SPACE銀河 Library

作:えり子

フライトアテンダント

 私はエリカ・カタニー、22才、ニューヨークのアパートに住んでいます。
職業は*航空会社のフライトアテンダントです。
髪はブロンド、目はブルー、体型、体力には自信をもっています。

 今年の秋に**大学文学部東洋語学科を卒業し、この会社に就職したのです。
フライトアテンダントは私の小さい頃からの憧れの職業でした。
私は大学では東洋語を専攻しました。
友人たちはヨーロッパ語を専攻する子が多かったのです。
フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などが人気がありました。
私はこれからは東洋の国の時代だと思っていました。
日本はアメリカに次いでGNPの大きな国ですし、中国も急速に勢いを増しています。
韓国もしかりです。

 私は特に日本語を勉強しました。
日本語はとっつきにくいですが、とても優雅で奥深い美しい言語です。
それに、日本は科学技術の先進国ですが、文化も素敵なのです。
日本という国にとても興味があったのです。

 入社後すぐに私は研修を受けました。
座学や模擬飛行機を使っての実践教育がありました。
厳しい教育でしたが、憧れのフライトアテンダントを目指して私は真剣に勉強をしました。

 先輩のアテンダントのアネットがつききりで指導してくれます。
彼女から多くのことを学びました。
中でも、印象的だったのはお客様に常に笑顔で接すること、お客様のサービスに努めるということでした。

 最後に彼女からアドバイスがありました。
「この仕事では自分の体調管理が大切よ。
 フライトでは自律神経が狂って、生理不順や胃腸障害になる子が多いのよ。
 気を付けること。」

「具体的にはどうすればいいんですか?」
私は彼女に質問します。
「まず、生理用品は常に持参することよ。
 それから下痢と便秘のお薬を準備しておくことね。」
「そうですか。」
「便秘薬は飲み薬はよくないわよ。いつ効果があるからわからないわよ。
 だからエネマの方がいいと思うわ。あなたエネマの経験はあるの?」
「はい、子供の頃よく母にしてもらいました。」
「そう、それでは心配ないわね。
 ドラッグストアで下痢止め薬とディスポーザブルエネマを購入しておくとよいわ。」
「わかりました、ありがとうございました。」

 長い研修がやっと終わりました。
数日の休暇の後にいよいよ私は初フライトを経験するのです。
当面は見習いとして働くのですが、わくわくしています。
宿舎に戻った私は研修の内容が次々に頭に浮かびます。


 アネット先輩からのアドバイスにエネマのことがありました。
私は子供のときのことを思い出しました。
私は毎朝朝食をすませ、小学校に行く前にバスルームでウンチをします。
バスルームでは父が鏡に向かっておひげの手入れをしています。
その横で私はウンチをするのです。
家庭では父がバスルームを使っているときに、私や母がその横で排便をするのはごく当たり前のことです。
父は立派なおひげをたくわえていて、おひげの手入れに時間がかかるという事情もあるのです。

 私がちゃんと排便をすませると父は言います。
「エリカ、今日も健康だね。」

ときには私は調子が狂うときがありました。
父が言います。
「どうしたの、今日はウンチ出ないの?」
「うん。」
父はすぐにひたいを私のひたいに当てます。
「おや、熱があるようだ。」
父は母に告げます。
「エリカ、調子悪いようだ、熱を計って。」

私はベッドで横になります。
母は私を横向きにして、下着を下ろします。
そしてお尻に体温計を挿入するのです。
私はなされるがままにします。
「おや、38.8度もあるわ、今日は学校はお休みするのよ、先生に電話するわ。」
「うん。」
「さあ、すぐにエネマの準備をするわ、ベッドで待っててね。」

 母はお湯を沸かして、ソープを溶かします。
エネマバッグとワセリンと便器をもってベッドに来ます。
「エリカ、エネマをするのよ、そうすればすぐ熱が下がるわ。」
「うん。」

 熱があるときや、ウンチが出ないときは母は私に必ずエネマをします。
エネマはきもちわるいけど、ウンチが出るとすっきりするのです。
私は母のエネマを受け入れます。

 父もやってきて、手伝います。
父はエネマバッグを上方に持ち上げます。
母は私のお尻にワセリンを塗ります。
それからノズルを挿入します。
そしてチューブのクリップをはずします。
「入れるわよ。」
「うん。」
お尻から温かいソープ液が入ってきます。
はじめはきもち悪い感触でしたが、今はとてもきもちよい感触に変わっています。
「エリカ、苦しくない?」
「ううん、大丈夫よ。」
「もうしばらくがまんするのよ。」
「うん。」
「もう全部入ったわよ。」
ノズルが抜かれます。
以前はノズルは抜かれると、ほっとしたのですが、今は名残惜しく感じるようになっています。
「もっと入れていて欲しい。」
そういう感じなのです。
エネマは嫌いな処置から、今では大好きな処置に変わっています。

母は私のおなかをマッサージしてくれます。
「しばらくがまんするのよ。」
「うん。」
「まだ大丈夫?」
「うん。」
・・・・・・・・・・
「もう、そろそろウンチしたいわ。」
「もっとがまんできない?」
「がまんしてみる。」
・・・・・・・・・・
「ママ、もうがまんできない。とてもウンチしたいの。」
「いいわよ。」

 私はベッドから起きあがって、ベッドの横のポータブル便器に座ります。
そしておなかに力を入れます。
おなかの中のものが一気に出てしまいました。

母はお尻を拭いてくれます。
「エリカ、ウンチがたくさん出たからもう大丈夫よ。」
「うん。」
「このままベッドで休むのよ。」
「うん。」

 私はときどき熱を出します。
そのときは気分が悪いですが、うれしいことが3つあります。
一つは学校を休めること。
もう一つはエネマをしてもらえること。
これは私にとって楽しみになっているのです。
もう一つは母がベッドのそばで本を読んでくれることです。
私が好きな本は日本の童話です。
かぐや姫やサルカニ合戦、桃太郎の鬼退治など日本の童話が大好きなのです。
日本はまだ見ぬ憧れの国なのです。
熱を出す度に私は日本への憧れを強くして行くのでした。
「いつか日本へ行ってみたい。」
このきもちは次第に強くなって行くのでした。

 私は大学時代のことも思い出しました。

 私はロスにある大学に進学しました。
文学部東洋学科を専攻したのです。
私は日本語を勉強したかったのです。
ロスは日本人が多く住んでいて、日本語を学ぶにはとても良い環境でした。
私は日本語がどんどん上達しました。

 卒業間近の夏休みのことです。
課題に夏目漱石の「我が輩は猫である」と「坊ちゃん」を読み、レポートを提出しなければなりません。
レポートは男子学生のボブと共作なのです。
明日10時に図書館でボブと待ち合わせ、作業をすることになりました。

朝、目覚ましのベルが鳴ります。
いつもはすぐに起きるのですが、今日はなぜか起きることができません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベッドの横のケータイが鳴ります。
ボブからです。
「エリカ、どうしたの。約束の10時をもう30分も過ぎているぞ。」
「ああ、ごめんなさい。私、体調が悪いの、ベッドから起きられないの。」
「そうか、それはよくないな。朝食はすませたの?」
「ううん、まだ何も食べていないわ。」
「それはよくないな、パンとミルクと果物をもって行こうか?」
「うん、お願い。」

ボブが来てくれました。
ホットドッグとミルク、オレンジ、バナナをもって来てくれました。
でも私、食欲がなく、ベッドから起きることができません。

ボブは私のひたいに手を当てます。
「熱があるぞ。熱は計った?」
「ううん。」
「体温計はどこにあるの。」
「あちらの引き出しよ。」

「エリカ、熱を計るぞ。」
「うん。」
私は横向きになってお尻を出します。
「お尻で計るのか?」
「そうよ、母がいつもそうしてたわ。」
「そうか、クリームはあるか。」
「バスルームにあるわ。」
「そうか。」

彼は私の下着を下ろします。
私は母以外の人にお尻を見せたことはありません。
「あっ、恥ずかしい。」
「そうか、でも大事なことだよ、がまんして。」
「うん。」

お尻にクリームを塗ります。
「入れるよ。」
「うん。」
体温計が私の体内に入ってきました。
母から受けたときと同じ感覚です。」
でも、施行者は母ではなく、ボブなのです。

「体温がぐんぐん上がってる。」
目盛りをみていたボブが言います。
私は不安になります。
「そうなの。」

「やっと上昇が止まったぞ。38.6度だぞ、大変だ。」
「ううん、それぐらいは大丈夫よ。」
「薬は置いてあるの?」
「ううん、私は薬は飲まないわ。」
「どうするの、このままではよくないぞ。」
「私、熱が出たとき、母からいつもエネマをしてもらってた。そうすれば必ず熱が
 下がったわ。」
「そうか、エネマの器具はあるの?」
「ないわ。」
「それじゃあ、ドラッグストアで買ってくるよ。」
「そう、お願いしていいかしら。」
「ドント マインドさ、困ったときはお互い様さ。」

ボブがドラッグストアから戻ってきました。
手にポリ袋をもっています。
「ドラッグストアの薬剤師がこれをすすめてくれた。」
「それはポリ容器に入ったディスポ型のエネマでした。」
ずんぐりしたボトルの先端にノズルが付いています。
箱にFleetという商品名が書かれています。

「これでいいかい。」
「う〜ん、母のはエネマバッグだったわ、でもこれでもいいわ。」
「そうか、自分でするかい。」
「いや、それはとてもできないわ。ボブにお願いしていいかしら。」
「そ、そうか、それはいいとも。」

心なしか、ボブの目が輝いて、声がはずんだようでした。」
私はボブにエネマを任せることにしました。
エネマに対する恐怖はないのですが、異性にエネマを施される恥ずかしさはあります。
でも、恥ずかしく思っている場合ではありません。
早く熱を下げて、レポートの作成に取りかからなければならないのです。
ボブを巻き添えにしているのです。
ボブにエネマをしてもらうのは、罰ゲーム、あるいは罪滅ぼしの意味もあるのです。

「エリカ、さあエネマを始めるよ。」
「うん。」
私は覚悟を決めました。
「痛くしないでね。」
「大丈夫さ、僕に任せろよ。」
「うん。」
「お尻にクリームを塗るぞ。」
「うん。」
「ノズルを挿入するぞ。」
「液を入れるぞ。」
「うん、ゆっくりね。」

私はお尻から冷たい液が入ってくるのを感じます。
「大丈夫か?」
「うん。」
「アヌスは痛くないか。」
「うん。」
「おなかは痛くないか?」
「うん。」
「もうすぐ終わるよ。」
「うん。」
「さあ、終わったぞ、説明書には20から30分がまんするようにと書いてある。」
「えっ、そんなにがまんしなければならないの。」
「おなかをマッサージすると効果的ですとも書いてある。」
「そうなの。」
「僕がマッサージしてあげるよ。」
「ありがとう、やさしいのね。」
「エリカに早くよくなって欲しいのさ。」
「そうね。」

ボブは私のおなかを丁寧にマッサージしてくれます。
エネマをしたというのに、私のおなかは何の反応もありません。
「不思議ね、おなかは何ともないわ。母のエネマよく効いて、すぐにうんちがしたくなったのに。」
「説明書にあうように、20〜30分待てば大丈夫さ。」
「そうかしら。」

施浣後15分ぐらい経過したとき、私はおなかに少し違和感を感じ始めました。」
「すこしおなかが変よ。」
「エネマが利いてきたようだね。」
「でも、まだまだよ。」
「もうしばらく辛抱するんだよ。」
「うん。」
「20分経過しました。」
「急におなかが痛くなりました。」
「あっ、おじゃかが痛い。うんちがしたいわ。」
「そうか、やはりエネマの効果が出たんだね。」
「おトイレに行くわ。」
「そうか。」
「私をエスコートしてくれる?」
「うん。」

私はボブに体を支えられながら、おトイレに向かいます。
私は不安でした。
私は静かに便器に腰をおろします。
「怖いからここにいてくれる?」
「もちろん君が希望するならそうするさ。」
ボブは心配そうに私を見つめています。
おなかの痛みがピークに達しました。

すごい勢いで排泄が始まりました。
私はボブの手を握りしめます。
ボブもしっかり握り返します。
排泄は断続的に続きます。

やがておなかの痛みはすっ〜と引いて行きました。
私は便器の中のものを流し去ります。
「終わったわ。」
「大丈夫か。」
「うん、もうおなかは痛くないわ。」
「そうか、それはよかった。」
「ありがとう。」
「どういたしまして。」

私はベッドで休むことにしました。
ボブはベッドサイドにいて、本を読んでいます。
私は安堵して、しばしまどろみました。

2、3時間眠ったでしょうか。
「おっ、目が覚めたね。」
「うん。」
「熱を計ってみよう。」
「うん。」

ボブはまた私のお尻に体温計を挿入します。
「おぅ、今度は体温の上昇がゆっくりだよ。」
「そう。」
「37.5度、もう大丈夫だよ。」
「そう、よかったわ、気分もいいわ。」
「そうか。」
「私、おなかがすいたわ。」
「そうか、一緒に夕食にしよう。僕、何か買ってくるよ。」
「ありがとう。」

ボブがピザとハムとグレープフルーツを買ってきました。
私はテーブルにすわって、ボブとささやかな夕食をとりました。
「ボブ、ありがとう。私、もう大丈夫よ。」
「そうか、それじゃあ僕は帰るよ。明日はどうする?」
「図書館で10時に会いましょう。」
「O.K.」
「おやすみ。」
「さようなら。」

 翌日、私は図書館でボブと会いました。
「もう大丈夫?」
「すっかりいいわ。」
エネマのことがあって、ちょっと照れくさいです。
私は彼にお尻の穴を見られたし、排泄にも立ち会ってもらったんです。

「それじゃあ、レポートに取りかかろう。」
「うん、1日ロスしちゃったわね。」
「大丈夫さ、奥の手があるんだ。」
「えっ、何?」
「日本人の友人からいいものを入手したのさ。」
「何?」
「漱石の本のダイジェスト版さ。」
「えっ、そんなのでいいの?」
「原文に忠実で、全体を2分の1に縮小しているのさ。」
「そうなの。」
「それでは手分けしてこれを読もう。」
「そうね。」

 ボブのおかげで、レポートの作成が無事に終わりました。
おかげで私は優秀な成績で大学を卒業できたのです。

 これらの出来事を私は鮮明に記憶しています。
私がここまで成長して、この会社に就職できたのは、エネマのおかげだと思っています。
エネマは私の健康の守り神のような存在だと思います。
だから、アネット先輩のいうことも理解できるのです。

 私はニューヨークー成田間のフライトに従事することになりました。
1日おきにニューヨーク−成田間を飛びます。
ビジネスマンや観光客のお相手をします。
日本人のビジネスマンはとても礼儀正しく、清潔な人が多いと感じます。

 いよいよ私の初フライトです。
アネット先輩が機内で指導してくれるので安心です。

 私は先輩に習って機内サービスやアナウンスをします。
アテンダントの仕事は忙しいです。
飲み物や食事の後は片づけ、そしてすぐに次の飲み物や食事の準備をしなければなりません。
空き時間は客席を回り、乗客の注文に応じます。
あっという間に時間が過ぎます。
食事を出して、食事の容器を下げると、また次の食事の準備をしなければなりません。
私は緊張してお仕事を続けます。
お仕事が一段落してほっとします。

 そのときです。
私はおなかに違和感を感じます。
それはやがて痛みに変わり、さらに時間とともに痛みがぐんぐん増すのです。
私はたまらずおなかを押さえておトイレに駆け込みます。
下痢です。
下痢をしてもなおおなかがしぶります。
すっきりしないまま、またお仕事を始めます。
1時間くらい経過して私はまたおトイレに入ります。
やはり下痢ですが、その後もすっきりしません。
私の異変に気づいたアネット先輩が言います。
「あなた、下痢してるんじゃない?」
「はい、そうなんです。苦しいです。」
「お薬はもってるの?」
「いえ。」
「準備しておくように言ったでしょ。」
「すみません。」
「私のをあげるから、これ飲んで。」
「ありがとうございます。」
「多分、ストレスから来た下痢だと思うけど、万一細菌性だといけないから、あなたは食事や飲み物を扱ってはいけないわ。私がするから。」
「先輩、すみません。」
「いいのよ。ただし、成田に着いたらすぐクリニックに行くのよ。」
「はい。」

 やっと、成田に到着しました。
私は機を降りて諸手続きをすませると、アネット先輩に付き添われて、空港内にあるクリニックを訪問します。

 口ひげをたくわえた日本人の医師の診察を受けます。
問診の後、ベッドでおなかの触診を受けます。
それから横向きにさせられます。
先生は指にゴム袋を被せます。
「直腸の触診をします。きもち悪いですががまんして下さい。」
「はい。」

 ナースにより私の下着が下げられました。
先生の指が私の体内に入ってきました。

 日本人2人にお尻を見られ、先生に指を挿入されるなんて、想定もしていなかったことで、恥ずかしいです。
でもこれはきもち悪いような、きもちいいような不思議な感覚です。
その感覚をもっと味わおうと思った瞬間に指が抜かれました。

 ナースがガラス棒をもってきました。
「細菌の検査をしますので、サイベンします。」
「サイベン」の意味が私にはわかりません。
先生が再び私のお尻の穴を開き、ガラス棒を挿入します。
中でガラス帽をすこし回転させるような仕草をします。
ガラス棒が抜かれました。
もう1回サイベンをします。
もう1本のガラス棒がまた挿入されました。
そして、すぐに抜かれました。

 先生が言います。
「検査の結果は明日わかります。明日も来れますか。」
「はい。」
「今日は下痢止めのお薬を出しておきましょう。」
「ありがとうございます。」

 私はアネット先輩とクリニックを後にします。
アネット先輩によると、「サイベン」は「採便」と書くようで、うんちに含まれる細菌を検査するようです。
先輩に質問します。
「もし、悪い細菌が見つかったらどうしましょ。私隔離されちゃうのでしょうか。」
「ははは、大丈夫よ。悪い細菌に取り付かれたなら、あなた、そんなにしゃべれないわよ。
 きっと緊張とストレスから来る下痢よ。もらったお薬を飲めば治るわよ。」

 翌日は非番だったので、私は再度あのクリニックを訪れました。
アネット先輩の言う通り、検査結果は異常なしでした。
その日はアネット先輩に東京を案内してもらいました。
東京は大都会で、デパートに行けば売っていないものがないくらい品物が豊富でした。
私は新人なので、まだお買い物ができる立場ではないので、何も買いませんでした。

 翌日は勤務で、成田からニューヨークへ飛びます。
またアネット先輩も一緒なので安心です。
もう下痢も収まって、私は元気に仕事に励むことができました。

 翌日は休みをもらい、次の日にまたニューヨークから成田便の勤務です。
私は機内で順調に仕事をこなします。
しかし、体にちょっと問題が生じていました。
今度は下痢ではなく、逆の便秘になってしまったのです。
アネット先輩にまた相談します。

「あのう、また体調が悪いんですけど。」
「どうしたの、また下痢なの?」
「いいえ、今度は逆に便秘なの。」
「そう、あの下痢止めが効き過ぎたのね。心配ないと思うけど、成田に着いたら念のためあのクリニックで診てもらうといいわ。」
「そうですか、そうします。」

成田に到着しました。
私は早速あのクリニックを訪問します。
アネット先輩も付き添ってくれます。

 先生の診察があります。
ベッドに寝ておなかを押さえられます。
「便とガスがたまっていますね。」
「そうですか。」
「お尻を診ますから横を向いて下さい。」
「はい。」
「またあの検査です。先生の指が入ってくるのです。」
ナースに下着を下げられ、お尻から先生が指を挿入します。
またあの、きもち悪いような良いような不思議な感覚です。
ただ、今回はうんちがたまっているので、お尻を刺激されると、うんちをしたくなる感覚におそわれます。

先生が言います。
「かなり便がたまっていますね。全部出してしまいましょう。すっきりするはずです。
 それから念のため大腸の下部の検査をしましょう。」
「はい。」
 
私は先生の言葉をすべて理解できませんが、何か処置や検査があるだろうことはわかりました。

 私は別室の小部屋に通されます。
ベッドが1つだけあります。
そこに横になるように、ナースに促されます。
ナースが言います。
「今からカンチョーをしますから、待っていて下さい。」
そう言い残してナースが部屋から出て行きました。
それは何のことか私にはわかりません。
不安なきもちで待ちます。
ナースがトレイに道具をのせてやってきます。
トレイにはノズルのついたプラスチックの容器が乗っています。
あのFleetと形状が似ています。
私はやっと何が行われるのか悟りました。
「カンチョー」とはエネマのことだったのです。
遠い異国に来てこんな処置を受けるなんて、思いもよらないことでした。
私は今からエネマを受けるのです。
胸がドキドキ、ときめくのを感じます。

 ナースは事務的に作業を進めます。
「壁の方を向いて下さい。」
「はい。」
「失礼します。」
そう言って私の下着を下ろします。
「リラックスして下さい。」
「はい。」
「お尻から液が入ります。」
「はい。」

「入れます。」
お尻にノズルが挿入されました。
それから温かい液が注がれるのを感じます。
それはゆっくりと進入してきます。

「終わりました。できるだけがまんして下さい。」
「はい。」
「おトイレはどこ?」
「ここですよ。」
ベッドの頭の先にドアがあって、そこに洋式便器がありました。
「もう入ってもいいですか。」
「いいですよ、でも3分くらいはがまんして下さい。」
「はい。」
「それから、便をチェックしますから、流さないで下さい。
出てしまったらナースコールボタンを押して下さい。」
「はい。」
う〜ん、これは恥ずかしいことになりました。

私は下着を下ろしたまま、便器のところにに移動し、すわります。
Fleetでは便意がなかなか来なかったですが、日本のエネマはすぐにすごい便意が来ます。
母から受けたセッケン水のエネマよりも強烈です。
まだ1分くらいしか経過していません。
もうがまんできません。
お尻の穴が自然に開いてしまいました。

 すごい排泄がありました。
おなかがすっきりしました。
でもこれを見られるのはとても抵抗があります。
お尻をティシュで拭いて下着を上げます。
そして仕方なくナースボタンを押します。

 あのナースと先生が部屋へ入ってきました。
「出ましたか?」
「はい。」

 2人は交互に私のおなかから出たものをチェックしました。
そしてそれを流し去りました。
ナースが言います。
「これから検査があります。あちらに移動しましょう。」
「はい。」

 日本語の漢字で「内視鏡室」と表示している部屋へ私は案内されました。
その部屋のベッドに横になります。
ベッドサイドには何やら機械装置が置かれています。
その装置にはTVモニタが付いています。
そして装置からは黒く太いチューブが出ています。

ナースが言います。
「これから大腸の下部をカメラで検査します。」
どうやらあのチューブがお尻から入るようです。
エネマのような細いものではなく、ぐんと太いものです。

「痛いのでしょうか?」
私は怖くなり質問します。
「大丈夫ですよ。お尻には鎮痛剤入りのゼリーを塗りますし、検査も短時間で終わります。「そうですか。」
日本は医療技術が進んでいると聞いています。
あの先生に任せるしかなさそうです。
それにしてもあの先生には私、何度もお尻を差し出すことになるんですね。

 私は検査着と検査用の下着を着用して体を横向きにされます。
下着はお尻の部分にスリットが入っています。
先生が入室して言います。
「検査を始めます。」

 先生は手袋にたっぷりゼリーを塗って、指をお尻に挿入します。
それからカメラをもち、それをぐいと挿入します。
カメラは抵抗なくするりと入ってきました。
痛くはありません。

 モニターに私のおなかの中がアップされました。
自分のおなかを覗くなんて、まったく驚きです。
白っぽく、とてもきれいです。
奥まで進むと、黄色の物体が行く手を阻みます。
うんちが邪魔をしているようです。
先生が言います。
「ここまでしか見ることができません。特に悪いものはありません。」
カメラが抜かれました。
ナースがお尻を拭いてくれます。

「肛門からS状結腸まで調べましたが、異常はありません。次の機会に全大腸を調べましょう。」
「はい。」
「次はいつ来れますか。」
「3日後です。」
「それでは検査の予約を入れておきましょ。」
「はい。」
「便秘のお薬を出しておきましょう。」
「あのぅ、私、客室乗務員をしているので、お薬を飲むのって怖いんです。」
「そうですか、それではカンチョーを出しておきましょう。これなら即効性がありますから。
「ありがとうございます。」

 私は大切なおみやげをもらって、クリニックを後にしました。
早速、アネット先輩に報告します。
「先輩、おなかは異常ありませんでした。」
「ちゃんと検査をしてもらったの。」
「はい、カメラで大腸の下部を調べてもらいました。」
「そうなの。」
「3日後に全大腸を調べてもらう予約をしたんです。」
「そうなの。それはよいわね。」
「はい、それにこれももらったんです。」
「エネマね。便秘のときは早目に使うといいわ。」
「はい。」
「これは医療用のエネマね。私、これ欲しいわ。私のドラッグストアで買ったエネマと交 換してくれない。」
「いいですとも。」

 私がもらった60gの医療用エネマ6個のうち、2個をアネット先輩に差し上げました。
代わりに30gのエネマを4個いただきました。
先輩が言います。
「日本のエネマはとてもよく効くわよ。30gで十分よ。これなら成田や東京のドラッグストアで容易に購入できるのよ。」
「そうなんですか。薬の成分が違うのですか。」
「そう、日本のエネマはグリセリンを使ってるからよく効くのよ。」
「そうなんですか。」

 翌日、私とアネット先輩は成田からニューヨークのフライトのお仕事をしました。
私は昨日、日本のクリニックでエネマをしてもらい、おなかがクリーンになっていたので、気分がよく、お仕事も手際よくこなすことができました。
無事にニューヨークに到着し、お仕事を終えることができました。

 帰路にアネット先輩が言います。
「エリカ、私のアパートに寄らない?」
「えっ、おじゃましてもいいんですか?」
「いいわよ。」

 彼女と私は地下鉄の*駅で降りて、彼女のアパートに到着しました。
1DKのきれいな部屋でした。
「素敵なお部屋だわ。」
「ありがとう。コーヒーをいれるわ。」

 彼女の部屋にはガラスのケースが付いた飾り棚がありました。
その中には世界中で集めたであろう小品が飾ってありました。
「先輩、これ素敵ですね。」
「仕事柄あちこちに飛ぶから、世界の小物を集めてるの。展示しているのはごく一部よ。
定期的に品物を入れ替えているの。」
「そうですか。」

 美しい人形がありました。
「このお人形、素敵だわ。」
「それは日本で買ったものよ。ハカタ人形よ。」
「そうなんですか。」
「このミニ陶器セットも素敵ですね。」
「それはドイツのマイセンよ。」
「このお人形もかわいい。」
「それはロシアのマトリョーシカよ。中に小さな人形がいくつも入っているわ。」
「私もこんなの、集めたいわ。」
「それがいいわね。」

 先輩とコーヒーを飲みながら楽しいお話をします。
飾り棚の隣にもうひとつ棚があります。
ガラスケースの内側にカーテンがあって、中を見ることができません。
「先輩、あの棚は何ですか。」
「ああ、あれね、あれもコレクションよ。見たい?」
「ええ、よろしければ。」
「それじゃあ、お見せするわ。驚かないでね。」
「ええ。」

 先輩はガラスケースの戸をあけ、カーテンを開きました。
そこにはまた多くの小物が陳列されていました。
それぞれ不思議な形状をしています。
「先輩、これ何ですか。」
「皆、かわいい形をしているでしょ。これは全部エネマよ。」
「えっ、どうしたんですか。」

 先輩はコーヒーを飲みながら、お話を始めました。
「フライトアテンダントの仕事は華やかに見えるけど、過酷な仕事よ。
立っている時間が長いし、常に体が揺れているわ。ときには気流の関係でひどく揺れることもあるの。」
「そうですね。」
「それに、お客にも気を使うわ。」
「いろいろ注文をつける客もいるの。」
「そうですか。」
「だから体調を悪くする子も多いのよ。」
「そうですか。」
「具体的には、整理不順、冷え性、めまい、頭痛、それに下痢と便秘よ。」
「それはつらそうですね。」
「私の場合、便秘がひどかったの。」
「そうですか。」
「おなかが張るし、肌の調子も悪いし、便秘は最悪よ。」
「お薬を飲むのもよくなさそうですね。」
「そうなの、だから即効性のあるエネマが手放せないの。」
「そうでしたか。」
「特に日本のエネマは最高よ。」
「まずデザインがスマートだわ。それにグリセリンのものが多いから、少量でよく効くのよ。」
「そうなんですか。」
「塩化ナトリウムのものは、お尻が熱くなって、すごいわよ。」
「そうですか、それは興味深いですね。」
「私は成田や東京に行ったとき、ドラッグストアで必ずエネマを物色するのよ。」
「そうですか。」
「宝石店やブティックに行くよりも楽しいわよ。」
「そうなんですか。」
「私だけじゃないわ。日本でエネマを求めるフライトアテンダントはとても多いのよ。」
「そうなんですか。」

「日本はデジタルカメラやゲーム機などの技術が優れているわ。デザインも機能の最高よ。
でもエネマもすごいわ。色んな種類があって、デザインも楽しいわ。」
「本当にそうですね。」
「30種類以上を集めたわ。」
「それはすごいですね。」
「あなたからもらった医療用のエネマもコレクションに加えるわ。」
「そうですか、それで理由がわかりました。」
「あなたのと交換したもの、それは日本でもっとも有名なエネマでイチジクというのよ。」
「どういう意味ですか。」
「イチジクって、Figという意味よ。外形がFigに似ているの。」
「そうですか。」

 私は先輩にもらったエネマを取り出してみます。
「小さくてかわいいですね。色もピンクで美しいです。これで効果があるんですか。」
「そうよ、よく効くわよ。3分間がまんするのは大変よ。」
「そうですか。そういえば私、クリニックでエネマしたとき、1分間もがまんできませんでした。」
「そうよ、病院ではグリセリンを60g以上使うから、確実に効くわ。」

私は彼女のコレクションを見渡します。
「あっ、これ、変わった形をしていますね。」
「そう、それはチョーチンよ、日本の古来の照明器具に似せているの。」
「そうですか、これもおもしろいですね。」
「それは ”押すだけ” という新製品よ。」
「アイデアが詰まっていますね。これもかわいいです。」
「それはUFOというものよ。」
「これはノズルが長いですね。」
「ケンエーよ。よくできているわ。」
「これ小さいですね。「
「ミニカよ。かわいいでしょう。」
「確かにコレクションとしてもおもしろそうですね。」
「そう、コレクションって、集め始めたらやめられないのね。まだまだ欲しいわ。」
「私もエネマ集めてみようかしら。」
「楽しいわよ。是非なさいよ。」
「はい。」

「ところで、エネマに関して注意することがあるんですか。」
「そうねぇ、エネマはあまり危険なことはないわ。液量や液温を守れば。ただ、私は感じないんだけど、ひんぱんに使うと、くせになるらしいの。」
「乱用はいけないのね。」
「それはエネマに限らず何事も同じよ。」
「先輩はどれくらいの頻度でエネマを使ってるんですか。」
「フライトのある日は家を出る前にエネマをするわ。そうすると、お仕事では体のことがまったく気にならないわ。」
「くせになりませんか。」
「毎日ではないから大丈夫よ。」
「そうですか。」
「アメリカ人は大腸の病気が多いそうよ。エネマをすると、病気が防げると思うわ。」
「それはいうことですね。」
「最近、流行しているのが、コーヒーエネマよ。ニューヨークでは以前から行われていたけど、今、日本ではこれがはやり始めているそうよ。」
「ふつうのエネマとどう違うんですか。」
「まず、くせにならないらしいわ。それから肝臓などによい影響があるそうよ。」
「それは良いことを聞きました。」

アネットが言います。
「実は、私、今コーヒーエネマを続けてるのよ。」
「そうなんですか。」
「これなら毎日続けてもいいそうよ。」
「私にも教えて下さい。」
「いいわよ。何なら今からやってみる?」
「えっ、いいんですか。」
「もちろんよ。」

 アネット先輩が言います。
「それでは今から準備を始めるわ。しばらくお待っていただくわ。」
「はい。」
先輩はお湯をわかしてコーヒーをいれます。
コーヒーのよい香りが部屋に漂います。
あのコーヒーが私のお尻に注がれると思うと、体が自然に熱くなるのを覚えます。
そして私の体のあの部分が濡れてくるのです。

どうやらコーヒーエネマの準備が整ったようです。
「エリカ、お待たせ。やっと準備ができたわ。」
「お手数をおかけします。」
「いいのよ。」

アネット先輩と私はバスルームに移動します。
「汚れるといけないから、衣類は全部脱ぐといいわ。」
「はい、そうします。」
私は生まれたままの姿でバスルームに立ちます。
アネットさんはエネマバッグに1リッターのコーヒーを満たします。
量が多いので、少し気後れします。
「そんなに多くて大丈夫かしら。」
「心配ないわ。大腸には2リッターぐらい入るのよ。でも苦しいときはそう言ってね。
 注入を中止するわ。」
「はい。」
 エネマバッグからチューブが伸びていて、その先端にはプラスチックの黒いノズルがあります。
直径が1cmぐらいの太さがあります。
先輩はノズルにゼリーを塗ります。
エネマバッグの根本にがストッパーがあります。
エネマバッグがスタンドにつるされました。
私の頭の高さぐらいです。

「さあ、私にお尻を向けて立つのよ。」
「はい、よろしくお願いします。」
「もう少し足を開いて。」
「はい。」
 先輩は腰を落として顔を私のお尻に近づけます。
そして指でお尻の穴を開きます。
同性でしかも親しい先輩とは言え、恥ずかしさはあります。
でも今は新しい経験にチャレンジしているというきもちの方が上回っているのです。
「エリカのアヌスはきれいね。」
「恥ずかしいです。」
「行くわよ。」
お尻にノズルが挿入されました。
私のアスはそれをしっかりくわえ込みました。
「注入するわよ。」
「はい。」
エネマアバッグのストッパーがはずされました。
温かい液の進入を感じます。
それはごくゆっくりです。
私は今お尻からコーヒーをいただいているのです。
不思議な感覚です。
刺激はまったくありません。
おなかはここちよく、違和感はないのです。
「半分入ったわ。大丈夫?」
「はい。きもちいいです。」
「そう。それじゃあ続けるわ。」
「はい。」
おなかが少し苦しくなってきました。
でもまだがまんできる範囲です。
違和感が次第に増します。
「少し苦しいです。」
「がまんできないときはい言って。」
「はい。」
「もう少しよ。」
かなり苦しいです。
「そろそろ限界かも。」
「あと残りわずかよ。」
私は必死で便意と格闘します。
「ああ、苦しい。もうだめ。」
「終わったわ。抜くわよ。」
「はい。」

私はすぐに便器に座ります。
ほっとした瞬間に排泄が始まりました。
おなかから自然にすべてのものが出て行きます。
それは持続的に続きます。
そしてやっと止まりました。
当たり前ですがコーヒーの香りが漂います。

しかしまだすっきりしません。
「まだ残っているようです。」
「少し時間がたったらまた出るわ。」
「はい。」

数分後、私はまたうんちがしたくなりました。
おなかに力を入れます。
残りのものが一気に出てしまいました。
すっきりしました。
「もう全部出ました。すっきりしました。」

「そう、よかったわね。おなかは大丈夫。」
「はい、全然苦しくないです。気分爽快です。」
私はすべてを流し去ります。

 居間に戻ります。
後片づけをすませたアネット先輩も戻ってきます。
「ありがとうございました。とてもきもちよかったです。」
「そう。よかったわ。これは健康維持によいそうだから続けるといいわ。
もちろん私も続けるわ。」
「はい、ドラッグストアで道具をそろえます。」

 私は先輩のアパートを後にします。
先輩はお仕事のため体の健康維持にとても気をつかっていることがわかりました。
それと趣味でエネマを収集しているのも興味ありました。
私も集めてみようかなと思います。
小さい頃母にしてもらったエネマがまた復活しそうです。
よいものは時がたってもよいものに変わりはなさそうです。

 私はまた成田へのフライトに従事しました。
今度成田に着いたらあのクリニックで大腸検査の予約をしているのです。
成田に到着しました。
私はクリニックのドアをくぐります。
受付をすませると、小部屋に案内されました。
ロビーのような部屋で、TVと安楽椅子と机があります。
ナースが大きなペットボトルと紙コップ、検査着をもってきます。
「エリカさん、日本語はわかりますか。」
「はい、普通の言葉はわかります。」
「お上手ですね。」
「いいえ。」
「エリカさん、まず衣類を全部脱いで検査に着替えて下さい。
下着はスリットがある方がお尻です。そしてローブを着用して下さい。」
「はい。」
それからこの洗浄剤を飲んでいただきます。
1Lを1時間で飲んで下さい。
1時間以内に排便があれば、追加でもう1L飲んでいただきます。
便が透明になったら検査を受けられます。」
「はい。」
トイレはこちらです。
室内のドアの向こうにトイレがあります。
部屋から出ずに用足しができます。

私は検査着を着用してTVや雑誌を見ながら薬を飲みます。
のみやすい薬ではありませんが、何とか飲みます。
30分経過しましやが何の反応もありません。
ナースがやってきました。
「エリカさん、飲めていますか。」
「はい。」
「お通じはありましたか。」
「まだです。」
私はなおもお薬を飲みますはいっこうに変化はありません。
1時間が経過しました。
ナースがやってきました。
「全部飲めましたか。」
「はい。」
「お通じは何度ありましたか。」
「まだ一度もないんです。」
「そうですか。先生の指示を聞いてみますね。」
ナースはいったん部屋を出て行きました。
再びナースがやってきました。
「エリカさん、もうお薬は飲まなくていいですよ。センチョーに切り替えます。」
「センチョーって何です。」
「お尻からお湯を入れておなかを洗います。」
「カンチョーですか。」
「そう、そうです。」

私は体が熱くなるのを感じました。
またうれしいエネマを受けるのです。
もうエネマは私の親しいお友達になっているのです。

「こちらに来て下さい。」
「はい。」
この部屋のおトイレの横に小さなスペースがありました。
カーテンで仕切られています。
カーテンを開くとベッドがありました。
「ベッドに横になって待っていて下さい。準備しますから。」

私はどきどきしながらベッドであおむけになって待ちます。
ベッドの横には点滴に使うスタンドがあります。
ナースが大きなピッチャーとトレイをもって、やってきました。
トレイにはオレンジ色のゴムのカテーテルとゼリーのチューブがあります。
ナースはベッドの横の収納庫から大きなガラス容器とゴムチューブを出して、スタンドにかけます。
ここではエネマバッグではなくガラス容器を使うようです。
ゴムチューブにカテーテルを接続します。
カテーテルの先端には穴がひとつあいています。
ここから液が注がれるのでしょう。
それを見るとますます胸が高まります。

ナースはすまなさそうな表情をしています。
とんでもないことです。
私はとてもうれしく、興奮しているのです。
私は外国人なので、日本人は表情を読みとれないのかも知れません。
私が悲劇の王女様であるかのように思っているのでしょう。
エネマ、何を隠しましょう、これは私にとって最高のプレレゼントなのです。

「ごめんなさいね。かべを向いて下さい。」
「はい。」
「お尻からお湯を入れます。きもち悪いですががまんして下さい。」
「きもち悪いなんて、とんでもない。最高にきもちいいんです。もちろんがまんしますとも。うれしさに耐えられるかが問題ですが。」
私は心の中で叫びます。

ナースは静かに手順を進めます。
「お尻にゼリーを塗ります。」
「はい。」
ナースは手袋の指にゼリーを塗り、指をお尻に挿入します。
「カテーテルを奥まで入れますから、ゼリーを奥まで塗ります。」
ナースの指はお尻の奥まで深く入って、中でゆっくり指を動かします。
私はうんちがしたい欲求に襲われます。
あまりの刺激ときもちよさに私は声を上げます。
「うっふん。」
「大丈夫ですか。」
「はい。」

「それでは今からお尻からお湯を入れておなかを洗います。苦しくなったらおっしゃって下さい。」
「はい、お願いします。」
「息を吐いて下さい。」
「は〜。」
その瞬間にカテーテルが挿入されました。
かなり奥まで深く挿入されました。
「液を入れます。」
「はい。」
温かいお湯がお尻から静かに入ってくるのがわかりました。
エネマのうれしい瞬間です。
私はしばらくこの快感を楽しむことができるのです。
温かいお湯の通過は快適です。
恥ずかしさも快適さに彩りを添えています。
いい気分が続きます。
快適さはピークを越え、少しばかりの違和感が頭をもたげてきます。
そして次第に快適さは後退して行き、違和感が体制を占めるようになりました。
でも、まだまだ大丈夫です。
今の私はこの違和感さえも楽しめるようになっています。
違和感をそれとして味わうことにします。
違和感がかなり高まったところで、液の流れがストップしました。

「全部入りましたよ。あちらのトイレに行って下さい。あまりがまんしなくていいです。
 それから出たら流さないで私に見せて下さい。」
「はい。」
 
私はおトイレに入ります。
しばし押し寄せる便意を楽しむことにします。
これもエネマの楽しみのひとつであうことを私は知っています。
エネマには各ステップ毎にいくつもの楽しみがあるのです。
第一のステップはエネマの宣告です。
予期せぬ宣告はとてもインパクトがあります。
私はこれからエネマを受けるのだわと自分に言い聞かせるのです。
次のステップはベッドでエネマを今かと待つときです。
通常エネマは容器や液を温めるので、準備にしばらく時間がかかるのです。
今か今かとどきどきしながら待つのはごちそうを前にしたワンちゃんのようです。
そしていよいよそのときを迎えるのです。
ナースとの対話を楽しむのです。
そしてエネマを迎える姿勢をとります。
緊張とよろこびはピークを迎えます。
お尻にゼリーを塗られます。
触診を兼ねるときは指がお尻の中を動きます。
うんちをしたくなる感覚は最高です。
それからいよいよノズルの挿入です。
続いて温かい液が通過します。
きもちのよさのピークが持続します。
それから便意を迎えます。
これがまたいいのです。
「ああ、うんちがした〜い。」
心の中で何度も叫ぶのです。
それからおトイレに座ります。
そして思い切りすべてを解放するのです。
おなかの中のものがほとばしるしるのです。
気分は一気に開放感に満たされます。
最後に出たものを見られるうしろめたさは、ごちそうの後のデザートのようなものです。

そんな思いが頭を駆けめぐり、私はわれに帰ります。
おなかの中のものが一気に解放されました。
多くのものが出ました。
これを見せなければなりません。
仕方のないことです。

私はお尻を拭いてナースコールボタンを押します。
すぐにナースが現れます。
「たくさん出ましたね。後何回か洗いましょう。」
ナースはこともなげに言います。
私はエネマの予約証を発行してもらったのです。

この後私は数度の絶頂感を味わうことができました。
そしていよいよ検査です。

前回とは様子が違っていました。
私はベッドで注射を2度受けました。
2度目の注射で私はすぐに意識を失ってしまいました。
気がついたときはあのロビーの部屋でベッドに寝かされていました。
検査室のベッドは移動式になっていて、検査室からそのままこの部屋へ移動したようです。
私が目覚めたのにナースが気づいたようです。
「エリカさん、お目覚めですね。気分はいかがですか。」
「はい、気分はいいです。」
「先生を呼んで、検査結果の説明をしてもらいます。」
「はい。」

私はおなかに張りを感じます。
手でおなかを触れてみます。
ガスがたまっているようです。
手を後ろに回してみます。
スリット部分からお尻の穴に触れて見ると、ゼリーが付着しています。
眠っている間にカメラがここに出入りしたようです。

先生がナースを伴ってやってきました。
「エリカさん、お疲れ様でした。検査結果はまったく異常ありません。
 何の心配の必要もありません。」
「そうですか、おなかが張っているんですが。」
「検査のでは、おなかに空気を入れましたからそう感じるのでしょう。
 ガスを出すようにして下さい。」
「はい。」
私は着替えをすませ、クリニックを後にしました。
あの数度のエネマの鮮烈な想い出を記憶にしっかりとどめながら・・・。」

私は近くのドラッグストアを訪問しました。
もちろん日本の高性能のエネマを購入するためです。
私はこれからエネマとつき合って行くことにしたのです。
目的はお仕事がスムーズに運ぶように、私の体の健康と美容のために、そして心のリフレッシュのためなのです。

先輩のご推薦のFig30gの10個入りパックを選びました。
まずこれから始めて、いろんな種類を試したいと思います。
グリセリンのあのすごい効き目を早く味わいたいです。
もちろん、先輩が実践しているコーヒーエネマも併用するつもりです。

エネマをお土産に、私はニューヨークに向かいます。
もちろん、客室乗務員としての仕事でのフライトです。
もう私は先輩の付き添いなしで仕事をこなしています。

ニューヨークへのフライトも残り5時間のときに、お客様の一人にトラブルが発生しました。
若い日本人女性が突然苦しみ出したのです。
私は彼女をすぐに後方の座席に移動しました。
そこはイスを倒してベッドとして利用できるのです。
それから、機内放送をします。
「アテンション、プリーズ。お客様にお医者様はいらっしゃらないでしょうか。お客様が急病です。」
「一人の男性が手を上げました。」
私はドクターズバッグをもった彼を後方の席に誘導します。
「失礼ですが、お名刺をいただけますか。」
「はい。」
お医者様は日本人の方でした。
名刺には
「*大学医学部消化器科講師 **」
と書いてありました。
このお客様が苦しんでおられます。
「はい、いいでしょう。ただし、あなたに立ち会ってもらいます。
 医師と女性患者が1対1では具合が悪いのです。それと、私の手伝いをして欲しいのです。」
「はい、わかりました。」
私は答えます。
ドクターは診察を開始します。
「どうしました。」
「おなかが痛いです。」
「生理はいつありましたか。」
「5日前に終わりました。」
「お通じはいつありましたか。」
「4日前です。」
ドクターは聴診器を彼女の胸に当てます。
それからおなかを触ります。
「どこが痛いですか。」
「下の方が痛いです。」

「横を向いて下さい。お尻を診ます。」
先生はバッグからゴム手袋とゼリーを取り出します。
先生は指にゴム手袋をして、ゼリーを指に塗ります。
彼女を横向きにして、下着を下げ、指をアヌスに挿入します。
しばしの間指を挿入ていましましたが、やがて指を抜きます。
私はどきどきしながら処置を見守ります。
「多分、単純な便秘から来る腹痛でしょう。」

先生は私に問います。
「救急箱にエネマはありますか。」
「は、はい。」
「ティシュペーパーも準備して下さい。」
救急箱にはエネマはないのです。
私はロッカーから私のバッグを取り出します。
そしてFigエネマを1個取り出します。
そしてそれを先生に渡します。
「これはGE30だね。もう1個ありますか。」
「はい。」
「2個を使いましょう。トイレは近くにありますか。」
「はい。」
「それじゃあ、そこにしばらく他の客を入れないで下さい。」
「はい。」

先生はエネマのキャップを取ります。
患者の女性に言います。
「浣腸をします。きもち悪いですが、がまんして下さい。」
彼女は無言で、軽くうなずきました。
彼女はエネマの処置を受け入れることを了承したようです。

私はまた胸がどきどきします。
まるで自分がエネマをされるかのように興奮しています。
「そして、できるならば彼女に私が代わってあげたい。」
と思いました。
正確には
「彼女に私が代わって欲しい。」
とさえ思ったのです。
「そんなこと考えちゃあいけないわ。」
自分で自分を責めます。
もう一人の自分が言います。
「それでも私は彼女がうらやましい。」

「はっ」として私は現実にもどります。
先生は右手にエネマをもち、左手で彼女のアヌスを開きます。
それはピンクのつぼみのようにきれいでした。
先生はっゆっくりノズルを挿入します。
「あっ」
彼女が低い声を出します。
先生はかまわずエネマを指でゆっくりつぶします。
「うっ」
彼女がまたつぶやきます。
エネマをつぶし終えた先生はそれをゆっくり抜きます。

先生は私に言います。
「これを捨てて下さい。そしてもう1個を下さい。」
「はい。」
私はもう1つのエネマを先生に手渡します。
先生は再び彼女のアヌスにもう1回エネマを施します。
2回目のエネマが終わりました。
「ティシュペーパーを下さい。」
「はい。」
私は箱からティシュペーパーを数枚引き出して先生に手渡します。
先生はティシュペーパーを重ねて棒のようにします。
それを2つに折ります。
そしてそれをひねります。
10cmぐらいのロケットのような形状になりました。
先生はそれを彼女のアヌスに押し込みます。
それは液がもれないようなストッパーの役目を果たしているようです。
そして下着を上げます。
「さあ、彼女をトイレに誘導して下さい。」
「はい。」
私は彼女を急ごしらえのベッドから起こして、彼女の手をとっておトイレに誘導します。
先生は彼女言います。
「できるだけがまんして下さい。」
「はい。」
彼女は低い声で返答します。

私はおトイレのドアを開き、彼女を中へ入れました。
しばしの時間が経過して、やっと彼女が現れました。
恥ずかしそうな表情をしていましたが、顔は晴れやかでした。
エネマが成功したことを私は確信しました。

先生は彼女に問います。
「腹痛はおさまりましたか。」
「はい、お陰様で楽になりました。ありがとうございました。」
先生が私に言います。
手伝ってくれてありがとう。」
「どういたしまして。病気が治ってよかったです。」
私はほっとすると同時に、手と背中に汗をかいているのを感じました。
そしてあの部分が濡れているのもわかりました。

ハプニングがありましたが、無事にニューヨークに到着しました。
私は貴重な経験ができたと思いました。

その日の晩に、アパートの自室で私は自分でコーヒーエネマにトライしました。
わくわくした気分で準備をします。
準備が整い、私は素裸になります。
そしていよいよコーヒーエネマが始まります。
ノズルの挿入、温かい液が通過する感触、やがて現れる違和感と便意、そしてクライマックスの排泄。
私はその後バスで体を清めます。
バスタブのシャボンの中で私は思います。
コーヒーエネマの後は確かにきもちよく、しかも身も心もすっきりしています。
しかし、何かが足りないわと思います。
それが何かはよくわかりません。

翌日は休日です。
その日の晩も私はコーヒーエネマをしました。
とてもすっきりしましたが、完全に満たされない何かがあります。

翌日はまたお仕事で東京に飛びます。
アネット先輩に教えられたように、私は出かけるまえにグリセリンエネマをします。
おなかをきれいにしておけば、お仕事に専念できると思うのです。

グリセリンエネマは簡単です。
しかし、効果は確実です。
私は突き上げるような便意と何度も格闘します。
そえは押しては引き、また押しては引きして、繰り返し襲ってきます。
しかも繰り返す毎に威力を増すのです。
そして最後の大波に私はあえなく押し切られてしまいました。
グリセリンエネマですっきりしたものの、まだ満たされない何かを私は感じました。

エネマの効果で私はさわやかなきもちを保って東京へのフライトに従事しました。
東京に着くと私は職員用レストランで食事をとります。
バイキング形式なので、好きな物を数点選んでテーブルにつきます。
そのときです。
「ご一緒してもいいかい。」
同僚のパーサーのジェフが言います。
「もちろんいいわよ。」
私はジェフと向かい合って食事をとります。
ジェフは若く、明るく、しかもハンサムな青年です。
よく見ると、学生時代に一緒だったボブに面影が似ています。
私はあの学生時代のあのエネマのことを思い出しました。
そして体が次第に熱くなって来るのを覚えました。
そして今やっと気づいたのです。
自分でするエネマに足らなかったものを・・・。

「エネマは自分でするのと、人にしてもらうのではダンチで違うものがあるわ。
 あのエネマをされるときの恥ずかしさ、どきどき感、これは何物にも変えがたい興奮があるわ。」

「どうしたの。食が進まないみたいだけど・・・。」
ジェフが不思議そうに言います。
「僕がそばにいて悪かった?」
「ううん、そんなことないわ。ちょっと、調子が悪くて・・・。」
私は胸がいっぱいになって、食欲がなくなってしまいました。

ここはセルフサービスなので、ジェフは自分のトレイの他に私の分まで運んで、片づけてくれます。
「ありがとう。」
「ホテルまで送るよ。泊まりは指定の*ホテルだね。」
「そうよ、あなたも?」
「そう。」

フロントで受付をします。
私とジェフは7階の隣同士の部屋です。
彼が128号室、私が129号室です。
彼が私の部屋まで荷物を運び入れてくれます。
「ありがとう、助かったわ。」
「体、大丈夫?」
「おなかが変なの。」
「クリニックに行かなくてもいいかい?」
「大丈夫よ。単にお通じがとどこおっているだけよ。」
「それは苦しいだろう。薬を買ってこようか。」
「そうね、お願いしていいかしら?」
「もちろんさ。」
「仕事柄、下剤は飲めないの。エネマがあればいいわ。」
「エネマか、じゃあ買ってくるよ。」
「すまないわね。変な物をお願いしちゃって。」
「いいさ。ところでエネマって、日本語で何というんだっけ?」
「kancho(カンチョー)よ。」
「そうか、カンチョーだね。わかったよ。しばらく待って。」
「ありがとう。」

10分ぐらいが経過しました。
私はパジャマに着替えて待ちます。
コンコンとドアがノックされました。
「はい。」
「エリカ、カンチョーを買ってきたよ。これでいいかい?」
ジェフは青い小箱を差し出しました。
それはあの日本で定番のFigエネマでした。
「これでいいわ。」
「じゃあ、僕はこれで。」
「あっ、ちょっと待って。私、すぐにこれを使うわ。手伝ってくれる?」
「えっ、僕でいいのか?」
「いいわよ。一人では不安なの。」
「そうか。」

「おうちではいつもママにエネマをしてもらってたわ。一人でしたことはないの。」
「そうか。」
「説明書があるわ。」
「僕は日本語は読めない。」
「まず、これをお湯につけて体温ぐらいに暖めるの。」
「後はお尻から注入すればいいの。そしてできるだけがまんするといいわ。」
「2個使うと確実に効果が現れると書いてあるわ。」
「そうか、姿勢はそのイラストのようにすればいいんだね。ちょっとエキサイティングだね。」
「お願いするの悪い?」
「いや、大丈夫さ。君さえいやでなければ。」
「お願いするわ。」

ジェフはバスルームで、洗面台にお湯をためて、エネマを温めます。
そして温められたエネマを2個をもってきました。
私はクレンジングクリームとティシュペーパーを準備します。
そして、あのドクターがしたように、ティシュを丸めてロケットのようにします。
「それは何?」
「注入した後のストッパーよ。」
「そうか、それが必要なんだね。」
「そう、日本人のドクターに教わったのよ。」
「そうか。」
「注入の前に私のアヌスにティシュでクリームを塗ってね。」
「了解したよ。」
「さあ、お願いするわ。」

 私は胸が高鳴るのをおさえて、ベッドでよつんばいになります。
説明書には横向きの体位、よつんばいの体位、おむつ交換の3種類の体位が紹介されていました。
私はよつんばいを選びます。
おむつ交換の体位はさすがに恥ずかしいです。
横向きの体位は何も見えないので不安です。
よつんばいならジェフの動作を見ることができるのです。
この姿勢で私は自分でパジャマと下着を下げます。

ジェフは私の背後に立ちます。
ティシュペーパーにクリームを垂らします。
「さあ、アヌスにこれを塗るよ。」
「うん。」
ジェフはやさしく私のアスを潤滑してくれます。
アヌスが潤されましたが、アヌスの下にあるあの部分はもっと潤っているはずで、私は恥ずかしく感じました。

それから彼はエネマのキャップをはずします。
「さあ、入れるよ。」
「うん。」
ノズルがす〜っと入ってきました。
まったく抵抗感はありません。
「注入するよ。」
「うん。」
うれしい瞬間です。
私は温かい液を迎え入れます。
それはあっけなく終わりました。
ジェフはエネマを抜きます。
「もう1個お願いするわ。」
「うん、了解。」
ジェフはまたやさしく2度目の注入をしてくれます。
2度目の注入が終わりました。
「今度はストッパーをお願いね。」
「うん。」
ジェフはティシュのロケットを私のアヌスに挿入します。
エネマのノズルと違って、しっかりした挿入感を感じます。
「入ったよ。」
「うん。このまま押さえていてくれる?」
「いいさ。時間を計るよ。」
「お願い。10秒毎に教えてね。目標は3分よ。」
ジェフの生真面目な声が響きます。
「10秒、・・・、20秒・・・」
10秒後に早くも最初の便意の訪れがありました。
それは軽くドアをノックする程度のものでした。

「40秒・・・50秒・・・。」
しかし、ドアのノックの音は次第に強くなります。
「1分20秒・・・1分30秒・・・。」
まだ半分にも到達していません。
しかし、私のおなかはかなり激しく揺すられています。
3分間の何と長いことでしょう。
ジェフは左手で私のアヌスを押さえ、右手に時計をもっています。
「2分10秒・・・2分20秒・・・。」
「私、もうダメだわ。」
「そうか、それじゃあこのままバスルームに移動しよう。」
私はジェフにアヌスを押さえてもらったまま、バスルームに移動します。

ドアのところでジェフは手を離します。
私は自分でお尻に挿入されたストッパーを指で押さえてバスルームに入ります。
便器に腰をかけたと同時に排出が始まりました。
飛行機の搭乗の前にエネマを使っていたので、量はごく少な目でした。
音も控えめで、ジェフには聞こえないぐらいだったので、幸いでした。

私は香水で臭いを消して、ベッドに戻ります。
そしていきなりジェフにすがります。
「ありがとう。おかげで楽になったわ。」
「そうか、それはよかった。」
「ジェフと体を密着させます。」
「ジェフの下半身が硬直しているのがわかりました。」
ジェフと私は抱き合ったまま、ベッドに倒れ込みました。
そして、二人はそのまま結ばれました。
ジェフも興奮してはげしく私を攻めました。
私は下半身の前と後ろの両方で快感を得ることができました。
この世のものとも思われないきもちよさに私は酔いしれるのでした。
そして私は思うのです。
「私、フライトアテンダントのお仕事を選んでよかったわ。」

(終わりに)
ここで書かれたことのすべては完全なフィクションであることをお断りさせていただきます。


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