SPACE銀河 Library

作:朱鷺

夫の秘密

 <何? これは何なの? なぜ あの人がこんなものをもってるの?>
 涼子は夫の持ち物の中に、ガラス製の注射器のようなものを見つけて、あ然としていた。
 そもそもネックレスのチェーンが切れたのを直そうとして、夫の趣味のプラモデルの工具を探していただけだったのだ。なにかペンチのようなものが無いかと思い、普段はさわったことも無い、夫の工具のある一角を探していて、それを見つけたのだ。
 それはプラモデルを作るための工具とは思えなかった。100CCまで目盛りのある注射器・・いや 先端には針は付いておらず、針を付けるためのまっすぐなガラス管もなく、柔らかな膨らみを持った嘴管が付いている。涼子の知識の中でははっきりとは解らないが、おそらくそういうモノがあるというおぼろげな知識から推測すると、それは医者が浣腸をするための道具、浣腸器だと思えた。

 もちろん涼子の夫は、医師などではなく、普通のサラリーマンだ。こんな道具を持って、それを何に使用するのか、想像もつかない。真昼の部屋の中で、涼子はただそれを見つめていたが、やがてそれを入っていたボール紙の箱に戻すと、もと有った所に手を触れた形跡を残さぬよう、そっとしまいこんだ。

 涼子が夫の時彦と結婚してから、そろそろ一年になる。夫はごくごく普通のサラリーマンで涼子は専業の主婦だ。子供はすぐにでも欲しいと思っているが、まだ出来る気配はない。子供を作ってある程度まで育てたら、また仕事をしたいとは思っているが、いまのところはこののんびりした生活に満足している。夫も涼子に優しく、隠し事などは無く、どちらかと言えば開けっぴろげなほどに、過去の女性関係なども話してくれる方だと思っている。
 しかし いかにもさりげなく、しかししっかりと見つかりにくく隠してあるこの道具は、なにか今まで涼子の知らなかった秘密が感じられて、涼子の不安をかきたてた。

「ねえ あなた あなたの趣味の道具の中に、おかしなモノを見つけたの・・」
涼子が思い切ってその話を切り出したのは、数日後の夜 ベッドの中での事だった。
「ガラスの注射器みたいなものなんだけど・・・あれは 何に使うの?」
時彦は一瞬だけ表情を硬くしたが、少しためらって言葉を選ぶように話し始めた。
「・・・あれ・・・みつけちゃったんだ・・・あれはね・・・・」
「なに? 話しにくいモノ? ・・・・」
「うん あれはね・・・浣腸器なんだよ・・」
「浣腸って、便秘の時にする あの浣腸? あなたそんな道具をどうするの?あなたは何時だって、快食快便って言ってるじゃない・・・」
「・・・あれはね・・僕がするんじゃなくて・・・してあげるための道具なんだ」
「してあげるって?」
「実はちょっと長い話になるんだけどね・・・昔、僕が大学生の頃、付き合っていた娘が居たのは知ってるよね。」
「ええ とも子さんっていう人でしょう。看護婦の卵だったのよね」
「そのとも子が・・・看護の実習で・・・浣腸の実習をしたんだよ・・・」
「それは するでしょう 看護婦さんになるんだから・・」
「その実習っていうのが、する方とされる方になって、実際に浣腸をするっていう実習でね、彼女はされる方だったんだよ。」
「ええっ! じゃあ実際に浣腸をされちゃったの?」
「そうなんだ。それだけじゃなくて浣腸されてウンチが出る時には、差込便器でウンチをして、お尻まで拭いてもらったって言うんだ・・・」
「してくれたのはクラスメートなのよね? クラスメートに浣腸されて、ウンチを取ってもらう実習?・・・そんな・・・恥ずかしいこと・・」
「そう その話を聞いた時には、僕までショックだったよ。実習の時にも泣き出したり、逃げ出したりしたクラスメートも居たんだって・・でも彼女は逃げもせずにちゃんと最後まで実習をしたそうだよ。まあ話を聞いたのは、実習が済んでから大分後だったけどね。」
「その頃って まだ18才か19才くらいのころでしょう? そんな娘が・・・大変なのね」
「その頃はまだ付き合い始めたばかりで、肉体関係もなかったから・・・彼女もヴァージンだったし・・・そんな娘がお尻を出して・・・浣腸だなんて・・・もちろん本人もかなりのショックだったと思うけど・・・僕もなんだか割り切れない思いでね・・・」
「それで? それと あなたのあれとは、どうつながるの?」
「その少し後に、セックスをするようになってから・・・彼女にお願いしたんだ・・」
「何を?」
「僕はセックスをしてヴァージンももらったけど、僕がしたことの無い事をクラスメートにされてるのは、イヤだ!ってね・・・僕も彼女に浣腸したいって・・」
「そんなこと 言ったの?」
「だって 暗闇で抱き合ってセックスするより、明るい所で浣腸されたりウンチするところを見られたりする方が、ずっと恥ずかしいだろう。そんな思いを僕の前でしなくてクラスメートの目には晒すなんて・・・だから僕にもせめて同じ事をさせてって・・・」
「で? 彼女はOKしたの?」
「いや はじめは絶対ダメって言ってたよ・・でも・・何度もお願いしたんだ・・・」
「あなたの事だから、えっちしながら焦らしたんでしょ・・」
「そんな・・そうだけど・・良く判ったね」
「これでもあなたの奥さんですからね・・」
「それにね・・・彼女・・ちょっと便秘症だったんだ・・・だから必要になった事もあったし」
「それで その隙を狙ってしちゃったのね」
「まあ そういうことかな・・・」
「それで・・・あんな道具を持ってるのね・・あんなのを使ったの?」
「まあ・・最初はイチヂクだったんだけどね・・」
「最初はって・・・何度もしたの?」
「うん 何度かしているうちに、浣腸するのが快感になって・・癖になっちゃって・・」
「えっ? 浣腸が気持ちイイの?」
「そうだよ してあげる時の征服感みたいな感じとか、これから彼女がウンチをするんだって期待でワクワクしてくる感じとか・・・」
「それは あなたが楽しんでるんでしょう・・彼女をおもちゃみたいにあつかって!」
「それだけじゃないよ。彼女もされる快感が有ったんだから・・・」
「そうなの? だってウンチが出るんでしょう? お腹が痛くなって・・下痢したみたいな感じかしら・・・それに恥ずかしいし・・臭いじゃない」
「その恥ずかしさと開放感がたまらないらしいよ・・便意から開放された後の彼女の表情がとっても良かったもの」
「って あなた・・ウンチするところまで見てたの?」
「うん そうだよ 差込便器じゃないけど、トイレでウンチするまでの実習と同じフルコースで・・・・」
「SMとかでそういうことをするって言うじゃない・・そういう趣味だったのね。いままで私に隠してたのね」
「そんなつもりじゃないんだけどさ・・・あんまりおおっぴらに口に出せることでもないし、つい言いそびれて・・・」
「まあいいわ。あなたの思い出話だものね。これであなたの秘密をひとつ知っちゃったわね」
「ところでさ・・・こんな打ち明け話をしたんだからさ・・・・」
「なあに?」
「きみにもさせてくれないかな?・・・・・浣腸を・・」
「えっ! ・・・・ イヤよ・・そんなこと・・・・恥ずかしいし・・」
「ねえ ここまで話したじゃない・・お願いだよ!」
「イヤよ それに・・・・とも子さんに使ったあの道具で、私にも浣腸するの?・・・・せっかくの思い出の品でしょう? 大切にしまっておいたら・・・私もとも子さんと同じ浣腸器でされるなんて、比べられるみたいでイヤだわ・・」  

 そんな会話を交わしてから、涼子は「浣腸」という言葉になんだか敏感になったような気がしてきた。お産の前に浣腸をする話とか、便秘の奥さんたちの井戸端会議とかで「浣腸」という単語を耳にするたびに、なんだか頬が紅潮してしまいそうな気がするようになった。<お尻にあんなモノを差し込んで、お薬を入れられるのよね・・・考えただけで恥ずかしいわ・・>
 平然と口にする人たちにとっては、ごく普通の医療行為でしかないはずなのに、涼子は暗示にかかったように、その言葉を意識してしまうようになってしまったのだ。

 夫はあれから後、浣腸をさせてくれとせがむことも無く、夫婦の夜の生活も普通に過している。変わったといえば、時々涼子の後ろの菊花に、そっと触れる時が有るようになった事くらいだ。そんな処を指で刺激されるのは、今までは無かったことなので、最初は涼子も戸惑ったり恥ずかしがったりしたが、何度かそんな事をされているうちに、不快ではなくなってきた。きっと夫はあの時口に出したように、浣腸をしたいと思っているのだろう。しかしそれを再び口にするのをためらっている気持ちが、涼子には解った。きっと涼子に浣腸をすることで、夫は精神的な快感を得ることが出来るのだろう。しかしされる涼子は得るものは無いはずだ。羞恥を感じることが快感になるような体質ではない。夫が再び求めてきたらどうしよう? 涼子は夫の望みを叶えてあげるために、はずかしさを我慢して、浣腸を受け入れる自分を想像していた。

 そんな有る晩、夫婦でテレビを見ていると、トーク番組で話題が、ダイエットのためのコーヒー浣腸の話になった。涼子はさりげなく無視するが、夫は良い機会が来たと思ったのだろう。さりげなさを装って話しはじめた。
「涼子もダイエットしたいって、言ってたよね。こんなのをやってみたらどう?」
「こんなのって・・・コーヒー浣腸のこと?」
「そうだよ これならみんながやってるし、効果ありそうじゃないか」
「そんな事言って・・・あなたは・・・私に浣腸したいだけなんでしょう?・・・」
「うん・・・まあね・・・やっぱり涼子のお尻の穴から薬を注入するって、考えただけでも興奮
しちゃうし・・・おまえはダイエットの効果も出るし・・・一石二鳥じゃないか・・」
「でも・・・そんな・・・やっぱり恥ずかしいし・・・それに・・・あなたの持ってるあの道具で・・・
やるの?・・・とも子さんに使った浣腸器で?・・・」
 涼子はためらいながらも、半ば受け入れる覚悟の出来ている自分に気づいた。夫がこんなにしたがっているなら、させてあげてもいいかな・・と思ったのだった。しかしそんな会話に続いて夫の口からでた言葉に、涼子は驚きを隠せなかった。
「実は・・・この前、涼子に言われたんで、反省してね・・・涼子用に新しい道具を用意してあるんだよ。」
「えっ? 私用・・新しい道具?・・・」
「そうなんだ。たしかに昔の彼女に使った道具を涼子に使うなんて、涼子にも彼女にも失礼だと思ってね・・・このあいだ、こっそりと買っておいたんだ・・・」
「私用に・・・買って来たの?・・・浣腸器を?」
<そこまで気を使って、こっそりと準備を整えて、私に・・・浣腸したかったのね・・>
その気遣いやためらいを思うと、涼子は夫にいじらしさまで感じた。
「しかたないわね・・・いいわ・・・あなたがそんなにしたいんなら・・・浣腸して」

 夫は嬉しそうに、準備を始めた。まずコーヒーを大量に淹れてボウルに移した。温度計まで入れて、適温を確かめている。
「温度は熱すぎてもダメだし、冷たくてもお腹が冷えちゃうからね・・・・・そして、これが涼子用の新しい浣腸器だよ。」
 夫の出してきた箱を開けるように促されて、涼子が恐る恐るふたを取ると、中にはガラス製の浣腸器があった。以前見つけたモノよりもひと回り大きいだろうか、200CCまでの目盛りがある。
「これって、大きくない?」
「そんな事ないだろう。コーヒー浣腸なら1リッターくらいは入れるって言うじゃない。」
「だって・・・このあいだ見たとも子さんのは、もう少し小さかったわ。」
「あれは・・・グリセリンを入れたんだもの・・・」
「グリセリン?」
「うん 世間で一般に売っているイチヂク浣腸の中身なんかは、グリセリンっていう薬が入っているんだよ。便秘のお薬で、入れるとウンチがしたくなるヤツなんだよ。それは普通、大量には入れないんだ。イチヂクで30CCくらいかな 病院なんかでも100とか200とかくらいしか入れないんだよ。」
「じゃあ とも子さんにした時は、お医者さんでするくらい 入れたのね?」
「そう 便秘の治療だからね。」
「治療も兼ねて・・趣味なんでしょう」
これから起こることのプレッシャーを感じてか、ついついそんな軽口を言ってしまう。
「じゃあ 私にいまからするのは・・・1リッター用の浣腸器じゃないの?」
「そんな大きなのは普通は無いよ。獣医さんが使う馬用とかなら、ともかくね・・・」
「じゃあ どうやってみんなはそんなに入れるの?」
「病院でも石鹸浣腸なんかはそのくらい入れるらしいけどね・・・そういう時は、イルリガートルっていう点滴みたいな道具を使うんだよ・・・コーヒー浣腸なんかも普通はそういう道具を売っているから、それを使ってやるんだろう」
「さすがに詳しいのね。看護婦さんに教わって勉強したの? じゃあ 私にもそういうのでしてくれればいいのに・・・」
「お腹の中に入れるのは、どんな道具でやっても同じだよ・・・それに・・・こういうタイプの浣腸器で、自分の手でピストンを押し込んで、薬を注入する手ごたえっていうのが、たまらないんだ」
「やっぱり・・あなたの趣味で、私をおもちゃにしてるんだ・・・」
「まあ そう言わないでよ」
 準備された道具を運び、二人は浴室に移動した。
「ここなら多少 注入に失敗して漏れても平気だし・・ここでするよ」
 全裸になるように指示されて、涼子は素直に従った。夫の前で裸になることには、あまりためらいが無い。時には一緒に風呂に入ったりもする。しかし夫は服をきたままだし、これから自分で見た事も無く、普段は誰かに見せることもない肛門を夫の目に晒すのだ。
「どういう格好をすればいいの?」
「普通に四つん這いになれば大丈夫だよ。」
「やっぱり恥ずかしいな・・・こんな格好じゃお尻の穴もあそこも見えてるんでしょう?」
「そっちはなるべく見ないようにするからさ・・・」
「そんなこと言って・・イヤね・・・やっぱり見えてるんだ・・」
 そんな会話をしながらも、夫は準備を進めていく。脱衣場においてあった乳液を取って来て、指先につけている。
「どうするの、そんなものつけて?」
「今まで出るばかりで入った事の無いところに入れるんだからね。入れる前にマッサージして柔らかくしておかないとね。」
「そんなこともするの? あなたの指で?」
「そうだよ。優しくしてあげるからね・・」
「ああっ!そんな・・・指先にウンチが付いたらどうするのよ?・・・」
「そんなに溜まっているのかな? やっぱり浣腸が必要なのかな?」
「まさか・・調子はいいのよ・・・でも・・・やっぱりそんなところに指なんか入れられると・・」
「入れられると?・・・何だい?・・感じちゃうかな?」
「馬鹿ね・・・恥ずかしいから・・・早く・・・して・・・」
 夫のマッサージは外側から揉み解したり、指を入れて穴を拡げるようにしたり、丁寧に続けられる。それはセックスの時にあそこにする愛撫のようで、涼子は性感まで目覚めさせられてしまいそうになる。
「じゃあマッサージはこれくらいで・・・いよいよ入れるよ。」
夫はガラス製のシリンダー一杯にボウルからコーヒーを吸い上げると、ゆっくりと涼子の肛門にそれを挿入した。すでに柔らかくほぐれている涼子の肛門は、抵抗も見せずにそれを受け入れた。
「じゃあ、入れるよ。」
ゆっくりとピストンが押され、コーヒーの液が涼子の腸内に流れ込んでくる。それは今まで体験したことのない感覚だった。暖かく決して不快ではない。セックスで夫のモノを挿入されるよりも液体である分だけ、違和感は少ないかもしれない。ただ、注入されている部分が、普通ならそんな目的で使われることのない一方通行の部位であるということだけが、涼子の羞恥を感じさせる。
 日頃快便で、今日も普通にお通じはあったので、便秘のような溜まっているものはないはずだ。涼子の体はやすやすと200CCの液体を飲み込んだ。
「はい 一本目が入り終わったよ。浣腸器を抜くからね。」
まだ便意も起こらないし、抜く時に逆流しそうな感覚もない。夫は2本目の液を吸い上げて、再び涼子の肛門に浣腸器を突きたてた。再び快感とも不快感ともいえぬ流入する感覚を感じる。
「ねえ? どれくらい入れるの?」
「目標は1リッターかな・・でも、涼子のお腹の様子次第だけどね・・」
 さらに3本目、4本目と同じように注入された頃に、涼子は圧迫感を感じ始めた。
「ねえ・・そろそろ・・お腹が張ってきて・・・ちょっと苦しいわ」
「そうか 今日は初めてだし・・限界まで挑戦っていうわけでもないから・・このくらいかな」
「もう少しくらいなら入るかな?・・・まあ、ちょっと不安かな・・」
 涼子も不快な感覚が無いので、自分の体に感じる感触を興味深く思っている。4本目も入れ終わって、これで終わりにしようか、もう少し入れようかと、二人ともちょっと考えあぐねている時だった。不意に夫が涼子の前の部分に触れた。
「あれっ?・・りょうこさん?・・・こっちも受け入れ準備完了みたいですよ・・」
 夫にそう言われて初めて、涼子自分の体が性的に興奮しているのに気づいた。そしてその事実を夫に知られたことで、今まで以上の羞恥心を憶えてしまうのだった。夫ももともとは、性的な興奮を憶えるために、涼子に浣腸をしているのだ。涼子が快感を覚えて、こういう行為に慣れるようであれば、これからも頻繁に涼子に浣腸出来ることになる。
「こっちもちょっと弄ってあげるね・・」
そう囁いて、涼子のクリトリスを指で悪戯しはじめた。
「そんな・・・意地悪ね・・・こんなところで・・ダメよ」
「ウンチしたくなるまで、待ってる間に・・・ちょっとだけ・・・我慢が出来るように、別の事感じさせてあげるよ・・」
 そんな風に言いながら、いつもの慣れた手つきで涼子への愛撫を続ける。ベッドでの前戯と同じ事をされているのに、こんな状況のせいか涼子の高まりも急激だ。夫も服を着たままだが、股間が相当に膨張している。軽いエクスタシーに達した後、涼子は限界を感じた。
「お願い・・もう、出そうなの・・・」
「じゃあ、このままトイレに連れて行ってあげるよ。」
 そう言うと、夫は涼子を抱き上げるようにして、トイレに運んだ。

 便座にしゃがみこんで、何時でも排泄して良い状態になった涼子だったが、目の前にはまだ夫が居る。涼子と向き合うようにして、涼子がこれからすることを、残さず観察しようとしている。
「ねえ、お願い、恥ずかしいから・・・一人でさせて」
「そんな事いわないでさ・・・付いていてあげるよ」
「そんな・・・私の恥ずかしいシーンを見たいだけでしょう?」
「そうだよ 入れるのから出すのまで、全部見ていてあげるから・・」
夫は最初からそのつもりだったのだ。トイレから出て行くつもりは無い。涼子は限界を感じながらも、夫に見られての排泄をためらっている。
「さあ。もう限界だろう。立会い出産だと思って・・・出しちゃいなよ」
 涼子はふと、目の前にある夫の股間を見た。はっきりと判るくらいに大きくなっているそれに、手を伸ばした。ファスナーを降ろし、弾けるように飛び出してきたそれを、包み込むように手にとると、あっけにとられている夫を尻目に、それを口に運んだ。
「どうしたんだい? 急に・・」
「いいの こうしたい気分なの・・・さっきからあなたにいろいろと、してもらってばかりだからね・・・」
 夫のモノが急激に高まっていくのが、口の中で感じられる。そしてそれが白濁した興奮を涼子の口中に放出すると同時に、涼子の肛門も限界を迎え、快感と羞恥にまみれた塊を産み出したのだった。

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