に両手を当てて、お尻を開きます。同性とは言え、突然そういうことをされると、恥ずかしいです。先輩は私のお尻の穴を拡げて調べています。どうやら先輩は痔の検査をしているようです。「大丈夫、あなたのお尻はとてもきれいね、痔はないから、乗馬は問題なしよ。」「痔だと乗馬できないんですか。」「お尻が痛いからまず無理ね。」「それもそうですね。」乗馬の適正検査って、痔の検査だったのでした。

 私は適正検査に合格したので、お馬に乗せてもらうことになりました。
 私がお馬に近づくと、お馬さんは落ち着かず、足をバタバタします。先輩が言います。「あなたは美女だからこの子は興奮してるのよ。 年頃の男の子だから。」「えっ、そんな・・・。」

 私は馬に乗せてもらいました。先輩のアドバイスがあります。「股でしっかりはさむのよ。」高いのでとてもきもちがいいです。

 馬術部にはとても興味をもちました。衣装も素敵です。黒い帽子に、黒の燕尾服、白いニッカーズボン、それにブーツ、憧れます。 私が着たらば、馬子に衣装・・・かな?
 
 次に私は水泳部を訪問する予定です。

今日もまた 訪問します   馬術部を
お馬さん  乗せてもらうの 楽しいな
乗る前に  適正検査    ありました
先輩が   お尻の穴を   開きます
大丈夫   お尻の穴は   健康よ
痔があると 乗馬は無理だ  そうですよ
きもちいい 乗馬はとても  いい気分

(18)

 馬術部の次に、私は水泳部を訪問しました。私は小、中学生のころスイミングスクールに通っていたので、水泳には自信があります。 まず、水泳部を訪問します。先輩が対応してくれます。私は水着に着替え、早速先輩の前で試泳します。先輩が言います。「きれいで力強いフォームね、いいわよ。」「はい、クロールとバックが得意です。」「タイムを計ってみましょうか。」「はい、50mでお願いします。」

 私はクロールのタイムトライアルに挑戦します。思い切り飛ばします。「すご〜い、**秒よ、とてもよい記録よ。」「久しぶりに泳いだので、まだまだです。」「わが部にとって有望な新人よ。」

 明日、もう一度来てくれない、記録がアップするようアドバイスをさせてもらうわ。「はい。」

 スイミングは美容やダイエットによさそうなので、この部に入部しようかなと考えています。

 翌日に再び部室を訪問します。昨日の先輩が現れました。「えり子さん、よく来てくれたわね。」「今日もまたタイムを採ってみましょう。」「はい。」「その前にちょっと準備をしましょう、こちらに来て下さる。」「はい。」

 彼女は私を更衣室に案内します。その一角で私を待たせます。彼女はポリ袋をもってきました。それを机の上に置きながら、言います。「お待たせ、あなたの記録をアップさせる処置をしましょう。」「はい。」

 彼女はまずカーテンを閉めます。カーテンで仕切られた狭い空間に、私と先輩の二人がいます。先輩は机の上にポリ袋の中身を取り出します。それはポケットティシュ、軟膏のチューブ、それにケンエー120と書いた箱でした。 先輩が箱を開きながら言います。「これからあなたの体重を少し軽くしてあげましょう。1gでも軽くなれば、それだけ記録が上がるのはおわかりでしょ。 これは浣腸よ、これで便を出して、体を軽くするのよ。」「えっ、ここでするんですか。」「そうよ、いやなの。」「いえ、ちょっと驚いただけです。」「こうするのは、この部だけではないのよ、体育会系の部はたいていこれをするのよ。 特に、陸上部はよく使うのよ。」「そうでしたか、知りませんでした。」「記録のためよ、いいですか。」「はい、お願いします。」

 ここで浣腸をされるなんて、想像もしていませんでした。でも、私にとってはとてもありがたいことでした。うれしさをかみ殺しながら、先輩に身をゆだねます。
 机の上に肘をついて、お尻を突き出す姿勢を取らされます。先輩が私のパンストを、そしてパンティを下げます。部室の密室で私は先輩に浣腸をされるのです。
 ちょっと気になるのは、浣腸が病院で使うような大きなものということです。120ccも注入されて、大丈夫か不安です。でも、高校のときに経験したことを思い出しました。

「浣腸は初めて?」「いいえ、高校生のときに経験しました。」「そう、あなたは素直に受けてくれたから、多分経験があると思ったわ。」「はい。」「入れるわよ。」「はい。」

 冷たい液が入ってきました。その量はいちじく浣腸の比ではありません。液をズズ〜とばかりに感じました。
ノズルが抜かれました。

「トイレは部室を出て、通路の突き当たりよ。」「はい。」「一人で行ける?」「はい。」

 私は下着を元に戻して、おトイレに急ぎます。もう便意が始まっています。おトイレの和式便器にまたがります。少しがまんしてみようとしますが、押し寄せる便意に耐えられません。いちじく浣腸の数倍の便意です。
「あっ!」と感じた瞬間にもう出始めました。液量が多いため、排出の勢いもいちじく浣腸より数倍大きなものでした。

 先輩が言うように、おなかがへこんで、体重が減ったような感触です。すっきりしたので、部室に戻りました。

「先輩、ありがとうございました。」「出たのね。」「はい。」「もう泳げる?」「はい、大丈夫です。」

 プールのスタート台に上がります。先輩の合図と同時にスタートします。やはり、先輩が言うように体が軽く感じます。私はトップスピードで飛ばします。ゴールしました。

「すごい、**秒よ、5秒短縮よ。」「えっ、5秒ですか、先輩のおかげです。」

 「明日、また来れる、また記録を採りましょう。」「はい。」
 
 私、また、明日も記録に挑戦することにしました。記録を伸ばしたいというきもちもありますが、それ以上に、また、あの処置を受けたいと思ったのです。

水泳部  美容ダイエット よさそうよ
先輩が  記録計って   くれるそう
その前に 処置があるのと 言うんです
驚いた  その処置何と  お浣腸
大きいわ 120も    入れられて
その効き目 いちじく30の 4倍よ
すっきりね おかげで体重  軽くなり
浣腸で  タイムがすごく 伸びました
ドーピング その心配も  あろません


(19)

 私は再び水泳部を訪問しました。またあの先輩が応対してくれました。

「昨日は記録が伸びたわね。今日もまず同じ処置をするけどよくって?」「はい、お願いいたします。」
 うれしいことに、また私は浣腸をしてもらうのです。昨日と同じように机の側で浣腸が始まります。昨日と違うのは、浣腸器がケンエーからオオタに変わっていた点です。ジャバラ式の浣腸が、今日はずんぐりしたボディの浣腸器に変わりました。赤いキャップが印象的です。液量は同じ120ccです。

 液の注入が終わり、私はおトイレに向かいます。そして昨日と同じように排泄が終わりました。やはりすっきりした気分です。

 部屋へ戻ると先輩がまた言います。「今日はさらに記録が伸びる処置を試します。 またあなたの記録がきっと短縮されます。」「そうですか、どんな処置ですか。」「空気浣腸よ、おなかに空気を入れて、浮力をつけるのよ。」「えっ、そんなことするの?」「大丈夫よ、心配しなくていいわよ。」

 先輩は新しい器具をもって来ました。箱からその器具を取り出しました。「これは空気ポンプよ、これで空気を入れます。」
 それは手動式の空気ポンプで、ジャバラにチューブがついています。空気枕や浮き袋をふくらませるためのものです。「はい。」 空気と聞いて、私はちょっと不安になりました。私の体って、もともとガスが溜まりやすいんです。それなにに、外から空気を入れるなって、心配です。

 私はまた机の上に上体を伏せます。先輩が下着を下ろして、クリームを塗ったチューブを私のお尻の穴に
挿入します。「入りました、空気を入れます、苦しくなったら言って下さい。」「はい。」 先輩はジャバラを操作して空気の注入を始めます。おなかに空気が入っているのがわかります。おなかが少し張ってきました。「もう少し入れるわよ。」「はい、まだ大丈夫です。」
 また空気が追加されました。先輩は私のおなかに手を触れます。「そろそろいいようね。」

 私のおなかは妊婦のようになってしまいました。苦しいですが、がまんします。

 水着に着替えて、私は再びプールのスタート台に立ちます。先輩の合図で、プールに飛び込みます。空気浣腸のせいで、体が軽く、水によく浮きます。手で水をかくと、すいすいと体が前に進みます。もうすぐゴールです。私が最後のラストスパートにかかります。全身の力を振り絞ります。そのときです、おなかのガスが突然吹き出しました。それがロケットのような作用になって、体が前に押し出されました。そして、私は一気にゴールに飛び込みました。

「すごい、すごい、また5秒も記録短縮よ。」「ありがとうございます、先輩の空気浣腸のおかげです。」
 馬術部、水泳部とも魅力がありました。その後私は弓道部も訪問しました。私は馬術部か水泳部か弓道部か、どれを選ぶか迷っていました。結局、袴姿にひかれて、私は弓道部に入部を決めました。白襦袢に紺の袴姿を鏡に移して、その姿にうっとりします。ナルシズムに酔う私でした。馬子にも衣装でした。

水泳部   今日も記録に 挑戦よ
先輩が   空気ポンプを 持ち出して
わたくしに 空気浣腸   してくれる
すごいです 浮力がとても 大きいの
そのために 記録大幅   短縮よ
迷ったが  弓道部へと  入部する
白襦袢   紺の袴に   うっとりし


(20)

 私の通っている学園のおトイレのお話です。女子大なので、当然女性専用トイレが多いのですが、数は少ないですがもちろん男性用トイレもありますよ。
 女子大に行くと、男性は女性用トイレで用を足さなければならないと思っていらっしゃる方もいると聞いていますが、そんなことは決してありません。

 おトイレではうんちをする場合は小刻みに水を流して欲しいですね。まとめて最後に流す子がいますが、それだとにおいがこもって、次におトイレに入る子が困るんです。また、最後にまとめて流す子はセーターなどににおいが吸着されていて、その子に近づくと、とても匂うんです。

 女子大生は便秘の子が多いせいか、おトイレで浣腸を使っている子もいるようです。ときには使用済みのいちじく浣腸がそのまま放置されていて、困るんです。ちゃんと、使用後はサニタリボックスへ捨てて欲しいです。どうも、いたずらで、わざと放置しているふしもあるようです。

 おトイレに入ると、お隣が気になります。防音構造になっているわけではないので、いろいろな音が聞こえてくるんです。排泄音、水の音はもちろんですが、うめき声が聞こえることがあります。便秘のため、いかにも苦しそうなうめき声がするときは、いたたまれないです。
 そのほか、がさがさ、ざわざわ、ぱたぱた、しゃらしゃら、ぷちぷち、ばりばり、ちゅうちゅう・・・などいろんな音が聞こえてきます。わざわざ耳をそばだてているわけではないんですが・・。

 自分が出す音は相手にどう聞こえるかも気になります。私は小刻みに水を流します。省エネルギーには反するのですが・・・。

 ほんとうに、お隣りの音は気になります。一体あの音は何?と思うことがあります。食事、まさか。読書、そうかな。メイク直し、ありうる。髪の手入れ、それもあろ。着替え、うん、そうかな。生*のお手当て、なるほど。そして、もしかして、お浣腸?

今回は   トイレの話し   いたします
女子大は  男性トイレ    ありますよ
困るのは  うんちの臭い   こもるとき
びっくりよ 空のいちじく   捨てている
苦しそう  便秘のせいか   うめき声
ガサガサや チュウチュウ音が 聞こえてる
お隣は   何する人ぞ    浣腸か


(21)

 私もやっと大学生活に慣れて、友人も多くできて、サークルの活動も楽しくやっています。
 弓道部と俳句同好会に入っていて、それぞれ少しずつ腕前も上がっています。そしてインターネットも始めました。Eメールもやっていて、メル友も少しできました。

 休日にはピアノを弾いたり、小説を読んだりしています。小説は読むばかりではなく、自分でも書いています。どんな小説かですって?それはヒミツです。
 もちろん、お浣腸も楽しんでいます。恥ずかしいですが、ある日曜日の私の日記をご紹介いたしましょう。

6:00  起床、インターネットを覗く、洗面
6:30  食事の準備
7:00  朝食;トースト、ミルク、ハムエッグ、サラダ、コーヒー
7:30  お片づけ
8:00  うんちが少し出る、その後軽くメーク
8:30  新聞を読む
9:00  小説執筆;小説家の気分を味わう
9:30  読書
10:30  ピアノを弾く
11:00  昼食の準備
12:00  昼食;パスタ、コーンスープ、スタッフドピーマン、チーズ
12:30  お片付け
13:00  E−MAIL、お掃除、洗濯
14:00  図書館へ(散歩を兼ねて)
15:30  友人と喫茶店でおしゃべり
16:00  スーパーマーケットでお買い物
17:00  夕食の準備
18:15  夕食;ロールキャベツ、あじの塩焼き、野菜サラダ
19:00  お片付け
19:30  インターネット
20:00  お浣腸、グリセリン30CC、ゴム注入器使用
      体位 四つんばい、たくさん出て、きもちいい。
20:30  お風呂、アヌスをていねいにマッサージ
21:00  俳句創作
22:00  読書
22:30  就寝

女子大の  生活すぐに   慣れました
友人も   たくさんできて うれしいよ
サークルも 俳句と弓を   やってます
Eメール  インターネット 始めたわ
もちろんよ 続けています  お浣腸
お通じが  あると体調   いいですね
お風呂では お尻の穴を   マッサージ
順調よ   毎日とても   楽しいわ


(22)

 女子大の入学のしおりを見てみます。学内のいろんな施設が紹介されています。図書館、体育館、学生会館、食堂などです。その中に健康相談室というものがありました。

 学生の健康相談に応じますと書いてありました。中学、高校の保健室のようなものと思われました。 私、グリセリンがなくなったこともあり、このところお通じの状態が順調ではありません。4日ほどの便秘状態になり、ちょっと体調がよくありません。講義が終わったあと、健康相談室に立ち寄ってみます。
 中学や高校では便秘の子には浣腸をしてくれました。ここは大学です。しかも女子大です。中学や高校よりも便秘で悩む学生の数がはるかに多いと思われます。治療してもらえるかなという淡い期待をもってドアをノックします。

 部屋へ入ると、「保健婦*子」と名札のついた30代の女性がいました。「どうされましたか。」「はい、1年生のえり子と申します。 このところお通じがなく、おなかが苦しくって困っています。」「そう、それは苦しいわね。 便秘の学生はとても多いのよ。」
 
 そう言って、保健婦さんはパンフレットのようなものをもってきて、私にくれます。それは便秘に関する注意書きでした。
 便秘の種類が解説されていました。常習性便秘、けいれん性便秘、がんなどによる病的な便秘に分類されています。 そして、それぞれに対策が書いてあります。
 
 保健婦さんはパンフレットに沿って解説してくれます。そして言います。「学生の多くはここでお薬を出して欲しいとか、浣腸をして下さいと言います。便秘を軽く見てはいけません。悪い病気が潜んでいる場合があるのです。 だから、ここではお薬を出したり、治療をしたりはしません。その代わり、近くの医院の紹介状を書いてあげます。」

 そう言って、保健婦さんは近くの医院の紹介状を書いてくれました。それだけではありません。 その医院に電話をしてくれて、今から学生が行きますからよろしくとまで言うのです。私はその医院に向かわざるを得ませんでした。でもある種の期待もありました。

 私は保健婦さんにお礼を言って、*医院に向かいます。少し、胸がどきどきしています。

女子大の 施設のしおり 見てみます
健康の  相談室が   あるんです
便秘気味 早速そこを  訪問し
女学生  便秘がとても 多いそう
残念ね  ここでは治療 してくれず
保健婦が 近くの病院  予約して
少しだけ 期待をもって 向かいます


(23)

 私は健康相談室の保健婦さんの紹介状をもって、近くの医院へ向かいます。その医院は大学から徒歩でわずか5分くらいの近い場所にありました。あまり大きくなく、少し古びた個人経営の医院でした。内科・循環器科・呼吸器科・胃腸科・皮膚科・肛門科の看板が掲げてありました。

 受付窓口で紹介状を提出し、言います。「*女子大の健康相談室の紹介で来ましたえり子です。」「はい、お待ちしていました、便秘の患者さんですね。」「はい。」
 いきなり、ちょっと恥ずかしいやりとりがありました。
 
 すぐに問診票を渡されました。私は便秘4日間、おなかが苦しいと記入しました。それから体温計を渡され、お熱を測ります。36.3度で平熱でした。

 やがて私の名前が呼ばれ、診察室に入りました。先生は60代半ばくらいの老齢のやさしそうなお方です。
「*女子大の学生さんですね、新入生ですか、どこのご出身ですか。」「*県*市です。」「慣れない土地で、大変でしょう。」「はい。」「あなたは便秘ですね、*女子大の学生さんはよく便秘を訴えてここに来ます。」「そうですか。」「日頃よく便秘をしますか。」「ふつうはしませんが、旅行に入ったりすると便秘になります。」「生活環境が変わったせいかも知れませんね。」「はい。」「まず、おなかのX線撮影をしましょう、それから診察をします。」

 私はまずX線撮影を受けました。写真を見ながらまた診察を受けます。「ガスはたまっていません。おなかとお尻を診ます。」「はい。」

 私は診察台に横になります。先生は胸からおなかに聴診器を当てます。それから手でおなかを触りながら診察します。

「お尻を診ますから、壁を向いて、足を曲げて下さい。」「はい。」 あっ、またあの検査だわと思いました。そう、高校時代に経験した、あの検査のようです。これ、独特の感触があって、私、好きなんです。
 ナースが私の下着を下げます。そして、腰をバスタオルで覆います。「もっとお尻を突き出して下さい。」「はい。」

 先生がゴム手袋をして私の側に来ます。漏斗のような形状をした1本指の手袋でした。これは前にも経験したやはりあの検査です。何をされるのかもう私はわかっています。

 ただ気がかりな点が一つあるんです。高校生のときに受けたのは浣腸をされた後でしたので、おなかはきれいな状態でした。ところが今回は事情が違います。私のおなかには4日分のうんちが蓄えられているんです。先生の指にうんちの塊りが触れるかも知れません。また、指を抜いたとき、指に付着物があるかも知れないんです。それはとてつもなく恥ずかしいことで、私、困ってしまいます。でもどうしようもありません。自分がたくらんだ罠に、自分で落ちたような感じなんです。いわば私自身が墓穴を掘ってしまったのです。

「お尻を診ますから、きもち悪いですがしばらくがまんして下さい。」「はい。」

 お尻の穴に異物の侵入を感じました。ゼリーを塗っているのでしょう、するりと入ったので、痛みはまったくありません。それよりも、先生の指の動きに呼応してやってくる便意が問題です。おなかにはうんちがたっているはずなので、便意をがまんしなければ大変なことが起ってしまうんです。繰り返しやってくる便意に私は必死で耐えます。
 
 先生の指が抜かれました。ナースがお尻を拭いてくれます。やっと苦しく、恥ずかしく、ちょっとエキサイティングな時間が終わりました。
 私は考えます。「便秘でここを紹介された女子大生は皆、こういう検査をされるのか知ら・・・。」

 先生が言います。「直腸は問題ないようです。 目視では出血などはありません。ただ便がたまっていますね。 便を出す処置をしましょう。」
 
保健婦の 紹介により  医院へと
問診に  便秘と書いて 提出し
先生の  診察少し   緊張し
聴診と  触診でおなか 診察し
その次に お尻の検査  ありました
先生の  指がするりと 入ります
繰り返す 便意必死に  こらえます
この検査 特に異常は  ないそうよ
女子大生 皆この処置を 受けるのね
その後で ついに期待の 言葉出る
便を出す 処置の宣告  ありました


(24)

 健康相談室の保健婦さんに紹介された医院で、私は便秘を解消する処置をされることになりました。

 ”便秘を解消する処置”なんて、ちょっと回りくどい言い方ですよね。私、そのものズバリの表現がよかった。
そう、「浣腸をしましょう。」こう言って欲しかったです。その方がよりインパクトがあって、より恥ずかしかったのに・・・。私、ここに来たのは恥ずかしい言葉や、恥ずかしい処置への期待があったのです。 そして、処置はお尻の検査があり、その上、多分浣腸もあって、私の期待が実現しそうです。
 ここに来てよかったわ、保健婦さん、ありがとう。

 この病院は広くありません。診察室と同じ室内の一角がカーテンで仕切られて、処置室のようになっています。私はそこで処置を待ちます。 先生やナースのしゃべる言葉がよく聞こえます。先生は別の患者の診察を始めたようです。逆に、私たちの声や音も先生や患者に筒抜けしそうです。これも恥ずかしいことですね。

 ナースがトレイをもってやってきました。トレイには大きな注射器型のガラス製浣腸器が載っています。ラッキーです。私、これの方が好きです。まさに浣腸をされると言う雰囲気を感じるからです。
 それは使い込まれたもののようで、乳白色のボディの目盛が消えかかっています。100ccの大きなものです。嘴管の形状はストレートではなく、中央部がふくらんでいて、先端部がくびれたエッチな姿をしています。
お尻の穴にフィットするように工夫されているのでしょう。

 トレイにはキシロカインと書いたゼリーのチューブと多分グリセリン溶液であろう液が満たされたコップ、それに脱脂綿もありました。主役の浣腸器、そして脇役の面々がトレイの上に勢ぞろいしています。

 その役者達をあやつるのは30代半ばの能面のような無表情なナース、そしてその役者達が活躍する舞台は私のこの体なのです。ナースがもっているトレイは楽屋のようなものです。彼らは楽屋で出番を待っているのです。そして、彼らは楽屋から、舞台である私の体に侵入しようとしています。楽屋から舞台へ通じる入り口は私のお尻の穴なのです。そしてその入り口へ彼らを案内をするのがこのナースなのです。

 いよいよ能楽が始まります。能面をかぶったナースは無表情で舞を舞い始めました。私の目の前でコップに浣腸器を入れて、グッと液を吸い上げました。大きな浣腸器に液が一杯になりました。ピストンが引かれた浣腸器はよりいっそう大きく、威圧的に見えます。

 私はもう観念して壁を向き、自分足を曲げお尻を突き出す姿勢を取ります。なおもナースは無言で舞を続けます。私のお尻の穴を開き脱脂綿でゼリーを塗ります。
 それからいよいよ主役が本舞台へ登場しました。再び私のお尻の穴は開かれ、間もなくあのエッチな形をした嘴管が潜り込みました。

 ナースは私が浣腸されるのに慣れていると察しているのか、なお無言で舞を続けます。温かい液が静かに注がれました。いいきもちです。熱浣1本という感じです。
 ナースの無言の能舞に私は酔います。
 
 静寂を破るかのように、笙(しょう;雅楽の笛)のような優雅な響きがナースのお口から発せられました。「さあえり子さん、終わりましたよ、少しここで我慢しましょうね。」「はい。」

浣腸は   いつもどきどき  興奮ね
その器具は うれしいことに  ガラス製
ナースさん 能面のよう    無表情
ピストンが 引かれいよいよ  始まるの
温かい   熱浣1本     入ります
一連の   浣腸まるで    能舞いね


(25)

 私は大学の保健婦さんの紹介で来た医院にいます。お尻に指を入れられて、触診がありました。それから便秘の治療のために今、浣腸をされました。今浣腸液100ccを注入されたばかりです。

 ナースはベッドの側で私のお尻の穴を脱脂綿で押さえます。浣腸には4つのステップがあると思います。

第一は浣腸を宣告され、やるせないきもちで処置を待つまで、第二は浣腸をされるまで、第三は今のように排泄をがまんするとき、第四はおトイレまたは便器を使用しての排泄のとき、

 私は今、第三のステップにいます。便意が小刻みにやって来ます。それは寄せては返す波のようです。小さい波が来て、次に来る波は前の波より確実に高くなっています。もうかなり波が高くなっています。でも時間はまだ1分くらいしか経っていません。

 私は体を少し震わせました。それは便意をがまんするとき自然に出たものです。ナースはそれを感じたのか、「どうですか、まだがまんできますか?」「もうかなり苦しいですか。」「そうですか、それではトイレに行きましょう、そこでがまんすればいいですから。」

 よかったです。ここで限界までがまんするのは大変でしたから。

 ナースは私の体に手を添えて、そろそろとおトイレに案内してくれます。診察室の奥に専用トイレがありました。検査・処置用トイレと表示がしてあります。待合室のトイレとは別になっているようです。待合室に出る必要がなかったのでよかったです。

 ドアの内側が意外に広くなっていました。おトイレの中はタイル貼りで、1段高くなったところに和式便器が設置してあります。50cmくらい高い位置です。脇に3段の階段があって、そこから便器の位置に上がります。私はそこにまたがります。そして、手で前の取っ手を握ります。そして下着を下げます。

 ナースが言います。「できるだけがまんして下さい。 苦しくなったら出してかまいません。私はここで観察させてもらいます。」「えっ、そうなんですか。」「この医院ではそうすることになっています。患者さんの状態と便の状態をチェックします。
 
 それに、浣腸の前後や排泄のときは血圧が変動して、たまに、ここで倒れたり、意識を失う患者さんもいますので・・・。」「はい。」

 驚きました。ナースの場所から私のお尻がよく見えるようになっています。私、ナースに排泄を監視されちゃうんです。それはとてつもなく恥ずかしいことです。もちろん排泄を他人に見られるのは初めてのことです。どうしよう、どうしようと困ってしまいました。規則なので、出ていって下さいと言えないんです。血圧が変動して倒れるというよりは、恥ずかしさのあまり卒倒しそうです。本当に困りました。でもどうしようもありません。もう便意が切迫しています。私はあきらめざるを得ません。自分を慰めることを考えます。処置室で便器を当てがわれるよりはいいわと思い直します。

 もうおなかは大変なことになっています。ナースのことも気になりますが、それどころではありません。だめ、もう限界です。私の意志ではもうコントロール不能になりました。 私、叫びます。「あっ、出ます。」

 同時にすさまじい排泄が始まりました。私のお尻の穴が自然に開いてしまったのです。同時にナースは排気ファンのスイッチを入れました。 私、もう頭が真っ白になってしまいました。体の反応に任せるしかありません。

 大量のものが出てしまいました。ナースがそれをチェックしました。「たくさん出ましたね。」「はい。」恥ずかしいやりとりがありました。そして、水洗のレバーを操作しました。やっと、すべてが流されました。

 ナースはティシュで私のお尻を拭いてくれます。そして紙の汚れや付着物までチェックしているようでした。

「もういいですよ、診察室で待っていて下さい。」「はい、お世話になりました。」

 この女子大の学生の多くが便秘でこの医院を紹介されています。先輩達は皆、こういう経験をしたんでしょうね。すごく恥ずかしかったけど、逆にもう隠すものは何もないわという感覚もありました。
 お産を経験した女性は、もう何も怖いことや恥ずかしいことはないという心境になるそうですが、私はお産ではなく浣腸だったんですが、ちょっと似たような感覚を覚えました。体から出たのは赤ちゃんではなく、うんちだったんですが・・・。お産と浣腸では次元が違うかも知れないけれど・・・。あっ、でもお産はまた別の恥ずかしさがあるかな?

 診察室で待つ間も恥ずかしさは消えませんでした。そしてまた疑問が頭をよぎります。「ここへ来る便秘の女子大生はこんな処置を受け、耐えられない子も いたのでは?」再び自問自答します。「でも、女の子だからと言って、皆同じ反応とはかぎらないのでは?恥ずかしさのあまり、絶望して泣き出す子もいれば、あっけらかんとした子もいるかも。私は、確かに恥ずかしかったけど、よい経験をしたとも感じてる。やはり人それぞれね。」

 再び私は診察室に呼ばれました。ナースが先生に私の排便の様子を報告します。「便はたくさん出ました。血便もありませんし、粘液も出ませんでした。 肛門もよく開いていました。」

 とても恥ずかしい報告でした。しかし、医学的には正確な表現のようです。
 先生が言います。「えり子さん、あまり心配しなくていいでしょう。 お薬を出しておきましょう、具合が悪いときはまた来院して下さい。いつでもまた浣腸をしてあげましょう。これを保健婦さんに渡して下さい。」「はい。」
 先生から封筒を受け取りました。私への処置などが書いてあるようです。この女子大御用達の医院だから、普通の病院とは違って、さすがに便秘にはしっかり対応しているわと実感しました。

 お薬をもらって私はこの医院を後にしました。保健相談室に行ってよかったわ、保健婦さんに感謝、と思いました。

脱脂綿    当てられしばし がまんです
よっかたわ  限界前に    おトイレへ
お尻出し   便器の上に   またがって
困ったわ   ナースがずっと 観察を
仕方なし   監視されつつ  排泄を
出ちゃったわ すべてナースに 見られたわ
女学生    皆こういう風に されたのか
このことは  よい経験に   なったかも
耐えられる  恥ずかしいこと 平気かも

N E X T


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