最 終 話
あれから数日間私はすごく不安だった。ノーマルなあさみの彼氏をアブノーママルナ世界に引き込 んでしまったのだから。もしもあさみと相葉の仲が壊れてしまったら自分のせいだと言う罪悪感もあっ た。恐ろしくて自分からあさみに連絡を取る気持ちにもなれなかった。 それから2週間がたったある日、あさみから「会いたい」と連絡があった。私は思い気持ちを引きずっ たままあさみに会った。あさみはいつもと変わりなく、責めをねだってきた。私はそのあさみのおねだり に答えた。 いつものプレイを終えて一服しているときあさみがふと口を開いた。 A 「私ね、相葉さんと結婚するの。」 「相葉」という名前を聞いて一瞬焦った私だか「結婚」と言う言葉に「ホッとした気持ち」と「あさみとはも うお別れなんだ」と言う気持ちが交差していた。 Y 「おめでとう。幸せになるんだよ。」 A 「ありがとう。でさぁ・・・あのね・・・」 あさみの言いたいことはわかっていた。これで終わりなんだと思った。お別れの言葉はあさみの口から 聞きたくなかった。 Y 「あさみ・・・解放してあげる・・あさみは相葉さんと幸せになって頂戴。これでこんな関係は終わり。 でもいつまでも友達でいてほしい。」 A 「ありがとう・・・またコンサートに一緒に行こうね。」 Y : (うなずく・・・) あさみは涙を流していた。なんだか私も思わず泣いてしまった。 これは友情なのか?それとも愛情なのか? その日は一晩中プレイし続けた。プレイというよりこれが私流の愛し方なのかもしれない。お互いの愛 情を惜しみなくすべてお互いに注いだ。私もあさみから責めを受けた。何度もイキまくり、もう出すものも 何もなくなっていた。気がつくと窓の外は明るくなりはじめていた。 そして数ヵ月後あさみは人妻となり。。。遠くの町に引越しして行った。私たちがファンだったアーティスト は時代の流れとともに消えていき、私とあさみの会わなくなってしまった。 あさみと会わなくなってから時々私は一人で浣腸を入れるようになった。腹痛を感じながらあさみのこと を思い出していた。 あれからあさみとは会っていない。 あさみとの思いではまるで真夏の夜の夢。 【 このお話は ゆきんこさんからお寄せ頂いた 彼女の回想記です 】
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