はじめまして。三十路も超えた一児の父親です。
小学生の頃に叔母さんにしてもらった浣腸が忘れられなくて、浣腸の魅力にとりつかれました。特に薬局で売ってる市販の軽便浣腸が好きです。イチジク浣腸の青い小箱に白十字などパッケージに独特の存在感があり、それらに魅かれました。
浣腸してくれた叔母さんが離婚して自宅に近い実家に出戻ってきたとき、浣腸してもらいたいがために小遣いをやりくりして薬局で浣腸を買い、買い物を頼まれたときに紛れさせてさりげなく催促していたものです。
その頃はドラッグストアのようなものはなく、街の至る所に個人の薬局があり、浣腸もいろんなメーカーのものが置いてました。
イチジク浣腸はもちろん、コトブキ浣腸、ビワ湖浣腸、ハートカンチョウ、ハートカンチョウUFO容器、ローヤル浣腸AC、NEWビワ浣腸、三ツ星ダイヤ浣腸、アルマ浣腸などなどいろんな銘柄の浣腸がそれぞれの薬局に置いてあり、薬局巡りをして変わった浣腸を買い求め、叔母さんに浣腸してもらっていました。叔母さんもカタチの変わった浣腸容器には興味深々といった表情でした。
あれから15年ほど経ち、叔母さんも再婚して身内から浣腸されることもなくなりました。今年持ち家を地元に建て、再び地元に戻ってきました。休みの日には中学生の時に戻ったように薬局巡りをして、浣腸を買い求めていますが、近年は大手ドラッグストアが乱立するようになって、昔ながらの薬局の数はずいぶん減りました。
大手ドラッグストアに置いてある浣腸も イチジク浣腸とコトブキ浣腸、ケンエー浣腸と銘柄も少なくなり、それら以外でも大抵がコトブキ浣腸のOEMばかりです。
一軒のみまだ三ツ星ダイヤ浣腸を扱っている薬局がありますが、ここでは以前NEWビワ浣腸も扱っていたもののそれも製造終了で入手できなくなりました。浣腸の銘柄はいまや二極化しているように感じて、昔を知る私としてはとても寂しい思いです。
育児書にも、昔は便秘や疫痢、ひきつけに浣腸の記述が多かったのに対し、現在の育児法ではマッサージや食餌療法、綿棒浣腸ばかりで浣腸自体が育児や家庭看護から遠のいていて、そのうち浣腸が姿を消していくのではと不安です。皆さんの記憶や知識で浣腸の歴史、文化を後世にも遺していっていただきたいです。
- SPACE銀河 -