ドクター佑香の秘めやかな愉しみ
|
「佑香先生、お願いします。」
俊夫が甘えたような声で告げる。30才を過ぎた男が、甘えたような声を出すな。と、仕事場でのいつもの佑香なら冷たく言うところだろう。まあ、ここはプライベートな場所だし、佑香が望んでこういうシュチエーションを作っても居るので、そこはあえて言わないことにする。
その俊夫の様子はと言えば、全裸でベッド上に仰臥して居るのだから、考えようによっては、まな板の上の鯉と言うか、どちらかと言えば、水揚げされた鮪に近い。そう言えば、マグロという表現も有ったな、などと思い出し、ちょっとそんなふざけた考えを遊ばせる。あれは寝たままで性的な反応を示さない。女の事を言う侮蔑の言葉だから、今の俊夫には当てはまらないなどと、余計な事まで考えてしまう。その俊夫は、すでにはちきれんばかりに、ペニスを勃起させ、先端からは透明な愛液を溢れさせて居る。これから始まるプレイへの、期待と怯えで緊張して居るのだろう。そして佑香は、期待に応えるように、全裸の上に白衣だけを羽織り、俊夫に視線を向けている。
日常では、小柄な上に童顔とも言える佑香は、若くも見られ、優しそうなイメージで、患者に接している。しかし、今晩の佑香は、日頃のそんなイメージを払拭させてしまうような冷酷なまなざしで、俊夫を見下ろしている。それはまさしく奴隷をいたぶろうとする女王様のまなざしだった。
佑香は、とある大学病院に勤務する医師だ。俊夫と知り合ったのは、同僚の看護師達に誘われた合コンの席でだった。世の中の男性は、看護師、看護婦というイメージに何か特別なものを感じるらしい。合コンなどに誘われる機会は、結構有る。そして、そんな時に佑香が混じって参加する事も多かった。
座が盛り上がると、この中に看護師じゃ無い人が一人混じってます、などと、話題にされたり、そこからまた会話が発展したりと、良い感じの扱いを受けていた。世間では未だ、看護師は女性で医師は男性というイメージが一般的なのだろう。佑香が医師だという事が、当てられない人や、意外という顔をする人も多かった。
俊夫達のグループも、そういう白衣の天使とのきっかけを求めて、合コンを申し込んだ男達だったが、その中でも俊夫は、医療関係者に特別な思いを持っているような雰囲気だった。同席した看護師仲間には、佑香と特別な関係を持つとも子も居たが、とも子と佑香と俊夫とで、三人だけの二次会になった後で、佑香が俊夫をお持ち帰りする事に、話が進んだのだった。
もちろん、最初から佑香の性癖やとも子との関係を、カミングアウトしたわけではない。しかし、俊夫の持つ雰囲気は、佑香にもとも子にも明らかに同類の匂いが感じられたのだ。三歳年下の俊夫にしてみれば、お姉さまであり、医師である佑香は、理想の女王様だった。優しいそうな外見と裏腹な、思った事をストレートに口に出す強い性格、冷静に俊夫を責める医師としての資質など、佑香の外見も内面も、理想的だった。佑香にしてみれば、俊夫の頼りない性格や年下の甘えは、自分がリード出来る相手、自分の言う事を受け入れる玩具として好ましいものだった。その上、俊夫の外見は以前真剣な付き合いをしていた裕樹に面影が似ていたのだ。
学生時代から続いた裕樹との交際は、交通事故による裕樹の突然の死まで、十年近いものだった。その喪失の悲嘆から立ち直った佑香は、それまで以上に、自分に正直な性格を身に付けるようになった。思ったことは言う。したい事をする。そして、性的にも奔放と言って良いほどに遊び、自分の求める快楽を探した。ある意味では、そういう事に溺れて、過去を忘れようとしていたとも言える。
とも子と特別な関係になったのも、そんな時期だった。しかし、とも子もあっさりとした性格で、同性の佑香との関係は、あくまでも愉しみの為のものと割り切り、佑香を束縛したり嫉妬したりという事は無かった。そして、そのとも子に誘われた合コンで、俊夫という男を見つけたのだから、佑香も運が良かったのだろう。とも子との関係は、対等のプレイ相手で、俊夫との事もすべて話してある。一方俊夫は、佑香ととも子の関係を、職場の同僚であり同じ年の親密な友人として認識している。それは、佑香にしてみれば秘密でも何でもない。俊夫は
佑香に従う存在なのだ。佑香の行動を詮索したり、束縛する立場にはなれないのだ。そして、ベッドの上でも、佑香は君臨する女王様だ。今晩も、佑香の部屋のベッドに横たわる俊夫には、リードされて、服従するだけの時間が待ち構えている。
もちろん俊夫にしても、その立場が不満なわけではない。甘えん坊で医療フェチでマゾヒスティックな性格の俊夫は、看護婦に特別な思い入れを持っていた。それは、幼少の頃の病院での体験による処が大きい。そして、医師の性格を優しそうな外見と白衣で包んだ佑香の存在は、医師と看護師の両方の役割を一人で具現する理想の存在だったのだ。今日も佑香の部屋に招き入れられ、こうして一糸纏わぬ状況にされ、横たわり、佑香の意志を受け入れる事だけを望んでいるのだ。
佑香の行為は、通常と同様の口調の診察から始まる。
「俊夫君。今日はどうしたのかな?」
その口調は、子供を相手にした小児科医と同じだ。
「はい、佑香先生。実は、お腹が痛いんです。」
「そうなの。どの辺りかな?おへそより下の方かな?ちょっと触ってみるね。」
「なんだか、お腹が張ってるけど、この辺が痛いのかな?俊夫君、今朝おトイレには行った?」
「あの・・・今日も行ったけど、ウンチは出ないんです。」
「今日もってことは、昨日も出てないのかな?何日くらい便秘してるの?」
「はい、もう4日くらいです。」
「そうなの。それじゃお腹も痛くなるかもね。」
いつもながらの決まり切ったストーリーだ。だが、このストーリーを本物に近づけるため、俊夫は本当に便秘になる事さえあるのだ。一日か二日便意を我慢すれば、その後は便意も訪れなくなる。そうして本当の便秘の状態に自分を追い込んで、佑香の処置を期待するのだ。
「じゃあ、どのくらい溜まっているのか、確かめてみるわね。ちょっと痛くて恥ずかしいけど我慢するのよ。」
佑香はそう言って、仰臥している俊夫の両足を上げさせ、膝の裏を抱えるように指示する。
もちろん、実際の診察ではそんな体位を取らせる事は無い。直腸の内診をするにしても、通常は側臥位だ。こんな体位をさせるのは、乳児か婦人科の診察くらいだろう。患者に羞恥を感じさせないのは、医療関係者の基本だ。医師や看護婦に対面しながら、秘部を解放するような体位は、出来るだけ避けるのが望ましいとされている。それを承知の上で、佑香は俊夫にこう言うポーズを自ら取らせている。俊夫もそれを望んでいるのだ。
「じゃあ、お尻の穴から指を入れて、中を確認しますからね。」
今から行う処置を宣告して、佑香は使い捨て手袋を右手に装着し、その指先にワセリンを取る。俊夫の肛門は、佑香の目の前に晒されたままだ。その菊の蕾のような肛門に、ワセリンを塗り込む。男性のものにしては、繊細な様子の菊蕾は、佑香に弄ばれ、少しづつ綻んでくる。佑香は、おもむろに指を侵入させる。全身がビクッと反応し、同時にペニスもピクリと震える。その様子を眺め、佑香は満足そうに微笑む。いつものごとく、指先には便の堅い触感が伝わってくる。
「あら、うんちがこんなにカチカチになっちゃってるわ。これじゃお腹が痛くて当然ね。早く、便秘の処置をしなくちゃね。」
佑香は、俊夫の肛門に、指の挿入を繰り返しながら、そうやって言葉で追い詰める。
「すぐに、楽になるようにしてあげるからね。」
「はい、先生。お願いします。」
「じゃあ、浣腸してあげますね。」
もちろん、二人の間での決まり切ったストーリーなのだ。佑香が他の選択をすることも、俊夫が拒否する事も、有りえない。そして、俊夫の肛門への刺激を中断した佑香は、手袋を脱ぎ捨て、次の処置の準備を始める。
「今日はガラス浣腸器で、グリセリンを入れてあげるからね。どのくらい入れれば、俊夫君のお腹がすっきりするかな。」
そんな事を告げながら、俊夫の横たわるベッドの脇に、浣腸の道具を並べ始める。
ガラス製の100ccの浣腸器、グリセリン液、微温湯の入った水差し、ミキシング用のビーカー。佑香の部屋には、職業柄と言うより、趣味の為に、その類の道具一式が揃っている。これ以外にもイルリガートルや点滴スタンドもある。そういう器具を使い、とも子とお互いに浣腸をしたり、されたりを愉しむのだ。その最中やその後に裸で抱き合って、お互いの快感を引き出すことも、もちろんある。佑香は男とも女とも、性の快楽を味わえる性格なのだ。そして、浣腸という行為に性的な興奮を感じる性癖の持ち主でもある。それは自分が相手に、浣腸をすることでも、また、相手に浣腸されることでも、興奮と快楽を感じられるのだった。
だが、俊夫との関係では、佑香は一方的に浣腸を駆使して、俊夫を責める立場だった。俊夫は、浣腸されることに執着する性癖だったのだ。俊夫には、直腸を内診したポーズを取らせたまま、わざと目の前で、浣腸液を作る。
グリセリンを250cc、微温湯を同量、ビーカーに入れて、ガラスの浣腸器の先端でかき混ぜる。その溶液をシリンダーに吸い上げ、またビーカーに戻して、液が均等に混じるように撹拌する。それは俊夫に対するデモンストレーションなのだ。
「じゃあ、これを今から入れてあげるからね。しっかり我慢しないと、お腹の痛いのが治らないからね。頑張ってうんちを我慢するのよ。」
そう宣言して、浣腸器にグリセリン溶液を吸い上げ、焦らすようにゆっくりと、俊夫の肛門にそれを突き立てる。俊夫の菊花は、一瞬だけ抵抗するように拒むが、浣腸器の先の嘴管は、それを無視して侵入する。押し込まれた花弁はすぐに反発し、外側に弾け、嘴管を咥え込む。
俊夫は、深くため息をつき、快楽と苦痛の源が、体内に侵入する感触を味わっている。佑香がピストンを押し込み、液を注入すると、ペニスもそれに反応するように、ピクピクと震え、快楽の証を示す。やがて、100ccの液全てを、俊夫の腸内に流し込むと、浣腸器が引き抜かれる。
「まだ大丈夫だよね。これだけじゃ、効き目が少ないと思うから、もっと入れてあげるね。」
仰臥して股を開いた俊夫は、顔の表情も下腹部で屹立するペニスも、グリセリン液を注入されてヒクヒクと蠢いている肛門も、全てを佑香の眼に晒している。その俊夫の顔を覗き込むようにして、佑香はあどけない表情を浮かべ微笑む。その表情は、計算されつくした職業上の笑顔だ。職業柄、自分の表情が患者に大きな影響を与えると知っている
佑香にとって、自分の表情をコントロールすることは容易い。有る意味、女優のように振る舞わなければ、患者に安心感を与えられないのだ。その外見の下に隠されたサディスティックな表情は、普段は見せる事は無い。それを見た者は、佑香の外見と裏腹なその精神を垣間見て、佑香に対する認識を新たにする。それを知っているのは、とも子や俊夫を含むごく少数の者だけだ。
浣腸器にビーカーから吸い上げられたグリセリン液が満たされ、再度、俊夫の肛門に突き立てられる。そして、液が佑香の手によって注入され、それがさらに繰り返される。3本目の注入が終わる頃に、俊夫の表情が曇り、苦痛の色が額に浮かび始める。焦らすような佑香の注入速度では、300ccを入れ終わるころには、すでに最初に液を入れ始めた時から、3分程が経過していた。
「俊夫君、もう苦しくなったのかな?うんちしたくなった?今出すと、お薬の効き目が無いからね。我慢するんだよ。」
そう言うと、佑香は浣腸器と液を脇に片付け、次の準備を始めた。俊夫の枕元に、砂時計が置かれる。
「これが落ち着るまでは、出しちゃダメだよ。」
「佑香先生。そんなに我慢出来ないよ。」
もちろん拒否されることは解かっているのに、俊夫は甘えた声で佑香に告げる。
「そんな事を言ってもダメよ。じゃあ、ベッドの上でおもらししないように、オムツをしてあげるね。」
そう言うと、佑香はビニールシーツと大人用のオムツを取り出し、俊夫の腰の下にそれを敷いた。それは、佑香と俊夫のプレイで、時々使われる事が有った。我慢させて、一人でトイレに行かせるか、トイレまで付き添い、目の前で便をさせるか、ベッドの上でオムツに出させるか。どれを選択するかは、その日の佑香の気分次第だったのだ。そしてオムツもしっかり閉じられる場合と、今日のように、排泄物を受け止める目的で、ベッドに敷いて置くだけの場合があった。今日の佑香の選択では、俊夫は失禁するまで佑香に弄ばれ、最終的にはベッド上で排便する痴態を晒す運命だった。
砂時計は落ち切るまでに5分かかる。その5分間が、二人の興奮と快楽の時間だった。
「俊夫君。我慢してる間に、良い事してあげようか?」
そう言うと、佑香は俊夫の肩の上に膝を突き、俊夫の顔面に向けて、腰をゆっくりと沈めて行った。白衣の裾が割れ、その下の佑香の裸身が露わになる。淡い陰影の影に、すでに湿り気を湛えた陰裂が見える。俊夫はその部分を押し頂いて、甘露を受けるように舌を伸ばして行った。佑香は、俊夫の上に体を屈め、屹立したペニスに手を伸ばす。先端に舌を絡め、陰嚢を弄び、便意を堪える肛門が、ヒクヒクと蠢く様子を眺め、指で刺激を加え、俊夫の限界を待った。
俊夫の舌と唇は、佑香のクリトリスから陰裂を弄り、佑香に快感を与え続け、その後ろの肛門にまで侵入するかのように、舌先が割りこんで行った。その部分の刺激もまた、佑香の快感の源だった。快楽の高まりを感じた佑香は、さらなる快感をもとめ、体位を入れかえた。素早く俊夫のペニスにコンドームを装着し、それに向けて、自分自身を降ろして行った。
俊夫もまた、便意の苦痛と佑香に弄ばれる快感の高まりの中で、興奮状態にあった。しかし、佑香の秘所に受け入れられ、佑香の体の動きと同調して、快楽の高みを目指してすぐに、グリセリンの刺激が限界に達してしまった。俊夫の体の上に預けられた佑香の体の重みが、下腹部に掛かった事も、限界を早めさせたのだろう。
「ああっ。」という悲鳴にも似た声が、俊夫の口から洩れる。同時に、部屋に破裂音が響き、俊夫の全身が脱力する。今まで佑香の腰の動きに合わせ、下から突き上げていた動きも中断してしまう。射精したわけでもないのに、佑香の体内の感触にも、ペニスの大きさや堅さがダウンしたように感じられ、佑香は動きを中断した。
まだ堅さを保ったままのペニスを、受け入れたままの体勢で、佑香は俊夫の体の上に、自分の体を横たえ、俊夫と向き合い、優しくキスをした。
「出ちゃったのね。いっぱい出たかな?お腹痛いの治った?」
しばらくそのままの体勢で、俊夫の排泄は続いた。やがて、腸の内容物が全て吐き出され、肛門も元の秘めやかな菊花に戻る頃合いを見計らって、佑香は体を引き剥がした。いつの間にか、砂時計の砂はすべて、下に落ち切っていた。
「もう、全部出ちゃったかな?」
漂う臭気の中で、排泄物と肛門を観察する。ペーパーで、まだ名残の収縮をしている肛門を拭く。
「いっぱい出たわね。こんな処でおもらししちゃって。ちゃんと、自分の出したものは自分で片付けてね。」
俊夫は素直に頷き、オムツを持ちトイレに向かう。固形分を便器に流し、オムツを丸めて捨てる。ベッド上のビニールシーツもたたみ、ベッドを整える。佑香は、バスルームでシャワーを浴びている。そこに俊夫も入って行く。俊夫の臀部を開かせ、ソープの泡を立て、今までの行為の名残の臭気を洗い流すように、丁寧に洗ってやる。全身の汗も、シャワーで流す。まだ、ペニスは堅さを保っている。お互いの体をバスタオルで拭き、ベッド上に戻る。
この後、中断した第二ラウンドが始まるのだ。
さっきの体勢と同じように俊夫が仰臥し、佑香が俊夫の顔面に向けて腰を沈める。佑香は俊夫の下腹部に向かって、上体を倒して重なる。69と言われる体勢だ。佑香の股間には俊夫の舌と唇が、侵入を始める。クリトリスを吸い、軽く歯で噛み、陰裂に舌を挿入し、さらに佑香の肛門に舌が伸びる。その菊花をこじ開けようとするように、先端を尖らせ、押し入ろうとする。その内部には、さっき俊夫が吐き出したのと同じものが隠されているのに、一瞬の躊躇も無く、俊夫は舌を使う。それは、ひたすら佑香に快感を与えようとする、無私の行為だ。
佑香は俊夫をどうやって攻略するか迷う。このままペニスを口に含むか。肛門から指を挿入し、前立腺を刺激し、射精させるような事をする時もある。そうやって機械的な刺激だけで射精に至ると、俊夫も玩具にされたように残念そうな表情になる。でも今夜は俊夫を嬲るのでなく、きちんと佑香の体で相手をしてあげようかと考え、佑香も俊夫のペニスの先端に舌を絡める。今晩の俊夫は執拗に舌と指で佑香の肛門を攻め立てる。そこは佑香にとっても、快楽の泉なのだ。
佑香は、俊夫の無私の行為に愛おしさを感じる。俊夫に浣腸をすることは有っても、まだ俊夫から浣腸された事は無い。もう居ない裕樹から馴らされ、とも子とお互いに愉しむ行為を、俊夫からもしてもらいたいと、ふと佑香の気持ちが揺れた。
佑香は体を入れかえ、さっきと同じように俊夫の上になり、そのペニスを自分の体に受け入れる体勢を取る。俊夫が驚いたように佑香の顔を見上げる。いつもなら必ず使うコンドームをせずに、佑香が俊夫と繋がろうとした事に動揺したのだ。
「ねえ、私の事、好き?」
「もちろん。」
「ずっと一緒に居たい?」
「うん。一生二人で一緒に居たいよ。」
「じゃあ、私が子供を産んでも?おばさんやおばあさんになっても?」
「子供って僕の子供?産んでくれるの?」
「そうよ。俊夫の事が大好きだから、俊夫の子供を産みたいの。俊夫が良いって言えば、結婚も
したいわ。」
「ほんと?結婚してくれるの?」
「ほんとよ。俊夫と結婚してあげる。俊夫の子供を産んであげる。」
「それから・・・」
佑香はちょっと口ごもる。
「私のお尻の穴も好き?」
「うん。あそこもおっぱいもお尻の穴も、全部好きだよ。」
「じゃあ、私に浣腸してみたい?」
「うん、そうだね。僕はされてばかりだけど、時々は佑香にもしてあげたいなって思ってたんだ。」
「じゃあ、今度から、いままで俊夫にしたような事を、時々してね。」
「本当?佑香、浣腸されるのも好きなの?」
「そうよ、今まで知らなかったかもしれないけど、本当は浣腸するのも、されるのも大好きなのよ。」
「じゃあ、次からは、お互いに浣腸して愉しもうね。今まで全然知らなかったよ。」
「それ以外にも、俊夫の知らない秘密もいろいろ有るわよ。そのうちに、少しづつ教えてあげるわね。」
「何かな?昔の彼氏の事とかかな?」
「そうね。それも有るけど。聞いて嫉妬しないかな?」
「だって、もう居ない人の事を、気にしても仕方ないよ。それとも他にも秘密が有るのかな?」
「まあ、そのうちにね。」
佑香は俊夫を自分の体内に迎え入れる。今までは薄いゴムで隔てられたものを、今夜は直接肌に感じているのだ。実際には何も変わらないはずなのに、それだけで快感が増すような気分がする。たとえ今夜受胎しても、それも自分で選んだ運命なのだ。一度直感的に決めた事は、それを一生信じて行こう。俊夫の下から突き上げる動きと、肛門を優しく撫でる指先の刺激で、快楽の高みへと向かいながら、佑香はそう考えていた。
了
|
|