皆さんご無沙汰しています。
しばらく前の事ですが、何となく腹が張っていつもの病院で診察を受けました。数日便秘気味ではあったのですが、ここの病院では大腸内視鏡の検査は何回か受けたことはあるものの、たいていは下剤の処方箋を貰うだけで特に処置を受けたことはないので、まあ大したことはあるまいと高をくくって受診したのです。
この日はだいぶ混んでいて、特に処置室には点滴やら入院の準備やらでかなりの人数が詰めかけていました。しばらく待たされて院長の診察です。おなかを抑えたり、3日ほど便秘したりという事を聞かれたりして、「レントゲンを撮ってもらおうかな、それからCTも」という事になり、検査室で腹部の単純撮影とCTを受けて診察室に戻りました。
院長先生CTの画像を見ながら、「だいぶ便秘しているようだね。こことここに便がずいぶん溜まっているし、ガスもかなり多いようだ。」との診断。いつもならここで下剤を処方しておしまいになる所なのですが、「これから浣腸して出してしまいましょう。それにしばらく検査もしていないから大腸内視鏡もやった方がいいね」と思わぬ展開になりました。<診察室の並びの込み合った処置室で浣腸?>これはちょっと勘弁してもらいたいところです。
それを聞いていた女性の看護師さんは「えっ、浣腸ですか?今ちょっと・・・」と割り込んできました。「処置室が混んでますし、スタッフも今、手が一杯なので」というのに院長は「ちょっと待っててもらえばいいよ」と取り合いません。看護師さんと院長はしばらく小声で相談していましたが、「それじゃ、処置室の前でちょっと待ってて下さい」という事になり、相変わらず混雑している処置室の前で待つことになりました。
処置室にはベッドが二台と注射や採血のテーブルと椅子があるだけですが、そこにストレッチャーまで1台割り込んでいるようです。いよいよ忙しいときは隣の超音波診断室での処置もあって、一・二度そんな様子を見掛けたことがありましたが、いずれにしても<こんな中で浣腸されるのはちょっとなあ>と、はなはだ落ち着かない気持ちで座っていました。
そこへ、検査室から男性看護師が一人やってきて処置室の女性看護師さんから何か指示を受け、私のほうを見てうなずいています。ほどなくその女性看護師さんが私のところへ来て「ごめんね、今日はこの通り混雑していて待たせちゃってね。内視鏡室で処置をするからこれを持って受付へ出して」とクリアフォルダーを渡されました。内視鏡室にはストレッチャーが数台並んだ回復室があり、以前内視鏡検査を受けた時もしばらくそこで休んでいたことがありました。どうやらその回復室で浣腸されるみたいです。
<つづく>
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