SPACE銀河 Library

作:ねむ

浣腸の思い出
1 妹の浣腸


 父親が再婚とて新しい母がやってきたのは、私が小学校の三年、妹が一年のときでした。亡くな母の記憶はそれほどありませんが、新しい母はとても気さくな人で、私たちはすぐに母のことが好きになりました。ところが、この新しい母と私たち姉妹は、とんでもない世界に住むことになるのです。

 私と妹は、浣腸には強い興味をもっていましたが、実際の知識はほとんどありませんでした。わたしがイチジク浣腸をはじめて見たのは、友達の家ででした。友達は、便秘をしたときにはすぐにおばさんから浣腸をされるそうですが、そのイメージがまったくつかめません。そこで、「浣腸ってどんなもの」、と尋ねたところ、友達は袋にはいったイチジク浣腸をもってきて見せてくれました。

 はじめて見るイチジク浣腸は、ピンク色をしたとても可愛いらしいかたちをしています。それが子供にとっての恐怖の対象になるという感じは、まったくしませんでした。私が、「浣腸ってどうしてするの」、とさらに聞くと、「このキャップをとって筒先を肛門に入れられるの。そしてイチジクをつぶすと浣腸液が入ってくるのよ」、というのです。私が、「痛くないの」と聞くと、「ちょっと気持ちが悪いのよね。それに、浣腸のあとで我慢させられるのが辛いの」、と体験を教えてくれるのでした。友達の話だげでは、浣腸についての実感がわいてきません。ただ、「浣腸の筒先が肛門に入れらる」、という友達の言葉には胸をドキドキさせるのでした。

 妹から聞いた浣腸の体験談は、これよりもう少し具体的でした。妹は、近くの家にいる赤ちゃんが大好きで、よく遊びにいっていました。ところがあるとき、いつものように赤ちゃんのいる縁側にいったところ、おばさんはちょうど赤ちゃんに浣腸をするところだったのです。そして妹は、赤ちゃんが浣腸されるところをみんな見てしまったのだそうです。赤ちゃんは下着をぬがされ、両足を高く上げたかたちにして、肛門にイチジク浣腸を入れられたといいます。赤ちゃんは大声をあげて泣き出したのですが、妹はそこで、すごくエッチな気分になったそうです。

 妹の話にはちょっとした続きがあります。赤ちゃんにイチジク浣腸をすませたおばさんは妹にむかって、「麻衣ちゃんは浣腸が好き」、と聞くのだそうです。妹が分からないと答えると、「麻衣ちゃんにも浣腸をしてあげましょうか」、と言うのだそうのです。妹はあわてて逃げ帰ったといいます。このような耳学問しかなかった私たちに、浣腸のすべてを教えてくれたのは新しい母でした。

 学校から帰った妹には、いつもの元気がありませんでした。私は、学校で妹に何かいやなことがあったのかなと思ったのですが、母の見立ては違っていました。母は長いすに妹を寝かせると、下腹 をおさえながら、「麻衣ちゃんは何日ぐらいウンコちゃんをしていないの」、と聞くのです。妹がどのように答えたのかは覚えていませんが、妹はそこで浣腸をされることになったのです。母の口から出た「浣腸」という言葉は、私の胸にガンガンという感じで響くのでいた。

 妹が浣腸を受けることになったのは、四畳半の和室でした。そこには毛布とともに、何枚もの古新聞が敷かれ、その真ん中に細長い紙おむつがおかれています。下半身をむき出しにした妹が寝かされたのは紙おむつの上でした。そのときの私には、古新聞や紙おむつに何の意味があるのかがさっぱりわかりませんでした。

 母はキッチンにいくと、洗面器に大きな注射器のようなものと、いくつかの薬のビンをもって和室にもどりました。ただしそこには、友達の家で見たことのあるイチジク浣腸は見当たりませんでした。私は母親に、「それは注射器なの」と聞いてみました。すると母は、「これは浣腸器というのよ、そこにグリセリンと水を入れて浣腸すると、便秘がすぐに治るのよ」、と教えてくれるのでした。

 私は、イチジク浣腸には可愛さがあるとしても、30ccの浣腸器には、子供の心を怯えさせる恐怖心しかないと思いました。というのも、注射でも痛いのに、それの何倍もある浣腸器でされることは、さらにさらい痛いだろすと思ってしまうのです。ただし、はじめて聞く浣腸器やグリセリンという言葉は、恐ろしさとともに、どこかエッチな響きを持っているのを感じました。

 母は、浣腸器に水とグリセリンを吸いあげるとそれを横に置き、つぎに妹の両足を高く持ちあげたのでした。それは、後になじみとなる、赤ちゃんの浣腸スタイルだったのです。

 母は私に、上げられた妹の両足を軽くにぎるようにと頼みました。すると、にぎった妹の両足は小刻みに震えているのです。その様子を見た私は、妹をかわいそうと思うより、こんなに大きな浣腸をされる妹が、すぐに泣き出すようにと願っていました。

 やがて妹の肛門にはクリームが塗られました。そして、「浣腸は赤ちゃんもされるものだから、そんなに怖くはないのよ」、という母の言葉とともに、浣腸器の筒先が妹の肛門に差し込まれました。こんなに恐ろしげなものを肛門に入れられた妹は、すぐに泣き出すと思ったのですが、それはありません。妹はびくっと体を動かしただけなので、私は少しがっかりしました。

 母親はさらに、「これから麻衣ちゃんに浣腸するわね。少し気持ち悪いかもしれないけれど我慢してね」、というのです。そして浣腸器の筒か押し下げられたのです。すると妹は、浣腸の恐ろしさと痛さに我慢できなくなったように、わっと泣き出したのです。その様子を見た私は、からだ中がジンとしびれたようになり、おしっこを漏らしてしまいました。

 母は、からになった浣腸器をわきに置くと、ありがとうねと私にいって妹の足を受け取りました。そして下におろされた妹の足は、こんどはM字型にされて、大きく開かれたのです。そのときの私は、浣腸の見所はこれで終わりと思ったのでが、そうではなかったのです。浣腸が終わってしばらくしたときでした。妹が「おなかが痛い」、と言い出したのです。すると母親は「すぐにウンコちゃんはしないで少し我慢してね。するとウンコちゃんがたくさん出てすっきりするからね」、というのです。妹はべそをかきながらも頷くのでした。

 やがて妹のおなかからは、ゴロゴロという、あきらかに異変をしめす音が聞こえてきました。そして妹は顔をしかめ、襲ってくる痛さを我慢するかのように、肛門をヒクヒクと動かしはじめるのです。「私もう我慢できない」、との声が聞こえたのはそのときでした。「麻衣ちゃんよく我慢できたわね、もうウンコちゃんをしてもいいのよ」。と母か言ったと同時に、妹は思いがけない破裂音を響かせながら、肛門からグリセリン液を噴き出させたのです。そして妹がいきむごとに肛門がひろがり、小指ほの塊か、さらに大きな塊が次々に出てきます。それと同時に、妹の割れめからはおしっこが漏れ出してくるのでした。

 浣腸をされてウンコやおしっこを漏らす妹を見た私は、「浣腸って何て素晴らしいものなのだろう」という気持ちを強くしました。それとともに、私もまた、母から泣くほど痛い浣腸をしてもらいたいとい気持ちが強まるのでした。

 やがて妹は、もうウンコちゃんは出ないといい、母親は汚れた妹の下半身を拭いてやるのでした。そして私にも、「あかねちゃんも汚れた下着はここに脱いでおきなさい」、というのです。私がおしっこを漏らしいたことは、母にはお見通しだったのです。そして私たちは風呂場に連れて行かれ、汚れた下半身をきれいに母から洗ってもらうのでした。
 子供部屋にもどった私は、「さっきの浣腸苦しかった」、と妹に聞きました。すると妹は、横をむいて返事をしないのです。私は、こんなに恥ずかしくて苦しい浣腸をされた妹は、「浣腸はもうこりごり」なのだと思いました。ところが、実はそうではなかったのです。

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