SPACE銀河 Library

作:朱鷺

未知なる浣覚 Case of KANA

「これって、超やば・・」加奈子はぽつりとつぶやいた。いかにも眠る為では無いホテルの一室。こういう場所も知らないわけではないが相手が相手だけに、いつもとは状況が違う。
「これが不倫っていうやつか・・」いつもの彼氏とも、たまにこういうところでセックスをすることは有るが、この相手とこういうところに踏み込むのはちょっとまずいかもしれない。

 その晩 加奈子の肩を抱いてここに連れ込んだのは、職場の上司、大野課長だった。もちろん妻子ある男だ。
「やっぱりこんなことになっちゃうのかな?」加奈子は23歳、派遣会社の社員で、大野課長は派遣先で加奈子たちを使っている上司になる。派遣とは言っても社内では分け隔てなく意見も言えるし、仲間として扱ってもらって居心地はよい職場だ。
 その晩も2時間ほどの残業を終えて帰宅するときに、つぶやいた一言を課長に聞かれたのがきっかけだった。
「お腹すいた〜」
「そうだね、もうこんな時間だ。良かったら一緒に一杯どうだい?」
「えっ?課長のおごりですか?」
「もちろん。カナみたいな美人を誘ってるんだもの。」
そんな会話から、ふたりで軽くお酒と食事になり、アルコールが気分良くまわって、その結果、この部屋へ入ることになってしまったのだ。

 もちろん加奈子も現代っ子だから、セックスへのこだわりはあまり持ってはいない。何人かのボーイフレンドも居たし、それなりのことの経験はあった。特に妻子持ちだからと言っていけない事とも思えない。でも、職場内でのこういう関係は明日からの仕事の上にも直接関係しそうで、面倒な事にならなければ、と思ったのだった。大野課長は職場ではなかなかのやり手で、周りの評判も良かった。部下の面倒も見たり、ラフな会話やジョークもこなすし、部下からも信頼されていた。
「この人でも、こんなことをするんだ・・・」派遣された女性社員との関係は、ある意味ではセクハラの範囲に入るのだろうし、発覚すれば一番の弱みにもなるはずだった。
「いいんですか?こんなことをして?ばれたら首が危ないんじゃ?」そんな言葉を口にする加奈子の内心では、この人の弱みに成るという思いと、職場の人気者とのアバンチュールの絶好のチャンスという甘い思いも有った。大野は確か42歳、良い男なので職場の女性社員に人気があった。加奈子も何人か居る派遣社員の中では、仕事も容姿もなかなかということで可愛がられている。ある意味では職場内不倫のベストカップルだった。

「まあね。僕も男だから・・それにカナと出来るこんなチャンスを逃すなんて、とてももったいなくて・・・」
「私も嬉しいです。大野さんなら・・みんなに羨ましがられるわ。」
「おいおい、そんな事しないでくれよ。二人だけの秘密にね。」
「もちろんですよ。職場の女性みんなにいじめられたくないですから・・」
 そんな会話をしながら、大野は部屋の明かりを落とし、浴室の準備をし、てきぱきとその行為の準備をする。加奈子は大野がどんなセックスをしてくれるのかしら、とワクワクしていた。

 シャワーを浴びて出てきた加奈子への、いきなりの激しいキス。唾液をむさぼりあうようなキスで加奈子はいきなりその気にさせられてしまった。そしてそのまま加奈子をお姫様だっこしてベッドに運ぶ。加奈子の背はやや高いがスレンダーな体を、軽々と抱き上げるパワーは意外だった。そのままベッドに横たえた加奈子の体に、覆いかぶさるようにキスの続きをしながら、その唇は徐々にバスタオルに隠された部分へと侵略を始める。
 首筋、乳首、臍、そしてその下へと、大野の唇は行き戻りしながら、加奈子の体を熱くさせていく。かなりしつこいかとも思えるようなその愛撫は、今まで付き合った同年代の男たちの行為とは違い、大人の濃厚な行為を感じさせる。それだけで快感へと導かれてしまいそうだ。そしてようやくその唇が加奈子の栗の芯へと達した時には、おもわず体を震わせ、声が漏れてしまった。すでに蜜壷の中は潤って、いつでも進入可能になっている。いままでの男なら、このまま挿入とピストン運動になるところだ。だが大野は、加奈子の反応を弄ぶように唇と指での刺激を続ける。
「お願い。入れて・・」
「もう欲しいのかい?」
「こんなにされたら、入ってくる前にいっちゃいそう・・」
「何度でもいかせてあげるよ。」
 そう言いながら、栗の芯や蜜壷へと緩やかに愛撫を続ける。そのタッチはさらにその後ろの菊の花に及んだ。
 加奈子はその瞬間、ブルッと身を震わせた。今まで誰一人、加奈子の菊花を愛撫する者は無かった。それは秘密の部分のごく近くに在りながら、加奈子にとっては性感のための器官では無く、単なる排泄孔だったのだ。大野は楽器を奏でるように、繊細なタッチで加奈子から最高の反応を引き出している。しかし、その唇と舌までもが菊花に達した時に、加奈子は快感の中にわずかな嫌悪感が混じる気がした。大野は加奈子が限界を迎えるタイミングを上手にコントロールしながら、挿入の準備を始める。

 大野がセカンドバッグからコンドームを取り出すまでは、加奈子の頭には避妊などは浮かんでも来なかった。このバッグは大野と食事に行く事になったとき、大野が車から取り出してきた物だ。いつもは車で通勤しているのだが、今晩はお酒も入るからと、わざわざ車に仕事用のバッグを置いて、代わりに持ってきたのだ。その中から避妊具が出てくるということは、その時からこうなることを想定していたのだろう。
「私を誘った時から、そのつもりだったんですね?」
「まあ、もしもの時の、男としてのエチケットだからね」
 その大き目のバッグの中には、他にも何かが入っていそうだった。
「いつもそんなものを持ち歩いてるんですか?」
「いやいや、これはプライベートの特別な場合のバッグだよ。」
「他にも何か入っていそうですね?」
「まあね。それはこの後のお楽しみ・・・」
何だろう?加奈子はあれこれと想像を膨らませた。エッチに関する道具?バイヴ?まさか鞭やローソクや縄が出てきたりして・・
 大野はそんな疑問には答える様子も無く、加奈子に身体を重ねてきた。大野のモノが挿入された時点で、すでに快感の大きな波に翻弄されていた加奈子は、その後、前向きや後ろ向きといったさまざまな体位で、何度も快感の高みにまで達してしまった。

 何度目かの絶頂の後、加奈子の体から離れた大野は、再びあのバッグを手にした。大野自身はまだ、快感の証を放出はしていない。まだまだこれから、何度も加奈子を攻める状態を維持したままだ。
「じゃあ、これから君が知らない世界を教えてあげるよ。」
「なにをしてくれるんですか?怖いことはいやですよ・・・」
「実はね、これは秘密の趣味なんだが・・・」
 そう言いながら大野が取り出したものは、イチジク浣腸の箱だった。さらにガラス製の注射器のような道具。あれでおそらく浣腸をするのだろう、その先端は注射針を取り付けるようなストレートの物でなく、なにか猥褻さを感じさせる曲線になっている。加奈子は先ほどの菊花への愛撫が脳裏によみがえり、大野が加奈子に何をしたがっているのかが、うすうす理解出来た。
「カナ、アナルセックスって知ってる?」
「はい、まだしたことはないですけど・・・」
「じゃあ、浣腸は?」
「小さい頃に何度か・・・大人に成ってからは無いですね。」
「どんな感じだったか、憶えてるかい?」
「いいえ、まだ幼稚園に入ったかどうかという頃でしたから・・」
「大きくなってからは、便秘とか、ならないの?」
「2,3日溜めても、飲み薬で治りますから・・・」
「実はね、僕は女の子に浣腸するのが好きなんだよ。」
「じゃあ、それを私に?」
「そう。させてくれるかい?」
「いや・・ですけど・・・課長がどうしてもって言うんなら・・・」
「いやなら無理にとは言わないが・・・出来たら僕の趣味にも付き合ってくれないかな?」
「でも・・・かんちょうだなんて・・今便秘でもないのに・・・」
「いいじゃないか・・気持ち良くなるかもしれないよ」
「でも・・・ウンチが出るんですよ。臭いし、お腹も痛くなるだろうし・・・」
 そんな自分の言葉から、ついこの先の結果を思い至って、加奈子は羞恥の想像が膨らんだ。浣腸をするということは、その結果が排泄行為を伴うのは当然知っている。それに対する大野の答えは、さらに加奈子の羞恥を誘った。
「そうだよ。カナがウンチするまで、いっぱい薬入れて、ウンチするところも見ていてあげるからね。」
「そんな・・・そんなところまで見るんですか?・・・恥ずかしい!」
「そうだよ。排泄の鑑賞までして、浣腸行為なんだ。カナの全てを見せてくれるね。」
 ここまで来て、大野を拒否することも出来ない。そしてここまでの大野の与えてくれた快感に答える意味でも、これからの大野に対する立場を良くする意味でも、大野の趣味に答えてあげる方が良いだろう。そして加奈子の好奇心は、その行為で大野がどういう態度を取るのかも、興味があった。加奈子が無言でうなずくと、大野は嬉しそうに、そそくさと浣腸の準備に取りかかった。バスルームの洗面器にお湯を入れて、持って来る。イチジクを箱から出して並べ、なにやらワセリンの様な薬もバッグから取り出した。

 その準備の様子をベッドで見ていた加奈子に向って、大野が宣言するように言った。
「じゃあ、今から浣腸をするからね。」そう言って、仰向けに横たわった加奈子の両足をそのまま持ち上げ、大きく開かせた。加奈子はいまさら拒むことも出来ず、大野にされるがままに、自分の膝の裏を抱えさせられ、オムツを替えるような姿勢を取らされた。さっきまでセックス中に手や舌で弄ばれていた部分だが、改めて浣腸という行為の為に、その部分を剥き出しにされるのは、とても恥ずかしい。大野は、加奈子の栗の芯や菊の花を愛撫して、さっきまでの快楽の残り火をかき立てながらも、加奈子への新たな苛虐の為の準備をしている。
「じゃあ、入れるよ。」そう宣言をして、充分に柔らかくなっている肛門にお湯を満たしたガラス製の浣腸器を突き立てる。加奈子は陰部も肛門も、愛液で滑らかになっているので、苦も無くその嘴管を受け入れてしまう。冷たいガラスの管が挿入された瞬間に、セックスで貫かれるのとは違った被虐感が、加奈子の体に走った。そして大野の手でゆっくりとピストンが押されると、生暖かい液体の未知の感触が、加奈子の腸の中へと侵入を開始し、徐々に加奈子の体内を満たしていった。加奈子の表情が歪む。その様子を正面からしっかり観察しながら、また、大きく開放された蜜壷や菊花の様子も眺めながら、大野は注入を続ける。
「ああっ!・・・」
「入ってるのが分かるかい? 気持ちは悪くならない?」
「はいっ・・暖かいものが体の中に流れ込んで来るのが・・・不思議な感じです・・・」
「じゃあ、もうちょっとお湯を入れるのからね。二本くらいでいいかな?」
 加奈子はその言葉の意味が良く判らなかった。大野はピストンを最後まで押しきると、浣腸器を抜き、もう一度それにお湯を満たして、再び加奈子の肛門に突き立てた。じわじわと体の中に重いものが溜まってくる。それは不快な感覚では無かったが、やはり加奈子に違和感をもたらした。浣腸器二本分のお湯が注入されても、まだ便意は訪れない。
「どうだい。ウンチしたくなった?」
「いいえ。お腹の中が重たいような感じですけど・・」
「そうだろうね。まだお湯を入れただけだからね・・」
 その言葉は、その先にまた違ったものがあることを暗示していた。大野は、その加奈子の体に、改めて侵入を開始した。肛門から注入されたお湯が、腸の中で揺れ、大野のモノはその隣の部分で加奈子の快感を刺激している。お腹がちょっと重く、腸に満たされたお湯が揺れて、加奈子は快感だけに集中出来ない不安があった。
「それじゃ、この体勢のままで、こんどはお薬を入れるからね。」大野はそう告げると、自分のものを挿入したままで、器用に体位を移動し、加奈子の菊花にイチジク浣腸を突き立てた。さっき注入したお湯に比べると、イチジク浣腸はわずかな薬の量のはずだ。しかしお湯のなかに次第に混入してくる冷たい薬液は、加奈子に不吉な予感を感じさせた。
「今度はどうかな?ウンチ出そうかな?」
「まだですけど・・なんだかだんだんお腹が痛くなってくるみたいで・・」
「そうだろうね。今度はグリセリンっていう薬だからね。これが本当の浣腸の薬だよ。」
 次第にお腹の痛みは、便意という形に変わっていく。大野のモノは加奈子に突き立てられたままだ。肛門を引き締め便意を堪えていると、前の部分もキュっと締まって来るのが、自分でも判る。そしてその刺激で大野が快感を感じ加奈子の体内で、行き来しながらも震える様子も感じられる。こういうのは男にしてみれば、よく締まる快感というのだろうと、迫ってくる便意のなかで、加奈子は思った。だが浣腸を受け入れて、便意に耐える加奈子にしてみれば、大野が言ったような快感などは、とても味わっている余裕は無い。このまま我慢できずに漏れたら、という不安と苦痛の方が大きく感じられる。大野は快感を引き伸ばして味わうように、緩やかに行為を続けている。

「もう・・我慢できません・・出ちゃいそうです!」加奈子が悲鳴に近い声を上げた時にも、大野はまだ快感の放出までには達していなかった。しかしそれも大野の考えの内だったのだろう。大野は加奈子を再び抱き上げて、トイレへと運んだ。もう自分では身動きも困難な加奈子を便座に座らせると、加奈子と向かい合うように、その場に立ち続けている。
「もうだめ!・・出ちゃいます・・」
「いいよ。しっかりウンチしなさい。」
「本当にここで見てるんですか?」
「ああ。加奈子のウンチする恥ずかしい姿も、全部見届けてあげるからね。」
 それは好奇心でもあるし、愛情でもあっただろう。しかし加奈子にしてみれば、他人に見られながらの排泄行為など、常識外のことだった。変態行為という言葉が脳裏に浮かぶ。
「お願い!・・出ちゃう!・・出て行って!・・独りでさせて!」そう懇願する加奈子を拒むように、大野はただ、加奈子の様子を見ている。大野の興奮は加奈子の目の前にある大野自身の脈動で判る。それははちきれんばかりに膨張し、それでも満足しようとはしていない。もしここで、満足したなら、この後の加奈子を解放してくれるだろうか?とっさにそう考えた加奈子は、大野のモノを握り締め、手で揉みしだいた。しかし、それもわずかの間だった。見られながらの排泄を拒む気持ちはあるが、加奈子は便意にこれ以上逆らうのは不可能だった。
 目の前にある、大野のいきり立ったモノを握り締めるようにして、加奈子は肛門を解放していった。それは諦めというより降伏だった。
 数分の後、すべての抵抗を放棄してぐったりしたまま、加奈子の排便は一区切りが付いた。大野は優しく加奈子の髪を撫ぜ、加奈子をいたわった。加奈子は大野にされるがままにお尻を突き出すポーズを取り、後始末まで大野の手でしてもらった。そして大野に抱き上げられ、ベッドに戻った加奈子は、大野が一度も精を放出していない事を思い出した。

「こんな事・・・どうしてしたがるんです?・・・面白いですか?」
「ああ。カナの恥ずかしがる姿が、たまらないよ。」
「そうやって虐めて喜んでるんですね。サディストって言うのかな?」
「虐めるって言うよりは、全てを知りたいっていう愛情かな・・」
「歪んでますね・・まだ・・いっても無いんでしょう?」
「ああ。もうちょっとだけ、続けていいかな?」
「こんなことまでされて、もうどうにでもしてください。何も逆らえません・・・」
「じゃあ。ちょっとだけ、こちらを使わせてもらおうかな。」
そう言って大野が手を伸ばしたのは、さっき羞恥を産み落とした菊の花だった。
「こっちは経験が無いんだね?してもいいかい?」
「はい。浣腸してウンチさせられるよりは、アナルセックスの方が普通なような気がします・・・」
「優しくしてあげるからね。痛かったら言うんだよ。切れちゃったりすると困るからね。」
 そう言うと大野は、さっきバッグから取り出したワセリンを指先に取り、加奈子の肛門をゆるゆると揉み解し始めた。それはまた新たな快感の始まりだった。アナルセックスという行為が有るということは、知識としては有った。しかし今まで加奈子と付き合った男達の中には、それを求めた者は居ない。そういう行為が男にとって、また加奈子にとって、どれほどの快感をもたらすのかも知らなかった。排泄孔での性行為、好奇心と恐怖が入り混じった複雑な思いで、加奈子はそれを待った。大野の丹念なマッサージは、さっきの愛撫と同じように、それだけで快感を感じさせるように思われた。そして先ほどの異常な羞恥の行為を拭い去るように、加奈子の息遣いが再び荒く成って来た頃に、大野は加奈子の菊座への侵入を始めた。決して無理をする事無く、ゆっくりと加奈子の体内へ挿入されてくる。それが自分の始めての部分を押し広げる感覚は、加奈子にとって決して不快では無かった。体内に充満する感触。大野のモノの脈動さえも感じられる気がする。そして、それがゆっくりと出入りを繰り返す感触は、精神的にも肉体的にも、加奈子に快感を感じさせるものだった。やがて大野のモノの脈動が激しさを増し、加奈子の体内の充満感が少し軽減した。大野は優しく加奈子を抱きしめ、髪を撫ぜ、キスをしながらも息を荒げている。

「素敵だったよ。痛くは無かったかい?」
「いいえ。痛くは無かったです・・とっても素敵でした。」
「そうかい。僕もこんなに充実したセックスは久しぶりだよ。」
「浣腸もアナルセックスも、初めてでしたけど・・こんな経験は・・・ちょっと・・」
「もうこりごりかな?」
「はい。浣腸は・・・恥ずかしいし、お腹は痛くなるし・・」
「そうか、もう付き合ってはくれないかな?」
「普通のセックスだけなら、良いですけど。それじゃ満足できません?」
「そうだね、やっぱりこういう行為もしたいからね。」
「浣腸抜きでなら、また誘ってください。」
「そうか。残念だな。まあ今度は浣腸無しで誘うよ。そうそう、それから、職場でもプライベートでも、この事は秘密だよ。」
「もちろんです。課長とこんな関係に成ったなんて誰にも言えません。まして浣腸とかアナルセックスなんて・・・課長が変態行為を好きだなんて・・・された事も恥ずかしいですからね・・」
 加奈子は複雑な気分だった。こんな快感と苦痛と羞恥を一晩で体験してしまった。そして望めば、それは再び手の届く処に在る。もう一度味わう事も出来るのだが、それを自分から望む日が来るのだろうか?
明日から、大野課長を見る目に、どんな色が映るのだろう?加奈子には自分の心がまだ判らなかった。


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