SPACE銀河 Library

作:えり子

ダンサー

 私は香谷えり子は20才、女子大の文学部に通っています。
両親と2才上のやはり大学生の姉とも子の4人で暮らしています。
父は小さな鉄工所を経営しています。
母は父の会社の経理と事務を手伝っています。
従業員が20人くらいの小企業なので、母も一生懸命働いている
のです。

 私の趣味はピアノを弾くこと、そしてもうひとつは、ちょっと
口に出して言いにくいんですが、ここに来る皆さんはおわかりと
思いますが、「か***う」なんですよ。
ピアノはともかくとして、なぜ、か***うが好きになったかを
説明しておかなければなりませんね。

 私には、つい最近、急に亡くなったんですが、祖母がいました。
私、祖母が好きでした。
大正1ケタ生まれですが、しっかりしていて、やさしいのですが、
しつけは厳しかったです。
母が働いていたので、もっぱら母代わりとして、小さい頃から
私たち姉妹のしつけをし、面倒を見てくれました。

 祖母が私たちによく言っていたのは、お尻と足の裏を人の前に
向けてはいけませんと言うことでした。
お尻も足の裏も汚れていて不浄な場所なので、そうしてはいけない
ということでした。
 それから、人と話をするときは相手の目を見て話しなさいと言う
ことも言っていました。
こうして、私たちは祖母にきびしくしつけを受けたのです。

 それから、祖母は私たちの健康も気づかってくれました。
特に姉は体が弱かったので、よく祖母の手を煩わせたのです。
健康に関して祖母の持論はこうでした。
「おなかにたまった便の毒素は体にとても悪いのよ、だから便は
 毎日かならず出すこと。
  便がたまって、そのままにしておくと、毒素が体に回って、
 吹き出物が出たり、腹痛、発熱の原因になるのよ。」
 
 祖母は私たち2人の便通を毎日チェックしていました。
私は体が丈夫で、祖母をわずらわせることはほとんどありませんでした。
反対に姉はよく便秘をしました。
便通が2日続いてない場合は処置がありました。
浣腸です。
姉は祖母から浣腸を受けると、別人のように元気になって、明るい顔を
するのでした。
私は姉の体から毒が出ていったせいだと思いました。
やはり祖母の言うことは正しかったのです。

 私はもともと浣腸がきらいでした。
でも、体が丈夫だったので、めったに浣腸を受けることはありませんでした。
反対に、2才上の姉は体が弱く、よく腹痛や頭痛を祖母に訴えていました。
祖母はすぐに熱を計りました。
そして、熱があろうと、なかろうと、浣腸の準備を始めるのでした。
姉はしばしば祖母から浣腸の処置を受けました。
祖母は姉にやさしく接しているように思えました。
それを受けて、姉は存分に祖母に甘えているようでした。
 浣腸器を通して、祖母の愛情がもっぱら姉ばかりに注がれる気がしていました。
私は姉が浣腸をされる度に、何かさびしい気分になったのです。
姉は仕事で忙しい母の代わりに、祖母に甘えていたようです。
私も祖母に甘えたかったのですがそのきっかけが見出せないでいました。

 小学時代のある日、私は朝、便意をがまんしました。
すると便意が消えてしまい、その日はそのまま何もなく過ぎました。
翌日朝、便意があったのでおトイレに行ったのですが、便が出ません。
苦しくなって、祖母を呼びました。
 祖母は
「おやおや、えり子が便秘なんて珍しいわね、とも子と同じように
 すぐ浣腸をしましょうね。」
 こう言われて、私はうれしくなりました。
祖母は私にも浣腸をしてくれるのです。
 
 祖母はまずお湯を沸かします。
沸とうさせてから、やかんを水につけて、冷やします。
そのやかんを自室にもって行きます。
 それから私は祖母の部屋に呼ばれます。
祖母は畳の上に新聞紙を敷きます。
その上にビニールの風呂敷をかぶせます。
そこに私を横たわらせます。
 側にはやかんとホーロー製の洗面器、ホーロー製の差込便器があります。
やかんのお湯を洗面器に移して冷まします。
ころあいを見計らって、石けんのパウダーを入れて溶かします。
それから、桐の整理箱の下段からワセリンと脱脂綿を取りだします。

 最後に整理箱の上段から、ゆっくりと大事そうにガラス製の浣腸器を取り
出します。
これは100CCくらいもある大きなもので、青いガラスでできていて、
先端がふくらみをもっていて、全体からすごい威圧感を感じます。
ずいぶん使い込んだもののようです。

 祖母は浣腸器に洗面器から石けん液を吸入し、目盛りいっぱいに満たします。
それから脱脂綿にワセリンをつけてそれで先端部を潤滑します。
これで準備が整いました。

「えり子、今から毒抜きの浣腸をします。
 これをすると毒が抜けて、すぐに楽になりますからね。」
 
 私は「うん。」とうなづきます。
祖母はすべりをよくするため、脱脂綿で私のお尻の穴にワセリンを塗ります。
それから、おもむろに浣腸器の先端を挿入します。
それからお尻にあたたかいものを感じます。
あぁ、私、今、浣腸されているのだわと感じます。
まもなく浣腸器が抜かれます。
 祖母は今度は脱脂綿をお尻の穴に当てて言います。
「できるだけ、がまんするんだよ。
 がまんできなくなったら、言ってちょうだいね。」
 
 私は言われるままに、必死でがまんします。
数分後、言います。
「おばあちゃん、もうがまんできないわ、苦しい。」
「そう、それじゃあ、おまるを当てますね。」
 私のお尻にホーロー製のおまるが差し込まれます。
 
 もうがまんの限界に達していた私は便器に一気に排出します。
祖母は便器の中身をチェックして、私のお尻をチリ紙で清めてくれます。

とてもすっきりした気分になりました。
祖母の言うように、体内から毒が抜けたようです。
 
 それからは私も姉ほどではないにしろ、ときどき祖母から浣腸を受ける
ようになったのです。
祖母から愛情を注がれ、毒抜きまでしてもらったのです。
いつのまにか、もう私は浣腸が好きになっていました。
とてもきもちがよいのです。

 中学生になった頃のことです。
ある日私は自分の下半身を鏡に映して見ました。
前の部分は複雑な形状をしていて、自分のものながら、恥ずかしいような、
後ろめたいような感じがしました。
小説などではバラのつぼみに似ているとの表現を見たこともありますが、
私にはとてもそうは思えません。
 さらにやっかいなのは、この部分は毎月一度、必ず噴火を起こすのです。
中から赤い溶岩流が流れだすのです。
この期間はまったくブルーなきもちになっちゃうんです。
 それに引き換え、後ろの部分はシンプルは形状ながら、菊の花にも似た
美しさがあります。
ただ、香りが強いのがちょっと困りものですが・・・。
ああ、ここに浣腸器の先端が入るのだわと思うと、うっとりしてしまいます。

 中学から高校にかけても、いくぶん回数は減ったものの、姉は相変らず
祖母から浣腸を受けていましたし、私もたまに、半ば強引に便秘になって、
祖母に浣腸をおねだりしたものです。
祖母の浣腸は母も娘時代によく経験していたらしく、母は祖母を信頼して、
私たちを任せていたようです。
 あの浣腸器は母、姉、そして私のお尻の穴を何度となく通過したのですね。
ずいぶん歴史のあるものなんです。
祖母はあれをとてもていねいに扱っているのです。

 浣腸のおかげで、私たち姉妹はニキビや吹き出物に悩まされることもなく、
スリムな体型を保つことができて、友人達からはうらやましく思われたのでした。
浣腸、そして祖母に感謝しなければなりません。

 そんな祖母でしたが、私が大学2年になったばかりのときに、突然脳出血を
起こして、帰らぬ人になってしまいました。
そのため、私達はもう祖母から浣腸を受けることもできなくなってしまいました。
 悲しい祖母の葬儀を終えて、祖母の遺品を整理しました。
桐の整理タンスの引き出しに、白い布にくるまれた品がありました。
布を開くと、あの浣腸器が静かに置かれていました。
そして、驚いたことに、浣腸器は2つあったのです。
色、形はまった同じく青いガラス犀でした。
 祖母の形見として、姉と私がそれぞれ1つずついただくことになりました。
長年私達のために働いてくれた浣腸器です。
大切にするわと心に誓いました。

 もちろん、その後、姉も私もときどきこの浣腸器のお世話になっています。
ただ、祖母にしてもらうのではなく、自分自身でしなければならないのです。
浣腸をするたびに、やさしい祖母を思い出します。
やはり、施浣後のすっきり感は同じですが、祖母から受けるときのうれしさ、
満足感は当然ながら得ることができません。
他人から浣腸を受けるのは別に何か感じるものがあるのです。
セルフではやはり物足りない気がします。

(その2)

 父の会社ではお客さんから依頼された部品の精度を上げるために新しい
工作機械を導入することになりました。
最新式のコンピュータが付属した装置のようです。
高価なもののようで、両親は銀行から多額の借り入れをしたようです。
ところが、祖母が亡くなって以来悪いことが続くようで、父の会社の主要な
お客さんであるA社が工場を中国に建設して、日本にある工場を廃止する
ことになったそうです。
せっかく新しい機械を導入したのに、その機械は動く回数が少なくなって
しまいました。
 そして、ある日、とうとう父の会社は不渡り手形を出してしまいました。
早い話、父と母の経営する会社は倒産してしまったのです。
父、母は従業員に払う退職金の工面のために走り回りました。
その甲斐あって、従業員の皆さんは何とか退職金を手にすることができたのです。
ただ、工場と機械、敷地は担保として銀行のものになってしまいました。

 ある日、突然、怖そうなお兄さん達が我が家にやってきました。
そして、借金の形代わりとして、私たちの家を手放すように命令しました。
母は従業員の退職金をまかなうために、街の金融業者に融資を頼んだのです。
お兄さん達は言います。
「この家を売ってもまだ借金は残っているんだぜ、もう売るものがないのだね、
 それじゃあ、娘さん達に働いてもらって返してもらおうじゃないか。
 この美人姉妹なら金になるさ。」
 父、母はそれだけはどうかごかんべんをと頼み込みましたが、まったく
聞き入れられません。
姉と私は言います。
「いいわ、私たち働きます。」

 借金の額は2千万円ということでしたが、利息を入れると、5千万円を
返さなければならないそうです。
これは普通の仕事では簡単に返すことができる額ではありません。
1年に5百万円を返すのがせいぜいでしょう。
これでは返済に何年かかるかわかりません。
一生借金を背負うのはみじめです。
 そこで、彼らは私たち2人のためによい仕事をあっせんするというのです。
彼らの経営するプロダクションのタレントになればよいというのです。
 両親は反対しましたが、姉と相談して、2人とも大学を辞め、タレントに
転進することにしました。

 契約書を見せられました。
職業   *プロダクション所属のショウダンサー
給与   年収  1千5百万円
徴収金  返済分 5百万円、経費(被服等)5百万円
稼動   3週間(休み 1週間)
勤務時間 1日 12時〜22時

 悪い条件ではありません。
2人で働けば、年間1千万円を返済できます。
5年間ですべて返済できるのです。
しかも、ダンスは面白そうです。
姉も私にとっても向いているように思います。
 姉と私は契約書にサインしました。

 いよいよ仕事です。
支配人から説明を受けます。
支配人は出羽亀男さんという、ちょっと恐そうな人です。
出羽さんの説明によると、私たちはショーダンサーなのです。
しかも、踊る場所はヌード劇場だというのです。
私たちは驚きました。
 出羽さんはさらに説明を続けます。
君達の職業はいわゆる風俗営業に属するものさ。
だけど、恥ずかしく思う必要はないよ。
これも立派な職業さ。
君達は男性に君達の体を知ってもらうことで、男性は女性への理解
を深めるのさ。
女性の体の構造や美しさを知ることは、性犯罪の防止に多いに役に立つ
のさ。
 もし、風俗産業がなければ、世の中の男性の性のはけ口が無くなり、
性犯罪が飛躍的に増大する。
君達は犯罪防止および世の中の平和に多いに貢献しているのだよ。

 出羽さんのお話は説得性があって理解できるものでした。
気の強い姉はきっぱりと、
「やります。」
 と言いました。
私も姉に従わざるを得ません。

 マネージャーが付きました。
恐そうな人ではなく、ちょっと気がよわそうなやさしい人でした。
江根完太さんと言います。
身の回りや仕事の内容、企画、スケジュールはすべて完太さんに
お任せすることになりました。

 マネージャーと相談して、さっそく芸名が決まりました。
姉は香美ともか、私は香美えりかと名乗ることになったのです。
よい名前で、気に入りました。
美人姉妹のダンサーということで、売りこむ方針です。
 踊りの特訓が始まりました。
姉は日舞、私は洋舞を練習しました。
それぞれ、先輩のダンサーが付ききりで指導をしてくれました。
 特訓のおかげで、二人とも短期間で踊りをマスターすることができました。
 
 いよいよ本番です。
*劇場で私たちは初舞台を踏むことになりました。
働くのは12時から22時まで、計4回出番が回ってきます。
 姉のともかがステージに立ちます。
和服に日本髪であでやかな芸者姿を見て、私までうっとりしてしまいます。
「すみだ川」に合わせて、姉は優雅に舞います。
音楽が「東京音頭」替わり、姉は着物を脱ぎ、肌じゅばんの姿になります。
体の線が美しいです。
今度は観客の手拍子に合わせて、元気よく踊ります。
観客と踊り子が一体になって、とてもよい雰囲気になりました。
姉も乗りに乗っています。

 舞が終わり、いよいよオープンステージです。
姉は舞台のすそまで進み、観客の目の前で前の部分を開帳します。
客は目を皿のようにして、姉の大切な部分を覗き込みます。
そして、姉の最初の出番が終わり、拍手の中で姉は楽屋に戻って来ました。
成功しました。
よかったです。

 次に、私の順番が巡ってきました。
私はスペイン風の赤い情熱的な衣装をまとっています。
「カルメン」に合わせてフラメンコを踊ります。
激しいステップで舞台を跳ね回ります。
いいきもちです。
 私は衣装を脱ぎ、ランジェリー姿になります。
今度は「ラ・クンパルシータ」に替わります。
私はタンゴのリズムに合わせて、感情を込めて踊ります。
観客はシーンとして、私に見入っています。
 音楽が終わり、いったん私は引っ込み、短いスケスケのネグリジェに
着替えます。
そして、オープンステージです。
 私も観客の前で大事な部分をご開帳します。
皆の視線が私の体の一点に集中しています。
私はさまざまに体位を替えて、オープンします。
 ただ、祖母の言いつけ通り、お尻の穴は決して見せないように注意を
払います。
ハイヒールや指で隠します。
オープンステージもやっと終わりました。
大きな拍手に対して、お礼をして引き下がります。

 その後、姉と私はいくつもの劇場を渡り歩いて、踊りを披露しました。
美貌の姉妹ということで、人気がふっとうしているそうで、ファンも増えました。
 ある日、マネージャーの完太が事務所で姉と私を呼びます。
ちょっと困ったような表情をしています。
「君達の評判は大変いいんだけど、もう少しサービスをしてくれないかな。
 お客からちょっと不満の声が出ているのさ。
「えっ、サービスって?」
「大したことじゃないさ、実は2人とも、お尻の穴をひた隠しにしているね。
 あれは不自然でおもしろくないそうなんだ。
 隠さず、自然に踊って欲しいのさ。」
「私たち、祖母から教えられたんです。
 お尻と足の裏は不浄な場所なので、人様に向けてはいけないと・・・。」
「そんなことないさ、君達のお尻の穴は美しく、不浄なんかじゃないさ。
 観客もお花を鑑賞するように、きっと喜ぶさ。」
「わかりました、お客さんの要望なら仕方ないわ。
 これからは隠さずに自然に振るまいます。」
こうして、姉も私もお尻の穴をお客様の面前にご披露することになったのです。
一段と人気が出て、お客様も増えたようです。

 また、マネージャの完太から姉と私に話があるそうなんです。
「君達のおかげで、ヌードショーも客が増えてきて、感謝しているさ。
 でも、全盛期と比較したら、まだまだ客足が鈍い。
 そこで。新しい企画をすることになった。」
 完太はちょっと切り出しそうにしています。
「企画って何?」
「新しい出し物さ。」
「何なの?」
「う〜ん、ちょっと君達には無理かな。」
「私たちにできないことってないわよ。」
「突然だけど、君達、便秘したことあるかな?」
「そりゃあ、もちろんあるわよ。」
「それじゃあ、聞くけど、浣腸は経験あるか?」
「もちろんあるわ、おおありよ。
 祖母がよく浣腸をしてくれたわ、そのおかげで、私たち元気に育ったの。」
「そうか、君達若いし、美人だから、浣腸なんか経験ないとおもってたよ。
 実は新しい出し物は浣腸ショーなのさ。」
 
「えっ、そうなの、でも人前でされたことないわ。
 それに、うんちやにおいはどうするの。」
「それは大丈夫さ、お客様に臭い思いをさせてはいけないからね。
 事前におなかを空にしておくのさ。」
 つまり、浣腸をしておなかをきれいにしておくのさ。」
「そうなの、それじゃあその心配はないわね。」
 でも、そんなのお客が喜ぶの。」
「それはそうさ、女性の生態の多様な面を観客は見たいのさ。
 排泄も食事と同じ日常的な行為だから、べっ視することはないさ。」
「そうね、浣腸は病院の中で医療行為としいて行われるか、SMのアイテム
 として行われているそうね。
 ちょっと残念だわ。
 浣腸って、体にとてもよいものよ。
 祖母は体から毒素を出す作用があると言ってたわ。
 このことは皆もっと知ってほしいの。
 私たち、浣腸のよさを皆にPRしたいの、是非やらせていただくわ。」
「ほう、君達がこんなにすんなりとこの企画に賛成してくれるとは思わなかったな。
 きっと、抵抗され、拒否されると思ってたよ。
 浣腸に理解があって、本当によかったよ。
 支配人も、君達のギャラを見直すと言ってたよ。」
 

(その3)

 いよいよ浣腸ショーの開演です。
まず、姉が日舞を舞います。
次に、私が交代して洋舞を踊ります。
それからアナウンスがあります。
「いよいよお待ちかね、香美ともか、香美えりかの美人姉妹による浣腸ショーの
始まり 始まり。」
 
 舞台に道具が並べられます。
中身が透けて見えるアクリル樹脂でできた透明の箱。
1Lのガラス容器に入ったピンク色の液体が2セット。
同じ液体が入った0.5Lのガラス容器。
200CCの大型浣腸器が2セット、50CCの小型浣腸器が2セット。
その他ワセリンとティシュの箱。
そして舞台にはビニルシーツが敷かれ、そ上にアクリルの箱が置いてあります。

 まず姉が舞台に横になります。
一同が静まり、シーンとしています。
私は大きな浣腸器に液を満たします。
そして、指で姉のアヌスを開きます。
姉の美しいアヌスは呼吸のたびにひくひくと息をしています。
ワセリンを塗り、おもむろに嘴管を挿入します。
それからゆっくりピストンを押します。
ピンクの液体は姉の体内に吸い込まれます。
うぅというつぶやきが姉の口から漏れます。
姉はきもちよさそうな恍惚の表情をしています。
事実、浣腸はとてもきもちのよいものなのです。
液はお湯に食紅で色をつけています。
途中で、失禁しちゃうといけないし、量が多いので、グリセリンは
使いません。
 さまざまに体位を替えて、注入します。
お客様はかたずを飲んで見守っています。
おむつ替え、立ち位、もーもーさんのスタイルなど。
 挿入の直前に開いた姉のアヌスにスポットライトが当たり、
姉のアヌスは美しく輝きます。
まるで芸術品のような美しさです。
ここから、あの汚れれたものが出てくるなど、とても信じられません。
 やがて計1Lの注入が終わり、姉は透明の箱の上に腰かけます。
私は姉のおなかを手で強くマッサージしてあげます。
姉の顔がきもちよさそうに微笑みかけます。
 やがて、姉の顔が少しゆがみ、排出が始まりました。
きれいなピンクの液体がそのまま排出されました。
ショーの前に、姉と私はエネマシリンジとぬるま湯を使って、ていねいに
おなかを洗っていたのです。
 お客様の前で不浄なものを排出することはできませんものね。

 箱はいったん回収され、洗って戻ってきました。
今度は私の番です。
私はまず立ち位をとります。
足を開き、手を床について、腰をそらせます。
観客の前には私のアヌスが大きく開いているはずです。
 「ほう〜」と言うため息がいっせいに聞こえます。
姉が注入を始めます。
いいきもちです。
私の表情がゆるんjで、一段と楽しそうな表情になります。
事実、浣腸って、とても楽しいんです。
それに、体にもよいし・・・。
 私たちは皆さんに浣腸って、健康的でとても楽しいのよ
ということを訴えたいのです。
 今度はもーもーさんの体位です。
私はお尻を大きく上方に突き上げます。
今度もまた「お〜ぉ」と言うため息が漏れます。
 また注入が始まりました。
いいきもちです。
私も恍惚の表情になっていました。
 1Lの注入が終わって、アクリルのおまるに座ります。
姉がやさしく、8の字を描くように私のおなかをマッサージ
します。
いいきもちです。
天国にいるようです。
 そのまま自然に排出がはじまりました。
やはり、ピンクの液のみでした。
よかったです。

 オープンステージになりました。
私と姉は0.5Lの容器と小型の浣腸器をもって、ステージの
すそに移動します。
液を満たした浣腸器をお客様に手渡しし、お尻を向けます。
 ちょっとけげんな表情をしながら、お客さんは慣れないてつきで
私のアヌスに注入します。
数人のお客さんに注入してもらいました。
 姉と私は立ち上がって、並んで手を振って、さよならをします。
大きな拍手でした。

 ダンサーになってよかった。
健康的で楽しい浣腸を皆様にPRできてよかった。
それに借金も返すことができるし・・・。

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