SPACE銀河 Library

作:ねむ

浣腸の思い出
4 やさしいお仕置き


 それから二三日がたった頃です。学校から帰り、お菓子を食べていた私たちに母が、「浣腸器をいじった」、と聞いてくるのです。私は頭のなかが真っ白になり、思わずうつむいてしまいました。すると母は、「あかねちゃんも、麻衣ちゃんも、浣腸器でもグリセリンでも、お母さんのものは好きなように使ってもいいのよ」。「私や叔父さんも、子供のころに浣腸器を持ち出して、お医者さんごっこをよくしたのよ」。と言うのでした。
 母の言葉を聞いた私たちは、「お咎めなし」、なのを知って、胸をそっとなでおろすのでした。ただ、「お父さんには、このことは内緒にしてね」、との言葉は、私の胸に引っ掛かっているのです。
 私たち姉妹は、「浣腸大好き人間」、なのに対して、父は、「浣腸無関心人間」、なのです。私たちは、父が大好きだとしても、浣腸についてだけは話が違ってきます。別の世界に住んでいる父に、浣腸の話を持ち出すわけがないのです。
 あらためてお菓子を食べはじめた私に母が、「あかねちゃんはこれまでに、浣腸をされたことがある」、と聞くのです。私は、母がいうのは、本当の浣腸のことだろうか、それとも水の浣腸のことだろうか、と迷い、口篭もってしまいました。すると母は、「お母さんね、あかねちゃんに浣腸をしてあげる」、というのです。それは、私が待ちに待っていた言葉でした。ところがどうしたわけか、私の口からでたのは、「浣腸はいや」、という、そっけない返事でした。そして私は、しまった、と思いました。
 そこへ助け舟を出してくれたのが、「お姉ちゃん、浣腸って怖くないのよ」、という妹の言葉でした。母も、私の返事にはおかまいなく、「あかねちゃん、オシッコをしてらつしゃい」、というのです。私は、頭が混乱してわけがわからなくなり、気が付いたときには、トイレの蓋に腰をおろしているのでした。
 母の私への浣腸は、母なりのお仕置きだったのかもしれません。いずれにしても、私の胸には、「これから本当の浣腸がはじまるんだ」、という喜びが、雲のように湧いてくるのでした。そして、胸がキュンと締めつけられ、このような幸せな時間が、いつまでも、いつまでも続けばよいのに、と思ってしまうのです。ところが、便器に座っていた私には、ちょっとした便意がおきてきたのです。ここでウンコをしてしまえぱ、浣腸は見送りになってしまいます。私はあわててオシッコをすませると、トイレから出るのでした。

 いつもの四畳半に入ってみると、そこにはすでに毛布と新聞紙が敷かれていて、その真中には紙おむつが置かれていました。そして妹が、「お姉ちゃん、下着をみなぬいで、オムツの上にねんこして」、というのです。私はなんだか、看護婦さんに指図されているような気持ちになるのでした。
 やがて母が、浣腸器とグリセリンのビンをのせた洗面器をもって入ってきました。母が、浣腸器にグリセリンと水を吸い上げると、二つの液がまざりあって怪しげな模様を描きます。私はその様子を、かぎりない期待と、多少の不安のまざった気持ちで眺めていました。そして母が、「あかねちゃん、脚をあげてくれる」、と言うと同時に、妹が、私の両脚をもちあげるのです。
 私は、あっといまに、「赤ちゃんの浣腸スタイル」、をとらされてしまったのです。姿勢を強制された私には、強い恥かしさが襲ってきて、思わず顔を手で被ってしまうのでした。
 母は、グリセリン液のつまった浣腸器を横に置くと、手にクリームをとって、私の肛門に塗り込むのです。ところがその指先は、私の肛門の中に入ってくるのです。はじめは偶然かと思ったのですが、そうではなく、私が体験したことのなかった快感が、そこには眠っていたのです。ぬるぬるした指を肛門に入れてもらうことは、何と素晴らしいんでしょう。母は、あきらかにそのことを知っているのです。
 肛門をいじりおえた母は、浣腸器を取り上げたのですが、すぐには肛門に入れてこないのです。浣腸器の筒先を使って、私の肛門の上から下へかけてを、軽く、軽くなぞるのです。そのくすぐったさもまた、私が生まれてはじめて知る快感でした。そのときの私は、子供心にも、「母は私に、浣腸の喜びを教えようとしているのだな」、と感じるのでした。

 やがて、私の肛門には浣腸器に筒先が差し込まれ、生ぬるいものが体に入ってくるのでした。そしてそこには、私が期待していた、「泣きたくなるような気持ち悪さ」があったのです。
 「これが本当の浣腸だったのだ」、と知った私は、やっと、妹や友達の仲間に入れたのを感じ、感激するのでした。
 そして私の両足は下ろされ、母の手によって、「M」のたかちに開かれるのでした。するとまもなく、私のおなかには痛みが襲ってきたのです。これが本当の、「浣腸の痛さ」だったのです。私が、「おなかが痛くなってきた」、というと妹が、「お姉ちゃん、痛くてもできるだけ我慢してね」、と励ましてくれるのです。そしてふと、薄目をあけてみると、母と妹の四つの目が、私の肛門に注がれているのでした。
 私は、「母と妹に見られているなかで、おなかの痛さをじって我慢するのは、なんて素晴らしいことなんだろう」、と思ってしまうのです。
 やがて私のおなかは、ゴロゴロという音を出しはじめ、排泄を促す蠕動が、周期的に襲ってくるようになりました。私の肛門からは、プッ、プッという恥ずかしい音が出てくるのです。そして、最後の蠕動に耐え切れなくな肛門は、グリセリン液を漏らしはじめるのでした。これを見た母は、「あかねちゃん、よく我慢できたわね、もうウンコちゃんをしてもいいのよ」、というのです。私は、恥ずかしい破裂音と、恥ずかしい臭いを撒き散らしていったのです。そして、先にすませたはずのオシッコが漏れていくのでした。

 子供部屋に帰った私は、自分に起こった突然の出来事を、夢のように思い返していました。するとそこへ妹が入ってきて、「お姉ちゃん、さっきの浣腸、苦しかった」、と聞くのです。私は、「苦しかったわ。だけど、おなかが痛くなってくるのをじっと我慢するの、私だい好き」、と答えました。すると妹は、「お姉ちゃんて変態ね」、と生意気なことを言うのです。そして妹は、「お姉ちゃん、いいことをしてあげる」、というと、私をベッドに誘うのでした。
 私がベッドに横になると、妹は添も寝をするようなかたちをとり、私の股間に指を入れてくるのです。そして割れ目をさわった妹は、「お姉ちゃん、濡れてる」、というのでした。
 それまでの私は、クリトリスを指で触られることが好きではありませんでした。ところが、浣腸をされたせいでしょうか。妹にクリトリスを触られても、いつもの痛さはなく、その逆に、それまで感じたことのない気持ちよさがあるのです。私か、「気持ちいいわ」、というと、妹は私の手をとって、妹の股間に導くのです。私が割れ目に指を入れてみると、妹のそこも濡れているのでした。

掲載作品一覧