SPACE銀河 Library

作:えり子

名器の夢 (後編)

 今日は父はお仕事のため、馬車で遠方に行きました。明日にならないと戻らないんだそうです。夜を独りぼっちで過ごすのはとても寂しいことです。学校で友人達とお話します。
「今夜は私一人ぼっちなの、寂しいからお泊まりにこない?」
 フランシーヌが言います。
「それはいいわ、私、行くわ、3人で夕食をつくりましょう。そして、お食事の後、たくさんおしゃべりしましょうよ。」
 これを聞いたミレーヌも黙ってはいません。
「私もお仲間に加えてちょうだい、一晩中おしゃべりしましょうよ。」
 こうして2人がわが家にお泊まりに来ました。まず3人で夕食の準備を始めます。
 フランシーヌはライ麦粉にイースト菌を混ぜてパンを焼きます。ミレーヌはカモの丸焼きを作ります。私は赤カブ、人参、ジャガイモ、牛肉を煮込んで、ボルシチ風スープを作ります。しばらくするとお料理ができあがりました。メインディシュがそろいました。これに、トマト、キュウリ、チーズを添えます。
 3人でワインを飲みながら、お料理をいただきます。どれもとてもおいしいです。

 食事が終わり、お片づけも済ませました。ミレーヌが言います。
「エリーヌ、お願いがあるの。」
「何なの?」
「浣腸器を私たちに見せて欲しいの。」
「そうねぇ、王様への献上の品を見せるわけにはいかないけど、わが家にある予備の品ならいいわ。」
「うれしいな。」
 私は予備品として父が造っていたものをもってきます。
「これよ。」
「すご〜い、とても美しいわ、ちょっと触れてもいい?」
「いいわよ。」
「ずっしり重いわね。」
「操作方法はどうするの?」
「先端を液が入った容器に入れて、このピストンを引くの、すると液がボディに吸い込まれるわ。」
「なるほど、それからどうするの。」
「先端をお尻の穴に入れて、このピストンを押すのよ、するとボディの液がお尻の中に入っていくのよ。」
「そうかぁ、わかったわ。」
「液は何を使うの?」
「お医者様が独自に調合した浣腸液を使うのよ、ただしお水でも効果はあるようよ。」
「ねぇ、エリーヌ、せっかくだからこれを使って私たちに浣腸をしてくれない?」
「いいけど、このことは絶対に誰にも秘密よ、浣腸はお医者様や薬剤師さん以外が行ったら処罰されるのよ。」
「わかったわ、約束は守るわ。」
「それじゃあ、はじめましょ、準備をするわ。」
「わ〜ぁ、うれしい〜ぃ、エリーヌ、ありがとう。」
「うん、私たち仲良しだから特別よ。」
 晩餐の宴の後は、何と、排泄の宴が始まろうとしています。それもうら若き乙女3人での排泄の宴なのです。

 私はお湯をわかしてぬるま湯を2Lつくります。最初はフランシーヌが被浣者です。
「ベッドが汚れるといけないから、床の上でするわ、ミレーヌ、手伝ってくれる?」
「いいわよ。」
「フランシーヌ、着ているものを全部脱いで、私たちに背中を向けて立ってくれる。」
「うん、わかった。」
「そうよ、それでいいわ、お尻を突き出すのよ。」
「こう?」
「そうそう。」
「ミレーヌ、そのガーゼにオリーブオイルをしみ込ませるのよ。」
「わかったわ。」
「はい、これ。」
「ありがとう。」
 私はフランシーヌのお尻の穴を開きます。彼女のアヌスはとても小さく、かわいいです。ピンク色で、きめ細かいヒダが美しいです。オリーブオイルでアヌスを湿らせます。
「ミレーヌ、その浣腸器に液を満たしてくれる。
「うん。」
「はい、これ。」
「ありがとう。」
 私は液で満たされた浣腸器を手にもちます。ずっしりとした手ごたえを感じます。この中の液体1Lがこのかわいいアヌスを通して、フランシーヌのおなかに注がれようとしています。
「さあ、フランシーヌ、浣腸をするわ、覚悟はよくって?」
「うん。」
 彼女はさすがに緊張して、声がが震えています。
「ミレーヌ、両手でお尻の穴を開いて。」
「うん。」
 開かれたフランシーヌの花弁に私は浣腸器のノズルを突き立てます。ノズルは音もなく、すっ〜と吸い込まれました。それはまるでフランシーヌのアヌスがノズルを吸引したかのようでした。

「あ〜ん、いいわ。」
フランシーヌがつぶやきます。
「まだまだ、これからよ。」
「う〜ん。」
 ミレーヌもフランシーヌの声を聞いて、目が輝いてきました。彼女は生唾をごくりと飲み込みました。明らかに興奮しています。
「行くわよ。」
 私はピストンをゆっくり押します。
「う〜ん。」
 再びフランシーヌがつぶやきました。
「どう、入っているのがわかる?」
「うん、とてもきもちいいわ。」
「そう、苦しくなったら言ってね。」
「大丈夫よ、苦しくなんかないわ。」
「まだ、大丈夫?」
「うん、苦しいけど頑張るわ。」
「もう少しよ。」
「あっ、苦しい。」
「ミレーヌ、便器を。」
「うん。」
 私はノズルを抜きました。
「フランシーヌ、便器に座って。」
「うん。」
 座ると同時にすごい音とともに、彼女のおなかから一気にうんちと液の混合物がほとばしり出てしまいました。
 フランシーヌは目に涙を浮かべて、天を仰いで放心状態にありました。それを見ていたミレーヌの目にも涙があふれていました。
 二人に誘われて、私ももらい泣きしてしまいました。3人はしばらくの間、泣き続けました。それは苦痛からではなく、感動の涙だったのです。

 ミレーヌが涙を拭いて言います。
「エリーヌ、私にも浣腸をして、お願い。」
「もちろんいいわ、今度はフランシーヌに手伝ってもらうわ。」
 フランシーヌはミレーヌのアヌスを開きます。ミレーヌのアヌスはフランシーヌより大きく広がっていました。ひだも太く、大輪の花のようでした。オリーブオイルを塗って、再度アヌスがフランシーヌの手によって開かれます。
 そのアヌスが浣腸器のノズルをくわえ込みました。私はゆっくりピストンを操作します。
「いやぁ、いやぁ。」
ミレーヌから、あえぎ声が出ます。
「ミレーヌ、大丈夫?」
「いいきもちよ、浣腸って素敵よ。」
 私はなおも注入を続けます。ミレーヌは突然大きな声を張り上げます。
「わぁ〜お、わぁ〜お。」
 その声が私とフランシーヌを興奮させます。なおもミレーヌの声は続きます。
「いぃ、いぃわ、もっと、もっと入れてぇ。」
 私はなおも注入を続けます。そして、注入が終わりました。フランシーヌがアヌスを押さえます。ミレーヌの声が途絶えました。その代わりに今度は体を振るわせます。きっと便意を感じているのでしょう。
「ミレーヌ、大丈夫?」
「う〜ん、まだ大丈夫よ。」
 またミレーヌは体を振るわせます。振幅が大きくなりました。
「う〜ん、効くわ、効く効く。」
「大丈夫なの、ミレーヌ?」
「あぁ、もうだめ、だめよ。」
 フランシーヌが便器をあてがいます。
「あっ、出るわ。」
 ミレーヌの浣腸がすべて終わりました。彼女はすすり泣きます。それは、フランシーヌに、そして私に伝染し、3人はまたすすり泣きをしました。

「エリーヌ、今度はあなたの番よ。」
「私はもういいわ、何度も経験しているから。」
「だめよ、3人は運命共同体よ、何をするのも一緒よ、ミレーヌと私に任せなさい。」
「うん、それだけ言うなら仕方ないわ、それではお願いするわ。」
 もう私はすでに浣腸を7回も経験しているのです。でも、毎回緊張します。そして、毎回新しい発見があるのです。

 今回は初めて立位を経験します。フランシーヌが浣腸器を操作します。そしてミレーヌが補助役です。私は立った姿勢でお尻を突き出します。親しい友人にお尻の穴を見られるのって、何だか照れくさいです。男性に見られるのとはまた別の感覚です。
 ミレーヌがかかみこんで、私のアヌスにオリーブオイルを塗ってくれます。恥ずかしいけどいいきもちです。フランシーヌが浣腸器を近づけます。ミレーヌが再びアヌスを開きます。
「エリーヌ、あなたのアヌスはとてもきれいよ。」
「恥ずかしいな。」
「行くわよ。」
「うん。」
 フランシーヌがぐっと浣腸器を挿入します。
「もっとゆっくりやってね。」
「わかった、そうするわ。」
 次の瞬間、温かい液が勢いよくお尻に入ってきました。
「ゆっくり入れてね。」
「ごめんなさい、そうするわ。」
 液の流れがゆっくりになりました。いい感触です。でも、まさかこんなことになるとは思いませんでした。3人で浣腸ごっこをするなんて。いや、これは遊びではないんです。本当におなかに液が入っているんです。そして、その帰結として、私のおなかからうんちが強制的に引き出されるちゃうのです。ほんとうに数分後にそうなるのです。私は二人の前で排泄を強要されるのです。
 でもこれはフランシーヌもミレーヌも経験したことなのです。私は特別ではなく、普通の女の子です。浣腸されちゃったら、便器に頼るしかないのです。
 そんなことを考えていたら、もう浣腸器が抜かれ、ミレーヌにお尻の穴を押さえられています。私はいつの間にか、がまんモードに移行していたのです。これも悪くありません。もう自然に身を任せるしかありません。便意は次第に高まります。

 私はそろそろがまんをギブアップします。
「もうだめよ、便器をお願い。」
 ミレーヌが便器を当ててくれます。私は便器に座り、おなかに力を入れます。そして、すべてが終わりました。ミレーヌがお尻を拭いてくれました。
 3人が抱き合います。そして、3たび、3人で号泣します。
「よっかたわ、エリーヌ、浣腸、素敵だったわ。」

 この国に住む若い女性が現在最も関心を寄せているものの一つが浣腸なのです。皆はかねて念願だった浣腸を今ここに実際に経験できたのです。そして、3人は互いのお尻の穴を見せ合い、なおかつ排泄シーンまで共有したのです。3人はすべてを包み隠さず、さらけ出したのです。
 もう私たち3人は互いに隠すものなどないんです。私たち3人を結びつけるきずなはこれによって一層強くなったのです。 涙はそういうことの総決算だったのです。

 いよいよ献上の日がやってきました。朝になりました。いつもの朝なら私は顔を洗ったあと、おトイレでうんちをするのです。今日はそれはできないんです。
 昨日、王様の使者がやってきていろいろと指示を出したのです。そのうちのひとつに、私に朝の排便をがまんするようにというのがありました。これは王様の勅命なんだそうです。
 うんちをがまんするって、何だかすっきりしなくてきもち悪く、落ち着かない気分です。でも、お城で浣腸されるとすっきりするはずですが・・・。それまでひたすらがまんすることにします。
 お城に行くのは夕刻5時です。お迎えの馬車が来るのです。3時に女官が2人やってきて、私のメークと着付けをして下さるようです。私、何だか結婚式を迎えた花嫁さんのようです。着付けは父もするそうです。

 女官が来る前にシャワーを浴びます。女官が2人やてきました。まずヘアのカットとトリミング、その後カツラをつけます。それからお顔のメイク、最後に着付けをします。
 着付けのときには、まず全裸にされます。そして、アンダーヘアのお手入れをされました。何と、私はアンダーヘアをすべて剃られてしまったのです。これも王様の指示なのだそうです。私の下の部分は幼児のようになってしましました。性器がヘアに隠れていないので、とても恥ずかしいです。
 それからシュミーズ、ブラウス、スカートを着せられます。なぜか、ショーツははきませんでした。シュミーズの下には何もはいていないので、ちょっと違和感があります。
 着付けが終わって姿見を見たとき、まるで私は別人のようでした。ちょっと驚いてしまいました。

 やはり着付けをした父と対面します。父は私の姿を見て、目を丸くしました。父もカツラをつけていて、立派に見えます。まるでどこかの貴族の雰囲気です。
 私はオシッコを済ませ、迎え馬車に乗り込みます。父と私、それに浣腸器3体の箱と便器とともに、私はお城へ向かいます。
 馬車の中では胸がドキドキしています。お城が見えると、胸のドキドキも最高潮に達しました。ここで私は王様と謁見し、しかも王様の前で浣腸をされるのです。もうじたばたしても仕方ありません。私は開き直ることにしました。

 いよいよお城に到着しました。広間に通されます。天井には豪華なシャンデリアが輝いていて、部屋はとても明るいです。 壁には美しい壁画や装飾が施されています。壁の上部に、聖母マリア像がはめこまれています。私はまったく別世界に自分がいるのを意識します。まるで、夢の世界にいるようです。 着飾った私がお城の中にいるなって、ほんとうに現実のこととは思われません。
 部屋には約20名の男女のお客さんが椅子に座って待っています。貴族の面々でしょう。その前に私たち4組の職人の父娘が座らされました。その他に女官数名がいます。もちろん、施浣を担当するアナトール先生と助手のマドレーヌさんも列席しています。 

 王様が入場されました。王冠をかぶり、立派なヒゲをたくわえています。手には飾りのついた杖をもっています。とても威厳があります。
 長いマントを女官が支えながら、ゆっくりと王座に座ります。私は王様の面前にいるのです。いやでも緊張してしまいます。私はふとあることが頭に浮かびました。「例え王様でも、人間であることには変わりはないわ。王様もウンチをなさるのね。 それは私たちと同じよ。」そう考えると、少し気が楽になりました。

 王様の側近のダランベールさんが司会をつとめます。
「ただ今より、浣腸器のコンテストを始めます。皆さんよくご存知の通り、現代の医学で最も重要な処置は浣腸です。浣腸の登場により、病気の治療成績が飛躍的に向上しました。また、浣腸は病気の治療以外にも病気の予防効果や美容効果も認められ、ご婦人にも多く使用されて始めています。本コンテストは王様のご発案によるものです。王様は日頃からご自身および国民の健康問題に強い関心をおもちです。そのご発案の趣旨は浣腸の技術の向上と更なる普及にあります。本日はこの国の技能者4人に浣腸器の製作を依頼しました。そして、その娘さんに対してその性能を確認させていただきます。各人3セットの浣腸器を製作していただいています。その外観を確認し、もっともデザインの優れたもの1つの性能を実際に評価させて いただきます。なお、優れた浣腸器に見合う浣腸液の調合を、アナトール先生に依頼しております。本日はその浣腸液を使用します。また、施浣者はアナトール先生と助手のマドレーヌさんにお願いします。浣腸の施行に先だって、アナトール先生から浣腸液を紹介していただきます。」
  
 アナトール先生とマドレーヌさんがが立ち上がります。マドレーヌさんは美しく着飾っていて、かわいい姿が一段と輝きを増しています。
 アナトール先生がガラス容器に入った浣腸液を持ち上げます。それは薄紫色のとても美しいものでした。それに、少し離れた私のところでもラベンダーの独特の芳香が香っています。一同が、それを見て、「ほ〜っ。」というどよめきの声をあげます。その美しさと芳香に対する反応なのでしょう。
 先生の説明が始まります。
「浣腸液は、まず確かな排便効果が必要です。とはいえ、急激な刺激や腹痛があっては なりません。序々に、おだやかに便意が増すことが望ましいのです。また、排出後はおなかの渋り、腹痛、残便感などもあってはいけません。事後にはすっきりした感覚が求められます。また、外観も重要です。色や香りも美しくなければなりません。黒い液や血のような赤い液はよろしくありません。また異臭を放つものもいけません。願わくば芳香を有し、便臭を打ち消すものが理想です。その理想を求めて作ったものがこれです。ラベンダーの抽出液をベースにいくつかの薬剤を追加しています。この浣腸液はお嬢様方にきっと満足していただけるものと思っております。」 
 拍手がわきました。幸い私はあの浣腸液の味をもう知っているのです。少し安心しました。
 
 ダランベールさんが付け加えます。
「浣腸には王様が立ち会われます。それでは、コンテストを開始します。」
 私たちの前にベッドが1つと机が2つずつ運ばれました。アナトール先生とマドレーヌさん、それに女官たちが準備を始めました。1つの机には、容器、脱脂綿、オリーブオイル、浣腸液など浣腸に必要な道具一式が置かれました。 
 ダランベールさんがコンテスト開始を告げます。「準備が整いましたので、ただ今より浣腸器コンテストを開始します。」
 私の緊張はピークに達しました。

 いよいよ王宮で、浣腸器の製作コンテストが始まりました。司会進行役のダランベールさんが言います。
「まず最初は木工職人のガストンさんと娘さんのアンヌさんに登場願います。」
 ガストンさんとアンヌさんが椅子から立ち上がります。そして一同に会釈をします。
「それではアナトール先生、助手のマドレーヌさん、よろしくお願いします。」
 アナトールさんとマドレーヌさんが立ち上がります。ガストンさんは木箱3つを机の上に並べます。そして、箱から浣腸器を3つ取り出して、机の上に陳列します。
 王様が机のところまでやってこられます。そして、しげしげと浣腸器を観察されます。
「ほぅ、なかなか美しいものじゃのう。この素材は何じゃ?」
 ガストンさんが答えます。
「黒いのはエボニー(黒檀)、暗赤色はローズウッド(紫檀)、くるみ色はオーク(樫)を材料として使いました。」
「模様は彫っていないのかな?」
「はい、木目の美しさを見ていただきたかったのです。」
「確かに天然素材で、木目は美しい、しかし、ちょっと物足りない気もするのう。」
「はぁ。」
 ダランベールさんが言います。
「それでは、これから実演をお願いします。王様、どれか1つの浣腸器を選び下さい。」
「ローズウッドがよかろう。」
「それではアナトール先生、このローズウッドでお願いします。」
「はい。」

 アナトール先生はローズウッドの浣腸器を手にしました。少し暗い赤色が上品かつ渋く、浣腸器にふさわしいたたずまいを示しています。そして同じ材質の便器がベッドの脇におかれます。それはローズウッドの円形の椅子の形をしています。中央部に直径が10cmくらいの穴があいています。そして、その穴の下部に円筒のガラス容器が組み合わされています。どうやらうんちは穴からあのガラス容器に落ちるようになっているようです。
 ガストンさんは席に戻りました。そして、助手のマドレーヌさんがアンヌさんをベッドの上に誘導します。アンヌさんはまだあどけなさが残るかわいい顔立ちですが、やはり不安げな表情をしています。
 アンヌさんは仰向けの姿勢でベッドに横になります。私たちはもちろん、お客さんの方に顔を向けています。やはりアナトール先生が言うように、この体位が王様のお好みのようです。
 マドレーヌさんはアンヌさんのスカートとシュミーズをおなかのところまでたくし上げます。アンヌさんの体の下部が露出されました。私と同じように、アンダ−ヘアは処理されています。その部分は幼女のそれのように見えます。

 マドレーヌさんが彼女の足を持ち上げます。クレバスとアヌスが完全に露出されました。どちらも色素の沈着があり、白い肌の上にはっきりとその存在をアピールしているかのようです。マドレーヌさんがガーゼにオリーブオイルを浸してアヌスを潤します。そして、両方の指でアヌスを開きます。着色した花弁が開き、ピンク色のトンネルが奥へと続いています。
 一同が静まり返って、固唾を飲んで見守ります。アナトール先生が浣腸器に液をすくい上げます。そして、王様と一緒に彼女のアヌスの近くに体を寄せます。
 王様が口を開きます。
「アンヌよ、悪く思うでないぞ、より健康に、そしてより美しくなるための処置なのじゃ。」
「はい。」
 アンヌさんは小さいけどよく通る声で答えました。
 王様は続けます。
「いたすのじゃ。」
「はい。」
 アナトール先生が開かれたアヌスにノズルを挿入します。アンヌさんのアヌスがノズルをすっかり包み込みました。
「お〜ぅ。」
 一同からため息のような声が上がりました。アナトール先生はゆっくりピストンを操作します。そのときです。
浣腸器の本体の周りから少し液がしたたり落ちました。液漏れのようです。
 アナトール先生はかまわず操作を続けます。液漏れは多くはないので、浣腸液の多くは彼女の体内に注がれているはずです。
 彼女のあどけない顔が少しばかりゆがんだ表情になりました。注入が無事に終わったようです。アナトール先生は浣腸器を彼女の体から引き離します。
 一同に安堵の雰囲気が感じられました。マドレーヌさんがガーゼでアヌスを押さえます。

 注入が無事に終わってよかったと思います。でもまだこれからが山場なのです。アンヌさんの顔が次第に曇ります。便意がかなり来ているようです。そしてアンヌさんがマドレーヌさんに訴えます。
「もうがまんできません。」
 マドレーヌさんはにこやかな表情で、アンヌさんの手をとって、彼女の体をベッドから下ろします。そして脇に置いてある便器に座らせます。
 アンヌさんはさすがに恥ずかしいのでしょう、顔を見られないよう、私たちに背中を向けて便器に座ります。マドレーヌさんがスカートを持ち上げます。
 アンヌさんのハート型の白いお尻が露出されました。ローズウッドの便器の椅子の下にはガラス容器が置いてあります。
 一同が固唾を飲んで、アンヌさんのお尻に注目しています。それはまるで、赤ちゃんが産まれる瞬間を期待するかのようです。しかし、産まれるのは赤ちゃんではなく、うんちなのです。
 間もなく低い破裂音が聞こえました。同時にお尻から紫色の液体が勢いよく放出されました。続いていくつかの固体が液体と混じり合って排出されました。

 マドレーヌさんが彼女を立たせ、お尻を拭きます。そしてスカートを下げます。彼女ははにかんだ表情で王様と先生におじぎをします。
 マドレーヌさんは彼女を席へ誘導します。それから便器の下のガラス容器を手に取り、王様の目の前に差し出します。
 健康な女性が朝排便をがまんした状態だったので、ガラス容器の中には当然のことながら、かなりの量の固体が沈んでいました。しかし、いやなニオイもありませんし、色もラベンサー色に染まっていて、醜いものではありません。これはアナトール先生のおかげでしょう。
 王様はそのガラス容器を覗き込みます。そして言います。
「見事じゃ、浣腸は成功じゃ。」
 マドレーヌさんが、容器を女官に渡します。女官はそれをもって引き下がります。

 私の父は金属製の浣腸器を造りましたが、それと比較すると木製の浣腸器はとても暖かく感じました。木のぬくもりというべきでしょうか。それにローズウッドの赤い色もプラス要因でしょう。私はそういう印象をもちました。木製の浣腸器は素敵でした。

 最初の浣腸が無事に終わって、一同に安堵の雰囲気が感じられました。王様が口を開きます。
「少し液漏れがあったようじゃのう。」
 ガストンさんが答えます。
「はい、木材は生きております、温度や湿度の変化で呼吸をします、そのとき少し隙間ができたようです。」
「そうか、よいよい、気にするな。」
「はぁ。」
「よし、それでは次にすすむのじゃ。」

 次は陶器職人のセラフィンさんと娘のジャンヌさんの番です。
ジャンヌさんは細身の美人です。

 ガストンさんの浣腸器と便器が片づけられ、机の上に、セラフィンさんの浣腸器が並べられました。白く美しい陶器に、絵が焼き込まれています。王様がひとつひとつの浣腸器を観察されます。
 最初の浣腸器には麦と葡萄の絵があります。王様が問いかけます。
「ほう、麦と葡萄か、これは何じゃ。」
 セラフィンさんが答えます。
「王様が治めるこの国に、常に麦と葡萄が豊作となり、パンとワインが豊富に恵まれることを祈って、この図柄を選びました。」
「そうか、それはよい考えじゃ。次は何じゃ。」
 2つ目の浣腸器には花が描かれていました。それはピンク色の花です。
「これは何の花じゃ?」
「はい、東洋にある美しい花、キクでございます。」
「おうそうか、わかったぞ、この花はアヌスにそっくりじゃ、おもしろいぞ。」
「はい、図星でございます。」
 3つ目の浣腸器には小便小僧が描かれていました。「わかったぞ、これは水のイメージじゃな、これは浣腸器に似合っておるな。」
「はい、その通りでございます。」
「よし、これに決めた、小便小僧じゃ。」

 アナトール先生は小便小僧の図柄の浣腸器を手にします。マドレーヌさんがベッドでジャンヌさんにアンヌさんと同じような姿勢を取らせ、アヌスにオリーブオイルを塗ります。細身のジャンヌさんのアヌスは縦長の形をしていて、スレンダーなお尻にマッチしています。
 マドレーヌさんはその細長いアヌスを指で開きます。アナトール先生が浣腸器のノズルを挿入します。薄い褐色のアヌスが白い陶製のノズルをくわえました。
 アナトール先生がゆっくりピストンを押します。すると、先ほどと同じようにやはり液漏れがあります。先生はかまわずピストンを押し続けます。
 ジャンヌさんの表情が変わりました。目をつぶって天を仰いでいます。それはとても心地よさそうな表情に見えます。決して苦しい表情ではありません。
 注入が終わりました。彼女は目を開きました。その表情は何か物足りないような表情です。彼女はもっと入れて欲しいのかも知れません。
 私、思います。陶器は食器として使われます。食物は口から体に入ります。そして、やがて体内でそれはうんちに変わるのです。浣腸器はうんちを排泄する手助けをするものです。だから、それが食器と同じ材質であるのに、違和感は感じません。
「陶器の浣腸器って、いいかも・・・?」
 マドレーヌさんはジャンヌさんのアヌスを押さえています。ジャンヌさんは何くわないような穏やかな表情をしていますが、時間が経過するに従って、口元が引き締まってきます。それはやがて、歯を食いしばるような表情に変わります。
 そして、今度は口をパクパクさせ、マドレーヌさんに何かを訴えるように見えます。そして、低い声でささやきます。
「もうダメ・・・。」

 マドレーヌさんはジャンヌさんを便器に座らせます。便器は浣腸器と同じく白い陶製で、やはり中央に穴があいています。その下にあのガラスの容器が置かれています。
 ジャンヌさんもお尻をこちらに向けて座っています。細いお尻が左右に振れました。それと同時に排出が始まりました。かなり多くの固体が、紫色の液体とともにガラス容器に落ちました。それは細い体からは信じられないほど多いものでした。
 マドレーヌさんは彼女のお尻を拭いた後、彼女を席に戻します。そして便器からガラス容器を取り出して、王様に差し出します。
 王様はそれを見てとても満足そうな表情になります。
「おう、見事じゃ、これだけ出ればきもちよいじゃろう。」

 ジャンヌさんの浣腸も無事に終わりました。最後にセラフィンさんから液漏れの説明がありました。「陶器は焼き終わると寸法が変わります。それを見越してピストンを製作したのですが、微妙に狂いを生じました。」 
 王様は言います。
「そうか、よいのじゃ、あれだけ出たのじゃ、よっしゃ。」

 次はガラス職人のグラッソーさんと娘さんのマリアンヌさんの出番です。グラッソーさんは机の上の3つのガラス製の浣腸器を並べます。どれにも切り子という技法で美しい模様が刻まれています。
 王様が近づきます。王様が質問し、グラッソーさんが答えます。
「この菱形の模様は何じゃ。」
「はい、菱形一つはダイヤモンド1つをイメージしています。従って、多くのダイヤモンドがありますから、王家の富が増すことを願って製作しました。」
「そうか、わしはダイヤモンドは好きじゃ、よし、次は何じゃ、イモの葉か?。」
「いえ、これはスペードです、剣をイメージしています。王様の権力が増すことを祈って作りました。」
「そうか、それもよいのう。」
「次はクローバーか?」
「はい、クローバーですが、四つ葉です、四つ葉のクローバーは幸運を意味します。王様に幸運が恵まれますように。」
「そうか、是非そう願いたいものじゃ、ところでこの浣腸器はノズルの形状が他と違うのう。」
「はい、これだけはノズルを横向きにつけました。これですと、一人で浣腸をすることができます。特にご婦人用として向いているかと思います。ご婦人の中には人から浣腸されることを恥ずかしく思う方もいらっしゃいます。そういう方は一人で使える浣腸器をお望みです。」
「何、一人で浣腸じゃと・・・、いや、それはならぬ、浣腸は医療行為であることを忘れるでないぞ、まず安全を優先せねばならぬ、医師の立ち会いの元に行うべきものなのじゃ、しかも浣腸はきもちよいものなのじゃ、それ故自分で浣腸を行うと、自慰行為にもつながるやも知れぬ、そういう行為は個人を堕落させ、そのため国の力が弱ることになるのじゃ。浣腸によって国が滅びることがあってはならんのじゃ、よいか。」
「はっ、申し訳ありません、この浣腸器は失敗作です。」
「まあ、今日のところはよかろう、ダイヤモンドを使おう。」
「はい。」
 横向きのノズルの浣腸器が王様のお怒りに触れたようです。ちょっと驚きました。

 ちょっとしたハプニングがあったものの、コンテストが継続されます。多くのダイヤモンドの模様が刻まれた美しいガラスの浣腸器がアナトール先生に手渡されました。これはまさに美術工芸品と言ってもよい美しさです。水晶のように透明で、光輝いています。これが浣腸の道具とはとても信じられないほどの美しさです。こんな美しい浣腸器で浣腸をされるマリアンヌさんに、私はちょっと嫉妬してしまいます。
 ガラスの浣腸器は透明感があって、しかも木製のものとは違って、冷たさを感じます。浣腸は水を使うので、本来冷たいイメージがありますが、ガラスの浣腸器は更にその冷たさを増幅するようです。冷たく、クールなイメージの浣腸器もこれまたよいものです。
 マドレーヌさんが、マリアンヌさんをベッドに寝せます。そして、衣類をたくし上げます。マリアンヌさんはとてもグラマラスです。絵画や彫刻に出てくるヴィーナスのような豊満な肢体が現れました。やはり、ウンダーヘアは処理されていて、クレバスとアヌスがまともに露出されました。

 マドレーヌさんは彼女の足を上げさせ、アヌスにまずオリーブオイルを塗り、そして両手でアヌスを開きます。彼女のアヌスも丸く、ひだも鮮明で、美しいです。
 彼女は緊張のせいか、こわばった表情をしています。それは無理もないことです。
 アナトール先生は浣腸器に液を吸い上げます。そしてそれを垂直に立てて、持ち上げます。一同から「ほ〜ぅ。」という感嘆の声が上がります。
 それは美しいガラス製の浣腸器にラベンダー色の浣腸器が透けて見えていて、まさに美しさの極致にあるからなんです。そして、その液が彼女の体内に注がれるのです。当然、液の流れもつぶさに観察できるのです。

 先生はその浣腸器のノズルををマドレーヌさんが指で開いたピンク色の花弁にゆっくり挿入します。そしてピストンをゆっくり押します。
 これまでの浣腸器と違って、液のレベルが黙視できるのがこの浣腸器の特徴です。液面はゆっくりと減って行きます。当然、減った分はノズルからマリアンヌさんの体内に注がれるのです。
 液面が半分まで来ました。マリアンヌさんの表情が少しずつ曇ります。やがて液はすっかりなくなってしまいました。透明の浣腸器が彼女のアヌスから抜かれました。マリアンヌさんのおなかは、あの浣腸液をすべて飲み込んでしまったのです。
 彼女の美しい顔がどんより曇ってしまいました。マドレーヌさんがアヌスを押さえます。マリアンヌさんの顔はもう今にも泣き出しそうな表情になりました。「頑張って、もう少しの辛抱よ。」思わず私は心の中で叫びました。そして彼女と私の目線が合いました。
 彼女まるで私の叫びに呼応するかのように、顔を縦に振ります。なおも彼女は必死に便意に耐えています。やがて彼女はマドレーヌさんに向かって、顔を横に降りました。マドレーヌさんは彼女をベッドから下ろし、便器に座らせます。何と、その便器は総ガラス製で、ガラスの椅子の下に、円筒のガラスの容器が置かれています。彼女のお尻から下は何も隠すものがないのです。

 とても美しい便器ですが、隠すものがないので、それはとても冷たく見えます。マリアンヌさんは氷の上に座っているかのようです。その氷の壺に突然紫色の雨が、噴水のように激しく落ちてきました。その雨はみぞれのように固体を含んでいます。
 その雨はしばらく続いたのち、止まってしまいました。マドレーヌさんが、雨が漏れてきた部分をガーゼでぬぐいます。
 マリアンヌさんの浣腸が無事に終わりました。紫色の壺を覗き込んだ王様は満足げに、
「よっしゃ。」
と言われました。

 いよいよ、そのときがやってきたのです。出番です。

 いよいよ私の順番になりました。ダランベールさんが言います。
「最後は金属加工職人のラブレーさんと娘のエリーヌさんです。」
 父は立ち上がって、木箱から三体の浣腸器を取り出し、机の上に並べます。金属製なので、美しく光り輝いています。「お〜ぉ・・・。」一同からどよめきの声が発せられます。

 父は王様へ説明します。
「これはブラス(黄銅)製です。」
「おう、美しいのう、彫ってあるのはライオンか。」
「はい、ライオンは百獣の王です。王様のイメージと重なります。」
「そうか、そうか、それはよいのう、次は何じゃ。」
「はい、銀製の浣腸器です。」
「模様は滝と川と噴水か?」
「はい、水をイメージしてみました。浣腸は水を注ぎますので、同じイメージかと・・・。」
「そうか、水の力(ウオーターパワー)はまさに浣腸の象徴じゃ、しかも銀色とマッチングしておるぞ。」
「はい。」
「最後は黄金製じゃな。」
「はい、純金は軟らかいので、少し他の金属を混ぜております。」
「そうか、金は格別じゃのう、この輝きはわしは大好きじゃ。」
「そうですか。」
「それから、このノズルじゃが、怪しげな形状をしておるのう。」
「はい、これは肛門にフィットするように考えました。」
「そうか、それはよいことじゃ。」
「ところで、表面の模様じゃが、これは鳥か?」
「はい、鳥には間違いございませんが、普通の鳥ではございません、実はこれはフェニックス(不死鳥)でございます。王様がいつまでもご健在であらせられることを願っております。」
「おう、黄金の浣腸器にフェニックスか、これは最高じゃ、気に入ったぞ、早速試そうではないか。」
「はい。」

 私は立ち上がって、マドレーヌさんにベッドへ誘導されます。マドレーヌさんはベッドの脇に、浣腸器と同じ材質の黄金の便器を置きます。椅子型の便器の下にはガラス容器の便壺があります。
 アナトール先生は机の上から黄金の浣腸器を手に取ります。しばしの間、先生は浣腸器に見とれます。そのあまりの美しさに呆然とされているようです。父が先生に渡した浣腸器はいちじくの図柄でしたが、王様に納入したものはそれぞれ別の図柄だったのです。浣腸器の表面にははっきりとフェニックスの図柄が見えます。父がたんせいを込めて彫ったものです。

 私はベッドの上で仰向けの姿勢を取ります。マドレーヌさんは私の足を上げさせます。これは赤ちゃんがオムツを交換するときの体位です。この姿勢では私の前のことがすべて一部始終、目に入ります。
 王様と先生が私の近くにやってきました。いよいよ私は浣腸をされちゃうのです。もうじたばたしても仕方ありません。流れに任せるのみです。
 マドレーヌさんが私のアヌスにオリーブオイルを塗ります。それから両手の指で私のアヌスを開きます。王様が顔を近づけて私の開いたアヌスを覗き込みます。
「あぁ、何と恥ずかしいことでしょう。」
 アナトール先生が浣腸液がいっぱい詰まった黄金の浣腸器を私に向けます。
 いよいよノズルが挿入されます。王様の面前で、しかも黄金の浣腸器で浣腸されるのです。

 あっ、入りました。とても具合がいいです。ノズルのカーブが私のお尻の穴とぴったりと同期しているようです。
 先生がゆっくりピストンを押します。もちろん、この浣腸器からは液漏れはまったくありません。父の作品はパーフェクトです。
 あのラベンダー色の液体を私は受け入れ始めました。この浣腸液はもうすでに経験済みなので、少しばかり安心です。
 でも、ちょっと懸念される材料もあるのです。この日が近づき始めた頃、私の頭は浣腸を強く意識し始めたのです。私はナーバスになり、それがお通じに影響をもたらしたのです。5日間ほどお通じがありませんでした。そして、今朝やっとうんちがしたい感触が訪れたのでした。
 でも、今日はうんちをがまんするようにとの指示が王様から出されているのです。だから私のおなかは5日分のうんちが溜まっているのです。この影響が心配なのです。
 そんなことを考えていると、もう注入が終わり、マドレーヌさんがお尻の穴を押さえてくれます。便秘のせいか、アナトール先生のところで経験した浣腸より排便作用が強いように感じられます。すぐに苦しくなってきました。
 マドレーヌさんもそれがわかったようです。私は粗相だけはしないよう、限界までがまんすることは避けようと思っています。
 もう限界の一歩手前です。大きな便意が何度も押し寄せます。私はマドレーヌさんに目配せをします。マドレーヌさんはそれを理解し、私をベッドから起き上がらせ、便器へと導きます。さすがに、排便のときに王様と目を合わせることは恥ずかしいです。
 私も皆と同じように王様に背中を向けて便器に座ります。黄金の便器はひんやりと冷たく、それが便意をさらに高めます。

「あ〜ぁ。」
 私は思わず声を出してしまいました。お尻の穴が開いてしまったのです。
そして、後は怒濤のごとき排泄が続いたのです。
 おなかに溜まっていたものが一気に出てしまいました。おなかの不快感が一挙に解消し、心地よい気分になりました。それとはうらはらに、出したものを観察される恥ずかしさが心地よさと並び立ちます。
 マドレーヌさんはお尻を拭いてくださり、シュミーズとスカートを下げます。私は王様に向かって頭を下げます。王様は満足そうな表情で、うなずきました。
 マドレーヌさんが、便器の下からガラス容器を取って、王様に差し出します。何と恥ずかしいことに、容器には内容物が上面のところにあふれんばかりにありました。
 ラベンダー色の液体の下に、こんもりと固体が堆積しているのです。

 王様はそれを見て、大いに満足げな表情になり、言いました。
「これは見事じゃ、これはまぎれもなく、この美しい娘が出したものなのじゃ、浣腸器の性能を確認できたぞ、わしは大いに満足したのじゃ。」
 すべてが終わって、私は体中の力が抜けるのを覚えました。

 私と父は席に戻ります。机の上には浣腸に使われた4体の浣腸器が並べられています。ダランベールさんが言います。
「それではこれから浣腸器の品定めをします。まず、皆様の意見を聞き、最終的には王様が判定をされます。
 それにより、浣腸器のグランプリが決まります。また、王様のご指名により、浣腸娘のグランプリも決まります。」 
 一同が静まります。
「それでは最初に登場したローズウッドの浣腸器です。この浣腸器がグランプリにふさわしいと思われる方、拍手をお願いします。」
「パチパチ。」ごく少数の拍手がありました。

 ダランベールさんは続けます。
「次は陶器製の浣腸器です。これを推薦される方、拍手をどうぞ。」
「パチパチ。」これまたごく少数の拍手でした。
「3番目はガラス製の浣腸器です。これがグランプリにふさわしいと思う方、拍手を お願いします。」
「パチパチパチ。」少し数が多かったですが、それでも全体の4分の1くらいの拍手でした。私はこの時点で、父の勝利を確信したのです。
 ダランベールさんが言います。
「黄金の浣腸器を推す方、拍手を下さい。」
「パチパチパチパチパチ・・・。」 それは大きく、しかもなかなか鳴りやまない長い拍手でした。父の圧勝でした。
 王様が立ち上がります。
「その通りじゃ、わしもこの黄金の浣腸器がグランプリにふさわしいと思う。 今日登場した浣腸器はすべて名器じゃ、とりわけこの黄金の浣腸器は名器中の名器じゃ、 わしは大いに満足した。」

 ダランベールさんが言います。
「以上、ラブレーさんの作品が第1回の浣腸器コンテストでグランプリを獲得されました。おめでとうございます。あとで王様より賞金が渡されます。それから、浣腸娘のグランプリを王様から発表していただきます。」
 王様が大きな声で言います。
「浣腸娘たちは皆、美女で、成果もあった。とりわけ最後のエリーヌはとびきり美しかったが、排便も見事であった。グランプリを取らせる。」
 ラブレーさんが言います。
「エリーヌさん、おめでとうございました。父親のラブレーさんに、王様からお願いがあります。」
 
 王様がしゃべります。一体何があるというのでしょうか。
「ラブレー殿、実はわしからお願いがある、この娘エリーヌを1年間、城に置き、わしの世話をしてもらいたいが、いかがかな、もちろん、城の中では不自由はさせん、。浣腸をして欲しければわしがしてあげてもよい、要求は何なりと出してよい。1年間じゃ、来年の浣腸娘グランプリが決まるまでじゃ、どうじゃ。」
 
 父が言います。
「娘にはお城でお勤めできるような作法やしつけをしてりませんが、それでかまわなけれ依存はございません。ただ、私は娘と2人きりで暮らしておりますし、娘には親しい友人達がいます。ときどき面会できる機会を与えて下されば幸いです。」
「おうそうか、1カ月のうち1週間はもどってよい。生理休暇を与える。 それに夏と冬は1カ月の休暇を与える、これでどうじゃ。」 
「はい、ありがたきお言葉です。」

「わしはこの国をもっとよい国にするのじゃ、それには国民を健康にする必要があるの じゃ、浣腸じゃ、浣腸をもっと普及させるのじゃ、浣腸によってこの国はよくなるのじゃ。浣腸こそ、行政改革の目玉なのじゃ、このコンテストもその一環なのじゃ。よいか、もちろん、わしも自ら実践する、わしのそばのものにも浣腸をしてあげるのじゃ。わしは名器を手にした。そして、わしのそばにはこの美しい娘がいるのじゃ。わしは毎晩よい夢をみるぞ、名器の夢じゃ、美女の浣腸シーンの夢じゃ、満足じゃ。」


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