SPACE銀河 Library

作:えり子

学生時代

<疾走>

 私、香谷えり子は*大学の1年生です。
私、体育系なんです。
陸上部に所属していて、1,500mの選手なんです。
秋の10月のインカレ新人戦をめざして、毎日練習にはげんでいます。

 女子陸上選手の最大の悩みは生*なんです。
ちょうど、試合と生*が重なると、最悪なんです。
特に、初日や2日目は量が多いので、困っちゃうんです。
試合のスケジュールと体調がいつも気がかりなんです。
試合と生*が重なったときは、内装式の生*用品を使うんです。
そう、ひもの付いているアレなんです。

 もうひとつ気にするのは食事です。
短距離なら、早くエネルギーに変わるうどん、パン、ごはんなどが
いいんです。
でも、中、長距離になると、そればかりではいけないんです。
持久力が必要なんです。 
ビタミンやミネラルを含む食べ物が必要なんです。
たん白質も必要です。
それに、脂肪分も少しとるんですよ。
消化のよいものが体のためにいいんですが、困った問題も起きるんです。
 それらは便秘しやすい食べ物なんです。
野菜や繊維は便秘を防ぐにはいいんですが、消化されにくいので、体が
重くなっちゃうんです。
痛し、かゆしというところです。

 私には同じ大学に親友がいます。
木城(きしろ)由美といって、やはり体育系で、水泳部に所属しています。
彼女も9月のインカレ新人戦を目指して頑張っています。
彼女は色白ので、すばらしいプロポーションをした美人です。
手足が長く、胸もお尻も大きくて、とてもチャーミングです。
練習のときは競泳用水着なので、それほど目立ちませんが、プライベート
では、ビキニ&Tバックの水着なので、とてもセクシーなんです。
 私は胸に自信がないので、彼女がうらやましいんです。
もっとも、胸が小さいと、風の抵抗が少ないのでいいわ・・・と自分で
自分を慰めるんです。

 彼女と私は小・中・高と同じ学校でした。
彼女は小さい頃からスイミングスクールに通っていて、泳ぎが得意でした。
彼女は泳ぎはオールマイティですが、バタフライの選手です。
この泳法は体力が必要で、体の浮力も要求されるんです。

 私はかけっこが得意でした。
かけっこでは男の子に負けないくらいでしたよ。
私と由美はお勉強があまり好きではありませんでした。

 高校のとき、担任の先生が言うには
「皆さん、中途半端はいけませんよ。
 お勉強するなら徹底してやりなさい。
 スポーツが好きな人はそちらを徹底的にやりなさい。
 勉強で大学に進学してもいいし、スポーツでも推薦してあげます。
 中途半端はよくないですよ。」
 
 私達は先生のお言葉に甘えて、お勉強はせずに、互いにスポーツに
打ち込みました。
その結果、由美と私はこの*大学に推薦入学できたんです。
お勉強しなくって済んだから、ラッキーでした。

 ところが、由美も私も、最近、ちょっとスランプに陥っていて、
記録が延びないんです。
まもなく新人戦があるというのに・・・。

「由美、もうすぐインカレ新人戦水泳大会ね、調子はどう?」
「うん、最近、記録があまり延びないのよ。
 困っちゃったわ。
 今日も、そのことで、部室にコーチとマネージャーから呼ばれているのよ。
 記録を伸ばす指導を受けるの。」
「そう、頑張ってね。
 試合には応援に行くから。」
 
 2週間後、いといよ由美の試合の日です。
由美は朝からコーチとマネージャーに付き添われて、部屋で何やら作戦と調整を
受けています。
密室での作戦会議のようです。

 いよいよ試合が始まりました。
私はプールサイドで由美を応援します。
由美は好調です。
200mバタフライの予選を軽く突破して、決勝に進みました。
決勝も、体がよく浮いて、最初から先頭に立って、とうとう優勝してしまいました。
すごいです。

「由美、優勝おめでとう、すごいわね。」
「これはコーチとマネージャーのおかげよ。」
「R太コーチとE子マネージャーね。
 二人とも怖そうな方ね。」
「うん、きびしいわよ。命令には絶対服従よ。
 何を言われても、はい・・・でなくてはいけないの。
 でも、そうして、苦しく、恥ずかしいこともあったけど、結果がすべてよ。」
 
「私も来月、インカレだから、お話聞かせて、参考にしたいの。」
「いいわよ、あちらの喫茶店に行きましょう。」

「由美、今日のあなたって、体がとてもよく水に浮いてたわよ、
 そして、豪快に腕が伸びていたわよ。」
「前にも言ったけど、コーチとマネージャのおかげなの。」
「そうなの、R太コーチとE子マネージャーからどんなご指導があったの。」
「私、部室に呼ばれたの、そして、不調の原因について問われたの。」
 R太コーチが言うの。
「由美、体の調子、どこかよくないところがあるんじゃないか。」
「はい、ちょっと・・・。」
「何だ、正直に言えよ。」
「はい、私、消化がよく、すぐエネルギーに変わる食べ物ばかり食べていました。
 パンやごはん、パスタ、ラーメンなどです。」
 E子コーチが言います。
「それは、かえって体によくないんじゃないの、由美、あなた多分便秘なのね。」
「はい、そうなんです、それで、調子が出なくって・・・。」
 R太コーチが言います。
「E子、あれをもって来なさい。」
E子マネージャーはすぐに青い箱をもって来たんです。
R太コーチが言います。
「由美、便秘ではいい記録が出るはずがないよ、今から浣腸をする。」
「ええ、ここでですか。」
「そうさ、そこのソファーに横になりなさい。」
 コーチの命令には絶対服従なんです。
私は言われるままになりました。
R太コーチは私の下着を下げて、箱からピンクの容器を取り出して、すぐに
それを私のお尻の穴に挿入したんです。
あっと言う間の出来事でした。
そして、それを一気につぶしたんです。
和のおなかに冷たい液が入ってきました。
コーチはすぐに容器を抜いて、ティシュを私のお尻に当てました。
「トイレに行って、できるだけがまんして、それから排便するんだぞ。」

 おトイレから戻りました。
浣腸された直後は何が何だかわからなくって、恥ずかしさを感じなかった私も、
部室でコーチとマネージャに目が合ったときは、恥ずかしさがこみ上げて
来ました。
それに、くずかごに私に使われた浣腸が無造作に放り込んであります。
ほかの人に見られたら大変です。
私はティシュでそれをくるみました。

「由美、クソは出たか。」
「はい。」
「たくさん出たか。」
「はい。」

「よし、それじゃあ、泳いでみな、タイムを計ってみるから。」
私は体がばかに軽く感じました。
そして、思い切り泳ぎました。
何と、タイムがいつもより、5秒もよくなっていました。
浣腸の効果絶大だったの。
でも、目標のタイムには後5秒足らないの。
コーチが言います。
「由美、大丈夫さ、明日また、別の対策をするから。」

 明日になったの。
私、また部室に呼ばれた。
また、R太コーチとE子マネージャーがいたの。
コーチが言った。
「由美、昨日と同じように、また浣腸をするぞ。」
そうして、私、また浣腸された。
今度は浣腸されちゃうとき、とても恥ずかしかった。
でも、その後が昨日と違ったの。

私は排便を終えて、部室に戻ったの。
コーチが言うの。
「由美、もう一度浣腸をするぞ。」
「えっ、またですか、でも私、う*ちがたくさん出たから、
 もう出ません。」
「いいから、そのままソファーに横になるんだ。」
「はい。」

 E子マネージャーが今度は別の器具をもってきました。
ゴム製で、中央部がふくらんでいて、その両端にゴム管が
延びている器具でした。
「由美、今度の浣腸は空気浣腸さ、エネマシリンジでおなかに
 空気を入れるぞ。
 これで、浮力が強くなるんだ。」
 
 コーチはゴム球を握って、私のおなかに空気を入れ始めました。
おなかは少しずつふくらんで来ました。
カエルのようになって、恥ずかしく、また苦しくなってきました。
「もう、苦しいから止めて下さい。」
「よし、いいだろう。」
「由美、泳いでみな。」

 驚いたことに、おなかは苦しいですが、体が水によく浮くの。
そして、何と、タイムが昨日よりさらに5秒短縮されて、私は
目標を達成しちゃったの。

「そうなの、そんなことがあったの。」
「恥ずかしく、苦しかったけど、タイムが10秒も短縮されたのよ。」
「いいな、私も試してみようかな。」
「それなら、私、道具を借りてきてもいいわよ。」
「是非お願いね。便秘が治って、しかもタイムが短縮されるなんて、
 最高じゃないこと。」

 私の練習日です。
由美が道具をもってやって来ました。
由美と私はグラウンドのおトイレに向かいます。
身障者用の広いおトイレに二人で入ります。
 私は便器の前に立って、お尻を突き出す姿勢をとります。
由美が下着を下ろして、私のお尻に穴の浣腸のノズルを
挿入します。
「えり子、行くわよ。」
「うん、由美、お願いするわ。」
「あっ、冷たいのが入ってる。」
「終わったわ、私、外で待ってるわ、できるだけがまんするのよ。」
「うん、ありがとう。」

 由美がドアをノックします。
「えり子、大丈夫。」
「うん、たくさん出たわ。」
「どうする。」
「私、走ってみるわ、タイムお願い。」
「いいわよ、目標は5秒短縮の、*分*秒よ。」
「よーし、スタート。」
「えり子、頑張って。」
・・・・・・・・・・・・・
「えり子、すご〜い、ちょうど、目標を達成よ、5秒短縮できたのよ。」
「由美と同じね。浣腸はすごいわね。」
「そうよ。」
「私、あさって、空気浣腸に挑戦するわ。」
「大丈夫かな、水泳と陸上は違うと思うけど。」
「でも、私もあと5秒短縮しなければならないのよ。」

 あさってになりました。
私と由美はまた身障者用のおトイレに入ります。
まず、私は排便浣腸をしてもらいます。
次にいよいよ空気浣腸の番です。
由美は手に橙色のエネマシリンジを手にしています。
先端のノズルを私のお尻の穴に潜りこませます。
そして、球を押したり離したり。繰り返します。
私のおなかに空気が送り込まれます。
次第におなかが苦しくなってきます。
「由美、もう止めて、限界よ。」

 私は走ります。
由美がタイムを計測してくれます。
「えり子、いいペースよ、頑張って。」
私はおとといよりさらに体が軽く感じられます。
「あと半周よ、頑張って。」
私は最後の力をふりしぼって走ります。
おなかに力が入ります。
そのときです。
大音響がして、私のお尻から空気が噴射されました。
その勢いで私は加速します。
ロケットのように、私はゴールに飛び込みます。
「えり子、やったわよ、また5秒短縮よ、目標を
 見事にクリアしたわよ。」
「由美、ありがとう、あなたと浣腸のおかげよ。」
「本番でも頑張ってね。」
「由美、本番でまた手伝ってくれる。」
「うん、もちろんよ。」

 私も浣腸のおかげで、本番で見事に優勝できました。
浣腸に浣謝です。
でも、これって、ドーピングにならないですよね。
おしっこからグリセリンが検出されることはないですよね。 

 (浣)

<研究会>

 私、香谷えり子は20才、*薬科大学の2年生なんです。
私、将来、薬剤師を目指して勉強してるんですよ。
本当は医学部に進学して、女医さんになりたかったんです。
でも、医学部は国立大は難関だし、かといって私立大は授業料がお高いんです。
 仕方ないから私、薬学部にしたんです。
薬学部にしたのはもうひとつ理由があります。
私の母が薬剤師なんです。
薬剤師は看護婦さんと並んで専門性のある仕事なので、女性でも
活躍できる仕事なんです。

 1年生のときは語学や数学など教養科目の講義がほとんどだったのですが、2年生に
なってから、専門の講義や実験も始まりました。
今日はA先生の「薬理学(1)」の講義があるんです。
 A先生は小柄で頭が薄く、口ひげをたくわえていて、ちょっと意地悪な感じの先生です。
先生は出欠表を見ながら、ひとりひとりの名前を読み上げながら、学生の顔をシゲシゲと
見て、出欠をチェックしています。

 先生が言います。
「私の講義では試験は行わず、レポート提出とします。
 7月末までに提出して下さい。
 期間が4カ月もあるので、しっかり頑張って下さい。
 内容はきびしくチェックします。
 同じテーマだと問題があるので、テーマは10テーマとします。
 君たちは20人なので、2名に1テーマとします。
 2人で協力してレポートを作成するように。
 テーマは後で割り付けるので、後で私の部屋に来て下さい。」

 講義の終わった後、私は先生の部屋を訪問します。
先生と向かい合います。
「まあ、かけたまえ。」
「はい、失礼します。」
「2年生の香谷えり子と申します。
 レポートのテーマをお願いいたします。」
  先生は出欠表を取り出し、私の名前と顔を見ます。
 そして、私にA4の紙を1枚渡してくれます。
 それはテーマの一覧表でした。
 以下の10テーマが印刷されていました。
 1)ビタミン剤の種類と効果
 2)栄養ドリンクの種類と効果
 3)湿布薬の種類と効果
 4)目薬の種類と効果
 5)感冒薬の種類と効果
 6)胃薬の種類と効果
 7)整腸剤の種類と効果
 8)便秘薬の種類と効果
 9)痔治療薬の種類と効果
 10)浣腸薬の種類と効果
 
  先生はこの書類を私に示しながら、言います。
「君にはこのテーマについて研究してもらう。」
 先生が指さしたテーマは一番下のNo.10のテーマでした。
「いいかね、君には浣腸薬の種類と効果について調査してもらう。
 市販のものだけではなく、病院で使うものについても調査してくれたたまえ。
 本や説明書のコピーだけでは、良い点はあげられないよ。
 実際に使用してみて、効果を実感してみて欲しい。」
 
 先生の目がきらりと光りました。
そして、にやりと口元をゆるめられました。
「質問があります。」
「何だね。」
「研究のパートナーは誰ですか。」
「そうだね、まだ伝えていなかったね。
 木城(きしろ)由美君といっしょにやってくれたまえ。」
「はい、わかりました、失礼します。」
  浣腸という研究テーマには驚きましたが、パートナーが由美でよかったです。
 由美は私の親友なんです。

 昼食を終えて、キャンパスを歩いているときに、誰かが私の肩をたたきます。
親友の木城由美でした。
彼女は美貌で、頭もよく、活発な女の子なんです。
しかも、まじめで、何かを始めたら、難しいことでも決して途中で投げ出さずに
最後までやり抜くんです。
同じ文芸サークルの幹事をしていて、文集の宣伝広告掲載の獲得のために、企業や
各種団体を回って歩くんです。
彼女はその美貌も手伝ってか、見事にスポンサーを獲得して帰ってくるんです。
いわば、彼女はわが文芸部の広告塔なんです。

「えり子、薬理学のレポート、同じペアになっちゃったね、よろしく。」
「こちらこそ、よろしく、由美と一緒なら助かるわ、でも、テーマがちょっと・・・。」
「よかったじゃない、私、きっと、えり子と同じテーマになると思っていたわ。」
「ええ、どうして?」
「先輩に聞いたんだけど、あのA先生ったら、毎年、美人の子2人を選んで、あの
 浣腸薬のテーマを割り当てるんだって・・・。」
「ええ、そうなの、でも、私、そんなじゃないわ。」
「えり子はかわいいわ、きっとそうなると確信していたわ。」
「私、それに、浣腸に関しては、いい想い出がないわ。」
「恥ずかしい想い出ね、それ是非きかせてよ。」
「えっ、由美は浣腸は恥ずかしくないの。」
「私、実はひどい便秘なの、だから、よく浣腸のお世話になるの、だから、あのテーマは
 私には合っているのよ。」
「そうなの、・・・、でも、由美が浣腸してるなんて、とても信じられない。」
「浣腸を愛用している子は多いのよ。
 美容にとてもよいの。
 女優にも浣腸によって美貌を維持している人は多いのよ。
 えり子も浣腸すると、もっともっときれいになるわよ。」
「そうかな、でも由美が浣腸に詳しそうだから、助かるわ、私、一体どうしようかと、
 困っていたの。」

 私、母に電話で相談してみます。
「お母さん、薬理学でレポートを書かないといけないの、何と、それも浣腸についてよ、
 しかも、文献だけの情報ではなく、実体験もしなければならないのよ、一体、どう
 しましょ?」
「それは、深刻な問題じゃないわよ、女性なら、生涯何度も浣腸のお世話にならなければ
 ならないのよ、ちょうどいいチャンスじゃない、私、サンプルを送ってあげるわ。」
「私一人じゃないの、友人一人と共同でレポートを作るのよ。」
「わかったわ、2人分送るわね、ただ、使うときは数日おきにするのよ、くせになって、
 自然の便意が来なくなると困るのよ、ちょうどプロ野球の投手のように中4、5日が
 いいわね。」
「わかったわ、よろしく。」

 数日後、母から宅配便が届きました。
大きな段ボール箱でした。
友人由美の立ち会いの元に、箱を開封してみます。
 すごいです。
イチジク浣腸30gの箱が20箱、ハート十字浣腸30gの箱が10箱、ミニカ8gの
箱が10箱、それにグリセリン500gのボトルが10個、それに、何と100CCの
ガラス浣腸器が2セット、更には1000CCのイルリガートルが2セット入っていま
した。
 それに手紙も添えてありました。
「えり子、すごいわね、さすが、薬剤師のお母さんね、これで研究材料はバッチリね。」
「うん、浣腸を買うのはとても恥ずかしいと思ってたから、助かるわ。」
「お手紙、見てみましょ。」
「うん。」

「えり子さんへ、浣腸はほとんどグリセリン水50%です。
 家庭用は30gですが、病院では60〜120gを使います。
 そのほか、塩化ナトリウムやクエン酸ナトリウム等が使われます。
  病院では高圧浣腸も行なわれます。
 これは温水500〜1000CCを使います。
 高圧浣腸ではイルリガートルは肛門の位置から50〜70cmの高さにして下さい。
 それより高くしないようにね。
 液温は体温と同じにして下さい。
 では、健闘を祈っていますよ。」
  由美と私は母のていねいさに驚きました。
 もう研究の材料はすべてそろったんです。
 後は由美と私が頑張るだけなんです。

 由美が提案します。
「ねえ、えり子、私達ここで週1回研究会を開きましょう、二人だけの研究会よ、
 浣腸研究会だよ。」
「浣腸研究会か、略して浣研、ちょっと変ね、エネ研、これも変、そうね、
 E研、どう、これがいいわね。」
「そう、いいわね、金曜日の晩がいいわ、それなら、万一おなかの調子がおかしく
 なっても、お休みが続くからいいわね。」
「4カ月だから、16回も開けるわね。」
「そう、同じ条件で、2回繰り返すとすると、8種類の浣腸が経験できるわね。」
「液の種類を変えて、液の量を変えて・・・、いいデータが取れそうね。」
「お互い、恥ずかしがったり、遠慮は禁止よ、遊びじゃなくて、お勉強なんだから。」
「お互い、お尻の穴を見せっこするのね、ちょっと恥ずかしいわ。」
「それ、だめよ、クールになるのよ。」
「わかった、わかった、由美、よろしくね。」
「えり子、それにお母さんに感謝するわ。」

 4月*日、金曜日、いよいよ第1回目のE研の日です。
由美が私のアパートへやって来ました。
私達E研には互いの約束があります。
以下のE研7カ条を2人で決めました。
 (1)前日の排便はがまんしておくこと。
 (2)互いのデータ(がまんの時間、排便量など)は隠さず公開すること。
 (3)互いの健康状態に注意し、体調が悪いときは浣腸を中止すること。
 (4)安全第一とし、危険な行為はしないこと。
 (5)困ったことが生じた場合、相談すること。
 (6)E研のことは誰にも話さず、ヒミツにすること。
 (7)研究会の目的はレポート作成のために限定すること。
 
「由美、浣腸に関してはあなたが詳しそうだから、あなたがリードしてね。」
「そうね、浣腸といえば、やはり、イチジク浣腸が代名詞のようなものよ。
 今日はこのイチジク浣腸を使いましょう。」
「うん。」
「まず、ボールにポットのお湯と水を混ぜて、体温くらいにするのよ、それに、
 これを入れて、暖めるのよ。」
「なるほど、じゃあ、2個いれるわよ。」
「何だか料理教室の雰囲気ね。」
「お口でいただくのではなくて、お尻からいただくのだけど・・・。(笑)」

「次に、ティシュ、バスタオル、クリームを準備してね。」
「うん、おやすいご用よ。」
「それからストップウオッチよ。」
「時間を計るのね。」
「そうよ、データを取る必要があるわ。」
「準備ができたわ。」
「よし、じゃー今からE研を始めるわね、最初はえり子にしてあげる。」
「うん、じゃあお願い、でも、恥ずかしいな。」
「それは、なしにしましょ。」
「うん、でも・・・、覚悟をきめるわ。」
「そうそう、その意気よ。」
「どういう姿勢をとればいいの。」
「好きにすればいいわ、左を下にする体位が普通だけど、とにかくお尻をこちらに
 向けるのよ。」
  私はバスタオルの上で、左を下にして、横になります。」
「うん、最初はそれがいいわね。」
「下着を下げるわよ。」
「うん。」
「えり子、楽にするのよ。」
「うん。」
「かわいいアヌスね、クリームを塗るわよ。」
「うん。」
「入れるわよ。」
「うん。」
「うわ〜、きもち悪い〜。」
「液が残ったから、もう一度入れるわよ。」
「うん。」
「入ったわよ、ストップウオッチをスタートするわ。」
「どれくらいがまんすればいいの。」
「えり子は慣れていないから、2分もてばいい方ね。」
  ・・・・・・・・・・・・・
「由美、今、何分。」
「まだ、やっと1分よ。」
「苦しいわ、おトイレに行くわ。」
「いいよ、出たら教えてね、時計を止めるから。」
「うん。」

 モーレツな便意です。
がまんできません。
「あ〜あ、由美、もうダメよ。」
「ちょうど2分よ、いいところね。」
 ・・・・・・・・・・・・・・
「あ〜あ、すごかったな、ずいぶんたくさん出たわ、すっきりした。」
「これ、よく効くのよ、誰でもがまんできないよ。」
「今度は私の番よ。」

 由美はバスタオルの上に手をついて、お尻をこちらに向けます。
モーモーさんのスタイルです。
タテに割れたお尻の線がエロチックです。
由美のお尻の穴を開きます。
顔に負けず、美しくかつ神秘的です。
淡いピンク色で、シワがきれいに放射状に、乱れなく広がっています。
由美の呼吸と同期して、お尻の穴はひくひくと振動しています。
生きているあかしです。
 食べ物が由美の美しい体のために、栄養を与え、残った不要なものが、ここから
体外に出されるんです。
ここが開かないと、由美は死んじゃうんです。
そんな大切な場所なんです。

「えり子、どうしたの、早くして。」
「ごめん、由美のお尻の穴があまりにきれいだから、つい見とれちゃった。
 人のお尻の穴なんか、見るの初めてだから。」
「いいから、早くして。」
「うん。」
「クリーム塗ったから、入れるわよ。」
「そう、入ったわ、思いっきりつぶすのよ。」
「うん、こう。」
「そう、もう一度やって。」
「うん、終わったわ。」
「時計をスタートさせて。」
「うん。」
 ・・・・・・・・・・・・
「由美、すご〜い、もう3分よ。」
「そろそろ、おトイレに行くわ。」
 ・・・・・・・・・・・・
「えり子、出たわ。」
「3分30秒よ、私よりも1分長いわ。」
 ・・・・・・・・・・・・
「さっぱりしたわ。浣腸って、いいわね。」
「うん、思ったより何だかよさそうね、次回が楽しみだわ。」
「そう、えり子がそう言ってくれて、よかったわ。」
「また、ご指導よろしく。」
「こちらこそ。」

 第2回目からは、ガラス浣腸器とグリセリンを使いました。
これって、先端はとてもエッチな形状になっています。
由美のかわいいお尻の穴がこれをくわえ込んだ姿は何か不思議な情景でした。
同性ながら、とても興奮しました。
研究が目的なのか、何なが目的なのか、わからなくなってきました。
 2回目以降は、グリセリンの量を15ccから少しずつ増やして、データを
とりました。
やはり、量が多いと効果はキョーレツ至極です。
それでも由美は私より長くがまんできるようです。
データが次第に蓄積されてきました。

 グリセリンが終わると、今度はミニカSを試しました。
これはクエン酸ナトリウム、グリセリンとソルビトールからなりますが、8CCと、
とてもかわいいものです。
これは効き目がゆるやかで、私でさえ、7分間もがまんできました。
由美は何と、13分もがまんしたんですよ。

 次にハート十字浣腸を試しました。
これは塩化ナトリウムが主成分のもので、灼熱感があり、グリセリンとは違った感触
でした。
もう、私と由美はソムリエになったような気分で、浣腸の種類を変えては、楽しむんです。
ワインと違うのは、お尻で楽しむというところですね。
E研究会はますます充実して、楽しいものになってきました。
 体位もいろいろ試しました。
私はもうすっかり浣腸にはまって、夢にまで浣腸が出るようになりました。
金曜日が待ち遠い感じがしてなりません。

 由美の提案で、薬局からリン酸ナトリウムを買ってきて、フリートの成分を作って
これを楽しみました。
これは120ccと、液量が多いにもかかわらず、私は20分、由美が30分もがまん
できちゃいました。
浣腸をした後、ゆっくり由美とお話ができる程でした。
アメリカの浣腸って、効果はゆっくりなんです。
日本人はせっかちなんですね。
浣腸で、文化の違いがわかる気がします。

 そして、仕上げはイルリガートルを使っての温水の大量浣腸です。
これはちょっと怖かったです。
でも試してみると、意外にきもちがいいんですよ。
ただ、排便のあと、5〜10分後にまた排便したくなっちゃうんです。
ちょっと不思議でした。
 これは名前は高圧浣腸ですが、それほど恐ろしいものではなく、私はこれも
大好きになっちゃいました。
これは洗腸の効果があるので、研究会が終わっても、続けてみたく思いました。

 私の部屋での研究会はもう終わりになりました。
由美と今度は病院での浣腸に挑戦するという話になりました。
これはA先生も言っていたことなんです。
 まず先に由美が挑戦します。
3日くらい便秘の状態をつくって病院に行きました。
*胃腸科病院です。
当然、私も由美に付き添いました。
「由美、頑張ってね。」
 由美は診察室に消えました。
しばらくして、由美は診察室から出て、別室に向かいました。
途中、由美は私に向かって、ガッツポーズをしました。
きっと、浣腸の宣告を受けたんです。
 由美は別室からおトイレに向かいました。
やはり成功したんです。
よかったです。

 由美がまた診察室に入って行きました。
それから私のところにやってきます。
「えり子、私、今から大腸の検査を受けなければならなくなったの。
 時間がかかるそうだけど、えり子、どうする。」
「もちろん、待っているわよ。」
「そう、ごめんね、2階の部屋で準備があるそうなの、ここで待っててね。」
「うん、頑張ってね。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
1時間くらいして、由美が2階からゆっくり降りてきました。
「どうだった。」
「うん、大成功よ、高圧浣腸を何度もされちゃった。
 検査は内視鏡でしたの、すぐ終わって、異常なしよ。」
「よかったね。」

 そして、数日後、私も由美と同じコースをたどりました。
便秘で苦しいからというと、先生は私のお尻の穴に指を入れて、直腸の検査を
しました。
これは不思議な感触でした。
その後で、先生から浣腸の指示が出ました。
私はまずグリセリン浣腸120ccを受けました。
 そのあと、やはり、大腸検査を受けるよう指示がありました。
そして、私は高圧浣腸を何度も堪能したんです。
この病院の2階には浣腸室があるんです。
そこには1Lのイルリガートルが置いてありました。
私はベッドで高圧浣腸を受けました。
その部屋には洋式便器も設置してあって、ベッドから降りてすぐに、
排便できるようになっていて、便利でした。
 内視鏡検査はあっけなく終わりました。
もちろん異常なしです。

 由美と私の部屋で一緒にレポートの作成をします。
グリセリンの量を横軸に、がまんの時間をたて軸にして、グラフを
作成します。
右下がりのカーブが2本できました。
下は私、上は由美のデータです。
由美の方ががまん強い結果がはっきりしました。

 今度はミニカ、ハート十字浣腸、フリートでグラフを作ります。
デジカメで撮った各種浣腸の写真を書類に貼り込みます。
 病院での体験も盛り込みます。
見栄えのよいビジュアルなレポートが完成しました。
由美と私がE研で蓄えたデータが素晴らしいレポートになったんです。
 タイトルを入れます。
「浣腸液の種類と効果」 木城由美、香谷えり子
 レポートが完成しました。
美しい浣腸レポートの完成です。
自信作です。

 もちろん、A先生からは「優」の評価をいただきました。
その晩、私の部屋で、由美と私は浣腸を楽しんだ後、ワインで祝杯を上げました。
薬理学の課題が縁になって、私は浣腸を一生の恋人に選んだんです。

  (浣)

<卒業論文>

 私、香谷えり子は*女子大の学生です。
家政学科の栄養学コースを選択しています。
親元を離れての気ままな学生生活を過ごしていましたが、あっという間に
4年生になっちゃいました。
 今日は指導教官に呼ばれて、卒業論文のテーマが与えられるんです。
私、A先生を選びました。
理由は実に不純なんですよ。
私って、ミーハーで、面食いなんです。
A先生は渋い2枚目で、ロマンスグレーが素敵だったからなんです。
こんな動機ではいけませんか。

 教室の先生の部屋に行きます。
A教授のネームプレートを確認して、恐る恐るドアをノックします。
「ハイ、どうぞ。」
低く、よく通る声で返答があります。
ドアを開き、言います。
「4年生の香谷えり子と申します。
 卒業論文のご指導をお願いいたします。」
「Aです、よろしく、まあ、座りたまえ。」
「はい、失礼します。」
「香谷君か、私の教室を選ぶ希望者が10人もいて、多いんだよ。
 毎年のことだけどね。」
 先生はそう言って、ワープロで印刷したテーマのリストを差し出されました。
10テーマが書かれていて、名前は空白になっています。
それから先生は、私の顔を見ながら、あるテーマに○をつけます。
「君にはこのテーマで研究をしてもらうよ。」
 それは、「食物と便秘について」でした。
「しっかり頑張ってくれたまえ、君に期待しているよ。
 研究成果は学会でも発表してもらうつもりだよ。
 それから、この教室にいる大学院生のB子君に君にアドバイスさせるよ。
 いつでも相談したまえ。」
 「ありがとうございます。」
私は先生にお礼を言って、部屋を出ます。

 大学院生のB子先輩と面談します。
太っていて、眼鏡をかけていて愛嬌がある顔立ちです。
「やっぱり、あなたがこのテーマなのね、予想通りだわ。」
「えっ、どうしてなんですか。」
「あの先生ね、毎年、一番かわいい子にこのテーマを割り当てるのよ。
 私、きっと、あなたがこうなると思ってた。」
「そうなんですか、私、そんなじゃないですけど。」
「あなたは美人で、かわいいわ。
 私なんて、食事と肥満についてがテーマだったわ。」
「どういう風に取り組めばいいんですか。」
「そうねぇ、やはりデータの数がものを言うわね、母集団をできるだけ多く
 することよ、自分だけではなく、お友達にも協力してもらうことね。」
「わかりました、頑張ります。」

 さっそく私は研究のためのデータ集めを考えます。
まず、便秘の実体を調査する必要があります。
私はアンケート表をつくります。
便秘経験の有無、日数、食事との関係、対策、処置など・・・。
 これを身近な友人、サークルの同僚、後輩に渡して、協力を依頼します。
他大学の友人にもメールを通して頼みます。
 幸い、多くの女学生が協力してくれることになりました。

 自分でも実験をします。
ヨーグルトなどビフィズス菌を含む食品、繊維を多く含む食品、アロエなど
便秘によいとされている食品を試します。
食事の量も変えてみます。
う*ちの重量も測定します。

 実家からさつまいもが送られてきました。
これは私の大好物なんです。
食物繊維を多く含んでいるので、お通じもよくなるんです。
研究には好都合です。
 おいもをいただいて、う*ちの量も計測します。
確かに重量が増えています。
よいデータが得られました。
私はおいもを食べると、便秘が解消しちゃうんです。
やわらか目のう*ちが大量に出ちゃうんです。
とてもきもちいいんです。
おいしい上に便秘にもよく、おいもは若い女性に人気がある
理由はあきらかですね。
 おいもを友人達にも食べてもらい、結果をフォローします。

 友人達からもアンケート結果が続々届きます。
便秘で悩んでいる子が多いのに驚かされました。
「皆、便秘で苦労してるんだ。」
対策にもびっくりしました。
何と浣腸を使用している子の割合が多いんです。
これは想像外でした。
そういえば、学内のおトイレにときどき、イチジク浣腸の空容器が
転がっているのを見ます。
なるほど、それは何よりの証拠なんですね。

 秋になって、実家からまた荷物が届きました。
今度は柿です。
段ボール箱いっぱいに大きな柿の実が詰まっています。
柿も食物繊維が豊富なんです。
データ集めに活用できます。
 親しい友人数人に配ります。
もちろんアンケートも添えています。
 私も早速柿をいただきます。
甘く、とてもおいしいです。
1個また1個と続けて食べます。
私って本来食いしん坊なんです。
おいしいものを食べ始めると、止まらないんです。

 翌日のことです。
おなかがとても苦しいんです。
どうやらあの柿が原因のようです。
苦しさはやがて腹痛に変わります。
おトイレに駆け込みますが、おさまりません。
う*ちもまったく出る気配がありません。
 しかたないので、買い置きのイチジク浣腸を使ってみます。
液だけが出て、効果はまったくありません。
かえっておなかが痛くなって、まったく逆療法でした。
 たまらず、近くの胃腸科病院に駆け込みます。
 
 先生の診断はやはり便秘です。
恥ずかしい診察を受けたんです。
お尻の穴に指を入れられ、かき回されちゃいました。
そして、
「グリ浣120!」
との宣告がなされました。
 看護婦さんが、ノズルの長い大きな浣腸をもってきました。
おトイレの中で、立ったまま後ろからされちゃいました。
でも、結果は家でしたのと同じです。
液のみが出るだけです。
苦しくってたまりません。
 看護婦さんといっしょに、また、おトイレに向かいます。
彼女は手にうすい手袋をはめています。
私は立ったまま、前かがみの姿勢を取らされます。
「口をあけてあ〜あと言って下さいね。」
「あ〜あ〜、あ〜あ〜。」
「そう、そう、ちょっと苦しいけど、がまんしてね。
 便をかき出しますからね。」
彼女の指がお尻の穴に進入して、う*ちをほじくっています。
とても苦しいです。
やがて、急におなかが楽になりました。
たまっていたものが、出ちゃったんです。
治療が成功したんです。
まるで、地獄から天国に上ったような気持ちです。
「ありがとうございました。」
彼女に感謝します。

 友人達からのアンケートが多く寄せられ、私の論文も仕上がりました。
そして今日はいよいよ発表の日です。
緊張のせいか、ここ数日お通じがなく、不快な気分です。
このままでは、発表の席に臨むことはできません。
すっきりさせる必要があります。
 対策は決まっています。
学内のおトイレにしゃがみ、青い箱からピンクの容器を取り出します。
そして、ゆっくり注入します。
やがて、効果があらわれます。
すっきりしました。
もう大丈夫です。

 いよいよ私の卒業論文の発表です。
OHPでグラフ化したデータを示しながら、説明します。
教授達が興味深げに見守ります。
「 テーマは食物と便秘についてです。
 私自身、そして、友人達100人の女学生の協力により、貴重なデータを得る
 ことができました。
  何と調査した女学生のうち80%もの子が便秘で悩んでいるのです。
 便秘は若い女性にとって、現実に深刻な問題なのです。
 もちろん、私自身もその悩める一人なんです。
  この原因のひとつは食生活が大いに関係しているようです。
 パスタやラーメン、オムレツ、ハンバーガーなど最近の女学生が好む食べ物は皆
 便秘を誘発しやすいものです。
 これはデータにもはっきり現れています。
  それから、食事の量も関係あります。
 ダイエット志向の人はやはり便秘の傾向があります。
 
  それでは、便秘解消に有効な食物は何でしょう。
 食物繊維は確かに、便秘対策に有効です。
  たけのこ、きのこ類、おいもなど繊維の多いものを食べると便秘が一時的に
 解消されます。
 でも、これらを毎日たくさん食べられないので、また便秘になっちゃうようです。
  また、柿などは食べ過ぎるとかえって、逆効果になり、重度の便秘になり、
 病院で恥ずかしい治療を受けなければばらないケースもありました。
 (顔が赤らむ)
 
  ビフィズス菌を含むヨーグルトは下痢には効果がありますが、便秘にはあまり効果
 がないというデータが得られました。
 アロエやハーブなども効果が見られますが、これも毎日食べられないので、結局食物
 のみで便秘を治療することは難しいというのが結論です。

  便秘って、若い女性の体に特有のもののようで、食事、運動、生活習慣も大切ですが、
 それでも解消しない場合が多いようです。
 若い女の子の便秘はとても頑固なんですよ。
  私が集めた統計では日数的には3日くらいが一番多いようです。
 最高12日というのもあって、驚きました。
  便秘は3日目を過ぎると、不快感が強くなって、肌荒れやのぼせもあって、皆さん、
 4日目くらいから、対策をなさるようです。
 
「 それでは参考までに、女の子がどういう対策をするのか、データをご紹介します。」
 ここで、先生達、特に男性の先生方の目が輝いたように見えました。
「 私が集めたデータでは50%の子がお浣腸を使用するようです。
 そして、30%がお薬を飲みます。
 15%は特に何もしないようです。
 そして、5%が病院に行くというデータが得られました。
  以上で、私の卒業論文の発表を終わらせていただきます。」
 
  先生達は驚いたように、目を丸くして私を見ています。
 それから、質問が始まります。
 
「なかなか、興味ある内容だったよ、ところでデータはどういう手段で集めたの。」
「はい、友人やサークルの仲間にアンケートの配布や電子メールで集めました。」
「データ数が多いから、それだけ内容がよいと思うよ、よく頑張ったね。」
「皆さん、それでは香谷えり子君の発表は終わりにします。」

 夜に、大学の近くのホテルで卒論の学生と先生を集めて、懇親会がありました。
A先生がお酒を飲みながら、私のところにやってきました。
「えり子君、君の発表はよかった、今度学会があるから、そこでも発表しよう。」
「はい、よろしくお願いいたします。」
「ところで、柿の話があったね、あれは君自身の経験じゃないのかね。」
「はい、その通りなんです。」
「病院で、どんな処置を受けたか聞いてもいいかな。」
「恥ずかしいですけど、浣腸をされましたが、効果なくって、摘便されちゃいました。」
「そうか、それは大変だったね。
 浣腸といえば、最近の女の子はそんなことしないと思ってたが、多くの子が
 浣腸に頼っているんだね、意外だったよ。」
「そうですか、あれって昔はどうだったんですか。」
「昔はね、便秘だけではなく、熱があったり、風邪をひいたり、元気がないときは
 すべて浣腸をしたものさ。」
「そうなんですか。」
「そうさ、浣腸には解熱効果もあるんだよ。だから、昔はどの家庭でもよく使った
 ものさ。
 そういうわけで、昔はどの薬局にもPR用に必ずイチジク浣腸の大きな置物が置いて
 あったものだよ。」
「それはすごいですね、それって私、見てみたいです。」
「最近はとんと見ないな、無理かも知れないよ。」
「浣腸はとてもいいものだよ、君もときどき使うといいよ。便秘を放置しておくのは体に
 よくないことだからね」
「はい、そうさせていただきます。」
 こうして、夜が更けて行きます。
 
後日、私は卒業論文が審査にパスしたことを知らされました。
よかったです。

   (浣)


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