SPACE銀河 Library

作:えり子

アルバイト

 私は香谷えり子、27才、主婦です。
結婚して2年になりますが、仕事はしていなく、子供もいません。

 私は関西で生まれ、そこで育ち、地元の女子大を卒業後、総合商社の関西支社に就職
しました。
そして、そこで職場恋愛をし、2年前に結婚したのです。
 結婚後、主人はすぐに東京の本社へ転勤になりました。
そして、半年前に海外勤務になったのです。
主人は石油関連の仕事をしていて、勤務先は中東なのです。
そこは政情が不安定のため、主人は当分の間、単身で勤務することになりました。
日本へは2カ月に一度しか帰れないのです。
まだ、新婚気分が抜けないのに、私は主人と2カ月に一度しか会えないのです。
何という不幸なのでしょう。

 私は東京の郊外のマンションに一人で住んでいます。
慣れない土地での一人住まいに加えて、私は特にこれと言った趣味もなく、サークル活動
などもしていないので、毎日が退屈で仕方がないのです。

 ただひとつだけ慰めがあるのです。
それは、口に出すのは恥ずかしいのですが、「浣腸」なのです。
 実は、私、高校時代の受験勉強のさなかに、突然腹痛を起こしたことがあります。
とても苦しくってがまんできず、すぐ病院に行きました。
 病院では問診、おなかの触診の後、私は横向きの姿勢にされ、下着を下ろされ、お尻に
先生から指を挿入されたのです。
その結果、何と、私の腹痛の原因は便秘だったことが判明したのです。
先生はナースにすぐに「浣腸」を命じました。
幼児期は別として、それは大きくなって初めて経験するものでした。

 浣腸、それはとても恥ずかしい処置でした。
私はベッドで横になり、下着を脱がされ、お尻を丸出しにされました。
そして、ナースは私のお尻にゼリーを塗った後、大きな浣腸器を挿入したのです。
そして、すぐにお尻に薬剤を注入されました。
お尻から温かい液が入るのを感じたのです。

 それからが大変でした。
私のおなかはすぐに嵐が起きたように荒れ狂って、とても苦しくなりました。
今にもうんちが出そうでたまりませんでした。
しかし、ナースは私のお尻をティシュで押さえて、がまんするように言うのです。
私は必死で押し寄せる便意と挌闘したのです。
そして、数分後、やっとおトイレに行くのを許されたのでした。

 おトイレではすさまじい排泄がありました。
おなかから汚れたものが多く出ました。
そのせいか、おなかの苦しさが一気に解消されました。
 しかし、恥ずかしいことに、私はそれを流さずに、ナースに見せなければならなかった
のです。
 ナースはそれを見て、
「まあ、こんなに溜めていたのね。苦しかったでしょう。」
と言いました。

 その経験は私の心にとても大きなトラウマとなって残ったのです。
恥ずかしさ、苦しさ、そしてそれを乗り越えた後の爽快さ、それが絡み合った複雑な思い
が私の心に深く根付いたのでした。
 それはほんの10分程度のできごとですが、これほどまでに色んな感情の移ろいがある
ものもそう多くはないのではないでしょうか。

 それからも、私は便秘に起因する腹痛から逃れられず、その都度あの病院に行ってあの
ときと同じ処置を受けることが続いたのです。
そうしているうちに、いつしか浣腸は私にとっては避けられない魔力となって私を病院へ
おびき寄せるのでした。

 それは女子大生になっても変わりませんでした。
一年に数回のことでしたが、それは私の心と体に大きなインパクトを与えるイベントに
なったのです。

 そして、それは結婚した今でも続いています。
病院に出かけて浣腸をしていただくと、私は恥ずかしさとすがすがしさの両方を味わい、
その結果として私の心と体はリフレッシュするのでした。
浣腸のおかげで、私は東京の中で一人で寂しさに耐えていられるのでした。

 これはちょと特殊なことで、普通の人にはなかなか理解してもらえないことなのかも
知れませんね。


 今のマンションに引っ越して半年になります。
ちょっと気になることがあります。
それはお隣の住人さんのことです。

 私と同じくらいの年令の女性が一人で住んでいます。
とても美人でスレンダーな体型をしています。

 彼女は午後からお仕事に出て、深夜、2時か3時にタクシーで帰宅します。
夜のお仕事のようです。
だから、お隣同士なのに、私とあまり合う機会がありません。
午前中は多分遅くまでお休みになっていらっしゃるようなのです。

 ある日の朝のことです。
ゴミ収集日なので、私はゴミ置き場にポリ袋をもって行きました。
そこにあのお方も現れたのです。
お化粧気のない顔でしたが、それでも素顔でさえとても美しいお方でした。
 私達はあいさつを交わします。
「おはようございます。」
「今日は良いお天気ですね。」
「お会いするの、お久しぶりですね。」

 彼女は意外にとっつきやすい感じでした。
愛想よく私に言います。
「私、近藤たえ子よ、あなたは?」
「はい、香谷えり子です。」
「えり子さん、せっかくお近づきになったのに、これまでお話をする機会がなかったわね。
 どうかしら、ちょっと私の家でお茶でもいかが?」

 私はさびしさ、退屈さもあって、彼女のお言葉に甘えることにしました。
彼女は日本茶を入れて下さいました。
一口すすった私は言います。
「たえ子さん、このお茶、とてもおいしいわ。」
「そう、私の実家から送ってきたものなの、私、静岡の出身なの、あなたは?」
「私、大阪なんです。主人は海外で単身勤務なんです。」
「そぉ、私は一人暮らしよ。」
「そうなんですか、お仕事、夜なんですか。」
「そうなのよ、実は私ね、フーゾクで働いているのよ。」
「えっ、そうなんですか。」

「あなた、フーゾクで働く女って、軽蔑しない?」
「いえ、そんなことはありません、職業に貴賎はありませんから。」
「フーゾクって、古代エジプトや古代ローマからあった由緒ある職業なのよ。」
「そうなんですか?」
「私、大学で社会学を勉強したの、そしてゼミでフーゾクの研究をしたの。」
「そうなんですか。」

「あなた、もし世の中にフーゾクがなっかたら、どうなると思う?」
「さぁ、想像もできませんが。」
「世の中、とても乱れると思うわ、性犯罪が増えて、女性は一人で外を歩けなくなっちゃうわ。
 外だけではなく、家の中にいても襲われるかも知れない。きっとすごくこわい世の中に
 なるわ。」
「そうなんですか。」
「フーゾクは日本の治安を維持するのに一役も二役もかってるのよ。」
「そうですか。」

「欲求不満になった男達は仕事でもミスを犯したり、性犯罪だけではなく、他の犯罪を犯
 したりするようになるわ。世の中がすごく乱れると思うの。」
「よくわからないけど、そういうことになるかも知れませんね。」

「私、あのとき思ったの、ゼミの講義や、本や文献で調べてもつまんないと感じたの。だから、
 実体験をすることにしたの。」
「へぇ。」
「フーゾクでアルバイトをはじめたの。」
「そうなんですか。」
「そして、そのまま今ではそれが私の職業になっちゃったというわけなの。」


 たえ子さんのお話はまだ続きます。
たえ子さんが大学で社会学を勉強していたなんて、意外でした。
そして、お勉強のためとはいえ、「フーゾク」を実体験したなんて、驚きました。

「フーゾクって、経験してみて本当に勉強になったわ。」
「そうなんですか。」
「男性の場合、今は結婚しない人が多いでしょ。それに、恋人など特定のパートナーもいない
 人が多いの。そういう人の性欲のはけ口になってるわ。」
「それはそうでしょうね。」

「たとえパートナーがいても、セックスがうまく行っていない人も多いのよ。」
「そうですか。」
「今は社会が複雑でしょ。単身赴任だったり、長期出張だったり、パートナーが病気だったり、
 妊娠、出産だったり、それ以外にも奥様や恋人とうまくセックスできない ケースもとても
 多いの。」
「そうでしょうね。」
「体もそうだけど、心理的に互いにうまく行かない場合も多いの。」
「そうですか。」
「セックスって、体と心の両方がかみあわないと、うまく行かないのよ。」
「それはそうですね。」

「私達はそういう男性をずい分救ってきたわ。」
「そうですか、それは良いことをなさったんですね。」

「女性の立場も理解できたわ。」
「そうですか。」
「今、女性も働く環境がきびしいのよ。」
「ふ〜ん。」
「職場ではリストラやセクハラなどが横行していて、まず、立場の弱い女性が被害を受け
 るのよ。」
「そうでしょうね。」
「私の大学でも、教授に体を迫られて悩んでいた子がいたわ。」
「そうですか。」

「派遣社員の子も大変よ。」
「ほう。」
「慣れない職場で、人間関係も複雑で、しかも報酬にも恵まれないの。」
「そうですか。」

「そういう子は宿場を辞めざるを得ないの。でも、簡単に次の職業が見つからないの
 よ。そういう子がフーゾクに流れてくる場合も少なくないの。」

「そうですか。」


 たえ子さんのお話はまだ続きます。

「他人とセックスするって、気になりませんか。」
「それは気になるわ。でも、人生勉強と思えばいいし、お金のためと割り切る子もいる
 わ。」

「病気の心配はないんですか。」
「それは一番注意しなければならないわね。お客との直接の接触は危険だわ。当然だけど
 セックスするときはコンドーさんを装着してもらうわ。それに、性器だけではなく、
 キスなど粘膜の接触も危険なの。
 さらに、アナルセックスはもっと危険よ。そういうのは避けるようにすべきだし、どう
 してもという場合はやはりコンドーさんの出番になるわ。」
「そうですか。」
「それに定期検診も義務付けられてるの。」
「そうですか。」

「ノーマルな行為はいいんですが、アブノーマルなこともあるのでは。」
「もちろんよ、でも店によってアブノーマルな行為は禁止されてるし、アブノーマル専門
 の店もあって、私はそれも経験し、今はそういうお店にいるのよ。」
「それって、何ですか。」
「それはSMよ。」
「それって怖そうですね。」
「大丈夫だったわ、SMもいろいろあって、私のお店はソフトSMなのよ。」
「それって何ですか。」
「要するに、SMのまねごとよ。形はSMだけど、実際に痛いことや体を傷つけることは
 禁止なの。一種のお遊びね。」
「それならいいですね。」
「そうよ、そういう遊びを通して、男性は心がいやされるのよ。」

「具体的にはどういうプレイがあるんですか。」
「ローソクやむちは定番ね。でもそれは熱くないし、痛くもないの。それから縛りや猿ぐつわ
 もあるは、これもお遊び程度よ、それから張り形やバイブレータなどの挿入ね。
 前もあるけどアヌスへの挿入も多いわ。」
「そうなんですか。」
「それから、言葉攻めね。卑猥なことばをあびせられたり、言わされるわ。」
「まだほかにあるんですか。」
「あとはコスチュームね。セーラー服とかナースの衣装が好まれるわ。」
「そうですか。」
「それから最近多いのは浣腸よ。」
「えっ。」
「浣腸をされたり、逆にして欲しいといわれる場合もあるの。」
「そうなんですか。」


 たえ子さんから驚くようなお話ばかりを聞かされました。
彼女はなおもお話を続けます。

「こんなお話をしてごめんなさいね。」
「いえ、とても勉強になりました。」
「あなたは毎日何をしてるの。」
「私は文学部英文科を出ました。2年前に結婚して、関西から東京に来ました。主人は
 商社で働いているんですが、今は海外勤務なんです。勤務先の国の政情が不安なので、
 一人で行っています。2カ月に一度しか帰ってこないんです。」

「それは淋しいわね。毎日何をしていらっしゃるの。」
「何もしてなくて、とても退屈なんですよ。たまに小説を書くんですけど、題材もなくって、
 それもあまりうまく行ってないんです。」

「どう、働いてみない。収入もさることだけど、退屈しないし、社会勉強になるわ。」
「働き口を紹介して下さるの。」
「いいわよ。あなた、美人でスタイルがいいから、文句なしよ、きっと大人気よ。」
「どんなお店なんですか。」
「私が今働いている店を紹介してもいいわ。先ほど言ったソフトSMの店よ。セックス
 は厳禁なの。SMと言ってもお遊びで、痛くもないし、体を傷つけることもないわ。」
「そうですか。」

「あなた、浣腸は経験あるの?」
「はい、便秘症なので、ときどき病院でしてもらっています。」
「それならいいわ。痔は悪くないんでしょ。」
「はい。」
「浣腸さえできれば、後は問題なしよ。どう?」
「はい、興味あります。ちょっと考えさせて下さい。」
「いいわよ、それじゃあ、私、仕事に出るから、またね、私の電話をお教えしておくわ。
 ご返事下さい。」
「はい。」

 私は自宅に戻ります。
たえ子さんから言われたことが頭にこびりついています。
自分で、自問、自答します。

「悩みだった毎日の退屈な生活が解消されるかも知れないわ。それに収入にもなるし。」
「でも怖いわね。病気になったりや犯罪に巻き込まれることはないかしら?。」
「それは自分で注意するしかなさそうね。」
「知らない男性と接触するなんて、怖いし、恥ずかしいわ。」
「これも勉強よ。世の中の男性の行動や考えを理解するのよ。」
「好きな浣腸をされて、それがお金になるんだからすごいわね。」
「う〜ん、でも毎日何度も浣腸されて大丈夫かしら?」
「それはかえってよいことじゃないかしら。大腸洗浄になるし、少なくとも便秘の状態が
 続くより はるかに良いことよ。」
「それは確かにそうね。」

「これって、主人に相談できないわね。秘密にしておかなければならないわね。」
「それはそうよ。他人とセックスするわけではないから、いいんじゃないかしら?」
「そうね。私、働こうかしら。」
「いいわね、こうして家でまんじりと過ごすよりは断然いいことよ。それに、世の中の
 困っている男性を救うことになるのよ。」
「決めたわ、私、働くわ。たえ子さんに電話するわ。」


「もしもし、たえ子さんですか、えり子です。」
「たえ子です。えり子さんね。例のお話、どう?」
「はい、よいお話なので、ぜひお願いしたいと思います。」
「そう、今すぐにいらっしゃい。店長にお話しておくわ。*線、*駅北口でお迎えするわ。
 駅に着いたら、携帯に電話ちょうだい。」
「はい。」
「早速仕事があるわよ。衣装や道具はこちらで準備するわ。だから準備は特にないけど、
 下着は替えをもってきてね。汚れるかも知れないから。」
「はい。」

 私は下着を数着選びます。ちょっとエッチぽいものにします。これらをトートバッグに
入れます。
そして、指定された駅に向かいます。
電車の中で胸がどきどき、ときめきます。

 駅からたえ子さんの携帯に電話を入れます。
彼女のお店はここから近いらしく、数分後に彼女が現れました。

 早速、店長さんと面談します。
「これは美形で、申し分ないね。うちでは売れっ子まちがいなしだね。」
店長は笑顔で言います。

「まず、近くのクリニックで健康診断を受けてもらいます。それから、仕事の説明を
 します。」
「はい。」

 私は指定されたクリニックを訪問します。
内科、泌尿器科、性病科の看板がありました。
店から予約してもらっていて、すぐに処置室に通されます。
 まずトイレでおしっこをとります。
それから体温測定と血圧測定がありました。
次に採血です。
 それから診察室に移動して診察があります。
先生は40代半ばで。口ひげをたくわえています。

 簡単な問診があって、胸に聴診器が当てられます。
それから、下着を脱いでベッドに上がるように言われました。
まずおなかの触診があります。
 今度は足を開いて性器の検査です。
あそこに器具が挿入されます。
恥ずかしい検査です。
でも、仕事が仕事だけに、これは仕方ないことなのでしょう。

 それから、今度はかべを向かされます。
今度はお尻の検査です。
うん、これも仕方ないのでしょうね。
 お尻にゼリーが塗られます。
先生が私のお尻に指を挿入して、内部を検査します。
うんちがしたくなるきもち悪い検査です。
 指が抜かれ、今度は器具が挿入されます。
これも恥ずかしい検査です。
「これで検査はおしまいです。異常ありません。お疲れ様でした。」

 終わってみると、あっという間でした。
恥ずかしい検査も無事終わり、診断書をもらってお店に戻ります。
恥ずかしい検査でしたが、無料で検診をしてもらったので、良しとしましょう。


 支配人とたえ子さんが私を迎えます。
私はまず顔写真を撮られました。
支配人が言います。
「検診は問題なしだね。君は痔は大丈夫だね。痔だとこの仕事はつらいから。」
「あっ、そうですか。」

「まず、芸名だね。どうしよう。」
「実名とかけはなれた名前だと、私、実感がありません。エリーでどうでしょう。」
「エリーか、いい名前だ。」

「注意事項があるので、たえ子から説明させよう。」
「はい、エリーさん、いくつか注意があるわ。」
「はい。」
「まず、客だけど、いろんな客がいるから注意してね。」
「はい。」

「本番はだめよ。要求されたら拒否するのよ。」
「はい。」
「それから、体を痛めたり、傷つける行為も禁止されてるわ。」
「はい。」

「他には客の要求にはできるだけ応えて欲しいの。」
「はい。」

「コースはSコースとMコースがあるわ。Sはあなたがいじめられる方、Mはあなたが
 いじめる方よ。」
「はい。」
「接客は必ず指定された近くのホテルよ。それ以外はだめ。ホテルについたら必ずここへ
 電話するのよ。ルームナンバーもね。」
「はい。」

「時間が来たら電話するわ。プレイはそれで終わりよ。」
「はい。」

「まず、清潔に気をつけること、最初に必ずシャワーを浴びるのよ。客にもシャワーを
 使わせるのよ。」
「はい。」
「指を挿入されるときは、必ずビニル手袋かコンドーさんを被せるのよ。直接の接触は危険よ。」
「はい。」

「浣腸はぬるま湯を使うのよ。グリセリンやその他の浣腸液を持参する人がいるけど、
 使わせないでね。」
「はい。」
「ぬるま湯は温度に気をつけてね。熱いのも冷たいのもよくないわ。体温くらいがいい
 わ。」
「はい。」
「液量は1L以下がいいわ。多いと苦しいわ。一人だけが相手ではないから注意するの
 よ。」
「はい。」

「道具はすべて、このバッグに入っているわ。これを使うのよ。」
それはキャスター付きの大きなバッグでした。
海外旅行にももって行けそうなものです。

 たえ子さんはバッグの中から道具を一式取り出します。
「コスチュームは3種類よ。ネグリジェ、セーラー服、ナースの制服よ。普通は裸で応対
 するけど、中にはコスチュームを好む客もいるわ。」
「はい。」

「浣腸器はガラスシリンダとエネマシリンジよ。客の好みで使い分けるといいわ。」
「はい。」

「後は、縄、猿ぐつわ、ディルド、バイブレータ、ローションよ。前や後ろに指や器具を挿入
 されるときは、必ずローションを使うのよ。」
「はい。」

「とにかく、危険なことは避けるようにね。何かあったら電話をするのよ。」
「はい。」


 説明が終わると、もう本番のお仕事に入りました。
控え室で他の女の子一緒にと客を待ちます。
客は写真で女の子を選ぶのです。

 スピーカーから支配人の声が聞こえます。
「エリーさん、出番です。」
「えっ、どうしよう。」
早速私の出番が来ました。

 たえ子さんが言います。
「だいじょうぶよ、落ち着いて頑張ってね。」
「はい。」

 私はバッグを引いてエレベータの前に出ます。
「そこに客が待っていました。」
「今日は。」
「エリーです、よろしく。」
「こちらこそ。」

 若い客です。20台の半ばでしょうか。
二人でホテルに向かいます。
ホテルで受付をして、部屋へ入ります。
部屋から事務所へ電話します。
「エリーです。ホテル*の*号室です。」
 支配人の声です。
「はい、頑張って、1時間のSコースです。1時間後に電話します。」

 お客さんからカルテをもらいます。
あらかじめお客さんが、自分のプレイのリクエストをこのカルテに事前に書き込んで
いて、それをホテルで女の子に手渡すようになっています。

 それには、コース名、時間、希望のプレイ、コスチュームの希望が書いてあります。
「コース Sコース、時間 1時間、プレイ 浣腸、コスチューム セーラー服」
 彼は私に浣腸をすることを希望しているようです。
それがわかって、ほっとしました。
 
「お客さん、わかりました。短い時間ですがよろしく。」
「こちらこそ、こんな美人でよかった。」
「本物の浣腸をしていいのか?」
「はい。」

「始めにシャワーを浴びてきます。」
「いいよ。」

 私は客に背中を向けて衣服を脱ぎ、全裸になります。
そして、ゆっくりバスルームに向かいます。
シャワーを浴びて、バスタオルに身を包んで部屋に戻ります。
今度はお客さん、シャワーを浴びて下さい。
「うん。」

 お客さんが戻ってきました。
私は裸の体の上にセーラー服をつけました。
お客さんが言います。
「おぉ、これはかわゆい。」

「それではプレイを始めます。浣腸器はどれがいいですか。」
「これ。」
 彼は100ccのガラスシリンダを差します。

「場所はお風呂、それともおトイレで。」
「風呂場でいいよ。」


 お風呂場でプレイが始まります。
洗面器にお湯を1Lほど入れます。そして、湯温を確認します。体温くらいです。
客にビニル手袋を着用してもらいます。
 私は四つん這いになります。
恥ずかしいけど、もう私は開き直っていて、自分でも信じられないほど落ち着いています。

「体位はこれでいいですか。」
「うん、いいよ。」
「まずお尻にローションを塗って下さい。」
「うん。」

 彼は指にローションをつけて、私のお尻にそれを塗ります。
「きれいな肛門だね。」
「そうですか、恥ずかしい。」

 私は彼に浣腸器を渡します。
「それじゃあ、これでお願いします。」
「うん。」

「彼は浣腸器に洗面器からお湯を満たし、それを私のお尻に挿入します。
 そしてゆっくりピストンを押します。」
温かいお湯がお尻から入ってきます。

 彼は、その操作を何度も繰り返します。
恥ずかしい密室での行為です。
 私に浣腸するのはナースではなく、見知らぬ男性なのです。
恥ずかしいですが、私、なぜか落ち着いて浣腸を受けます。
元々、大好きな浣腸です。
浣腸されることそのものには違和感はありません。
むしろそれはとてもきもちの良いものです。

 ただ、ちょっと気になることがあるんです。
私、2日間お通じがなかったんです。
おなかにかなりの量のうんちがたまっているはずです。
全部が出たら恥ずかしいです。
でも今となってはどうしようもありません。
ただ、流れに身を任せるのみです。

 お尻に何度か浣腸器が抜き差しされて、洗面器のお湯も残り少なくなっています。
私はおなかに違和感をかなり感じていました。
「あっ、うっ。」
私の口から苦しそうなつぶやきが漏れます。

それを聞いてか、彼が言います。
「大丈夫?」
「うん、もう少しかな。」
「じゃあ、もう一度いいかな。」
「うん。」

「そろそろ限界よ。止めてもらっていい?」
「うん。」


 1Lのお湯を浣腸された私のおなかははもう限界に来ています。
注入を止めてもらって、私はしばらくがまんします。

彼が言います。
「排泄を見せてくれる?」

 客の要求には反発できません。禁じられた行為以外は・・・。
排泄を観察するという行為は禁止事項にはないのです。

「はい。ここで、それともおトイレで。」
「ここでいいよ。」

 私は洗面器の中に排泄することにしました。
消臭スプレー、香りの強いシャンプー、ティシュを準備します。

「においがきついけど、がまんできる?」
「もちろんさ、うんとくさいのをたのむよ。」
 何と恥ずかしい言葉でしょうか、でも、仕方ありません。

 私はもう限界です。
まず消臭スプレーを周りに撒きます。
そして、洗面器にシャンプーとお湯を入れます。
においを少しでも消そうという努力なのです。

 彼に背中を向けて、洗面器の上に腰を置きます。
お尻の穴が開きました。
「あっ、出ちゃう〜。」
そしてすさまじい排泄が始まりました。

 病院で浣腸を受けるときも、たとえ排泄物は見られても、排泄のシーンは見られることは
ありません。
これは浣腸よりも恥ずかしいことです。

 排泄がしばらく続きます。
うんちが出ては止まり、そしてまた出るのです。
そして、やがて私のおなかの中のものがすべて洗面器に出尽くしたのです。
恥ずかしさが頂点に達しました。

 でも、においはあまり強くは感じられません。
それがせめてもの救いでした。

 私はティシュでお尻を拭きます。
それを洗面器に捨てます。

 洗面器には私のおなかにあったものがこんもりと溜まっています。
私はそれを彼に見てもらいます。
「うん、うん、すごい。」
彼はうなづきます。

 私はそれをおトイレの便器の中で捨てます。
そして、洗面器を洗います。
部屋の時計を見ると、残り時間は10分です。


 やっと初めての客との浣腸プレイが無事に終わりました。

「残り10分だけど、どうします?」
「指をアナルに入れていい?」
「いいわよ、手袋はそのままでね。」
「うん。」

 彼は指にゼリーを塗って、私のお尻に挿入します。そしてピストンのように指の往復
運動を始めます。

 不思議な感覚です。
前でのピストン運動はもちろん何度も経験がありますが、後ろは生まれて初めてです。
なかなかきもちいいです。

 2、3分後に彼は指を抜きます。
「あぁ、十分満足したよ。」
「まだ少し時間があるわよ。」
「もういいさ、君のような美人に浣腸をして、排泄まで見せてもらった。」
「こんなの、初めてなの?」
「うん。」
「そう。」

「まだ、少し時間があるわ。」
「お話していいかな?」
「いいわよ。」
「今日は君とプレイできて、とてもよかったよ。」
「そう、こちらこそよかったわ。」

「実は僕、派遣社員なんだ。」
「そうなの。」
「大手の会社の総務に派遣されて、仕事をしているけど、雑用処理ばかりで、仕事が
 おもしろくないのさ。」

「そうなの。」
「事務所の女の子からはバカにされて、頭に来るのさ、特に高校を卒業したばかりの子
 までが、僕に生意気な口をきくのさ。」」
「そう。」
「それに、外の客に書類を届けるついでに、個人用の買い物なども頼まれるのさ。」
「ふ〜ん。」

「会社の女の子達に対して不満が高まっていた。あの子達に思い切り復習をしたいと
 心で思ってた。」
「そう、それで私がその代わりをつとめた感じなの。」
「そう、そういうことになるけど、君の方がとびきり美人だし、従順で、やさしいから
 僕は大いに満足したよ。しかも君がうんこするのまで見て感激したよ。もう僕は明日から
 またつまらない仕事でも、ばりばりこなせるような気がするよ。ありがとう。」
 
「そう、それはよかったわ。」
「来月、また君に会いたいよ。」
「もちろんいいわよ、またやさしく浣腸して下さる?」
「うん。」


 初めての客とは何とかうまく行きました。
Sコースで、しかも浣腸プレイだったことが幸いでした。
私はただ浣腸をされていればよかったからです。

 事務所の控え室に戻りました。
たえ子さんが声をかけてくれます。
「エリー、どうだった。」
「はい、何とかうまく行きました。ただ浣腸されただけでした。」
「そうなの、それが一番楽よね、便秘も解消するし・・・。」
「はい、あまり苦しくなかったです。」
「そう、その調子でがんばるのよ。」

「お客さん、仕事先で悩んでたようです。プレイをしてすっきりしたと言ってました。」
「そう、私達、人助けをしていることになるのよ、仕事に誇りをもっていいのよ。」
「そうですね。」

 突然スピーカーが響きます。
「ルナさん、出番です。」
「はい。」
 そう言って、たえ子さんが席を立ちます。
「そうか、彼女、ルナさんなんだ。」
 私は初めて彼女の芸名を知ったのでした。

「お気をつけて。」
 私は彼女に声をかけます。
「うん、ありがとう。」
 彼女はバッグを押しながら、部屋から出て行きました。
 
 スピーカーがまたうなります。
「エリーさん、ご指名です。」

 あっ、また私の出番です。
早くも2回目です。

 私はまた、バッグを押してエレベータのところに行きます。
今度は中年のおじさんです。
落ち着いた雰囲気の方のようなので、ちょっと安心です。。
あいさつを交わして、再びホテルに向かいます。


 ホテルの部屋に入り、事務所へ連絡を入れます。
それから彼と向かい合います。

 まず、カルテを見せてもらいます。
コースはSコース、プレイは浣腸・・・。

「良かった、前のお客さんと同じだわ。」
 私はしめたと思いました。

 コスチュームはネグリジェ姿です。
私は早速、シャワーを浴びます。
そして、お客さんとシャワーを交代します。
私はピンク色のスケスケのネグリジェをつけます。

 お客さんがバスルームから戻って来ました。
「カルテを見ました、浣腸プレイをご希望ですね。」
「うん。」
「浣腸器はどれにします?」
「エネマシリンジがいいな。」
「はい。」
「場所はバスルーム、おトイレ、どちらでしましょう。」
「浣腸はバスルームで、排泄はトイレでいいかな?」
「はい、承知いたしました。」
「それでは手袋をどうぞ。」
「うん。」

 私とお客さんはバスルームに移動します。
洗面器にお湯を1Lほど入れて、湯温を加減します。

「姿勢はどうしましょ。」
「うんこ座りがいいな。」
「こうですか。」

 私はひざを曲げて、バスルームのタイルにかがみます。
「そう、それでいい。」

「嘴管を挿入する前にお尻にローションを塗って下さい。」
「うん。」

「さぁ、入れるぞ。」
「はい、どうぞ。」


 私は2人目のお客さんとまた浣腸プレイを始めます。
短い間ですが、私はお客さんにM女として尽くさなければならないのです。
お客さんの要求がたとえどんなに恥ずかしい行為であっても、私はそれを受け入れなければ
ならないのです。

 嘴管が私のお尻に入ります。
恥ずかしい行為が始まりました。
でもこれは序の口なのです。

 彼はエネマシリンジのゴム球を操作します。
シュポ、シュポという音とともに、お尻から温かい液が進入します。
いいきもちです。

 液の注入は断続的に続きます。
「あぅ、あぅ。」と思わず声が漏れます。

「大丈夫、苦しくない?」
「いえ、まだ大丈夫ですよ、続けて下さい。」
「うん。」

 また断続的に液が進入します。
ガラスシリンダでは、嘴管を抜いたり、入れたりの繰り返しで、お尻の穴への負担が
あったのですが、エネマシリンジはそれがないので楽チンです。

 かなりおなかが張ってきて、違和感があります。
「まだ大丈夫?」
「かなり苦しくなりました、もう少しで限界です。」
「そうか、苦しいときはそう言うんだよ、止めるから。」
「ありがとう。」

「あっ、もう限界です、止めて。」
「うん。」

「さあ、トイレに行こうか。」
「はい。」
 お客さんと私はおトイレに入ります。
「便器の上に足を乗せて、座るんだ。」
「はい、こうですか。」
「そう。」

 私は洋式便器の上に、和式のスタイルですわります。
お尻の位置がちょうど彼の目線の高さになります。
これは恥ずかしいスタイルです。

 この姿勢で私はがまんを続けます。
しかし間もなくお尻の穴が緩みました。
排泄が始まりました。
私は同時に、消臭スプレーを使います。

 前のお客さんにも浣腸されたので、今回は固形物があまりなく、液がほとんどです。
においもほとんどありません。

「うんこが少ないな。」
「すみません、今日は1度浣腸されちゃったので・・・。」
「そうか、それは仕方ないな、でもとてもよかったよ、君はとても美人だし、肛門も
 きれいだよ。」


 2人目のお客さんとの浣腸プレイが終わりました。
ベッドルームに戻ります。

「まだ時間が20分残っていますが、どうされますか?」
「そうか、それではもうひとつお願いしていいか?」
「はい。」

「僕の顔に向かってオナラをして欲しい。」
「えっ、私、排泄したばかりなので、オナラは出ないんですが・・・。」
「大丈夫さ、浣腸器で空気を入れればいいのさ、空気浣腸をしよう。」
「はい。」

 お客さんは何と私に空気浣腸をしようというのです。
お客さんは再びエネマシリンジを握りました。

「あのぅ、それは空気がたくさん入って、苦しそうなので、こちらを使っていただけ
 ますか?」
 
 私はガラスシリンダを差し出しました。
これなら空気が大量に注入されることもないでしょう。

「うん、いいだろう、さあ四つん這いになってくれ。」
「はい、ローションをお願いしますね。」
「うん。」

 彼はお私の尻にローションを塗って、ガラスシリンダを突きつけて来ました。
そして、私のおなかに空気を注入します。
こんなの初体験です。
一体どうなるのでしょう。

 彼は数回シリンダの操作をしました。
私のおなかが少し張ってきました。

「もうオナラが出るかも知れません。」
「そうか、じゃあ僕の顔の前でオナラをして欲しい。」
「はい。」

 恥ずかしいのですが、私はお客さんの要求通りにします。
四つん這いになって、おなかに力を入れます。
彼は私のお尻に顔をくっつけるかのような姿勢をとっています。

「プッ〜、プッ〜、スゥ〜。」
 恥ずかしい音とともにオナラが出てしまいました。

「うん、うん、満足したよ、君は最高だよ、ありがとう。」
「あのぅ、まだ時間が10分残っていますが。」
「うん、もういいよ、少しお話をしよう。」
「はい。」

「僕はあと1年で会社を定年退職するのさ。」
「そうなんですか。」
「これまで販売部長として張り切って仕事をしてきたが、今は総務部付きという肩書きだが、
 実際は窓際族になので、もう仕事が何もないのさ。」
「そうなんですか。」
「会社に来ても、新聞を読むくらいで何もすることがなく、毎日がとてもつらいのさ。」
「それはおつらいですね。」

「他の社員は僕を暇人と見てて、女子社員までが僕をさげすむのさ。」
「そうなんですか。」
「僕のことを給料ドロボーなんて陰口をたたくのさ。」
「それはつらいですね。」
「そう、だから僕はあの子にお仕置きをしてやりたいと思った。」
「私がその代役をつとめたということですか?」

「そう、だから今日僕はここに来て、気をまぎらわそうとしたのさ、そして、君のような美人
 が僕の前でうんこやオナラをしてくれて、僕の陰鬱な気分は吹き飛んだよ。明日から僕は
 自分でできる仕事を探して、頑張るよ、君のおかげで、生きる希望が湧いてきたよ。」
「そうなんですか、それはよかったです。」

「あっ、これ少ないけど、何かおいしいものでも食べてくれ。」
「えっ、チップなどいただいていいんですか。」
「またいつか君と浣腸プレイがしたいけど、いいか?」
「もちろん、いいですとも、よろしく。」


 私は再び事務所の控え室に戻ります。
待つ時間もなく、3たびスピーカが鳴ります。
「エリーさん、ご指名です。」
「はい。」

 エレベータの前に40代の男性が待っています。
「エリーです、よろしくお願いします。」
「かわいい子だね、こちらこそよろしく。」

 二人は連れだってホテルへ向かいます。
ホテルへ着くと、事務所に連絡をして、それから例のカルテを見ます。

 Sコース、浣腸、コスチュームはナースです。
おやまあ、今日は3たび浣腸です。
浣腸は大好きなので何も抵抗はないですが、それにしても驚きですね。

 お客が言います。
「君のようなきれいな子に浣腸をさせてもらっていいのかな?」
「はい、かまいません、まずシャワーを使わせてもらいます。」
「うん、あっ、僕も一緒でいいか。」
「お客さんがご希望ならかまいません。」

 お客と一緒にシャワールームに入ります。
もちろん、互いに素っ裸です。

 彼がまず私の背中とお尻にシャワーをかけてくれます。
それから今度は向き合って、私の乳房、おへそ、そして茂みの部分に
シャワーをしてくれます。
 それが終わると、今度は私が彼にシャワーをします。
彼の前の部分はもうがぜん元気よくなっています。

 ベッドルームに戻ります。
私は裸体の上にナースの制服をまといます。

 彼が言います。
「うん、こんな美人ナースに浣腸できるなんて、幸せだね。」
「そうですか、浣腸はどこで、どういう風になさいますか。」
「実は僕のバッグに浣腸器があるんだ、それを使ってもいいか?」
「はい、かまいません。」」

 彼はバッグから浣腸器を取り出します。
それは何と、高圧浣腸用のイルリガートルでした。500ccの少し小ぶり
のものです。
大型のものではなくて、少し安心しました。
それだけではありません。彼はホーロー製のオマルまで取り出しました。

「これに出して欲しい。」
「はい、わかりました。」

 彼はシャワールームのカーテンレールにイルリガートルを吊します。
イルリガートルからはゴム管が延びています。
そしてその先端には黒く、太いノズルが付いています。
それを見ると胸がどきどきします。


 3人目のお客さんとの浣腸プレイが始まりました。

「さあ、始めようか。」
「はい。」
彼は慣れた手つきで操作をします。

 姿勢は立位です。
お尻を少し後ろに突き出します。

 私のお尻にローションがぬられました。
それからノズルが挿入されます。
太いノズルですが、私のお尻の穴はそれをしっかりくわえ込みました。
お尻にしっかりした挿入感を感じます。

「うん、なかなか良い眺めだ。」
「あっ、恥ずかしいわ。」

「さぁ、液を入れるぞ。」
「はい。」

 温かい液がゆっくり進入してきます。
今日3度目の浣腸ですが、それぞれおもむきが違います。
 ガラスシリンダでは嘴管を入れたり、抜いたりがありました。
エネマシリンジでは間欠的に液の注入がありました。
そして、イルリガートルは液が間断なく入ってくるのです。
ナースの制服には、このイルリガートルの浣腸が一番似合っているのかも知れません。
ただ、施浣者はナースではなく、被浣者がナース姿の私なのです。

 おなかにかなり違和感を感じます。
イルリガートルを見ると、もうほとんど液が残っていません。最後の液がチューブに出て行きました。

「さあ、一度抜くぞ。」
「はい。」

 嘴管がお尻から抜かれました。
彼は床のタイルの上におまるを起きます。
そして言います。
「一度、ここに出してもらおうか。」
「はい。」

 私は中腰のまま、オマルの上にお尻を向けます。
彼は背後でじっと見守っています。
排泄を見られるのはもう3度目なので、やはり恥ずかしさはあるものの、ためらいはありません。
おなかに力を入れると、シャ〜と言う音とともに排泄がはじまりました。

「おぉ、すごいぞ、これはすごい。」
彼が歓声を上げます。
私は消臭スプレー噴射して、それからティシュでお尻を拭きます。

 彼はおまるをもっておトイレに行きました。
お客さん自らが排泄物の始末をして下さるようです。

 彼が戻ってきました。
「うんこはきれいだけど、どうしたの?」
「はい、実は今日はお客さんで、浣腸は3回目なんです。」

「そうか、お疲れかも知れないが、もう一度、浣腸してもいいか?」
「はい。」
「今度はシリンダを使うよ、一度だけでいいよ。」
「はい。」

 私は再び立位をとります。
彼はお尻にローションを塗ってくれて、ガラスシリンダを私のお尻に突き立てます。
そして、ゆっくりピストンを押します。
100ccのお湯が注入されました。

「さあ、もう一度おまるに出してくれ。」
「はい。」

 私はおまるに排泄を試みますが、液量が少ないのか、出ないのです。
「液量が中途半端なので、出ないんですが。」
「そうか、それじゃあもう少し、入れようか。」

 こうして、わたしのおなかにガラスシリンダで結局500ccの液が注入されました。
そして、2度目の排泄もうまく行きました。


 お客さんとの浣腸プレイがやっと終わりました。
このお客さんは1時間30分のコースなので、残り時間が30分残っています。

「次は何をなさいますか。」
「ベッドで君を抱いていいか、もちろんセックスはしないさ。」
「はい。」

 私はビニル手袋とローションをそばに置いて、ベッドに上がります。
彼が仰向けになり、私がその上に乗ります。
彼と私の体が密着します。
 彼はキスをしようとしますが、私はそれをやんわり断ります。
彼はキスはあきらめます。
左手を私の背中に回します。そして右手は私のお尻をさぐります。

「指を挿入していいか?」
「うん、でも手袋をつけてね、ローションもね。」
「わかったよ。」

 彼は手袋をつけ、指にローションをからませます。
そして彼は右手の中指を私のあそこに潜らせます。
さらに人差し指はアヌスに挿入します。
それから両方の指をゆっくり動かします。

 すごくいいきもちです。
「あぅ、うぅ。」
思わず声が出ます。
あまりにきもちがいいので、意識がもーろーとし始めます。

 彼がしゃべります。
「このまま、おしゃべりしていいか。」
「うん。」
 わたしはぼんやりしながら、彼の話を聞くとはなしに聞きます。
 
「僕は実は医師なんだ、小さなクリニックをやってる。
 今日、木曜日と日曜日は休みなんだ。」

「そぅ、先生だったんですか。」
「実はナースとうまく行ってないんだ。」
「そぅ。」
「勝手に休むし、仕事のミスが多いし、僕の指示をよく理解しないし、報告もしないし、本当に
 困っているのさ。第一、僕のことを尊敬してないんだ、そのくせ、誇りだけは一人前さ。」
「やめさせちゃえば・・・。」
「その後がまにろくな子が来ないのさ。」
「それはお困りですね。」
「だから僕はナースにおしおきをしたかった。」

「でも実際それはできない、それで私が身代わりというわけね。」
「そうなんだ、君のような美人に浣腸できて、排泄まで見せてもらって満足したよ。
 すっきりした。もう、腹の虫がおさまったよ。明日から診察に集中できそうだ、どうもありがとう。」

「それはよかったですね。」
「そして今、僕は指を通してだけど、君とドッキングさせてもらってるよ、うれしいよ。」
「そうですか。」

 かれは安心したのか、そのままうつらうつらとしました。
でも指はしっかり私の両穴に埋まっています。

 そのまま、しばし時間が経過しました。
そろそろ時間です。
私は彼のほほを手でなでます。

 彼は気が付いたようです。
「あぁ、あまりにいいきもちなんで眠ってたよ。ごめん、指はそのままだったよ、指を抜くよ。」

 彼は抜いた指を自分の鼻にもって行きます。
「あぁ、いい香りだ。」

 恥ずかしいことです。
 
「今日は最高だった。君、また会ってくれるか。」
「もちろんですとも。」

 ホテルを出る際、彼は私にチップをたんまりはずんでくれました。
彼と別れて事務所へ戻る道で私は思います。

 悩んでいたお客さんにとても喜んでいただいたわ。
お客さん達、きっと明日からお仕事に精を出すわ。
その結果、お客さんの会社やクリニックは売り上げが伸びるわ。それに私の所属するクラブももうかるし、
あのホテルの売り上げも増える。
 結局、日本の国のGNPも向上することになるわ。もちろん、たえ子さんの言うように、日本の国の治安も
維持されるわ。
日本にとってもこれはとても良いことね。

 私はと言えば、退屈な生活を脱却できて、お客さんの心の傷を癒し、悩みを解決できたと言う誇りも
あるし、大好きな浣腸をたっぷり味わえるという喜びもあるの。
 私の精神衛生面はとても良い状態になるわ。
精神面だけでなく、体にとっても便秘が解消されるから良いことだわ。

 このお仕事は日本の国にとっても、お客さんにとっても、私にとっても良いことずくめね。
すべてが良い方向に回るのね。

 それにしても不思議ね。
私が男性の前にお尻の穴をさし出したり、うんちをすることで男性をこうも喜ばすことになり、お金まで
もらえるのね。
私は女の子に生まれてよかったと、つくずく感じるわ。

 このアルバイト、社会のためになるし、私にぴったりだわ。
これからももっともっと頑張るわ。
そして、たっぷり浣腸をしていただくわ・・・。」


本小説を書くにあたり、資料をご提供下さったRさんに感謝いたします。


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