「今度はプローブが入ります。指より少し太いですが痛かったらそう言ってください」と、今度は太いプローブが挿入されました。痛くはありませんが、かなりの違和感です。平生の経験から24〜5mm径なら普通に受け入れられますが、30mmはちょっときつく、それ以上は無理ですが、今回はぎりぎり大丈夫のようです。
前立腺の周囲を探っているようで奥まで差し込んだり上下に動かしたりしながらやはり状態を口述しています。しばらくすると「では麻酔の注射をします。ちょっとチクッとするかもしれませんが我慢して下さい」と言われましたが肛門内に注射しているみたいでほとんど痛みは感じません。「続けて麻酔剤をまきますから」と言われましたが、今度は何をされているのかわかりませんでした。
「プローブを替えますよ」と言われ、一旦プローブが抜かれて再びプローブが入って来ましたが、麻酔のためか痛みはなく圧迫感だけです。
「こういう風に大きな音がしますがびっくりして動かないでくださいね」と言われると「バチッ」と本当に大きな音がしました。「では始めます」いよいよ針を刺されるのだとちょっと不安になり緊張します。しかし大きな音のわりにほんの少しチクッとするだけで痛みなほとんどありません。次々に場所を変えて針を刺して「半分終わりましたよ。もう少しですから頑張って」と励ましてくれます。後半少し痛いかなと感じましたがどうやら無事に所要数のサンプルを取り終えたようです。「これで終わりです。おつかれさまでした」と言いつつ、また指が入って来ました。針を刺したところの止血をしているようで、その態勢で検査後の注意事項を話してくれます。数分経ったでしょうか、「じゃ大丈夫のようですからこれでおしまいです」と指が抜かれ、椅子が元の位置にぐるりと回って戻りました。照明も元に戻ります。
カーテンの、向こうから看護師さんが出てきて、パンツの下におむつみたいなパッドをあてがってくれたので、苦笑しながら服装を整え、出血がないかどうかを確かめるためにトイレで紙コップに排尿して看護師さんに渡して検査が全部終わりました。トータルで20〜30分くらいでしたか。
これまでここの病院では前立腺の触診も経直腸超音波もやりませんでしたので、今回の検査で特に女医さんに肛門から指やプローブを何度も入れられたのはちょっと刺激的でした。すでに現役を引退した老人とあってそういう事もありませんでしたが、もっと若ければ前のほうがどうにかなったかもしれませんね。
後日談
数日後結果を聞きに行き、やはり立派な前立腺がんでした。これから長期間の治療が始まります。年なので手術はなしだそうです。
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