みなさまこんにちは。暑い日が続きますね。
私の21日の投稿にてお返事下さいました方、本当にありがとうございました。励みになります。
「48番でお待ちのさえこさん、お入り下さい。」
スピーカーから呼び出しが流れ私は診察室に入りました。促されて椅子に座った眼前には、年の頃は
60歳代後半の優しそうな男性医師が座っていました。初診票に目を通すと、
「吐き気と腹痛、今は下痢してる訳ではないのですね?」
「はい。仕事が忙しくそのせいかお通じが滞っちゃってしまいました。」
「一週間ほど便秘しているとの事ですが普段から便秘気味?」
「ええ、酷くは無いのですが毎日や一日おきでは無く、3,4日に一度位です。通常は3日程で何とか
出るのですが… それを超えるとお薬を使っちゃいます。」
「どんな薬を?」
「主にスルーラックを使っています。ただ今回は多忙だったので変な時に効いてきたら困るので使わな
いでいましたら一週間便秘しちゃいました。」
医師は初診票から目を離し憐れぐむ視線を私に向け
「いつもなら3,4日程度で出していたのが倍の一週間溜めちゃったらさぞ苦しいですよね。」
「はい、帰宅途中の電車の中で吐き気を催し途中下車して嘔吐しました。」
その後医師は聴診器で胸とお腹の音を聞き、そして私に傍らのベッドに横になるよう言って、腹部を触
診しました。
「これは堅いなぁ… かなり強い薬を使わないと出ないかも。」
私はお腹を押されるだびに強い痛みが生じ「うう゛っ」っと唸り声を出していました。」
「先生、実は明日大事な仕事で早出しないと行けないんです。なので今日中に出して楽になりたいの
ですがスルーラックだと効いてくる時間が不安定なので医療用の早く良く効くお薬が欲しいです。」
「内視鏡などでお腹を洗う薬などは割と早く効きますが、便秘薬ですと腸に届いて効く迄に8〜10
時間は掛かりますよ。」
「やっぱそうですか。都合よくは行かないのですね。」
「レントゲンを撮って調べても良いのですが、大方これは便秘です。なので一旦薬剤で排便を試みて
様子を見ても良いかと思います。それでダメなら検査しましょう。」
「分かりました。」
「ただ事情というか都合があるようですね。もし処方した下剤が効かないと明日困りますよね?」
「そうなんですよ。病院なら強いお薬で直ぐに出せるかと…」
「でしたら此処で処置して行きますか? お時間が1時間ほど掛かりますけど。」
「ええ、そうして頂けるならぜひお願いします。」
「〇川さん、隣の部屋でジーイー60、いや120をお願いします。」
その時私は先ほど先生が言ってた割と早く効く「お腹を洗う薬」を使うのかなと思いました。
看護師さんに別室に案内され、上着等は脱いで荷物と共に籠に入れ、そこのベッドに座って待って
いてと言われました。
私はお腹を洗う薬ってどんなのかしら?と色々と考えていました。
「もしかして凄い腹痛に見舞われるかな?」「お腹が渋ったり下痢が止まらなくなったりとか?」
考えれば考えるほど不安になって行きました。そしている内にワゴンを押して看護師さんが戻って
来ました。
「お待たせしました。それでは下着を脱いでベッドで横になって下さい。」
私は??となり看護師さんの方に向き直ると、何と看護婦さんの手にはまるで紐が付いた茄子よう
な形をした透明な物が握られていました。
「そ・それって・・・」
「はい、壁の方を向いて横になって下さい。この管をお尻に入れ今から浣腸しますから。」
私はビックリしました。だって・・・ 浣腸って大人でもするの??
浣腸は子供への処置、あるいは大人の場合は何か特別な時に前処置として行うと思っていました。
なので単なる便秘で、お尻を晒すこんな恥ずかしい処置をされるとは考えてもいませんでした。
しかし駄々を捏ねるのは大人げないし、もう浣腸を持った看護師さんが直ぐ目の前に立っている
のです。覚悟を決めるしかありません。私は横になり、言われたように上の脚をお腹側に引き付
けました。
看護師さんの手がお尻に触れるのを感じた瞬間、ヌリゅっとした感覚と共にお尻から管が入って来
ました。そしてすぐ温かい液がお尻から入って来るのが分かります。
じわぁ〜とお腹に広がる温かい感覚・・・ 「あっ、そうだ! こどもの頃よく有った感覚だ。」
最後に浣腸されたのは小学校か中学校の頃、もう10年以上浣腸とは縁が有りませんでした。
このお腹に広がる温もりはとても心地好く、そして懐かしい気さえしました。
「入れ終わりましたので抜きますね。」
そう言って看護師さんが管を抜いた時、恥ずかしいのですがヌリゅっとした感覚に快感を感じて
しまいました。
この心地好い温もりは「60秒間の幸せ」でした。その後看護師さんの「暫く辛抱するように」
との注意に関わらず、顔を真っ赤にしてお尻を抑えながら、恥も外聞も無くおトイレに走る自分
がいました。
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