SPACE銀河 Library

作:えり子

続・浣句の宴

*** 続浣句の宴 第3楽章  浣句会場にて ***


<その19>
車はいつの間にか東名高速道路を降りて、伊豆スカイラインに入っています。
この道路は私も走ったことがあります。
それにしても、いつも遠くまで来て句会を開くんですね。
しばらく走ると脇道に入りました。
もうどこをどう走っているのか私にははわかりません。
まるで、秘密の基地にでも向かうかのようです。
細い道の行き止まりに木立に囲まれたしょうしゃな洋館がありました。
ここで車を降ります。
ロビーにはもういつものメンバーが集まっています。
あいさつのあと、しばし歓談が続きます。
私はもう慣れたので、皆さんととりとめもない会話を交わします。
しばらくすると、例によって茶室に集合します
一服のお茶が振る舞われます
嵐の前の静けさと言った雰囲気になります。
皆にしばし緊張感が漂います。
やがて、万秋先生が登場されました。
先生が口を開きます。
「ただいまより、定例の浣句会を開きます。
皆さんおまちかねでしょう。
今回はいつもとは少し趣向を変えますのであしからず。」
皆は「おやっ」という顔をして、互いに顔を見合わせます。
一体どんな趣向で浣句会をとり行おうというのでしょうか。
全員、着替えのため、更衣室へ向かいます。
もちろん、男女は別室です。

<その20>
 万秋先生のこと、千秋さんのこと、そして浣句会とそのメンバーのことがわかって、
ほっとしています。
私は前回のような不気味な感じはありません。
安心して、浣句会に臨むことができるのです。
句会が始まる前に、男女別に更衣室で着替えをします。
女性用の部屋には5人が入ります。
年令順に、私、千秋さん、のり子さん、やす子さん、朱美さんです。
部屋にはロッカーが置かれていて、それぞれカーテンで仕切ることができるように
なっています。
でも、誰もカーテンを閉めようとはしません。
皆さんそのまま着替えを始めます。
恥ずかしいのですが、私もそのまま着替えをすることにします。
5人の美女がいっせいに着替えをする様は壮観でもあります。
朱美さんはその名のごとく、朱色の下着姿が派手な印象を与えます。
やす子さんは純白の下着です。
色白なので、いっそう目立ちます。
のり子さんは紫色のコスチュームです。
スリムな体に紫色の網タイツが不思議な印象です。
私は青い下着です。
若さだけがとりえというところでしょうか。
 千秋っさんは私の青い下着を見ると、何故かおやっというような表情をしました。
そのことが、私、ちょっと気になりました。

 この5人の中でも千秋さんがもっとも目立ちます。
スーツを取ると、黒い下着姿です。
ガーターベルトを着用しています。
少し、異様な雰囲気が漂います。
彼女は下着を取って全裸になります。
体の線は抜群です。
色白でスリムなのですが、胸やお尻は豊かです。
腰がくびれ、足が長く、すばらしいプロポーションです。
ポニーテールの髪が花を添えているかのようです。
同性ながら、つい見とれてしまいます。
他の皆さんもそれぞれ美しい体型をしておられます。
私はといえば、皆さんと比べると、胸が小さく、コンプレックスを感じてしまいます。
皆さん、胸はたいそう豊かなのです。
全員作務衣に着替えました。
この姿もまた、何だかりりしく感じます。
この5人の美女が、今から順々に浣腸されて行くとはとても信じられないことです。
全員が着替えを終えると、アンケート用紙への記入がありました。
今日の体調の良否、今朝の排便の有無、現在妊娠してないかどうかを記入します。
病院の問診表を連想してしまいます。
これを千秋さんに提出します。
千秋さんは全員のアンケート表を目でチェックします。
それから、千秋さんは全員に体温計を手渡し、体温をチェックします。
最後に血圧測定がありました。
私は緊張しているせいか、血圧はいつもより高めの129でした。
129は語呂合わせで、いちじくと読めることに気がついて、おかしくなりました。
浣腸でトラブルがあるといけないので、医師である千秋さんがチェックをする
のでしょう。

<その21>
 全員作務衣に着替え、浣句会の会場である茶室に集合します。
男性は紺色、女性は桃色の作務衣です。
この姿になると、緊張感が一段と高まります。

万秋先生が今日の句会はいつもとは少し路線が異なると言われたことが気になります。
何だか、期待と不安が入り交じった気持ちになります。
千秋さんが早速立ち上がって、動きます。
茶室の中央に油紙をしきます。
その上に白いさらしの布を重ねます。
それからおまるをもってきます。
前回は腰かけ風のものでしたが、今回は和風便器風のものです。
しゃがんで、用を足すようになっています。
材質はプラスチック製のようで、透明なのです。
これを使わなければならないとは、恥ずかしさがジーンとこみ上げてきます。
私、何故こんなことしなきゃならないんだろというような疑問が一瞬頭をかすめます。
しかし、それはすぐ消え、今度はどきどき、わくわくする気分が首をもたげてきます。
千秋さんは今度はたらいのような容器をもってきます。
中には水が入っています。
その容器にはコードがついています。
千秋さんは台の上にその容器を置き、コードをコンセントへ接続します。
どうやらそれは保温器のようです。
中には暖かいお湯が入っています。
 次に千秋さんは布袋をもってきました。
袋の口をあけて、何やらを取り出そうとしています。
彼女が袋から取り出したのは、何といちじく浣腸だったのです。
彼女はそれを次々に取り出しては保温容器に移します。

<その22>
千秋さんは袋からいちじく浣腸を取り出して、次々に大きな保温容器へ移します。
万秋先生が言われた趣向とはこのことだったのです。
今日はお道具として、いちじく浣腸を使うのです。
よく見ると、いちじく浣腸だけではありません。
いろんな種類のものがあります。
小さいもの、大きなもの、ロングノズル型のもの、容器の色も様々です。
ピンク色のもの、透明のものなどなどです。
そうか、今日はディスポ特集なのです。
千秋さんが口を開きます。
「今回は浣腸器はいつものシリンダタイプではなく、ディスポタイプとします。
数種類を準備しておりますので、その中からお好みのものをお選び下さって
かまいません。
ただし、液量は120gとさせていただきます。
30gのものを選ばれた場合は4回の注入となります。」
私、ガラス製シリンダでしていただきたかったけど、しょうがないですね。
でも、これも、おもしろそうです。
どれを選ぼうかな、ちょっと迷います。
30g×4回かな、それとも120g×1回がいいかな、ロングノズルにも
ひかれるな・・・。
何だかわくわくしてきます。
ただ、120gの量は不安です。
前回がグリセリン100CCでした。
それより少し多いのです。
前回は気を失いそうになる程苦しかったです。
120gも注入されて、ちゃんと浣句をつくることができるかな。

<その23>
 さあ大変なことになりました。
今日は何とグリセリンを120gも注入されるのです。
私、実はグリセリンが苦手なのです。
30gでもすぐおなかが痛くなって、がまんできないのです。
お尻の穴が私の意志とは無関係に、すぐ開いてしまうのです。
しかもいちじく30gを選ぶとしたら、4個も注入されるのです。
 一体どうしましょ。
 でも、選ぶ楽しみはあるかも知れません。
30g×4個か120g×1個か、ふつうのノズルか、ロングノズルか、
いちじくかケンエーかそれともオオタか。
千秋さんは脱脂綿、キシロカインゼリーの入ったトレイを並べます。

 ちり紙もたっぷり用意しています。
これを見ると、いよいよ浣腸をされちゃうということが実感されてきます。
体がカーッと熱くなってきます。
 千秋さんがリンとした調子で言います。
「皆さん、準備が整いました。
 今月のお題です。」
こう言って、正面の床の間に掛軸をかけます。
するすると絵が現れます。
お題が図で紹介されるのです。
木があります。
そして、特徴のある葉も描かれています。
「あっ、あれだ。」
私はすぐにわかりました。
赤紫色をした実を見るまでもなく、それはいちじくの木だと理解できました。
「今月のお題はいちじくです。」
千秋さんが、私の青い下着を見て、ちょっとけげんな表情をしたのは、このせい
だったのでしょうか。
いちじくの青い箱と私の下着の色・・・、偶然一致しちゃったようです。
私はこのことを予感したわけではないのに・・・。
そう言えば、今日の私の血圧も129(いちじく)だったわとどきりとします。
 私は少しほっとしました。
いちじくがお題なら、浣句は作り易い気がしたのです。

<その24>
続浣句の宴第24話です。
千秋さんによって、浣句会のはじまりが宣言されました。
準備はすべて整っています。
今回はお道具はディスポを使うのです。
液量は何と120gなのです。
そして、お題は「いちじく」です。
よかった、これはやさしそうです。
これまでに、何度かいちじくの句は作ったことがあるのです。
私は楽観視していたのです。
でも、実はそう簡単ではなかったのです。

  千秋さんが、透き通る美しい声で言います。
「はじめに、万秋先生が句を詠まれます。」
先生が皆の前に移動されます。
掛軸を背にした先生の姿は毅然としていて、ご立派です。
長年医学の道で、研究を続けられ、大きな成果を出された偉大な先生
なのです。
手にもった短冊に、筆ですらすら句を書きつけます。
筆を置き、威厳のある低い声で、短冊を読み上げます。
「いちじくや  ああいちじくや   いちじくや」
皆さん、どっと、笑います。
先生も照れ笑いをしています。
千秋さんが言います。
「先生は皆さんの緊張を解かれたのです。
むずかしく考えずに、リラックスして句を作って下さい。
それでは、私から始めさせていただきます。」

<その25>
いよいよ浣句会が始まるのです。
私の心臓は急にどきどき打ち始めました。
顔が熱くなります。
手にはじっとり汗をかいています。
そのときです。
もう一人のえり子が現れて、突然私にささやきます。
彼女は私が精神的に窮地に追いやられたときに、現れるのです。
今日は少し登場が早いようです。

「ねぇ、えり子、思うんだけど・・・。」
「何よ、えり子。こんなときに・・・。」
「前回は浣句会は不気味だったけど、今回はそうでもないよね。」
「えっ、どうして。やはり、緊張するわよ。」
「浣句会の目的もメンバーもわかったし。」
「そう、メンバーがどういう人達かわかっただけでも、不気味さは消えるわね。」
「ねえ、これって、一種の健康診断じゃないの。」
「えっ、どうして?」
「はじめに、問診があったで、次に検温、そして血圧測定でしょ。」
「でも、今度はいきなり浣腸よ。」
「その前に、お尻の穴の検査と直腸の検査があるでしょ。」
「そうかな。」
「それに、施浣する2人はどちらもお医者さんよ。」
「千秋さんは言ってたでしょ。ここで、月に1度おなかをきれいにするんだって。」
「でも、浣腸の後、浣句を読まされるのよ。」
「あれは、頭の健康診断よ。つまり、お尻から頭までのトータルの健康診断なの。
そして、ついでにおなかをきれいにしていただくの。」
「なるほど、そうかも知れないわね」
「そう考えると、気が楽だわね。」
「ちょっとした健康診断を受ける感覚ね。」
「私、これまで、ちょっとスリルのあるゲームに参加する感覚だった。」
「そうかな、浣腸ショーの主役気取りじゃなかったの。」
「そんなことないわよ。」

<その26>
2人のえり子の対話はまだ続きます。
「あの万秋先生って、超偉い方だったのね。」
「そう、長い間浣腸の研究を続けられて、今や浣腸の権威、大御所よ。」
「そんな先生の浣腸をなさる場面に立ち会うことができるなんて、すごいことなのね。」
「そうよ、著名な心臓外科の先生の手術に立ち会うようなものよ。」
「囲碁の名人の対局を見せていただくようなもの。」
「有名な画家のアトリエで、絵を描くところを見せてもらうこと。」
「超一流の陶芸家のろくろ回しを見学すること。」
「ちょっと、ちょっと、切りがないわね。」

  突然、万秋先生の声が響きます。
低く、よく通る声です。
「千秋、よいな。」
「はい、お願いいたします。」
千秋さんが、また、よく通る美しい声で答えます。
千秋さんは相変わらず、きりりとした表情を崩しません。
恥ずかしさやためらいはいささかも感じられません。
ほんとうに、こんな美女が今から浣腸されちゃうなんて、
とても信じられないことです。
一同静まりかえって、シーンとします。
いよいよ千秋さんが浣腸されるのです。
施浣者は浣腸の達人である万秋先生です。


*** 続浣句の宴 第4楽章  浣句会 ***


<その27>
  千秋さんが前に進みます。
彼女は皆さんに頭を下げます。
次に、万秋先生に向かってていねいに挨拶をします。
先生も軽く会釈を返します。
 場は緊張が走り、張りつめた雰囲気です。
千秋さんは、保温器から自分のための浣腸器を選びます。
千秋さんは、取り上げたものを先生の脇へ置きます。
それは赤いキャップがついた容器です。
あっ、それは写真でしか見たことはないけど、有名な品です。
そう、あのフリートだったのです。
いかにも千秋さんらしい選択です。
ディスポの実物はいちじくしか見たことのない私にとって、それはとても大きく、
迫力のあるものです。
こんな大きなものを入れるのと思うと、どきどきします。
 千秋さんは立ち上がって、作務衣のパンツを脱いで、脇へたたみます。
そして、皆に背中を向けて、正座します。
上半身は作務衣を着用していますが、腰から下は何も身につけてはいません。
白いお尻が印象的です。

 千秋さんは一呼吸して、上体を前へ倒します。
肘を床につけます。
そして、お尻を上へ持ち上げます。
すごくHな姿勢です。
でも、美しい姿でもあります。
ほどよく豊かなお尻が皆の目の前にあるのです。
中心部の締まったつぼみがキュートです。

 万秋先生は医療用手袋を両手につけます。
右手の指先にキシロカインゼリーをたっぷり含ませます。
左手を千秋さんのお尻の中央部へ運びます。
そして、千秋さんのつぼみを開きます。
彼女のお尻の穴は紫色です。
この色は古来より高貴な色とされています。
平安時代は位の高い貴族しかこの色の着衣は許されなかったのです。
しわもきめ細かく乱れがなく、まっすぐに中心部から放射状に広がっています。
みごとな美しさです。
顔も類ない美しさですが、お尻の穴もまた超美形です。
先生はしばらくお尻の穴を観察します。
痔がないことを確認したのでしょうか、軽くうなずきます。

 それから、右手人差し指をよの部分に挿入します。
先生の長い指がゆっくり吸い込まれます。
千秋さんの口から、「あっ」という声がもれました。
先生は指を中で滑らせているようで、千秋さんはまた「あぅ、あぅ」という声を
発します。
 先生の指が抜かれます。
千秋さんのお尻の穴はゼリーで濡れています。
先生はその指を見ます。
指に付着物はありません。
よかった、安心しました。
もし、指に付着物がべっとりくっ付いていたりしたら、千秋さんのイメージが
壊れてしまいますから・・・。
どうやら、もう1人のえり子が言うように、肛門の視診、それから直腸の触診が
行われたのです。
やはり、これは健康診断なのでしょうか。

 美女の肛門を開いたり、そこの指を挿入したりする行為は尋常なものでは
ありません。
しかし、それが医療行為なら、何の不思議もないのです。

<その28>
 先生はフリートに手を伸ばします。
フリートを持ち上げ、赤いキャップを取り去ります。
そして、軽く容器を握ります。
先端から液が少し漏れるのを確認します。
そして、左手で再び千秋さんのお尻の穴を開きます。
右手にもったフリートのノズルをゆっくり挿入します。
千秋さんは再び、「あっ」という声を漏らします。
ノズルが千秋さんの体内に吸い込まれてしまいました。
今、千秋さんの体はフリートと結合してしまいました。
Hな光景です。
 先生はゆっくり容器をつぶします。
液が容器から千秋さんの体内へ流れ込みます。
「あぅ、あぅ、あぅ」、続けて千秋さんの口から声が発っせられます。
私の胸の鼓動は最高に達しています。
あの千秋さんが、まさに今浣腸をされているのです。
やがて、先生は容器はその内容をすべて千秋さんお体に注ぎ込み、ゆっくり
ノズルを抜きます。
フリートの容器は空気を吸い込み、元のように復元しました。
 千秋さんはしばらくその姿勢を崩しません。
一同、千秋さんの動向を静かに見守ります。
 しばらくして千秋さんは筆と短冊を手にします。
浣句ができたのでしょうか、お尻を高くした姿勢のまま、短冊に書きつけます。
上体を持ち上げ、正座の姿勢に変えます。
短冊を先生へ手渡します。
先生はそれを受け取り、ゆっくりした口調で読み上げます。
「海越えて 旅路の果ての いちじくか」
そうか、海岸打ち上げられたいちじくの空容器を見て、それを詠んだ句ですね。
ロマンを感じさせるとても良い句です。
童謡「椰子の実」を連想しました。

 千秋さんは、横に移動し、便器の上にしゃがみます。
背中をこちらに向けた姿勢です。
これでは、排泄がまともに見えてしまいます。
私はまた、どきどきしながら、目はしっかり1点を見つめています。
そう、千秋さんのお尻の穴です。
自分をいやらしい子だなと思いますが、自然に目はそちらを向いてしまいます。
時間が長く感じられます。
じっと待ちます。
かなり時間が経過したとき、千秋さんが突然叫びます。。
「あっ〜、もうだめっ〜」と・・・。
そして、次の瞬間に、お尻の穴が開き、せきを切ったかのように、透明な液体が
ほとばしり出たのです。
それは断続的に2,3度続きました。
よかった。固体はありませんでした。
液体も無色透明でした。

「終わりました。」
千秋さんは言います。
先生が千秋さんの腰を浮かせて、ちり紙でお尻をていねいに拭きます。
千秋さんは作務衣のパンツを着用して、正座し、まず、先生に頭を下げます。
それから、皆の前に向き直って、再び頭を下げます。
皆も軽く会釈し、拍手をします。

 次はのり子さんの番です。

<その29>
千秋さんの番が終わり、次はのり子さんの登場です。
のり子さんは30代前半の方で、小柄、色は浅黒く、スリムでキュートな美女です。

 のり子さんは保温器の中から小さく、かわいい浣腸器ミニカを選びます。
これは小さくかわいい浣腸器で、小柄なのり子さんにはマッチしています。
容量は20gなので、6本を並べます。
ちょっと壮観な光景です。
のり子さんは6回も浣腸されちゃうんです。
 施浣者は万秋先生から千秋さんに交代します。
 のり子さんは挨拶をした後、さっと作務衣の下部を脱ぎ、早速、大胆にも
おむつ替えのポーズを取ります。

 千秋さんは万秋先生と同じく手袋を着用して、まずお尻の穴を開ます。
のり子さんのお尻の穴は黒い茂みに囲まれていて、Hなたたずまいを見せています。
千秋さんはお尻の穴を目視した後、右手人差し指をそこへ挿入します。
「いぃ〜ん」という奇妙な声がのり子さんから発せられます。
間もなく、千秋さんは指を抜き、指を目でチェックします。
異常はないようです。

 千秋さんはミニカを手に取りゆっくり挿入します。
小さいかわいいお尻にミニカはバランスよくおさまっています。
千秋さんはミニカをつぶします。
「いいっ」
のり子さんは言います。
千秋さんはミニカを抜き、すぐに次のミニカを挿入し、つぶします。
「いいっ、いいっ」のり子さんは反応します。
3個目が注入されました。
「いいっ、いいっ、いいっ」
のり子さんはまた反応します。
そして、あっという間に6個目の注入が終わりました。

 のり子さんはおむつ替えポーズのまま、すぐに短冊を取り、句を書きます。
それを、余裕をもって、千秋さんへ渡します。
千秋さんが句を読み上げます。
「生涯の ともに選びぬ いちじくを」
うん、これも良いできです。
ともは友ともお供とも解釈できて、掛詞になっているのです。

 のり子さんは素早く体を起こして、新しく交換されたおまるにすわります。
そして、また素早く排出を始めます。
一気に排出が済んでしまいました。
やはり、液体のみで、固体はお出ましになりません。
千秋さんが、お尻を始末すると、のり子さんはパンツをつけて、皆にぴょこんと
挨拶をします。
拍手が起こります。
次はやす子さんの番です。

<その30>
 千秋さん、のり子さんの浣句が披露されました。
次はやす子さんの番です。
やす子さんは30代半ばの、色白でふくよかな日本的美人さんです。
施浣は引き続き千秋さんが担当します。

 やす子さんはオヲタ120を選びます。
ずんぐり、大きい容器は印象的です。
こんな大きなものをやす子さんは受け入れると思うと、やはりどきどきします。
 彼女は横向きの体位を取ります。
豊かで、白く少しピンクを帯びた美しい臀部が皆の目を圧倒します。
そして、その中心のつぼみはうす茶色で、白いお尻の中に埋没しているかのようです。
 そのお尻の穴を千秋さんがこじあけます。
開いたつぼみもやはり整っていて、きれいです。
その部分にまず千秋さんのきゃしゃな指が挿入されます。
「うぅっ」という声が聞こえます。
指が抜かれ、その指がチェックされます。
やはり、指は汚れていません。

 千秋さんはオヲタを両手でかかえます。
あらためてよの大きさに、ちょっと驚かされます。
赤いキャップがはずされ、千秋さんはオヲタ120を右手にもち替えました。
左手で再度お尻の穴を開き、ノズルが挿入されます。
ノズルはするすると抵抗なく入って行きます。
やす子さんのお尻とオヲタ120が結合されました。
そして、千秋さんは静かに容器をつぶします。
「うっ〜うっ〜うっ〜」
やす子さんの口から、声がもれました。

 注入が終わると、ノズルが引き抜かれます。
やす子さんはしばし、そのままの姿勢を保ちます。
ややあって、筆と短冊を手にとり、横向きの姿勢の、まま、さらさらと句を書きます。
やす子さんは上体を起こして、短冊を千秋さんへ渡します。

 千秋さんが、静かに句を読み上げます。
「いとおしく 使うの惜しい いちじくか」
うん、これもいい句です。
愛らしいいちじくを表現したものです。
やす子さんは読み上げが終わると、おまるにすわります。
豊かなお尻で、おまるが小さく見えます。
液のみが2度排出されました。
千秋さんがちり紙でお尻を拭き、着衣がすむと、皆が拍手をします。

 いよいよ私の番が近づきますが、まだ句は浮かびません。
次は朱美さんの番です。

<その31>
 千秋さん、のり子さん、やす子さんの浣句の披露が終わり、朱美さんの番です。
次は私なのに、まだ浣句ができません。
目の前の光景に目を奪われ、自分の浣句を考えるに至らないのです。
こういうときに、もう一人のえり子が現れて、浣句を手伝って欲しいのですが、
現れません。
一体どうしたのでしょう。

 朱美さんは40代前半の方です。
中肉中背で、年令を感じさせない若さをその体に感じます。
お肌は名前のごとく、赤みのある健康色です。
何か若さの秘訣があるのでしょうか。
この若さを支えているのは浣腸でしょうか。

 彼女はケンエー120を選びます。
ジャバラタイプのユニークな形が印象的です。
やはり120gの大きさに目を見張ります。
私は浣句も気になりますが、浣腸器を何にするかも決まっていません。
120gのものは大きくて、怖いです。
私、やはり、いちじくに魅力を感じます。
いちじくの120があれば、それでもいいのですが、30gしかないのです。
いちじくなら4個になりますが、それも仕方ないです。
前に、病院でイルリガートルを4回連続でいたされたことが思い出されました。
でも、あのときは微温湯でした。
今度は私の苦手なグリセリンです。
不安ですが、私はいちじくを選ぶ決心をしました。

 朱美さんはパンツを脱いで、四つんばいのポーズを取ります。
千秋さんとは違って、手を伸ばして、上体を支えます。
だからお尻の位置はそれほど高くなりません。
そのため、H度も少し低くなる気がします。
とは言え、美女が4つんばいで、お尻を突き出し、浣腸を待っているのです。
やはり、Hな光景には違いありません。

 今度も千秋さんが施浣を担当します。
千秋さんは早速お尻の穴を開きます。
赤みを帯びた健康的なお尻の穴です。
千秋さんは少しの間、観察した後、指を挿入します。
「えぇっ」
という声が朱美さんの口から出ました。
千秋さんは指をお尻の中で回しているようです。
何故なら、朱美さんの声が、
「えぇ〜ん、えぇ〜ん」という声に変わったからです。
指が抜かれましたが、何の変化もありません。

 千秋さんはケンエー120の青いキャップをはずします。
そしてそれを右手でもって、左手でお尻の穴を開きます。
赤みを帯びた健康的なアヌスが再び見えます。
 ぐいっとノズルを挿入します。
ノズルはするするスムーズに吸い込まれて、ストッパーのところで止まります。
ストッパーがあるので、お尻の穴と浣腸器の結合部は隠されました。
 千秋さんは頃合いを見計らって、ジャバラをつぶします。
液が注入されます。
朱美さんは再び、
「えん、えん、えん」という声を発します。
ノズルが抜かれます。

 朱美さんは浣腸の余韻を楽しんでいるかのように、うっとりしたように
首を振ります。
しばらくして、思い出したように、短冊に句を書き付け、千秋さんへ渡します。
千秋さんが、読み上げます。
「いちじくの 魔力に負けて 今日もまた」

千秋さんが、お尻をぬぐって、着衣を整えると、拍手がありました。

 いよいよ私の番です。
どうしましょ。

<その32>
 いよいよ私の順番になりました。
私は前へ進み出ます。
すると千秋さんが引っ込んで、万秋先生が出てこられます。
千秋さんが言います。
万秋先生と交代します。
 驚きました。
私に施浣するのは万秋先生なのです。
「えり子、ラッキーね。」
浣腸の大先生にしていただくなんて・・・。
突然もう1人のえり子が現れて、言います。
「何よ、今頃現れて、遅いじゃないの。」
「ごめん、ごめん、今から手伝うよ。」
「しっかり頼むわよ、大変なんだから。」

 私は皆に挨拶をし、万秋先生に、
「お願いします。」
と頭を下げます。
もう、恥ずかしとかを感じている段階ではありません。
自然に体が動きます。
 まず、保温容器から、いちじく浣腸4個を取り出します。
それを、先生の脇へ置きます。
 立ちあがって、作務衣のパンツを脱ぎます。
皆の方に背を向けて、立ったまま、上体を前傾し、お尻を後ろへ突き出す姿勢を
取ります。
 先生は手袋を着用し、右指にゼリーを塗ります。
私の背後に正座されます。
ちょうど先生の顔の前に私のお尻が向き会う位置になるのです。
 先生は左手で私のお尻の穴を開きます。
ちょっと、お尻に空気の存在を感じる気がします。
先生はしばらく私のお尻の穴を観察しています。
先生だけではありません。
皆に開かれたお尻の穴を見られているのです。
例えようもなく恥ずかしいです。
でも、これは健康診断なのです。
肛門に異常がないか、私は検査されているのです。
そして、次は直腸の診察があるのです。
そう自分に言い聞かせると、恥ずかしさも飛んで行きます。
 先生は今度は右手の指をお尻の穴に挿入されました。
ああ何といういいきもちでしょう。
先生の指がお尻の穴の中を動きます。
先生の指が動く度に、私のお尻は刺激を受けて、うんちがしたくなります。
何度も何度も、うんちに行きたくなる感覚が訪れます。
ああ、何という気分でしょう。
いいです。
「おぅ、おぅ」
声が自然に出てしまいます。
先生は指を抜きます。
私は振り返ってみます。
恥ずかしいことに、指には付着物がついています。
今朝お通じがなかったからです。
「ほら、やはり朝出かける前に、浣腸すべきだったんだわ。」
えり子が言います。
「もう、今となってはどうしようもないじゃないの。」
私は反論します。
「でも、浣腸された後はもっとすごいことになるんじゃないの。」
「何よ、他人事のように言わないでよ、私達共通の問題なんだから・・・」
先生は指をちり紙で拭って、いちじく浣腸を手に取ります。

 いよいよ恥ずかしい、いや、憧れの、いや恐怖の浣腸が来るのです。

<その33>
 いよいよ私は万秋先生に浣腸されちゃうのです。
先生は左手で私のお尻の穴を押し広げ、右手でもったいちじく浣腸のノズルを
挿入します。
お尻にノズルを受け入れた感覚を感じます。
ノズルは愛用の嘴管より細く短いので、挿入感は少し頼りなげです。
でも、いつもと違うのはそれが他人の手によって、私のお尻に結合されている
という事実なのです。
もう、恥ずかしさを超越した不思議な感覚です。
今まさに私は浣腸をされちゃうのです。

 容器がゆっくりつぶされます。
あたたかい液の侵入を感じます。
いいきもちです。
「おおっ。」
思わず声がもれます。
いったん容器は抜かれ、再度挿入されます。
残液を注入したのでしょう。
2個目が注入されます。
また、さらにきもちよく感じて、
「おおっ、おおっ」と声が出てしまいます。
早くも、少し、おなかに違和感を感じ始めました。
3個、4個が注入され、私への浣腸は無事終わりました。
この時点で、もうおなかはかなり便意を訴えています。

 もう一人のえり子を呼ばざるを得ません。
「えり子、いっしょに浣句を考えるのよ。」
「わかったわ。では、これどう。」
「いちじく にんじん さんしょに しいたけ ごぼうに・・・。」
「何よそれ、浣句ではなく、数え唄じゃないの。だめよ。」
「そうか、ごめん、ちょっとした足慣らしよ、それじゃあ、これはどう。」
「いちじくの おかげで 便秘恐くない」
「だめだめ、凡作じゃないの。」
「これはどう。」
「恥ずかしく 彼にいちじく 買わせるの」
「だめね、センスないわね、もっと何とかならないの。」
「それでは、あなたの経験でどうでしょう。」
「大ピンチ 先端使い かき出そう」
「これもだめよ、こんなの恥ずかしいわよ。」

 なかなか、浣句はできません。
私はあせってきます。
いちじくというお題は簡単だと思っていたのは甘かったのです。
グリセリン120gの威力は絶大です。
私のおなかを暴れ回って、内側からハンマーで叩いているかのようです・
おなかはもう限界です。

<その34 終章>
 私は無意識に、短冊を取ります。
そして、手で句を書きつけます。
もう限界に到達している私は全身全霊で強烈な便意と戦っていて、
それ以外は自分が何をしているかはわからないのです。
それを先生へ手渡します。
もう、おなかは危篤状態です。
大洪水が今にも起きようとしています。
一刻もはやく、句を読み上げて欲しい。

 その思いが通じたのか、先生は句を読み上げます。
「いちじくを 切らしてしまい うんも尽き」
もう1人のえり子が言います。
「おっ、まあまあじゃん、一応、運とうんちの懸け詞になっているし・・・」
「何よ今頃、それよりもうだめ、限界よ、おまる、おまる・・・。」

 私はあわてておまるへすわります。
すわった瞬間に、火山の大噴火が発生したのです。
溶岩のような、液体と固体の混合物が大量に排出されたのです。
すさまじい臭気とともに。
すぐに、先生が消臭スプレーをおまるや私のお尻付近に吹きかけます。
臭いも和らぎ、ありがたかったです。
一同から、どよめきが起こります。
間に合ったのです。
 よかったと、ほっと安心するとともに、恥ずかしさと涙が込み上げてきて、
私は放心状態になりました。
「えり子、よく頑張ったわね。先生にお尻を拭いていただきましょ。」
もう一人のえり子に促されて、私は腰を上げます。
先生がお尻をていねいに拭いて下さいます。
私は幼児に戻ったかのように、先生にすべてを任せます。
千秋さんが、すぐにおまるにふたをして、持ち去ります。

 やっと、浣句会は終わりました。
すごかったです。
エキサイティングです。
もう、止められません。
私にとっては生きがいになりそうです。
肛門を見られ、指を入れられ、かき回され、浣腸され、浣句を詠み、排泄する。
一連のプロセスの素晴らしさ、これは経験しないとわかりません。
生きている限り、この健康診断を永遠に受け続けたいです。
来月が早く来ないかな。


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