20代の頃、体調をくずし便秘と下痢の繰り返しで近くの胃腸科病院に行ったときのことです。
初回は内服薬で様子見しましようだったのですが、二回目に行くと診察の前からもう検査することが決まっていたかのように、すぐに検査前の浣腸が言い渡されました。
看護婦に連れられて処置室に行くとそこには若い看護婦?が二人、グリセリン瓶を片手に浣腸の準備をしていました。見れば胸に見習の名札が付いており実習生と分かりました。
私は看護婦の指示でベルトを緩めて横になると、待ったなしで看護婦の手でパンツが膝まで下ろされ、実習生に向かって「貴女たち順番に浣腸してあげて!」と言い放ち立ち去りました。
これからこの実習生に浣腸されると思うと、恥ずかしさでもうドキドキ感がハンパじゃなかったです。
早速、実習生の一人がガラス浣腸器を片手に横になっている私の背後に来ると、ぎこちない手さばきで冷たい浣腸器の穂先を私のアナルに差し込み薬液を一気に流し込んできました。
一本目が終わると、その浣腸器がまるでバトンのように次の実習生の手に渡され、カップからゆっくりと薬液を吸い上げて同じように私の背後に来ました。
もう私のお腹は鳴りだしている苦しさの中で二本目の浣腸液が容赦なく入ってきます。もう我慢もできない状態でした。
やっと終わりティッシュがアナルにあてがわれたので起き上がろうとすると、アナルとともにお尻も強く抑え込まれましたが、その手を振り払いトイレに駆け出しました。
しばらくして今度は色白で顔立ちの素敵な看護婦とともに内視鏡室に向かいました。
そこには婦人科台のような足置台の付いた黒い検査台が据え付けられていて一瞬たじろいでしまいました。
すると、優しく見えた看護婦から強い口調で「パンツもすべて脱いで下のシャツ一枚だけで台に仰向けに寝てください」私にためらう隙も与えない雰囲気でした。
恥ずかしかったのですが、言われたとおりに仰向けに寝ると、すぐに両足が左右の足置台に固定され恥ずかしい姿のまま動けない状態にさせられました。
私の気持ちを察してくれたのか、股間に大きなガーゼを折りたたんで被せてくれましたが、このときばかりは、多くの女性が嫌う診察台に載せられる気持ちを実感させられました。
やがて先生が来て左腕に安定剤という一本の注射が打たれると瞬く間に夢うつつの世界へと入っていったのでどのように検査が始まったかは分かりません。
ただ、お腹に強い圧迫感があったことだけは覚えています。
どれくらい経ったのでしょうか。周りの騒々しい動きと声で目が醒めはじめました。
「はい・・えぇ、見えます・・・」なんと女性の声です。そっと薄目を開けると、目の前にはいつしかタオルが吊るされていて周りの看護婦の姿さえ見ることができません。
そっと首を横に向けると、壁ぎわの器具棚のガラス戸に下半身部の人影が映し出されていました。えっ、一人二人の人数ではない。急に恥ずかしさが増し緊張感が走りました。
私が目覚めたことに気づいた先生は「確認できる範囲では異常はないですね」そう言いながらアナルから器具をゆっくり抜き取ると内視鏡室を出ていきました。
ホッとしたのも束の間、目隠しのタオルが取られてびっくりです。そこには看護婦と先ほどの二人の実習生の三名の女性がいたのです。
さらに私を恥ずかしい思いにさせたのは股間を覆っていたガーゼがすでに無かったことです。
陰部も晒け出した状態で体内を覗かれていたと思うと顔面を覆いたくなるほどの恥ずかしさがこみ上げてきて検査台から転げるように降りてすぐにパンツをはきました。
偶然実習生と目線が合うとペコリと頭を下げましたが、私は逃げるように内視鏡室を出たことを今でも覚えています。
後々いろいろと振り返ってみても、どうしても納得ができない検査で不満もありましたが、今では懐かしく思い起こされる直腸鏡検査でした。
このようなに患者に無断で実習台にされることは今ではないと思いますが、以前はこのようなことが頻繁にあったのでしょうか。
長い拙文を読んでいただきありがとうございました。
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